機械神伝説ー桃太郎ー   作:オウガ・Ω

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第二.八話 コンユンクティオー繋がりー

無重力の海に浮かぶ月、その裏側に数十隻の駆逐艦、強襲艦が各翼に陣取る中心に浮かぶオルガス皇国テラン派遣艦隊旗艦《オーガスティア》。オルガス皇国最強の九人からなる鬼神将の一人《アンジュ・オーガスティア》の旗艦

 

 

現在、同艦内プランティーナ。鬼神将専用整備区画《メルキュアス》で数日前、龍鬼将アレンと蒼雷のライカの手で討たれ飛鳥共々鹵確された機械神《炎凰》、勇凰神ブレイズフェニックスの調査がメルキュアス師団団長ルウ・ヘファイトス、副長ミィ・ハッキルニの手で始められていた

 

 

「…………なんなのコレ?」

 

 

「ルウ師団長、このアムルディが自己修復してる……」

 

 

 

「師団長~アムルディ加工はウチのカッチイルヌでも不可能ですが、シィスルラで内部フレーム解析しま~す」

 

 

「うん、そっちは任せるよ………自己修復……コレは、いや違うかな……」

 

 

 

二人がみていたのは亀裂が走り、痛々しい姿を晒す炎凰のコックピット付近…亀裂がナノ単位で修復していくのを専用検査機でみて言葉を漏らした…なにより自分たちメルキュアス師団はコレと同じ現象を常に間近でみていたからだ。テランの人間の科学技術じゃ到底生成はできない。しかしルウは技術者として興味がでたのか軽く表面を削りだした

 

 

「……このアムルディのサンプルをケィリニキにかけて…シィエラは?」

 

 

「今、コックルニオ(操縦席)らしい場所にある動力源調査を……」

 

 

 

「し、師団長……コ、こ、こ、コレをみてください!」

 

 

 

あわてた声を上げるメルキュアス師団、エヌリギィア専門一族《エナルジア》の少女シィエラが野暮ったいおさげを揺らし、ずり落ちそうなメガネを抑えかけてきて見せたものに。二人は息をのんだ

 

 

 

第二・八話 コンユンクティオー《繋がり》ー

 

 

 

 

「………シィエラ、コレは間違いないの?」

 

 

 

「ひ、ひゃい!………え、微弱なウェルディア(エネルギー波動)をこの機体のエナルジア・ポッイアから検出して、類似ウェルディアを検索かけてたら……その……あの…」

 

 

 

 

興奮し焦りながら話すシィエラ・エナルジアにミィ、ルウの前には空間投影されたムルディアに示された炎凰のエナルジア・ポッイアと呼ばれる部分から、検出した微弱なウェルディア、そしてもう一つのウェルディアと近づき重なり合った結果にだまるも解析が終わったデータを流しみて、さらに驚嘆した

 

 

 

(……………フルリィム、エナルジア・ライアルヌ、八割が……でも……ウェルディア・ポッイアからのウェルディアはありえない……オルガス皇国メルキュアス・メモリアの《始まりの星》と関係が……)

 

 

 

「ルウ師団長?」

 

 

 

「………シィエラ、ミィ。調査はこのまま継続して。まだ結果を出すのは早いし。アンジュ様には時間を貰えるように伝えるから……いい?」

 

 

 

「は、はい師団長!」

 

 

「う、うんルウちゃ………師団長」

 

 

 

二人に念押しし、再び解析作業へ戻ろうとする…しかし声が響く

 

 

「師団長~この胴体どうしますか~?テラン人の乗り物みたいだけどさ~直して使っていいかな~」

 

 

 

「………ん~テラン人の乗り物……まあ、テランの乗り物興味あるし、いいよ~手の余ったメンバーも使っていいからさ」

 

 

「ヤリィ♪テラン人の乗り物か~ん~スッゴく面白そう…じゃ、いっちょやりますか~」

 

 

「あ、でもアレン様の神将機…どうします?」

 

 

「あとで、わたしとルウがみるからいいよ~」

 

 

 

「「「「は~い」」」」」

 

 

元気よく返事したメルキュアス師団の女の子達が向かったのは分離し、亀裂と内部機構をさらしむき出しになり無残な姿となったDトレーラ

 

 

「コレがテラン人の乗り物か~」

 

 

「ねえねえ、コレってテァリヤだよね?確か似たようなのメルキュアス第三プランティーナにあったよね」

 

 

「エナルジアは………わあ~ビィオクルヌカ式なんだ……外装はガ・ナーより固くて柔らか~い」

 

 

「ふふこの手触り…ん~さいこ~♡…はあ、あとは可愛いメルディが配属されたら超さいこ~なんだけどな♡」

 

 

キャキャと笑いながら分解し調べていく面々、軽くみたら友達同士の女子会にも見える。軽くため息をついたルウ、ミィ、シィエラ…三人の鬼娘達は再び炎凰の解析作業へと取りかかった頃

 

 

 

 

 

 

「く、く……うっ……っ!!」

 

 

「あ、あ……っ…」

 

 

 

薄暗い夜のとばりにに浮かぶ影…雨が降り始め、赤い髪が目立つ少年と水色の髪を草原に広げ仰向けになる少女に馬乗りになり首を手で締め上げてる

 

 

 

その瞳は怒り、悲しみ、痛み…様々な感情が見えるのを少女《ライカ・ヴァッサー・フェルミ》は意識が混濁する中で理解していたのだ。自分の首に手をかける少年の自分たちオルガスへの怒りの火をその瞳にみたからだ

 

 

「あ、っ…あ、す……」

 

 

「……け…れば……お前たち、鬼がこなければ……父さん、母さん、蓮は………オレは………オレは!!」

 

 

 

首を絞める手にさらに力が籠もると共に、雨音が響く中に慟哭の叫びが木霊した

 

 

 

 

 

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