ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
飛鳥がバンドリ学園に転校してから、それなりに時間が経った。
こころから依頼されていた「マナーの悪いファン(通称:ヤラカシ)におしおき」という任務は、着々とこなし、次第にヤラカシはどんどん減っていった。
飛鳥がやった事は、弦巻財閥の裏の力が動いていると言われていて、何とか事なきを得ていたが…。
「おかしい」
「やっぱりどう考えてもおかしい」
と、男子生徒達(ヤラカシ予備軍)は学校のとある一室に集まっていた。
「あの一丈字が来てから妙な事だらけだ…」
「ああ。香澄ちゃん達がピンチになると、タイミングよく奴が現れて…」
「そうだ!!」
「もしかして…」
飛鳥の自作自演なのでは? と思い始めた。
飛鳥「……」
そしてそれを陰で飛鳥は見つめて困惑していた。いや、そうはならんやろと。本当に自作自演だとするなら、準備するの凄くめんどくさいぞと思っていた。
飛鳥(そういや思ったけど、クラスの人たちと仲悪いのかなぁ…)
と、一人で帰宅しようとしていると、
「飛鳥―!」
飛鳥「?」
こころがやって来た。
飛鳥「弦巻さん」
こころ「もー! 二人きりの時はこころって呼んでって言ったわよね!?」
飛鳥「いや、学校なので…」
と、飛鳥とこころが話をしていると、男子生徒達がやって来た。
飛鳥「あ」
するとその時だった。
「やっぱりお前、何かしてたんだな!!?」
「弦巻財閥に取り入って!!」
と、男子生徒達が騒ぎ始めて、飛鳥は面倒な事になったと片眉を上げた。
こころ「飛鳥はそんな事しないわ!!」
飛鳥「弦巻さん。もうこの会話を聞かれたんじゃ仕方ありませんよ」
こころが否定するが飛鳥が喋ると、こころは飛鳥の方を見た。飛鳥の表情を見てこころは困った顔をした。
飛鳥「もう潮時です。これからの事を考えましょう」
と、飛鳥が帰ろうとすると
「おい待てよ!」
飛鳥「?」
飛鳥が男子生徒達の方を振り向いた。
「お前…今まで香澄ちゃん達をだましてたのか!?」
飛鳥「名前を呼んだくらいでそんな大げさな」
「道理でおかしいと思ったんだよ。オレ達が何度も声をかけたのに、全くなびかなかったんだ!!」
飛鳥「…あなた方のアプローチの仕方に問題があるのでは?」
「うるせぇ!!」
「とにかくこころちゃんとはどういう関係だ!!」
飛鳥「私の中学時代の友達と彼女が友達だったんですよ。それで仲良くなっただけです」
「と、友達…?」
と、驚く男子生徒達。
こころ「私は飛鳥とも仲良くなりたいの! だから…」
「だったら何でオレ達と何で仲良くしてくれないんだ!!」
こころ「!!」
男子生徒達が憤慨した。
「そいつとオレ達の何が違うんだよ!!」
「そうだそうだ!!」
「そいつばっかり!!」
飛鳥「……」
飛鳥は口を閉じた。
飛鳥「私がどうこう言うより、彼女達にも選ぶ権利はありますよ」
「!!」
飛鳥が真剣な表情をした。
飛鳥「彼女たちの事を考えずに自分勝手な事ばっかり言ってたら、そりゃ相手にされませんよ」
「何だとー!!!!」
「調子に乗りやがって!!!」
と、男子生徒達が襲い掛かってくると、飛鳥はこころを操って、その場から逃がした。
飛鳥「かかってこい!!」
飛鳥は盛大に大暴れした。
数日後…
「…校内暴力を起こして一発で退学。我が弟子ながら見事だよ」
「……」
飛鳥は男子生徒達と乱闘を起こした後、校長から強制退学を命じられ、バンドリ学園を追い出されてしまった。こころや弦巻財閥が抗議したが、飛鳥本人の意思もあった為、取り合下げる事は出来なかったのだ。
そしてホテルの一室で和哉と話をしていた。
飛鳥「元々私は問題児扱いされてましたからね。仕方ありませんよ。まあ、母さんにはこってり絞られるでしょうけど」
和哉「それはそうだ。だが、もうそろそろ本業に戻って貰わないといけないから、こちらとしても好都合だ」
飛鳥「……」
飛鳥が真剣な表情で俯いた。
和哉「未練はあるか?」
飛鳥「依頼主との話が終われば、もう後はなにもございませんよ」
和哉「そうか…」
和哉が目を閉じた。
和哉「そろそろ時間だ。行くぞ」
飛鳥「はい」
飛鳥は和哉と共にエントランスホールに向かった。
エントランスホールに向かうと、こころと黒服平三、そして女性の黒服トリオがいた。
こころ「飛鳥!!」
こころは困った様子で飛鳥を見ていた。
飛鳥「こころ…」
そして向かい合った。
こころ「ごめんなさい!! 私のせいで…」
と、こころがポロポロ涙を流すと、黒服たちが慌てていた。
飛鳥「気にする事ないよ。もうバレる寸前だったから、かえってこっちの方が好都合だった」
こころ「でも…!!」
飛鳥「問題なのはここからだ。オレがいなくなった後で、ヤラカシが減らないようじゃ意味がない」
こころ「……」
和哉「こいつは暫くここに残す。後始末のためにな」
こころ「是非そうして!!」
和哉の言葉にこころは和哉を見た。
こころ「お金はいくらでも払うから!!」
和哉「自分で稼いだわけじゃあないだろう」
こころ「でも…!」
和哉「ベッドの相手をするくらいの覚悟を持ってもらわないとな」
こころ「ベッドの相手?」
黒服「古堂様。こころお嬢様にあまりそのような発言は…」
和哉の下品な言葉に黒服が眉間にしわを寄せた。
こころ「飛鳥と一緒に添い寝をするって事ね! いいわよ!」
飛鳥「いや、日向と椿に殺されるし、今度こそハッピーワールド潰れるよ」
こころの言葉に飛鳥は困惑した。和哉は一息ついた。
飛鳥「問題なのは学校で君が虐められないかどうかだ」
こころ「私の事は気にしなくていいわよ」
飛鳥「…だといいんだけどね」
黒服「お嬢様に危害を加える者は、誰が何といおうと始末します」
飛鳥「そ、そうですか…」
和哉「金持ちだろうが貧乏人だろうが、心の汚い奴とはさっさと縁を切った方が良い。バカがうつる」
和哉も冷徹な言葉を言い放った。
こころ「とにかく心配しないで頂戴飛鳥! あ、毎日来るわね!」
飛鳥「かえってややこしい事になるから、家から電話かけてね…」
こうして、校長の横暴な政策でで強制退学になった飛鳥。果たしてどうなる事やら…。
つづく