ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
あっという間に月曜日がやって来た。
飛鳥「……」
超野力を使った事が公表されていないとはいえ、警察沙汰になった上にPastel*Palettesを救出した事がバレてしまい、学校に行くのが超憂鬱だった。
飛鳥(初めてだよ…。学校行きたくないって思ったのは)
弦巻こころという協力者を得られたものの、学園のアイドルであるPastel*Palettesを救出した事で、余計に火に油を注ぐ事になるだろうなーと飛鳥は思っていた。
しかし、行かなきゃ仕事にならない為、飛鳥は重い腰を上げて学校に行く準備をした。
制服に着替えて、飛鳥は部屋にカギをかけ、そのままホテルを出た。
真剣な表情をして、これから起こる事に対して覚悟を決めた。
学校に登校すると、飛鳥を見た生徒達が驚いていた。
「ねえ、あの子じゃない…?」
「本当だ…」
と、ひそひそされる飛鳥だったが、特に気にすることなく歩き出した。
「待ちなさい。そこのあなた」
後ろから声がしたが、飛鳥は無視した。
「この私を無視するなんて良い度胸してるじゃない」
飛鳥は無視を続けた。
「返事しなさいよ!!!」
飛鳥「!?」
大声を出したので飛鳥が振り向くと、友希那、紗夜、リサ、燐子がいた。
飛鳥「あ」
飛鳥がリサを見つめたが、リサは元気がなかった。
飛鳥(今井先輩…)
リサの様子を見て飛鳥は察した。
友希那「あなた、何で私を無視したのかしら?」
と、友希那が喋ると飛鳥が近づいた。
友希那「な、何よ…」
飛鳥「すみません。遠すぎて声が聞き取れませんでした。もう一度お願いします」
友希那「……(汗)」
飛鳥の言葉に友希那は困惑した。
友希那「…それは失礼したわね」
飛鳥「あ、いえ。こちらの落ち度です」
飛鳥が笑ってごまかした。
友希那「それはそうと聞きたい事があるの」
飛鳥「何でしょう」
友希那「…先日、Pastel*Palettesが誘拐された事件で、あなたが救出したって」
飛鳥「止まってる車を見つけて、通報しただけです」
「あの…」
「?」
紗夜が声をかけたので、飛鳥は紗夜を見た。
飛鳥(確かこの人…)
飛鳥は以前こころから貰ったバンドガールズのリストを見たときのことを思い出した。
飛鳥(双子のお姉さんか!!)
飛鳥が気づくと、紗夜が目に涙を浮かべた。
紗夜「その…妹を助けてくださって、ありがとうございました!」
紗夜が頭を下げた。
飛鳥「いや、お礼なら警察の方に言ってください。私は…」
友希那「人がお礼を言ってるんだから、素直に受け取ればいいじゃない」
飛鳥が友希那を見た。
飛鳥「そうですね…」
友希那「それはそうと、どうしてあそこにいたの?」
飛鳥「走りたくなったからです」
友希那「は?」
飛鳥「ちょっとそういう気分だったんですよ。それでは」
友希那「待ちなさい。まだ話は終わってないわ」
その時だった。
「オラァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 一丈字!!!」
「!!?」
Roseliaのファンが現れた。
「何友希那様と気安く話しかけとんじゃ!!」
「Pastel*Palettesを助けたみたいだが、ポピパにした事は絶対に許さんぞ!!」
「そうだそうだ!!」
「散れ!!」
と、Roseliaをガードした。
リサ「ちょ、ちょっと待って…」
飛鳥「そうですね。私はもう気安く話しかけていい男じゃあございません」
友希那「それは私達が決める事よ。何であなた達が決めるの?」
「そ、それは…」
友希那「いいからさっさとどいて頂戴。それとも、私の言う事が聞けないの?」
「……」
ファン達は顔を合わせた。
「ダ、ダメだ!!」
「いくら友希那様でもそれは出来ない!」
「そいつを連れていけ!!」
と、男子生徒二人が飛鳥を連れていった。
リサ「ま、待って!!」
友希那「どういうつもり…?」
友希那が激怒した。
飛鳥「……」
友希那達が見えなくなると、男子生徒二人は止まった。飛鳥は連れ去ってる男子生徒がおかしい事に気づいた。
飛鳥「お二人とも…」
「今回は貸しにしてやる」
飛鳥「!?」
「とっとと行け!」
と、男子生徒達が飛鳥を離した。
(友希那様に怒られるなんてご褒美でしかないからな!!)
(ファンの底力をなめるなよ!!)
と、男子生徒二人が仲間の所に戻ろうとしたが、友希那が激おこ状態で、仲間たちは正座させられていた。
(あぁぁぁぁぁ~~~~~たまんねぇ~~~~~~♥♥♥)
(え、何あれ…)
(キモい…)
仲間たちのドMぶりに男子生徒二人はそのまま見て見ぬふりをし、そのまま去った。
そして飛鳥が教室に行くと、そこにはすでに数名いて、飛鳥の顔を見るなり驚いていた。
「一丈字くん!!」
「ニュース見たよ!!」
飛鳥「そうですか…」
飛鳥は冷徹な表情でクラスメイト達を見つめた。
「あんな良い事をしたのに、どうして市ヶ谷さん達を…」
飛鳥「……」
飛鳥が何も言わないでいると、
「有咲ちゃん達に気を遣って、わざと逃げたんだよ」
と、現れたのはAfterglowの青葉モカだった。他の4人も来ている。
飛鳥「青葉さん…」
モカ「一丈字くん。モカは分かってたよ。そうじゃなきゃ、つぐのお店であんな行動なんか出来ないもん」
飛鳥「……」
蘭「もうこの際詳しい事は聞かない。でも、イヴ達を助けたのも、リサさん達を助けた事に変わりはない。有咲達だって本当は裏で助けようとしてたんだろ?」
蘭の言葉に飛鳥は蘭を見つめた。
飛鳥「ええ。ですが、あの時黙って彼女たちからいなくなったのは紛れもない事実です」
「!」
飛鳥「なのでもう言い訳をするつもりはございません。本人が求めない限りは」
「じゃあ説明して貰おうか」
「!」
有咲達が現れた。
飛鳥「おはようございます」
有咲「ああ。それよりもその言い訳って奴を教えろ」
飛鳥「分かりました」
飛鳥は有咲達に対して、『上手い事』事情を説明した。
飛鳥「…ですが、それは失敗でした。本当に申し訳ございませんでした」
有咲「……」
飛鳥が頭を下げると、有咲は目を閉じた。
有咲「…もういいよ。顔を上げて」
飛鳥が顔を上げた。
有咲「私もお前の事誤解してた。ごめん」
飛鳥「市ヶ谷さん…」
有咲「ただし!」
「?」
有咲がそう言うと、飛鳥が有咲を見た。
モカ「え、もしかしてエロ同人みたいなお願いするの?」
有咲「誰がするかそんな事!!!///////」
飛鳥「小指」
有咲「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
モカの発言に顔を真っ赤にし、飛鳥の発言に顔を真っ青にした。
有咲「じゃなくて!!」
有咲が飛鳥を見た。
有咲「今度からはそういうのちゃんと話してくれよ」
飛鳥「市ヶ谷さん…」
有咲「分かったな!」
飛鳥「はい。出来るだけ話します」
「出来るだけって何!!?」
飛鳥「もしかしたら、安全面を考えてお話しできない部分も…」
有咲「よーし分かった。極力話せ。な?」
こうして有咲とも仲直りできたわけだが…。
「一丈字くん…」
飛鳥「?」
飛鳥が横を見ると、友希那がいた。
友希那「私から逃げられると思ったら大間違いよ。昼休憩、食堂に来なさい」
飛鳥「はい」
つづく
キャラクターファイル11・12
林 日向&材 椿
オリジナルキャラクター。
飛鳥の中学時代の同級生で双子の姉妹。
姉が日向と妹が椿。
本作ではこころの幼馴染で、パーティとかでいつも一緒に遊んでいた。
椿は昔よくこころの後ろについて回っていたが、
今は彼女がベタベタしすぎる為苦手である。