ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
・ 飛鳥がバンドガールズに好意を寄せられている。
・ 1組にオリジナルキャラを追加。
・ 飛鳥の転校してきた理由が転生。
『テーマ:一丈字飛鳥 VS 悪徳オリ主』
転生、それは最近の小説でポピュラーなジャンルである。
冴えない主人公が神様の力でチートを手に入れて、漫画の世界で無双するというものだ。
有名人たちの中で無双するのはまさに優越感に浸れ、自分の嫌な部分を忘れさせてくれるまさに『中毒』みたいなものだった。
しかし、原作側の人間からしてみたら、オリ主が現れる事によって未来が変わってしまう。
普通の人間ならまだしも、自分の事しか考えない馬鹿野郎であれば、迷惑でしかない。
中でも女の子ばかりのアニメとかはよく被害になりやすい。ハーレムを作りたいという性的欲求を満たすために、転生するパターンが多い。ましてや、主人公が男ならオリ主にとって邪魔でしかない為、寝取られるかぞんざいに扱われる事が多い。
今回もこの「Bang! Dream」の世界で、バンドガール達を侍らせ、チート無双しようとする男が二人現れた。この二人は神様に力(女にモテる事は除く)を授かり、完全に勝ち組の人生が約束されていると確信していた。
だが、そんなオリ主達を懲らしめようと、神様は一人の少年を送った。そして神様は送った少年がチート能力を与えずとも、少女たちから好意を寄せられると確信していた。
今回の物語は、完全に結果が分かり切った物語である。
「ここがバンドリ学園か…」
と、やたらカッコつけている男がいた。彼の名前は檻主太郎。通称「オリ主」。彼は「Bang! Dream」の知識を持っていて、25人+αの美少女たちを侍らせようと夢見ていた。元々は冴えない陰キャだったのに、神様にイケメンにして貰い、チート能力も与えられてすっかり調子に乗っていた。女にモテる能力は全然備わっていないという事を知らずに。
ちなみにバンドリ学園なのは、片方があたりで片方が外れだと、片方の生徒が可哀想だからである。またの機会に元の花咲川女子学園と羽丘女子学園でやってみよう。
「待ってろよ。美少女たち!!」
と、謎のガッツポーズを上げて校舎に進んでいった。正直こんな事をやろうものなら、SNSでさらし者にされるのがオチだ。人の嫌がる事はやめましょうね…。
そして遅れてやってきたのが、我らがヒーロー・一丈字飛鳥である。
飛鳥「やめて、恥ずかしいから(汗)」
神様からチート能力を使って女子にモテようとするバカ共がいるから、悪さをしたら懲らしめて欲しいと依頼されて、この世界へ転生してきた。正直神様としては、飛鳥が超モテモテになるのは目に見えていたので、相手がモテモテになる事で、オリ主をボコボコにしてやろうと考えていたのだ。
そしてオリ主と飛鳥はそれぞれの教室に入った。このバンドリ学園では1組から3組まで存在する。オリ主は1組で、飛鳥は3組に転入した。
ちなみに今回の設定はAfterglowも1組にいて、オリ主が一人占めしているという状態だった。そう、神様が完全にオリ主を有頂天にさせ、一気に地獄に突き落とすという作戦だったのだ。
1組の教室。
(本物だぁ…!! 本物の香澄たちがいる…!!!)
と、目の前にいる美少女たちを目の前にしてオリ主のテンションは最高潮だった。しかし、一緒にいる男子は邪魔だと感じた。
(チッ…男はいらねーんだよ…。消しとけばよかったぜ)
あからさまに嫌そうな顔をすると、男子たちも何事かと思ってオリ主を睨んだ。
「自己紹介をしてください」
先生に言われて自己紹介をしたが、これがまたイキっていて男子からは完全に嫌われ、女子達も困り顔だった。純粋無垢で人懐っこいハロー、ハッピーワールド!の弦巻こころと北沢はぐみでさえ、ちょっと引いていた。
(決まった…!!)
オリ主の中ではカッコいいと思っていて、これで女子のハートはわしづかみだろうと思っていた。だが、引いている事が分かり、何が起きているか分からなかった。先生も「やべぇ奴が来たな…」と内心思っていた。
そして3組はと言うと、
「今日から転校してきた一丈字飛鳥くん」
飛鳥「一丈字です。宜しくお願いします」
「宜しくー」
と、ごく普通に挨拶をしてごく普通に受け入れられ、二人の学校生活が始まったわけだが…。
(な、何で…何でだよ…!!!)
オリ主は早速絶望していた。というのも、香澄たちに即刻アプローチを仕掛けたものの、案の定ドン引きされ、すっかり孤立してしまったのだ。少しでも男子にも優しくしていればこんな事にはならずに済んだものの、欲張ってしまったせいで、いきなり窮地に立たされたのだ。
(オ、オレはチート能力を手に入れたはずだぞ!! なのに何でだ!!!)
確かに勉強もスポーツも今の彼には出来る。だが、神様からハーレムを作る能力は与えられていなかった。つまり、対人関係に関しては『凡人』、つまり転生する前と同じなのである。
強いものにヘコヘコして、自分より弱いものに対しては威張り倒し、ましてや転生で得た力によって、自分は最強だと信じて疑わなくなった今の彼に、ハーレムを作るすべなどある筈がなかった。
一方で飛鳥は休憩時間にクラスメイトと話をして仲良くなっていた。飛鳥も知識は豊富なため、分からない事があったり困ったことがあると、頼りになる為、一気にクラスの中心人物へとなっていった。
そしてその噂は香澄たち、蘭たち、そして先輩達にも広まって…
その結果…。
日菜「飛鳥く~ん! 放課後あたしとお買物しようよ~!」
紗夜「ダメよ。飛鳥さんはRoseliaの練習に付き合って貰うんだから」
飛鳥「……(汗)」
飛鳥はバンドガール達から取り合われるようになった。今日は学校でも美人姉妹として有名な氷川紗夜と氷川日菜の2人に取り合われていたが、困惑していた。
日菜「え~! 今日とってもお天気ピカーっとしてるんだよ! 遊びに行こうよねえ~!!!」
紗夜「他の子誘いなさい!!」
日菜「えー! それじゃあたしも行くぅ~!!」
紗夜「来なくていいわよ!」
日菜「そんな事言って本当は飛鳥くんを独り占めするつもりなんでしょ! Roseliaのみんなを利用するなんていけないんだー!!」
紗夜「う、うるさいうるさい!!//////」
と、完全に玩具の取り合いをする小さい子供の喧嘩で、飛鳥は何とも言えずにいた。
「な、何で…」
予想外の事態にオリ主は言葉を失っていた。
「な、何で…何でだよ!! 何でオレじゃなくてあんな奴が!!」
と、オリ主が地団駄を踏むと、
「フン! いい気味だ!」
「お前、女子にだけ優しいもんな」
「お前みたいなバカで自分勝手な奴を日菜ちゃん達が好きになるかよ!!」
「一丈字に託した方がずっとマシだ!!」
クラスメイト達からの罵声にオリ主は発狂したが、飛鳥は困惑した様子で見つめていた。
飛鳥「……(汗)」
紗夜「あんなの相手にしたらダメですよ。自業自得です」
飛鳥「えっ…」
紗夜が自分の腕を絡めると、飛鳥が驚き、そのまま歩いていった。
日菜「あーっ!! おねーちゃんだけずるい!! あたしもあたしもー!!」
紗夜「皆さん。うちの妹と腕を組んであげてください」
「えっ…」
日菜「飛鳥くんじゃなきゃヤーなーのー!! おねーちゃーん!!!」
と、日菜が泣きながら紗夜と飛鳥を追いかけていった。
これはもしもの物語である…。
おしまい
キャラクターファイル16
氷川日菜
Pastel*Palettesのギター担当。
才能マンであり、何でも出来る天才。
それが原因で双子の姉である紗夜と仲たがいをしていたが、今はすっかり改善。
自由奔放でトラブルメーカー気質である為、
最近は別の理由で紗夜を怒らせている事が多い。