機械神伝説ー桃太郎ー   作:オウガ・Ω

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第二話 ファーストコンタクト

『行くぞ鬼野郎!!』

 

 

推進機から逆噴をかけボロボロの大地に地響きをたて降り立つや否や陣羽織を模した装甲を展開、スラスターを全開にし地面を蹴り将鬼に殴りかかる彼、白いロボット…『モモタロウ』の動きと声に私は昔の事を思い出した

 

 

―うおおりゃあ!かったああ~むちゃくちゃ固いぜ!?―

 

 

―…何やってんのよバカ桃矢―

 

 

石灯籠に向け木刀を降り下ろし弾かれしびれた手を押さえるバカに訪ねた

 

―な、何って必殺技に決まってんだろが!名付けてオーガスラッシュ!どうだカッコいいだろ!!―

 

 

―…バッカみたい…鬼なんているわけないでしょ―

 

 

―いいや鬼はいる!新田じいちゃんも父さんたちも言ってんだぜ?それに―

 

 

―おねえちゃ~ん、モモちゃ~ん、お昼できたよ~―

 

 

―あ、アカネ、モモちゃんはやめろよ!?俺は叶桃矢(かのうとうや)だから―

 

 

―モモちゃんって呼んだらダメなの?―

 

 

―い、いや、だからその…―

 

 

―ダメ?―

 

 

―う。モモちゃんでいいです―

 

 

涙目プラス上目遣い、さらに着物姿のアカネに観念し了承する桃矢の姿…

 

 

今となっては思いでの中でしかない…でもあの白いロボットの動きと声は桃矢と被りすぎる…確かめなきゃ

 

ハツチに手をかけるけど開かない、仕方ないか…爆砕ボルトを使い強制解放をすることにしスイッチを押した

 

 

第二話 ファーストコンタクト

 

 

『ウオオオ!ブロウクンファアアアアアングゥ!!』

 

 

 

地面をかけながら攻撃を左右へ体を動かしながらかわし迫りながら犬の顔を模した右腕装甲が展開し殴り抜くと、白銀に輝く衝撃波が将鬼の体を包む

 

 

 

咄嗟に防御するが、無数のエネルギーを纏った衝撃波の前に強固な装甲が切り裂かれていく

 

 

『ガ、ガアアアアア』

 

 

 

衝撃波が止むと装甲が切り裂かれてその下から火花を散らしながら再び荷電粒子ビームのエネルギーを再チャージしかし…

 

 

『んな暇与えるかよ!モンキーラアアアッシュッ!!』

 

 

何時の間にか背後に回りこんだモモタロウの拳が深くボディに刺さる、続けて無数の拳が繰り出される顔面、胸部、腹部に装甲の破片とオイルを辺りに撒き散らされやがて攻撃が止むとふらふらしながら背後から翼を広げ逃げようとするが

 

 

『待て!逃がすかよ…キジット・ブゥラアスタアアアアアー』

 

 

陣羽織が左右に開き内側に半透明なレンズ状のパーツが競りだし光が集まり限界まで輝きすさまじい光が逃げ出そうとする将鬼めがけ放たれた

 

 

『ガ、ガアアアアアアアアアアアアアアアア……………………………』

 

 

すさまじい熱と光に包まれその体が溶け落ちやがて跡形もなく消滅したかに見えたが何かが光の外へ向け飛び出すのに気づかなかった

 

 

『…鬼退治完了…(さてじいさんと飛鳥達の所に戻るか)』

 

 

「待って!」

 

 

声が響き渡る、俺はそのまま後ろを向くとそこにはさっき助けた機体のパイロットがいる

 

 

「あなたは何者なの!」

 

 

『………モモタロウだ』

 

「嘘ね!あなたは、あなた桃矢でしょ!?」

 

 

なぜ俺の名前を知ってるんだ…待てコイツの声どこかで聞いたことが…体型から判断して女だなと思ったときメットを脱ぎ顔をさらしたのを見て驚いた

 

 

栗色の長い髪に幼さが残りつつ強い意思を感じさせる眼差し…それにあのリボンはまさかノゾミなのか?思わず口に出しそうになるがグッとこらえ翼を広げる

 

 

『……人違いだ…叶桃矢じゃない…俺はモモタロウだ!!』

 

 

推進機に光が集まり大空へと飛翔する…ふと目を向けるとノゾミが髪を押さえながら俺を見ている

 

 

あれから数年であんなに変わるんだな…アカネも元気でいるといいんだけどなと考えながら俺は転移ゲートを正面に展開して新田のじいさん達がいる『第二新田研究所』へと向かう為通り抜けた

 

 

――――――――

―――――――

 

 

???

 

第二新田研究所

 

 

同格納整備ルーム

 

 

「お帰り桃兄!」

 

 

「おう今戻ったぜ飛鳥!ところでじいさんは?」

 

 

「新しく見っかったティルレガシイの解析にかかりっきりなんだ…でもそろそろ」

 

 

「戻ったか桃矢くん!体はなんともないかの?うん?

 

 

身長が180センチもある白衣を着た老人が駆け寄るなり色々と訪ねてくる彼は新田源三、ここ第二新田研究所の所長で飛鳥の祖父に当たる元気なじいさんだ

 

 

「ああ、大丈夫だぜじいさん…んなことよりも新しく見っかったティルレガシイってなんだ?」

 

 

「…中国にある不死鳥と龍の伝説にまつわるものじゃよ…」

 

 

目を向けた先には赤い鳥と青い竜を型どった石像が鎮座し様々な検査機器で解析されている

 

 

「…そっか、でも装者はまだ見っかってないんだろ?」

 

 

「叶君と息子夫婦が残したデータにはこう書かれておったティルレガシイは乗る者…正しい心、魂を持つ者を選ぶ性質がある…とな」

 

「桃兄!~じいちゃん!モモタロウの合体解除終わったよ~」

 

 

赤い髪が目立つ少年…新田飛鳥が端末片手にモモタロウの合体解除を終えたと告げ俺はモモタロウの格納場所へ向かう

 

 

四つの巨大な整備台の上には猿型メカ『ロートアッフェ』犬型メカ『ヴァイスヴォルフ』雉型メカ『アウルムフォーゲル』それらの中心には白い鎧武者が様々なケーブルに繋がれ椅子?に鎮座している場所に近づき呟いた

 

 

「なあモモタロウ…お前は何で…鬼たちへの怒りしかない俺を選んだんだ」

 

白い鎧武者は俺の問いに答えない…鬼達が村を襲ったあの日、村の人たちを親父やお袋、飛鳥達の両親を救えなかったのに何故俺を装者に選んだんだ

 

 

「答えてくれよ…モモタロウ…なんで俺なんだ」

 

 

誰もいないモモタロウがいる格納庫に声が響き渡った

 

 

第二話 ファーストコンタクト

 

 

 

機械神モモタロウと話すことには成功したがモモタロウにすぐに去られてしまったノゾミ

 

 

帰投後リトス司令に呼び出され事の詳細を話そうとした直後新たなタイプの将鬼達が再び極東支部付近に姿を現す

 

 

新たな将鬼の圧倒的なパワーに満身創痍のヴァルキリーズ第四分隊の前に再びモモタロウが姿を現す

 

 

 

次回、共闘

 

 

機械神モモタロウとヴァルキリーズの共同作戦




次回に続く
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