ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
肝試しが始まったが…。
「ギォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」
自然の家の従業員達が脅かし役をしていたが、メイクや演技が一流過ぎて生徒達を驚かせていた。実は従業員の中に元俳優や小道具係がいて、その元俳優の指導の下で脅かし役をやっていた。女子の前で格好つけようとした男子生徒達は次々と撃沈していった。
こころ「あなたとっても面白いわね! ハロハピに入らない!?」
「!?」
美咲「バカな事言ってないで行くわよ!!(汗)」
はぐみ「こわ~い!!!(泣)」
…例外もいたが。
まあ、そんな感じで男子が本当に役に立たないか頼りなくて、女子からの評判は全く上がらなかったそうだ。
「ぎゃあああああああ!!!」
有咲「どさくさに紛れて触ろうとすんな!!!」
こういう輩もいたので、楽しいわけがなかった。蘭に至ってはお化けも怖いし、男子がどさくさに紛れて近づこうとする為、恐怖でしかなく、一緒にチームを組んでいた女子生徒がフォローに回っていた。巴も同様である。
そして飛鳥達の班も例外ではなかった。ちなみに一番最後の班である。
「いやぁああああああああああああああああああああああ!!!!!」
と、飛鳥以外の全員が走り去ってしまった。
飛鳥(こりゃあよく出来てるな…)
飛鳥はお化け役の人を見ながらゆっくり歩いていった。
飛鳥「やば。早く合流しないと…」
と、飛鳥もチームメイトを追いかけようとしたが、その途中で道が二つに分かれていた。
飛鳥「あれ? どっち進めばいいんだ…って、何だ。看板が倒れてただけか」
飛鳥が看板を起こすと、右の方に進むようにあった。
飛鳥「右に進めばいいんだな」
飛鳥が右に行こうとしたその時、後ろに下がった。
飛鳥「…まさか」
飛鳥が左側の道を通った。
「君、そっちじゃないよ!!」
と、脅かし役の従業員が声をかけたが、それを無視していった。ちょっと進むと行き止まりになっていた。
飛鳥「誰かいますかー!!!」
と、飛鳥が叫んだ。すると、
「おーい!!! おーい!!! たすけてー!!!」
飛鳥「!!?」
つぐみの声がした。
飛鳥「羽沢さん!!?」
飛鳥が下から覗き込んで、持っていた懐中電灯をつぐみに向けると、確かにつぐみがいた。
つぐみ「下にいま…!!」
つぐみが飛鳥の顔を確認した。
つぐみ「い、いちじょうじくん…!!」
つぐみの顔は涙でくしゃくしゃになっていた。
「君!!」
と、従業員が追いかけてきた。
飛鳥「すみません。他の先生方を呼んで貰えませんか」
「まさか…!!」
飛鳥「女の子が一人落ちてしまったんです」
「何だって!?」
従業員が驚いた。
飛鳥「さっき呼びかけたら、大声で返事してくれたので命に別状はないと思われます。お願いします。私は引き続き彼女の様子を見ます」
「わ、分かった!!」
従業員が呼びに行くと、飛鳥がまたつぐみの方を覗き込んだ。
飛鳥「羽沢さん! 従業員の方が先生を呼びに行ったので、安心してください!」
つぐみ「あ、ありがとう!!」
飛鳥が懐中電灯で確認すると、道がある事が確認でき、その場を伝ってつぐみの所に向かった。
つぐみ「!!」
飛鳥「あ、道があったので…。羽沢さん、お怪我はございませんか?」
飛鳥がつぐみの前に現れた。
つぐみ「……」
飛鳥「…羽沢さん?」
するとつぐみが飛鳥に抱き着いた。
飛鳥「!!」
つぐみ「…うぇええええええええええええええん!! こわかったよぉおおおおおおおおおおおおお!!!」
と、つぐみは大泣きすると、飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「そうですよね…。怖かったですよね。よく頑張りましたね」
と、飛鳥がつぐみの方を見た。
飛鳥「私が傍についてますし、従業員の方が呼びに行かれたので、もう大丈夫ですよ」
つぐみ「う、うん…」
その頃…
「つぐみを置いてきたぁ!!?」
と、先に帰ってきた2組の生徒達は蘭たちから責められていた。
「ご、ごめん…」
蘭「だからあんた達と組ませるの嫌だったんだよ!!!」
モカ「最低!!!」
蘭は勿論の事、いつもは温和なモカもこればかりは怒っていた。
ひまり「つぐみ、今頃独りぼっちなんじゃ…」
巴「心配だ…」
と、他の生徒達も心配していた。
有咲「…女子置いて逃げるとかマジねーわ」
りみ「……」
たえ「でもあのお化け滅茶苦茶怖かったよー。気持ちは分からなくはないけど」
イヴ「ツグミさんが心配デース…」
すると飛鳥と同じ班の生徒達もやってきたが、項垂れていた。
香澄「あれ?」
たえ「一丈字くんと同じ班の子よね…」
生徒達が嫌な予感がした。
香澄「ねえあなた達! 一丈字くんは!?」
「はぐれた…」
「はぐれた!?」
するとこころが気づいた。
こころ「まさか…」
はぐみ「こころん!! 飛鳥くんもいなくなっちゃったって!!」
有咲「黒服の人たちに助けに行かせることって…」
はぐみと有咲に話しかけられると、
こころ「飛鳥はつぐみを助けに行ったんだわ」
「!!?」
こころの言葉に皆が驚いた。
美咲「ど、どうしてそれが分かるのよ」
こころ「そんな気がするの」
こころは飛鳥の正体を知っていた為、飛鳥が助けに行ったものだと確信していた。
「もうこの際一丈字でもいい!!」
「羽沢さんを助けてやってくれ…!!」
男子生徒達もつぐみの無事を祈っていた。
すると
「皆さんこっちを向いてください!」
と、女性教諭が呼びかけた。
「!!」
「羽沢さんが見つかったって連絡がありました!!」
女性教諭の話を聞くと、蘭たちAfterglowが詰め寄った。
蘭「どこにいたんですか!!?」
モカ「まさかトイレとか…」
「…第3エリアから離れた場所に分かれ道があったでしょう。羽沢さん、逆の方向に進んだのよ」
「!!」
「…その道の先にいたの」
ひまり「そ、それじゃ!!」
巴「でも待ってください。それだったらすぐに戻って来れる筈ですよね」
巴の言葉に女性教諭が俯いた。
「…その道の先には行き止まりになってて、羽沢さん…そこから落ちたみたいなの」
女性教諭の言葉に生徒達は青ざめた。
蘭「え…」
「で、でも命に別状はないって言ってたわ!!」
巴「先生。誰情報ですかそれ…」
ひまり「それもそうだけど、一丈字くんもいなくなったって…」
「一丈字くんが羽沢さんを見つけてくれたのよ」
「!!?」
先生の言葉に皆が驚いた。
美咲「嘘…」
はぐみ「すごーい!!!」
こころは満足そうに笑みを浮かべた。
「あぁ…」
「良かった…」
つぐみのチームメイトは安心しきっていた。
「もう暫くしたら帰って来るそうよ」
つづく