ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第47話「バンドガールズの叫び」

 

 

 翌日、飛鳥は自主退学をしたと伝えられた。あまりにも突然すぎる自主退学にクラスメイト達は驚きが隠せなかった。

 

 そして香澄たちにも伝わったが、ショックを受けていた。

 

香澄「どうして…」

こころ「……」

 

 唯一事情を知っているこころは俯いていた。香澄たちに打ち明けてしまおうか、だけどそんな事したら飛鳥を更に苦しめる事になってしまう。どうすれば良いか迷っていた。

 

たえ「退学!? 何で!?」

りみ「どうしたんでしょう…」

 と、他のポピパのメンバーも驚きを隠せず、イヴ、はぐみ、美咲も同じ反応だった。すると…。

 

「そういや昨日、一丈字が乱闘事件を起こしたって…」

「!!?」

 

香澄「乱闘事件!!?」

こころ「違うの!! あれは…」

 皆がこころを見た。

 

こころ「あたしが飛鳥に名前で呼ぶように言って、それであの人たちは飛鳥があたしを脅したんじゃないかって…」

「!!?」

 

 こころの言葉に皆が驚いた。

 

こころ「飛鳥は一生懸命私をかばって抗議してくれたんだけど、あの人たちが手を出してきてそれで飛鳥くんは…」

美咲「ちょっと待って!!? それ一丈字くん悪くないよね!?」

 こころの言葉に美咲が驚いた。

 

沙綾「それで、相手の男子生徒達は?」

こころ「…分かんない。喧嘩した後先生が来て飛鳥が連れてかれる所しか見てないから」

 

 香澄たちがお互いを見つめた。

 

りみ「け、けど自主退学したって…」

こころ「…あたし達に気を遣って退学したって」

「え!?」

 

 こころがポロポロ涙を流した。

 

こころ「元々やめるつもりだったし、これ以上自分がこの学校にいたら、皆に迷惑かけるからって…」

はぐみ「こころん…!!」

 

 はぐみも涙ぐんだ。

 

美咲「ねえ、こころ」

こころ「?」

美咲「あなた…。一丈字くんについて、他に何か知ってるでしょ」

「!?」

 

美咲「いつものあなたなら、おうちの力を使って一丈字くんの退学を取り消しにしてる筈。でも何で今回それをしなかったの?」

こころ「…あたしも最初はそうしようとしたけど、飛鳥本人がやめるって言ってたから」

はぐみ「飛鳥くんに会ったの!?」

こころ「うん。おうちも調べて、会いに行ったの。そしたらもう地元に帰る準備をしてた…」

 

 こころの言葉に皆が驚いたが、香澄は歯ぎしりした。

 

香澄「…ない」

たえ「香澄?」

 

香澄「そんなの納得できない!!!」

 

 香澄が叫んだ。

 

たえ「香澄…」

香澄「飛鳥くんが一体何したって言うの!!? こころちゃんを守ろうとしてたし、今までだってつぐも助けてくれたし、リサさんだって助けてくれた!! どうして飛鳥くんばっかりこんな目に逢わなきゃいけないの!!?」

 

 香澄が涙を流しながら叫ぶと、こころとはぐみも泣いた。

 

有咲「お、落ち着けよ香澄…」

 香澄の様子を見て有咲が声をかけたが、香澄が荷物をまとめた。

 

香澄「もう私帰る!!!」

 そう言って香澄は泣きながら出ていってしまった。

 

沙綾「香澄!!!」

りみ「香澄ちゃん!!」

 

 沙綾やりみが止めたが、香澄には届かなかった。男子生徒達もばつが悪そうにしていた。

 

 

 休憩時間…

 

「はぁ…」

 

 香澄が本当に学校から出ていってしまい、意気消沈するたえ達。こころはずっと俯いていて、はぐみが寄り添っていた。

 

 その時だった。

 

「ねえ!」

 

 という声がして、たえ達が出入り口の方を見ると、Afterglowがいた。

 

りみ「蘭ちゃん…」

蘭「…一丈字。退学になったって本当なの?」

 蘭だけでなく、他の4人もひどく驚いている様子だった。

 

たえ「…そうだよ。それで、香澄も出ていっちゃった」

 たえが俯くと、蘭が握り拳を握った。

 

巴「どうしてなんだよ!! 一丈字の奴、何も…」

たえ「…これ以上この学校にいたら皆に迷惑がかかるからって」

ひまり「そんなの…そんなのってないよ!!」

蘭「つぐみだって助けてくれたのにどうして!!」

 蘭の言葉につぐみは涙を流した。

 

こころ「ごめんなさい!! あたしのせいで…!!」

はぐみ「こころんは何も悪くないよー」

 

 こころが泣きながら謝ると、はぐみが慰めると、イヴも泣き始めた。

 

モカ「…ねえ、こころちゃん」

こころ「な、何かしら?」

モカ「飛鳥くんの居場所って分かったりしない?」

 

 モカの言葉にこころは視線を逸らした。

 

こころ「…知ってるけど、飛鳥はもう会うつもりはないって」

モカ「そうだよね」

 

 こころの言葉にモカは反応した。

 

蘭「どういう意味?」

モカ「飛鳥くん。普通の子じゃないんでしょ?」

「!!?」

 

 モカの言葉に皆が驚くと、こころが青ざめた。

 

モカ「飛鳥くんって何か凄すぎるもん。もしかして…エスパーかなにか?」

こころ「……」

 

 モカの言葉にこころが固まった。

 

美咲「それは私も思った。こころ、知ってる事を全部吐きなさい!!」

こころ「……」

モカ「違うよ。モカちゃんが言いたいのはそういう事じゃない」

「!!」

 

 皆がモカを見た。

 

モカ「こころちゃんは絶対に喋らないよ。だって、喋っちゃったらそれこそ飛鳥くんを裏切る事になるし。モカちゃんが言いたいのはね、飛鳥くんがどういう子か知りたかっただけ」

有咲「え、何も聞いてねーじゃんか」

モカ「こころちゃんの様子を見たら分かるよ。そうか、やっぱりそうだったんだね」

 モカが頷いた。

 

モカ「飛鳥くんって意外にバカだね」

「!!」

 

こころ「ど、どういう意味!!?」

モカ「そりゃあエスパーだーって言っても信じないかもしれないけどさ。学校まで辞める事なかったんだよ。少なくともモカちゃんは、つぐのお店で助けてくれた時からずっと信じてたし…」

 

 モカが涙を流した。

 

モカ「本当の事を知ってもずっと味方なのに…本当にバカだよ…!!」

 

蘭「モカ…」

 ひまりも涙を流して、モカを抱きしめた。

 

 

 

 そして香澄はというと、河川敷でずっと泣いていた。

 

香澄「ひっく…ひっく…」

 

 階段に座って蹲って泣いていた。

 

 その時、後ろから誰かが香澄を取り押さえて、香澄の口元を抑えた。

 

香澄「!!?」

「大人しくしろ!!!」

 と、薬のようなものをかがされて気絶させられていた。

 

「おい、車に運べ!!」

「ああ」

「その前にバレないようにしろよ」

 と、男2人が香澄を袋に入れて車に乗せると、男たちはそのまま去っていった。

 

「へへ。こんな所で女子高生がいるなんてラッキーだなぁ」

「どのようにしてやろうか…」

 

 と、車の中で男たちが不穏な話をしていた。

 

 

 果たして、香澄の運命や如何に!!!

 

 

 つづく

 

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