ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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日常回
第15話「Pastel*Palettes ショートドラマ大作戦!」


 

 

 5組のガールズバンド、25人と一気に仲良くなった飛鳥。しかし、それは逆に沢山のアンチを作る事と同じだった。

 

飛鳥「嫌われるのはもう昔からだから悲観するのはやめました」

モカ「おっ、男らしいね~」

 

 飛鳥の言葉にモカが囃し立てるが、

 

香澄「あ、い、虐められたらすぐに言ってね!?」

飛鳥「ありがとうございます。今の発言で当分はなくなりそうですよ」

香澄「え?」

 

 飛鳥の発言に香澄が驚いた。

 

飛鳥「だって戸山さんが言うんですもの。本物のファンなら…分かりますよね?」

(こ、こいつ…!!!)

 

 飛鳥がファンに確認を取るように喋ると、ファンは香澄の言う事は聞きつつ、飛鳥に対してはいつか絶対ぶっ殺すと思っていた。

 

「はぐみちゃんの名前間違えたくせに…!!」

「感じたんだろ…!!?」

 

飛鳥「巴さんとあこさんが姉妹だという事ですよ。さて、行きましょう」

 

 

 そんなこんなである日の事だった。

 

「なあ、Pastel*Palettesがまた学校で撮影するらしいぞ」

「ホントか?」

「今度は大丈夫かな…」

 

 と、男子生徒達が廊下で話をしていて、飛鳥は教室の自席で聞いていたが、ノーリアクションだった。

 

飛鳥(そういや2回も延期してんだよな…。大丈夫かな…)

 

 飛鳥はPastel*Palettesの5人が心配になったが、もう流石に襲ってこないだろうと判断し、今日は早めに帰る事にした。

 

 放課後、飛鳥は超能力で存在感を消したが、黒服が立ちはだかっていた。黒服は飛鳥を感知できるゴーグルをつけていた。

 

飛鳥「こころお嬢様が私を探しているのですか?」

「はい。是非一緒に見たいと」

飛鳥「Pastel*Palettesの安全は大丈夫ですか?」

「勿論です。弦巻家の選りすぐりをしたSPがPastel*Palettesの皆さんの撮影を徹底的に警備します」

飛鳥「そうですか」

 飛鳥が超能力を解いた。

 

飛鳥「それなら心配いらなさそうですね」

「ええ。それでは私について来てください」

 

 まあ、警備がしっかりしてるなら大丈夫だろうと判断した飛鳥は黒服についていく事にした。

 

 そして撮影広場

 

こころ「飛鳥!!」

「!!」

 

 こころが飛鳥の名前を叫ぶと、男子生徒達が反応した。何で来やがったと言わんばかりに。そしてそんな男子生徒達を見た黒服はにらみを利かせて大人しくさせた。

 

飛鳥「弦巻さん」

こころ「良かった! まだ学校にいたのね!」

飛鳥「ええ。帰るつもりだったんですけどね…」

はぐみ「一緒にみよー!!」

 

 と、はぐみ、薫、美咲、花音の4人もいて、はぐみも飛鳥を出迎えた。当然嫉妬の眼差しが凄い。特にこころ、美咲、はぐみと同じクラスの男子から…。

 

 飛鳥達が見た先には、衣装に着替えていたPastel*Palettesと俳優さん達がいたが、何やら揉めていた。

 

飛鳥「?」

こころ「どうしたのかしら」

 

 すると、日菜が飛鳥の存在に気付いて走ってきた。

 

日菜「飛鳥くーん!!!!!」

飛鳥「!?」

 日菜が現れた。

 

飛鳥「ど、どうされたんですか?」

日菜「ちょっと来て!!」

 

 と、日菜が飛鳥の手を引っ張っていった。当然ギャラリー達は驚いたが、またあいつか!! とファン達は嘆いていた。

 

こころ「どうしたのかしら!」

はぐみ「はぐみ達も行ってみようよ!」

美咲「あ、コラ!!」

 

 こころとはぐみが飛鳥を追いかけると、美咲は慌てた。

 

薫「やれやれ。仕方のない子猫ちゃん達だ」

美咲「ちょ、薫さんまで!! 待ちなさーい!!!」

 と、薫も追いかけていったので、美咲が止めようとおいかけ、花音だけが残された。

 

花音「ふぇ、ふぇええ~!!! 待ってぇ~~!!!!」

 

 そして飛鳥達がパスパレと合流すると、日菜が事情を説明した。

 

「主役の俳優さんが来られなくなった!?」

「そ、そうなの…。遅刻癖が激しくて、連絡したら今家にいるって…」

 

 彩が困ったように説明にした。

 

 Pastel*Palettesはこの学校でそれぞれのメンバーをメインにしたドラマの撮影をする予定だったが、主役の俳優が寝坊してしまったのだ。

 

千聖「それもここに来るのに、一時間以上かかるのよ…。で、監督はもうカンカンで…」

「あいつはもうクビだ!!!」

 監督がそう言うと、スタッフが慌てた。

 

「か、監督! それはまずいっすよ!」

「相手はあの大手の…」

監督「責任はワシが取る! 実力も無ければ、プロ意識の欠片もない事務所頼みのゴミクズはいらん!!」

飛鳥(ずいぶん強気な態度だし、そこまで言うか)

 

 と、監督の顔を見て飛鳥は困惑した。

 

日菜「で、監督! お願いがあるんですけどー」

飛鳥(あそこで紗夜先輩が頭を抱えてる…(汗))

 

 飛鳥がギャラリーに交じって見物している紗夜を見たが、飛鳥の言う通り恥ずかしそうに頭を抱えて、リサと燐子が苦笑いしていた。

 

日菜「この飛鳥くんを主役にして貰えませんか?」

「!!?」

 

 日菜のとんでも発言に皆が驚いた。

こころ「面白そうね!」

薫「演技は出来るのかな?」

 と、こころと薫も賛成だったが、

 

飛鳥「あ、それよりも私から一つ提案がございます」

 

 飛鳥が挙手をした。

 

日菜「なあに?」

 飛鳥がモブ役の俳優たちを見た。

 

飛鳥「こちらの俳優さんに一本ずつ主役をして貰うというのは如何でしょうか」

「!!?」

 

彩「い、一本ずつ!?」

飛鳥「こんな訳の分からない男が出るよりも、役者として働いている皆さんにやって貰った方がずっといいですよ」

日菜「えー」

 

 日菜は不満そうにしていたが、

 

飛鳥「大きな舞台じゃなくても、お芝居ならいつでも出来ます」

「!」

 

 飛鳥が千聖たちを見た。

 

飛鳥「白鷺先輩たちはそれでよろしいですか?」

千聖「…ちゃんとやってくれるならいいけど」

麻弥「千聖さん。相手は目上の方っすよ(汗)」

 

 千聖の言葉に麻弥が慌てたが、彩とイヴは飛鳥の言う事に賛成した。

 

飛鳥「それでは決まりですね」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

 

 と、俳優たちが待ったをかけた。

 

「オ、オレたち…今まで主役なんてやった事…」

「ああ…。主役どころか脇役でもやられてばかりで…」

 

 俳優たちは全く自信がなかった。今までエキストラの役で主役やその取り巻きにいつもやられる役しかさせて貰えず、以前に別の監督からも「お前達は主役の引き立て役になってればいい」とまで言われる始末だった。そのせいか、すっかり意気消沈していた。

 

 だが、飛鳥は言葉をかえした。

 

飛鳥「主役、やりたくないんですか?」

「そ、そりゃやりたいさ!!」

「ああ!! 主役にやられてばかりいる俳優になる為に、俳優を目指したわけじゃない!!」

 

 俳優の言葉を聞いて飛鳥は安心し、俳優たちを見た。

 

飛鳥「それで良いじゃないですか」

「え?」

 飛鳥が笑みを浮かべつつ、凛とした表情でこう言い放った。

 

飛鳥「自分の仕事に誇りを持っていれば、絶対に大丈夫です」

 

 飛鳥の言葉に皆が驚いたが、彩や麻弥あたりが頬を染め、黒服は同感だと言わんばかりに頷いた。

 

彩「な、何この説得力…////」

麻弥「年いくつっすか…/////」

千聖「……!」

 

 千聖は飛鳥に対して違和感を覚えるが、飛鳥は全く気にせず監督を見て苦笑いした。

 

飛鳥「…とはいえ、決めるのは監督ですけどね」

監督「それで行こう」

「え?」

 

 監督がそう言い放つと、俳優たちが監督を見た。

 

監督「だが、簡単にOKは出さんぞ!!」

 

 監督の言葉に俳優たちは喜んだ。

 

監督「いいな!」

「は、はい!!」

「宜しくお願いします!」

 

 その様子を見て、飛鳥はまた笑みを浮かべた。

 

飛鳥「それでは、我々はここで退散しましょう」

美咲「お、お邪魔しました…」

日菜「あ、折角だからここで見ていきなよ!!」

飛鳥「お気持ちは有難いのですが、ちょっと後始末があるので、私は離れます」

「?」

 

 飛鳥はただ一人、戻っていった。

 

千聖「……」

 千聖は飛鳥の後姿を見た。

 

麻弥「…千聖さん。どうしたっすか?」

千聖「いえ、何でもないわ…」

 

 千聖は飛鳥に対して何かを感じ取っていた。

 

 どう考えても普通じゃないと。

 

 

 そして撮影は順調に…とは言い難かったが、俳優たちは自分達の持ち味を活かし、シナリオもその俳優の性格に合ったものに変更するなどして、ドラマを作り上げていった。

 

 モブ俳優が主役をやる事になったことに対して、生徒達は不満そうにしていったが、役者の真剣な姿を見て、少しずつ態度を改めていった。

 

 飛鳥はというと、ギャラリーから俳優たちを見守る事で、ファン達に唾をかけていないアピールをするという後始末を行っていた。これにより、飛鳥が主役をやるものだと思っていたファン達は飛鳥に対してちょっとだけ態度を改めた。あくまでちょっとだけだが。

 

 そんなこんなで撮影は全部終わり、大歓声が上がった。そして飛鳥が満足そうにして、黒服に先に帰る旨のメールを送った。黒服も流石に空気を読んで、こころに上手い事説明した。

 

 

こころ「待ってー!!!」

飛鳥「……(汗)」

 

 すぐに追いかけてきたが…。

 

 

 後日、ドラマは無事に放送された。主役の俳優が変わった事に関しては驚かれたものの、普段からの遅刻癖が酷く、社会人としての自覚が全く持っていなかった事から、監督たちへのバッシングはなし。寧ろその主役の俳優は当面干される事となった。

 

 そしてあの若手俳優たちはあのショートドラマがきっかけで、少しずつではあるが、エキストラからチョイ役を貰えるようになり、着々とトップ俳優への道を歩き出した。

 

 それらの記事を見て飛鳥は満足そうにしていたが…。

 

日菜「ねーねー飛鳥くん。今度あたしがドラマのヒロインやる時は相手役になってね!」

飛鳥「」

 

 食堂で日菜が放った一言で全部が台無しになった。

 

 

おしまい

 




キャラクターファイル15

丸山 彩

Pastel*Palettesのリーダー。
個性あふれるメンバーを纏める縁の下の力持ち。
ハンバーガーショップでアルバイトをしている。

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