ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第41話「飛鳥と危機感のないアイドル達」

 

 

『Pastel*Palettesでーす!』

 

 一丈字飛鳥です。私は今一人で食堂に来ており、モニターに映っているPastel*Palettesの方々を見ています。

 

 皆さんもご存じの通りですが、この学校のスクールアイドルグループであり、学校内でも屈指の人気を誇っています。まあ、最も最初は苦労したようですが、最近はバンド活動だけでなく、ドラマやバラエディ、モデルとしての撮影など、いろんな事に頑張ってるようです。

 

 まあ、私のような人間には縁がありませんね。陰キャとかではなく超能力的な意味で。だって危ないでしょ? アイドルどころか普通の人とも縁がない気がするんですけど…。それはもう気にしない方向で。

 

「あ、いたー!!!」

 

 と、誰かが声をかけてきたので、後ろを振り向くと氷川日菜先輩がいて、その後ろにはPastel*Palettesの4人、丸山先輩、白鷺先輩、大和先輩、若宮さんがいた。Pastel*Palettesが全員そろっていて皆が驚いている。

 

飛鳥「こんにちは」

日菜「ねえねえ! 今日の放課後時間空いてる!?」

飛鳥「どうされたんです?」

日菜「実はね! うちのマネージャーが飛鳥くんに用があるって…」

飛鳥「…何か用件は言ってませんでしたか?」

 

 日菜先輩が肝心な事をずっと言わないので、私は嫌な予感がした。こういう場合ってストーカーに関して困ってるか、一緒にテレビに出て欲しいかだ。私としては前者であって欲しいです。いや、だってそりゃあ…。

 

日菜「と、とにかく連れて来いって!」

 

 日菜先輩が私の手を握り、上目遣いで私を見てきた。何か男子生徒達が発狂していた。分かるよ。

 

飛鳥「その様子だと、本当の事を話したら私は絶対に来ないだろうから、余計な事は言わないで連れてこいって言われたんですね」

日菜「ど、どうして分かったの!!?」

 

 氷川先輩が慌てた。

 

飛鳥「…分かったっていうより、氷川先輩…人にして欲しい事は包み隠さず言うじゃないですか。いつもは」

「!!」

飛鳥「そんな氷川先輩が用件も言わないで包み隠して言ってたのが変だったから、カマをかけたんですよ」

日菜「ガーン!! そこまで分かってたんだ…」

飛鳥「…私の知り合いにそういう人が一人いましてね」

 

 飛鳥が困惑すると、千聖たちを見つめた。

 

飛鳥「どうしてもお話しできない要件なのですか?」

彩「あ、いや、その…」

 

 と、彩、麻弥、イヴが慌てていると、千聖が前に出た。

 

千聖「そこまで分かってるなんて流石ね」

飛鳥「白鷺先輩…」

 

 飛鳥と千聖が向き合った。

 

千聖「貴方は本当に何者なの?」

飛鳥「!?」

 

 千聖が何かを問いかけるように言い放ったが、飛鳥は真顔でこういった。

 

飛鳥「うっかり者」

「は?」

 

 日菜以外の4人の目が点になった。

 

飛鳥「で、白鷺先輩。お話というのは…」

千聖「そ、そうね。単刀直入に言うわ。あなた…私達の事務所に入らない?」

「!!?」

 

 千聖がスカウトした事で、全校生徒達が大騒ぎになった。

 

飛鳥「あ、ごめんなさい。お気持ちだけ受け取っておきます」

千聖「そう…」

 

 飛鳥が笑みを浮かべる。

 

千聖「分かったわ。うちのマネージャーにはそう伝えとくから。うちの事務所無能が多いから、勿体ないわ」

飛鳥(言っていいのかそんな事…)

 

 千聖の毒舌に飛鳥が困惑した。

 

日菜「あ、それはそうと飛鳥くん! 此間おねーちゃん達と海に行ったでしょ!!」

飛鳥「海じゃなくてプールですね」

日菜「ねえねえ!! あたし達ともどこか遊びにいこーよ!!」

飛鳥「自分の立場をご存じでしょうか?」

 

 日菜の言葉にも飛鳥は困惑した。どこまでもマイペースな日菜や千聖を見て、事務所の人間たちとはいったいどんな感じなんだろうなと飛鳥は思っていた。

 

日菜「それに彩ちゃんや麻弥ちゃんと殆ど話をした事ないでしょ!?」

飛鳥「全くないですけど…。私なんかに気を遣わなくて結構ですよ」

 

 飛鳥がそういうと、男子生徒達が騒いだ。

 

「そうだ!! 全く気にする事はないぞ!!」

「早まるなー!!」

「一丈字の代わりにオレが!!」

「いやオレが!!」

「オレ!!」

 

 と、男子生徒達がワーワー叫んでいた。

 

飛鳥「そういや思ったんですけど、同じクラスの人たちと遊んだりしないんですか?」

千聖「しないわ」

飛鳥「えっ…」

彩「普段から千聖ちゃんにまとわりついてくるから…」

飛鳥「大変ですね…」

 

 彩の言葉に飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「あ、そういえばハンバーガーショップ大丈夫ですか?」

彩「だ、大丈夫よ…。まだ…」

 

 飛鳥の言葉に彩が苦笑いしたが、これは絶対大丈夫じゃないなと飛鳥は思った。以前、同じバイト先の巴から大変さは聞いていたが、彩の顔を見る限りよっぽど大変なんだろうなと感じていた。

 

日菜「ねー飛鳥くーん。いいでしょー?」

 

 日菜が飛鳥に近づくと、

 

飛鳥「…そういや、事務所はこういうのってどうなってるんですか?」

千聖「貴方ならOKよ」

飛鳥「心を開いてくれたようで何より!!!」

 

 千聖の言葉に飛鳥は困惑しながら突っ込むと、他の生徒達が発狂した。

 

 

「い、一丈字ならOKだとぉおおおおおおおおおおお!!!?」

「ゆ、ゆるせーん!!!」

「どうしてオレじゃダメなんだ!!」

 

 と、発狂していたが千聖は構わず続けた。

 

千聖「そういえばあなた、あこちゃんとあまり面識がないからプールに行ったのよね?」

飛鳥「あ、はい」

千聖「だったら私達にも権利があるんじゃないかしら?」

飛鳥「大丈夫なんですか?」

千聖「大丈夫よ」

日菜「そーだよ! 飛鳥くん行こうよ~」

 と、日菜が飛鳥に詰め寄ると、日菜ファンが発狂した。

 

「畜生!! もうやめてくれぇえええ!!」

「一体どうやったらそんなに好かれるんだぁあああああ!!!」

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥がファン達の様子を見て困惑した。

 

飛鳥「ちなみに…どちらに行かれるんですか?」

日菜「どっか遠くに旅行に行こうよ! 日帰りで!!」

千聖「ちなみに代金は事務所持ちだから心配いらないわよ」

飛鳥「あ、それでしたらスキャンダルも何とかしてください。それが出来るなら行きましょう」

千聖「心配ないわ」

 

 という千聖の鶴の一声で、飛鳥は旅行行きが決まった。

 

 

飛鳥「……」

 

 

おしまい

 

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