ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
それはある夏の日の事だった…。
「…え?」
食堂で飛鳥が友希那、紗夜、燐子、リサの4人に声をかけられて、リサからプールに行かないかと持ち掛けられていた。
リサ「その…あこが飛鳥くんともっと仲良くなりたいって言ってて…どうかな…」
飛鳥は驚いた。
飛鳥「…私で宜しいんですか?」
友希那「寧ろあなた以外に誰がいるのよ」
紗夜「本当はずっと練習の予定だったんですが…」
紗夜が目を閉じて首を横に振った。
リサ「まあ、あこの言ってる事も一理あるからね」
飛鳥「…お姉さんには相談されなかったんですか?」
友希那「宇田川さんはダメよ」
飛鳥「え?」
友希那が険しい表情をすると、リサが苦笑いした。
リサ「…蘭の耳に届くから」
飛鳥「ああ…。それで話に乗ったんですね」
経緯はこうである。
1. 皆(友希那、紗夜、リサ、燐子)は学校が一緒だから自分だけ飛鳥と話をする機会が無くてズルい。だから今度皆一緒にどこかに遊びに行こうとあこが言いだした。
2. リサと燐子は承諾したが、練習を優先したい友希那と紗夜は難色を示した。
3. その後、あこと紗夜が言い合いになり、紗夜があこの姉である巴に相談するように提案。
4. しかし、その発言に対して友希那が一緒に行く事を承諾。紗夜は疑問を感じたが、友希那が良いなら…と承諾。
5. 後でリサが紗夜に説明。
ちなみに何故蘭の耳に届くのかマズいかと言うと、マウントを取ってくるからである。
蘭「あこのお願いも碌に聞かないなんて、湊さんってケチなんですねぇ~。そんなケチな人がNO.1になれるんですかぁ~?」
と、言ってくるに違いないと判断したからだ。多分言わないだろうが、少しでも蘭に弱みを握られたくなかったのだ。
そして現在に至る。
飛鳥「…男性が一緒でも大丈夫なんですか?」
友希那「正直大丈夫じゃないわ」
リサ「でも今回はあこの為なの。お願いできるかな?」
飛鳥「分かりました。そういう事情でしたら、ご一緒させて頂きます」
飛鳥がそう言ったその時、
「ちょーっと待ったぁ~~~~~!!!!」
と、男子生徒達が押し掛けてきた。
飛鳥「!!?」
友希那「ハァ…だから嫌だったのに…」
飛鳥が驚くと友希那がため息をついた。
「貴様ぁ!! 誰に断ってRoseliaとプールに行こうとしてんだ!!」
「遂に暴挙に出たか…!!」
「認めん!! 認めんぞぉ!!」
と、男子生徒達は興奮していたが、
友希那「バカはほっといて、行きましょ。足止め宜しく」
飛鳥「あ、はい。分かりました」
リサ「いや、分かるの!!?」
飛鳥「ええ。連絡宜しくお願いします」
実はリサと連絡先を交換していたのだ。
飛鳥「お話なら聞きますよ」
飛鳥が前に立つと、黒服たちが現れた。
「!!?」
「一丈字様。ここは我々にお任せください」
飛鳥「え、黒服さん…」
筋骨隆々の黒服、黒服平三が現れた。
飛鳥(遂に名前まで!!)
黒服の助けにより、飛鳥も無事に脱出する事が出来たが、弦巻家の黒服に迫らせて男子生徒達は涙目だった。
飛鳥(なんか申し訳ねェ…)
そんなこんなで当日。
飛鳥「……」
飛鳥が集合場所に来ると、燐子とあこが既に来ていた。
あこ「あ、おーい!! センパーイ!!」
飛鳥「あっ…」
3人が合流した。
飛鳥「こんにちは」
あこ「こんにちはー!」
あこが元気よく挨拶すると、燐子が苦笑いした。
飛鳥「湊先輩たちはまだ来られてないんですか?」
燐子「そうなの…。でも、私達が早く来過ぎちゃったみたいで…」
飛鳥「そうなんですか…」
あこ「ねーねー。あことお話ししようよ!」
飛鳥「あ、はい。そうですね…」
と、飛鳥やあこが談笑した。燐子がそんな2人を見て笑みを浮かべている。
あこ「え!? センパイNFOやってたんですか!?」
飛鳥「今はもう殆どやってないんですけどね…。忙しくて」
あこ「もしかしてゲーマーだったりします?」
飛鳥「…ちょっとやるくらいですね。って、どうされました? 白金先輩」
燐子「え!? な、何でもありませんよ!?」
飛鳥の言葉に燐子が慌てていた。
あこ「ふっふー。実はりんりんはね、ゲーマーなんだよ。それもヘビーの」
燐子「あ、あこちゃんっ/////」
あこの言葉に燐子が頬を染めた。
飛鳥「あー…なんかゲーム強そうな感じがしますね」
あこ「りんりんみたいな人ほど、実は極めたら強いって言いますしねー」
燐子「も、もう二人ともっ!/////」
あこ「あ、そうだ! 今度3人でゲームしようよ! 友希那さんも紗夜さんもリサ姉はやってくれなくて…」
飛鳥「…白金先輩が良ければ」
燐子「わ、私は別に構いませんよ!? 気を遣って頂かなくても…////」
飛鳥「そうですか。機会があれば一緒にしましょう」
と、飛鳥は燐子やあこと仲良くなった。
暫くして…
「お待たせー」
リサが声をかけた。リサの後ろには友希那と紗夜が行くが、紗夜はげんなりしていた。
飛鳥「…氷川先輩?」
あこ「あー。多分ひなちんが関係してるね…」
飛鳥が怪訝な表情を浮かべると、あこが苦笑いした。
飛鳥「…おはようございます」
友希那「おはよう」
紗夜「おはようございます…」
飛鳥が挨拶すると、友希那はいつも通りだったが、紗夜は疲れ気味だった。
あこ「またひなちんが駄々こねだしたの?」
紗夜「ええ…。それも今回は一丈字くんがいるから…」
リサ「まあ、ヒナも仕事が無かったらねー」
― 回想 -
日菜「えー!!! いいないいなお姉ちゃんいいなー!! あたしもおねーちゃん達とプールいきたい~!!!」
自宅で、日菜が泣きながら紗夜に泣きついていた。
紗夜「あなたは今日仕事でしょ!!」
日菜「そうだけど、今日の生放送すっごく変な事やらされるんだよ、全然るんってしないし、お姉ちゃんだけずるい~!!!!」
と、親に止められるまで紗夜は日菜に引き留められていた。
紗夜「全くあの子はいつまで経っても甘えん坊なんだから…!!」
飛鳥「…全く会話をしないよか、まだマシだと思います」
紗夜の愚痴に飛鳥が苦し紛れにフォローをした。
あこ「それじゃ早速しゅっぱーつ!!」
リサ「おー!!」
燐子「お、おー…?」
飛鳥とRoseliaという奇妙な組み合わせのプールがいざ、始まる!!
その頃の日菜
「えー。Pastel*Palettesの皆さんには、探検隊の格好で今日一日河川敷を歩いて貰います!」
日菜「……」
麻弥「…ひ、日菜さん! 顔、顔!!」
日菜はすっかり拗ねていたが、千聖もこっそり嫌そうな顔をしていたのは内緒だ。
つづく