機械神伝説ー桃太郎ー   作:オウガ・Ω

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第一話 方舟ー昔語りー

「じじさま、ねえ、じじ様ったら~」

 

 

 

「ん~どうしたんじゃ?」

 

 

 

「むかし話をしてよ~」

 

 

 

揺り椅子に眠るわしのからだを揺らす孫が笑顔でねだってくる…わしは身体を起こし孫を膝に座らせる

 

 

「きょうは何の話がよいかの……」

 

 

 

「えっとね~ジジ様の生まれた星の話をきかせて♪」

 

 

孫はワシの生まれた星の話が好きでたまらないようだ…目をキラキラ輝かせて見つめられいつもの出だしで話し始めた

 

 

 

「……むかしむかし、ずっと遠くに離れた星のお話しじゃよ……」

 

 

 

 

 

第一話 方舟ー昔語りー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠い遠い昔、わしらの先祖は青い海が広がり豊かな緑に溢れた星に住んでいた

 

 

人の心が持つ力を形にする術と科学の融合術が発展した、穏やかで平和な日々。わしらはずっと続くものだとしんじていたんじゃ

 

 

しかしソレは突然壊された…邪悪な神が現れ街や国を…めちゃくちゃにした

 

 

わしらは必死に戦ったんじゃ《生きる》ために。しかしヤツの力はこちらをすべて上回っておった…日に日に失われていく同胞たちをみて、ある計画が立ち上げたんじゃ。

 

 

 

 

奴の目を欺いて、わしらの種族をーーーへーーーする《ーーーーー》計画。機械仕掛けの神を生み出す《ーーーーーー》計画

 

 

コレがすべての始まりじゃった

 

 

 

……八回季節が変わる頃には《機械仕掛けの神》は完成した。じゃが起動に必要な《魂》はわしらの持つありとあらゆる術をもってしても生み出せなかった

 

 

 

皆の心に諦めの色が見えたその時、奴が現れた日に成人を迎えた三人の少年たちが《ーーーーーーー》と言ってきおった

 

最初はわしらは反対したのじゃが、彼らの持つ《心力》が桁外れに強く、機械仕掛けの神の《心晶》と強い反応を見せたこと。何より強い意志に負け儀式を執り行った

 

 

 

 

此処に残り戦うもの達は恋人、兄弟、親、家族を方舟にのせ最後の別れを告げると機械仕掛けの神と共に残り戦う事を決めた…すべては愛する人と、この宇宙すべての命を守り未来へと繋ぐために

 

 

 

 

『………四番艦から百三十番艦轟沈!』

 

 

『左翼および正面防衛網維持に限界がきています!』

 

 

 

『……くっ!レガシックフィールド全開!奴に移民船団の出航を悟られるな!!残存する艦はすべての《心力》をーーーーーに集中しろ!取り舵50………全艦撃てえええ!!』

 

 

 

わしらの方舟を守るため、戦艦すべての砲門が開き幾何学的紋様を通した光が集まり一斉に《ーーーーーーーー》に砲撃と同時に無数の光が瞬いた…ヤツはワシらの武器を耐えしのぎ弾き返した光じゃったんだ

 

 

 

『あ~ハハハハ!無駄、無駄、無駄!!おまえたちは今日滅ぶのさ』

 

 

沈んでいく艦が光に変わるのを目にし笑い声をあげ、残った艦に狙いをつけ黒い何かを放とうとした、もう終わりかと誰もが覚悟した時じゃった

 

 

『うおおおおおお!!』

 

 

力強い声が響きわたり、不思議な光が黒い何かを防いだ。わしらの目に映るのは三体の巨大な機械仕掛けの神、その内一体《ムモムモツアロー》が雄叫びと共に護るようにたちはだかっておったんじゃ

 

 

 

『スーシィジュウ!オーディアス!生き残りの艦は何隻だ!!』

 

 

『二十五隻だ………もっと僕たちが速くきていれば…』

 

 

『………ムモムモ!スー!方舟の出航準備が終わった。生き残った残存艦は速やかに方舟と共に向かうんだ!!』

 

 

『………いえ、最後まで私たちは戦います………もしこの場から引けば、この場で同じ志を持ち散っていた仲間、家族に顔向けできません……私たちは死ぬわけでは無いんです………命を紡ぐためここにいるんです。あなたがたと共に戦います!!』

 

 

『おまえたち……すまない…』

 

 

そのやりとりは方舟にいるわしらにも届いていた…

 

 

『あなた……』

 

 

『フェルミ、いや、いやああああ!!』

 

 

『お、お父様…』

 

 

ある者は泣き崩れ、また恋人の名前を口にしみていた…やがて光が包み込むと同時にわしらの方舟は超長距離跳躍した

 

 

長い、長い旅の中で子が生まれ成長していく中でわしらは遂に居住可能な星をわしらは見つけた…

 

 

「……それがここなんじゃよ…ふう、少し疲れたから休んでいいかの?」

 

 

「え~やだ。ジジ様のお話しもっと聞きた~い」

 

 

「こら、お爺ちゃんを困らせたらダメよ」

 

 

 

「は~い……ねえジジ様、イバラはね大きくなったらジジ様の星にいくよ。大事なお友達がいるんだよね。だったら助けにいかなきゃ」

 

 

 

「うん、うん…そうじゃのう。大きくなったらのう。また明日のイバラ」

 

 

 

「うん!イバラはジジ様と約束したから。約束は絶対にまもるからね~」

 

 

元気いっぱいな笑顔をみせ走り出した孫娘のイバラを見送り横になり目を閉じる…この星におりて数年後、おびえることもなく平和な生活をおくっている

 

 

ただ。一つだけ悔やむ事がある。機械仕掛けの神と同胞たちは今でも邪神と戦っていることだ。もしかしたら滅んでしまっているかもしれない

 

それを確かめる術は今は無い…新たな生活に手一杯。すまない。だが力を蓄え何時の日か、必ず母なる星へ帰り共に戦いたい

 

それが出来るのは十数年、いや遙か未来かもしれない……わしらは生まれた星の事を子から孫へと伝え続けよう

 

 

それも遠くない未来に叶えられる気がしてならんがのう

 

 

 

 

閑話:方舟ー昔語りー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人を残し、逃げた邪神を追うスーシィジュウ

 

 

力が喪われながら最後に訪れた世界での邪神との戦いで力尽き眠りについた。

 

 

目を覚ますも切り裂かれ変わり果てた身体、彼等に待ち受ける過酷な運命、そして友との出会いが新たな力と共に喪われた身体を蘇らせる!

 

 

       閑話ー四神復活ー

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