ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
1日目の夜、つぐみを救出した飛鳥だったが、彼女たちに礼を言わせないまま2日目を迎えた…。
朝の集いが終わって、朝食の会場に向かっていた。会場はバイキングとなっていて、自由に食べる事が出来たのだが、飛鳥は存在感を消していた。
飛鳥「……」
飛鳥は一人席に座って、ゆっくり座っていたが香澄たちが飛鳥を探していた。男子生徒達がアピールをしていたが、少なくとも2組の男子に至っては蘭がにらみを利かしていた。
飛鳥(あれは機嫌が直るのに相当時間かかるな…)
と、飛鳥が困惑していると、こころがやって来て、飛鳥の向かいの席に座った。
こころ「飛鳥!」
飛鳥「あ、バレてました?」
飛鳥が超能力を解くと、香澄たちも飛鳥に気づいた。
香澄「飛鳥くん!!」
香澄が飛鳥の方に歩いていった。
飛鳥「あ、おはようございます」
香澄「どうしてこんな所にいるの?」
飛鳥「結構飯食べるんで、他に人がいると不思議な目で見られるんですよ」
と、飛鳥の更には大量のナポリタンがあった。
香澄「結構食べるんだね~」
飛鳥「ええ」
こころ「でも、皆で一緒に食べたほうがもっと美味しいわ!」
飛鳥「あ、確かにそうなんですが、少しばかりそっとして頂けたらと思います」
香澄「どうして?」
飛鳥「昨日の肝試しの話でしょう?」
飛鳥が香澄を見つめた。
飛鳥「その話ならもういいじゃないですか」
香澄「どうして?」
飛鳥「皆生きてる。それだけで十分だと思いませんか?」
飛鳥の言葉にこころが笑みを浮かべた。
飛鳥「弦巻さんも北沢さん達と一緒じゃなくて良いんですか?」
こころ「そうね! はぐみ達も呼んでくるわ!」
はぐみ「来たよー!! 飛鳥くーん。一緒に食べよー!!」
美咲「ゴメンね。ちょっとご一緒しても宜しいかしら」
飛鳥「…そう来たか」
まさかのメンバーをこっちに呼び寄せるという行為に飛鳥は困惑した。
香澄「あ、はぐ達だけずるい!! 私も!!」
飛鳥「……(汗)」
と、香澄、ハロハピ組と食事をする事になった飛鳥。当然ファン達からは恨まれた。
美咲「ゴメン。ほっといていいからね」
飛鳥「あ、はい…」
隣に座っていた美咲がボソッと飛鳥に謝ると、飛鳥が困惑した。
はぐみ「飛鳥くんナポリタン大盛りだねー。好きなの?」
飛鳥「無性に麺類が食べたくなったんですよ」
はぐみ「そうなんだー。はぐみも今日は無性にカレーが食べたくなったの!」
美咲「いつもじゃないのよ…」
と、美咲が突っ込むと、そのまま談笑が続いた。
その時だった。
「行かないでぇ!!」
「ええい、うざい!!」
と、蘭が2組の男子生徒を突き飛ばした。
飛鳥「!!」
そしてそのままAfterglow全員が飛鳥に近づいた。
蘭「一丈字。隣のテーブル、いいか?」
飛鳥「いいですけど…良かったんですか?」
蘭「いいよ。性懲りもなくつぐみに近づこうとしたからな」
こころ「喧嘩は良くないわ!」
蘭「喧嘩じゃないよ…」
こころが止めようとすると、蘭がばつが悪そうにする。
巴「…まあ、私達が言いたいのはな。一丈字、昨日はつぐを助けてくれてありがとう。本当に感謝してる」
飛鳥「いえいえ…」
ひまり「本当にありがとね!?」
飛鳥「あ、はい」
モカ「つぐから聞いたんだけど~。とーってもカッコ良かったんだって~?」
つぐみ「モ、モカちゃんっ!!//// あ、えっと…昨日は本当にありがとう」
モカの冷やかしにつぐみが赤面するが、ちゃんとお礼を言った。
モカ「冗談だよ~。ありがとね」
飛鳥「あ、はい」
蘭「もしあんたがつぐみを見つけてくれなかったらと思うと、本当にゾッとする。ありがとう」
飛鳥「いえいえ」
飛鳥は普通に返事をした。2組の男子生徒達は遠くから羨ましそうに見つめている。
蘭「それでね。つぐみを助けて貰ったからお礼を…」
飛鳥「お礼ならもう貰いましたよ」
「え?」
皆が驚いた。
蘭「う、嘘つかないでよ。あたし達あんたに何も…」
飛鳥は蘭を真っすぐ見つめた。
飛鳥「『ありがとう』っていう言葉です」
空気が止まり、蘭は頬を赤らめた。恋愛的ではなく、ただ単にカッコいいと思ったのだ。何でかは分からないけど。
そして飛鳥はナポリタンを一気にかきこんで、飲み込んだ。
飛鳥「それではおかわり行ってきます」
と、飛鳥が去っていった。
美咲「いや、もう一丈字くん…流石だわ…」
モカ「あなたの心ですってなりそう」
飛鳥がバイキングの料理を盛り付けていると、2組の男子たちが現れた。
飛鳥「!!」
蘭「あんた達!!」
すると
「一丈字!! 昨日は済まなかった!!」
「悪い!!」
と、一斉に謝ったが、
飛鳥「あ、私じゃなくて羽沢さんに謝ってください」
「!!」
飛鳥「私はもう気にしちゃいないので、お互い前を向いていきましょう」
そう言って飛鳥はあっけらかんとパスタを盛り付けてミートソースをかけて、ミートボールを乗せた。
はぐみ「ルパンのパスタだ!!」
飛鳥「あ、分かります?」
飛鳥が席に戻って盛り付けた料理を見たはぐみがそう言った。
モカ「本当に心を盗みに来てるねぇ~」
飛鳥「そんな事はございませんよ。視線が物凄い」
なんだかんだで女子9人と一緒に食事をしているその光景は完全に『勝ち組』を意味していた。
「一丈字の奴ぅううううううううううううう」
「…今回は仕方ないよ」
「どうやったらオレもあんなハーレム作れるんだぁ!」
と、男子生徒達は飛鳥に嫉妬していたが、飛鳥は特に気にする事なかった。
香澄「あ、そういや飛鳥くん。今日授業あるんだよー。どうするの?」
飛鳥「金山先生の授業行こうかなって思ってます」
香澄「えーっ!!」
美咲「しょ、正気なの?」
飛鳥「まあ、静かに授業受けられそうなので…」
香澄「別の授業にしてよー」
と、香澄がそう言ったその時、
「ほう。ワシの授業はそんなにつまらないか」
と、中年教諭の金山が現れた。教えるのは現代文である。
香澄「い、いやー。つまらないんじゃなくて、厳しいといった方が…」
金山・飛鳥「……」
全く言い訳になってないし、完全に本音が出ている為飛鳥は呆れた。
金山「…で、一丈字は来るんだよな?」
飛鳥「ええ…」
金山は課題をたくさん出す事で定評があった為、生徒達からあまり好まれていなかった。
実際周りで見ている生徒達も、なんでわざわざ自分から地獄に行くような真似をするんだと思っていた。
金山「良い心がけだ。課題を沢山用意してやるから楽しみにしておけ」
飛鳥「あ、はい」
と、金山が去っていった。
飛鳥「まあ、皆さんもそれぞれ頑張ってください」
その結果…。
金山「良かったな一丈字。ハーレムだぞ!」
飛鳥「そのようですね…」
何という事だろう。ポピパ、アフグロ、イヴ、ハロハピが全員来ていて、飛鳥を囲んでいた。
飛鳥「で、戸山さん…」
香澄「飛鳥くんと授業受けて見たかったんだよ…」
そんなこんなで、林間学校はずっと一緒にいる事が多かったそうです。
おしまい