ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第43話「飛鳥と友希那。たまに香澄」

 

 

 こんにちは。一丈字飛鳥です。私は今、ある光景を目の当たりしています。

 

「にゃーんちゃん。うふふふふ…」

 

 中庭でRoseliaの湊友希那さんが一人、猫と戯れているのですが、いつもとは想像がつかない程笑顔で、明るい声を出して戯れていました。

 

「あなたはどこから来たのかにゃ~?」

 

 友希那先輩じゃなくてもうゆきにゃん先輩ですよねコレ。私は邪魔したらいけないと思って、その場を去ろうとすると、空気が変わりました。

 

 バレました。

 

友希那「一丈字くん…」

飛鳥「どうされました?」

友希那「…いつからいたの…?/////」

 

 湊先輩はもう耳まで真っ赤でした。猫も不思議そうに見つめている。

 

飛鳥「ずっといましたけど湊先輩」

友希那「?」

飛鳥「猫、良いですよね…」

 

 そう言って私はその場を後にしました。湊先輩は何か叫んでいましたが、私はもう何も聞かない事にしました。だって死にたくありませんもの。

 

 しかし、当然これで終わる訳もなく…。

 

「あのー。飛鳥くんいる?」

 

 今井先輩がやってきました。

 

飛鳥「何でしょうか?」

リサ「…あのさ。友希那が何かずっとあなたを探してたんだけど、どうしたの?」

飛鳥「…今井先輩ならお察しがつくと思います」

 

 リサが困った顔で聞くと、飛鳥も困った顔で返事した。

 

飛鳥「ただ、これ以上話すと…今井先輩の命も危ないので」

リサ「そんなに!?」

「見つけたわよ」

「!!」

 

 黒いオーラを放った友希那が飛鳥を睨みつけていたが、飛鳥は普通に超能力を使って逃亡した。友希那はまた逃げられたと騒いでいたが、飛鳥にとっては知った事じゃなかった。

 

飛鳥(わざわざ自分から傷口広げてどうするんだ!!)

 

 そして放課後…。

 

リサ「飛鳥くん!! 私殺されちゃうから食堂に来てぇ!!!」

飛鳥「……」

 

 リサから連絡があり、来ないと酷い目に逢わされるため飛鳥は渋々行く事にした。

 

 そして食堂の特別スペース。

 

飛鳥「…言いませんよ」

友希那「……/////」

 

 気まずい空気が流れ、友希那は飛鳥をじっと見つめたが、飛鳥は困った顔をした。

 

友希那「本当でしょうね」

飛鳥「勿論です。というか、信じて貰えませんよ」

 その時だった。

 

「あれー!? 飛鳥くんと友希那先輩、何を話してるんですか!?」

 と、香澄が現れた。

 

飛鳥「戸山さん…」

友希那「あなたには関係ないわ」

香澄「もしかして猫のお話ですか!?」

 

 香澄の言葉に飛鳥は固まり、友希那が激怒した。喋ったのか…と。

 

飛鳥「猫についての雑談ですよね…?」

香澄「そ、そうだけど…。どうしたの?」

友希那「…いえ、何でもないわ」

 

 友希那は冷静さを取り戻した。

 

香澄「でも本当に友希那先輩って猫が好きですよね~」

友希那「そ、そんなには…」

香澄「もしかして、猫と話しかける時に、猫言葉で喋ったりして!!」

友希那「!!/////」

 

 香澄の言葉に友希那が頬を染めると、飛鳥は困惑した。早く帰らせて欲しいと。

 

飛鳥「…もし喋ってたら…どうしますか?」

 飛鳥は苦し紛れのフォローをすると、友希那が睨みつけていた。

 

香澄「えー!! とっても可愛いと思うよ!! にゃーんちゃんとか」

友希那「あなた!! やっぱり喋ったでしょ!!/////」

飛鳥「喋ってませんよ」

香澄「え? 喋ったって何がですか?」

友希那「!!/////」

 

 香澄が本当に知らなかった事を察した友希那は窮地に立たされた。このままだと本当の事がバレてしまうと。それを察した飛鳥は…。

 

飛鳥「あ、そういや戸山さん。今日空いてますか?」

香澄「う、うん! 空いてるけどどうしたの!?」

 

 香澄が驚いたように飛鳥を見た。

 

飛鳥「ちょっと一緒に調べて欲しい事があるんですよ。いいですか?」

香澄「勿論いいよ!!」

飛鳥「あ、それでは湊先輩。お先に失礼しますね」

香澄「あれ? 友希那先輩は誘わないの?」

飛鳥「この後用事みたいなんですよ」

 

 と、飛鳥が上手い事誤魔化して、香澄を連れて退散した。

 

友希那「…一丈字くん」

 友希那は飛鳥の後姿を見た。

 

 

 そして帰宅後…

香澄「友希那先輩って本当に猫好きなんだよー」

飛鳥「そ、そうですか…」

香澄「私ね。此間友希那先輩が猫に声をかけてる所見て、その時ににゃーんちゃんって呼んでたんだよ!」

飛鳥「…それ、喋って大丈夫なんですか?」

香澄「…湊先輩には内緒で」

飛鳥「奇遇ですね。私も見かけたんですよ」

香澄「え!?」

 

 飛鳥が困惑して言うと、香澄が驚いた。

 

飛鳥「湊先輩って結構プライド高いから、あまりそういう事言うと…」

香澄「そうかー」

飛鳥「ちなみに調べものというのも嘘です。友希那先輩を助けようとしたんですよ」

香澄「あ、そうなんだ。ざーんねん」

飛鳥「え?」

 飛鳥が香澄を見て驚いた。

 

香澄「あ、それじゃあ罰として、今日付き合って!」

飛鳥「どこにです?」

香澄「カフェでお茶しよ!!」

 

 と、香澄に連れられたのは良かったが…。

 

飛鳥「猫カフェ…」

香澄「あれ、此間までは普通のカフェだったのに…」

 

 飛鳥と香澄は看板を見て驚いていた。そこにはでかく猫カフェと書いていた。

 

香澄「せ、折角だから入ってみようよ!!」

飛鳥「そ、そうですね…」

 

 と、飛鳥と香澄が中に入ると、沢山の猫がいて、そのまま猫と戯れた。

 

香澄「飛鳥くん。猫あやすの上手~」

飛鳥「そんな事ありませんよ」

 

 飛鳥が猫をなでると、猫は気持ちよさそうにして、集まっていた。

 

「雌の子ばかり集まってますね~」

飛鳥「え…」

 と、店員が話しかけると、飛鳥は店員を見つめた。

 

香澄「飛鳥くん。モテモテだね!!」

飛鳥「そうなんですかねぇ…」

 

 飛鳥がそう呟くと、一匹の雌猫があおむけになってお腹を見せた。

 

 

 そして、

 

友希那(一丈字くんには悪い事しちゃったわ。明日謝らないと…)

 と、友希那が猫カフェの近くを歩いて、看板に目が行った。

 

友希那「猫カフェ!!?」

 友希那が店を覗き込むと、飛鳥と香澄が見えて、飛鳥が大量の猫に囲まれていた。

 

友希那「……!!!」

 猫たちは飛鳥に甘えていて、飛鳥が頭をなでると気持ちよさそうにしていた。香澄はそれをみて笑っている。

 

友希那(私も行きたい…ずるい…)

 

 と、友希那は心の底から羨ましがり、飛鳥と香澄が気づくまでずっと外から見ていたという。

 

 

おしまい

 

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