ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第12話「帰還者・一丈字飛鳥」

 

 

 あっという間に月曜日がやって来た。

 

飛鳥「……」

 

 超野力を使った事が公表されていないとはいえ、警察沙汰になった上にPastel*Palettesを救出した事がバレてしまい、学校に行くのが超憂鬱だった。

 

飛鳥(初めてだよ…。学校行きたくないって思ったのは)

 

 弦巻こころという協力者を得られたものの、学園のアイドルであるPastel*Palettesを救出した事で、余計に火に油を注ぐ事になるだろうなーと飛鳥は思っていた。

 

 しかし、行かなきゃ仕事にならない為、飛鳥は重い腰を上げて学校に行く準備をした。

 

 制服に着替えて、飛鳥は部屋にカギをかけ、そのままホテルを出た。

 

 真剣な表情をして、これから起こる事に対して覚悟を決めた。

 

 

 学校に登校すると、飛鳥を見た生徒達が驚いていた。

 

「ねえ、あの子じゃない…?」

「本当だ…」

 

 と、ひそひそされる飛鳥だったが、特に気にすることなく歩き出した。

 

「待ちなさい。そこのあなた」

 

 後ろから声がしたが、飛鳥は無視した。

 

「この私を無視するなんて良い度胸してるじゃない」

 

 飛鳥は無視を続けた。

 

「返事しなさいよ!!!」

飛鳥「!?」

 

 大声を出したので飛鳥が振り向くと、友希那、紗夜、リサ、燐子がいた。

 

飛鳥「あ」

 飛鳥がリサを見つめたが、リサは元気がなかった。

 

飛鳥(今井先輩…)

 リサの様子を見て飛鳥は察した。

 

友希那「あなた、何で私を無視したのかしら?」

 と、友希那が喋ると飛鳥が近づいた。

 

友希那「な、何よ…」

飛鳥「すみません。遠すぎて声が聞き取れませんでした。もう一度お願いします」

友希那「……(汗)」

 

 飛鳥の言葉に友希那は困惑した。

 

友希那「…それは失礼したわね」

飛鳥「あ、いえ。こちらの落ち度です」

 飛鳥が笑ってごまかした。

 

友希那「それはそうと聞きたい事があるの」

飛鳥「何でしょう」

友希那「…先日、Pastel*Palettesが誘拐された事件で、あなたが救出したって」

飛鳥「止まってる車を見つけて、通報しただけです」

「あの…」

「?」

 

 紗夜が声をかけたので、飛鳥は紗夜を見た。

 

飛鳥(確かこの人…)

 飛鳥は以前こころから貰ったバンドガールズのリストを見たときのことを思い出した。

 

飛鳥(双子のお姉さんか!!)

 飛鳥が気づくと、紗夜が目に涙を浮かべた。

 

紗夜「その…妹を助けてくださって、ありがとうございました!」

 紗夜が頭を下げた。

飛鳥「いや、お礼なら警察の方に言ってください。私は…」

友希那「人がお礼を言ってるんだから、素直に受け取ればいいじゃない」

 飛鳥が友希那を見た。

 

飛鳥「そうですね…」

友希那「それはそうと、どうしてあそこにいたの?」

飛鳥「走りたくなったからです」

友希那「は?」

飛鳥「ちょっとそういう気分だったんですよ。それでは」

友希那「待ちなさい。まだ話は終わってないわ」

 その時だった。

 

「オラァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 一丈字!!!」

「!!?」

 

 Roseliaのファンが現れた。

 

「何友希那様と気安く話しかけとんじゃ!!」

「Pastel*Palettesを助けたみたいだが、ポピパにした事は絶対に許さんぞ!!」

「そうだそうだ!!」

「散れ!!」

 

 と、Roseliaをガードした。

 

リサ「ちょ、ちょっと待って…」

飛鳥「そうですね。私はもう気安く話しかけていい男じゃあございません」

友希那「それは私達が決める事よ。何であなた達が決めるの?」

「そ、それは…」

友希那「いいからさっさとどいて頂戴。それとも、私の言う事が聞けないの?」

「……」

 ファン達は顔を合わせた。

 

「ダ、ダメだ!!」

「いくら友希那様でもそれは出来ない!」

「そいつを連れていけ!!」

 

 と、男子生徒二人が飛鳥を連れていった。

 

リサ「ま、待って!!」

友希那「どういうつもり…?」

 友希那が激怒した。

 

飛鳥「……」

 友希那達が見えなくなると、男子生徒二人は止まった。飛鳥は連れ去ってる男子生徒がおかしい事に気づいた。

 

飛鳥「お二人とも…」

「今回は貸しにしてやる」

飛鳥「!?」

「とっとと行け!」

 と、男子生徒達が飛鳥を離した。

 

(友希那様に怒られるなんてご褒美でしかないからな!!)

(ファンの底力をなめるなよ!!)

 

 と、男子生徒二人が仲間の所に戻ろうとしたが、友希那が激おこ状態で、仲間たちは正座させられていた。

 

(あぁぁぁぁぁ~~~~~たまんねぇ~~~~~~♥♥♥)

 

(え、何あれ…)

(キモい…)

 仲間たちのドMぶりに男子生徒二人はそのまま見て見ぬふりをし、そのまま去った。

 

 そして飛鳥が教室に行くと、そこにはすでに数名いて、飛鳥の顔を見るなり驚いていた。

 

「一丈字くん!!」

「ニュース見たよ!!」

飛鳥「そうですか…」

 

 飛鳥は冷徹な表情でクラスメイト達を見つめた。

 

「あんな良い事をしたのに、どうして市ヶ谷さん達を…」

飛鳥「……」

 飛鳥が何も言わないでいると、

 

「有咲ちゃん達に気を遣って、わざと逃げたんだよ」

 

 と、現れたのはAfterglowの青葉モカだった。他の4人も来ている。

 

飛鳥「青葉さん…」

モカ「一丈字くん。モカは分かってたよ。そうじゃなきゃ、つぐのお店であんな行動なんか出来ないもん」

飛鳥「……」

 

蘭「もうこの際詳しい事は聞かない。でも、イヴ達を助けたのも、リサさん達を助けた事に変わりはない。有咲達だって本当は裏で助けようとしてたんだろ?」

 蘭の言葉に飛鳥は蘭を見つめた。

 

飛鳥「ええ。ですが、あの時黙って彼女たちからいなくなったのは紛れもない事実です」

「!」

飛鳥「なのでもう言い訳をするつもりはございません。本人が求めない限りは」

「じゃあ説明して貰おうか」

「!」

 

 有咲達が現れた。

 

飛鳥「おはようございます」

有咲「ああ。それよりもその言い訳って奴を教えろ」

飛鳥「分かりました」

 

 飛鳥は有咲達に対して、『上手い事』事情を説明した。

 

飛鳥「…ですが、それは失敗でした。本当に申し訳ございませんでした」

有咲「……」

 飛鳥が頭を下げると、有咲は目を閉じた。

 

有咲「…もういいよ。顔を上げて」

 飛鳥が顔を上げた。

 

有咲「私もお前の事誤解してた。ごめん」

飛鳥「市ヶ谷さん…」

有咲「ただし!」

「?」

 有咲がそう言うと、飛鳥が有咲を見た。

 

モカ「え、もしかしてエロ同人みたいなお願いするの?」

有咲「誰がするかそんな事!!!///////」

飛鳥「小指」

有咲「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」

 

 モカの発言に顔を真っ赤にし、飛鳥の発言に顔を真っ青にした。

 

有咲「じゃなくて!!」

 有咲が飛鳥を見た。

 

有咲「今度からはそういうのちゃんと話してくれよ」

飛鳥「市ヶ谷さん…」

有咲「分かったな!」

飛鳥「はい。出来るだけ話します」

「出来るだけって何!!?」

飛鳥「もしかしたら、安全面を考えてお話しできない部分も…」

有咲「よーし分かった。極力話せ。な?」

 

 こうして有咲とも仲直りできたわけだが…。

 

 

「一丈字くん…」

飛鳥「?」

 

 飛鳥が横を見ると、友希那がいた。

 

友希那「私から逃げられると思ったら大間違いよ。昼休憩、食堂に来なさい」

飛鳥「はい」

 

 

つづく

 




キャラクターファイル11・12

林 日向&材 椿

オリジナルキャラクター。
飛鳥の中学時代の同級生で双子の姉妹。
姉が日向と妹が椿。

本作ではこころの幼馴染で、パーティとかでいつも一緒に遊んでいた。
椿は昔よくこころの後ろについて回っていたが、
今は彼女がベタベタしすぎる為苦手である。
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