ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
オリ主こと檻主太郎はこんな学校生活を送りたかった。
『平穏な生活を送りたかったのに、周りの女の子たちがそれを許してくれないんだよな~。あ~ハーレムってつらいな~。モテないお前らが羨ましいな~』チラッチラッ
要は高校デビューして、持ち前のチートを発揮して、女子(但し美少女に限る)から超モテモテで、他の男子にマウント取り巻くって優越感に浸りたかった。まさに悲しい男の妄想である。
しかし、彼の望み通りずーっと平穏な生活を送っていて、周りの女の子たちも許してくれる。というか寧ろずっとそうであって欲しいと遠回しに思われていて、願わくば「女を知る事ないまま、一生を終えて欲しい」と思われる始末だった。男子には予定通りマウントを取りまくっているが、取ればとるほど嫌われまくっている。
マウントを取って怖い人が来てもチート能力返り討ちにしているが、そんな事をすればするほどどんどん女子からは避けられていった。
もうここまで来ると彼は一体何がしたいのだろう。
チート無双は出来ているものの、ハーレムは何故か作れない。というか一番肝心な事が出来なくて、彼はイライラがつまっていた。立ち位置はイケメンの筈なのに、歪んだ表情ばかりしていて、最初は顔が良いと近づいていた女子もどんどん近づかなくなり、「あぁ…やっぱり男は顔じゃないんだな…」と、現実を教えられていた。
そして彼にはもう一つ悲劇が起きていた。
「飛鳥く~ん! 今日どこか遊びに行こうよ~!」
「……(汗)」
別のクラスの一丈字飛鳥という男子生徒が、超モテモテになっていたのだ。
飛鳥「…氷川先輩」
「もー! 日菜って呼んでよ! るんって来ない!」
飛鳥「ごめんなさい。ファンに殺されたくないので…」
日菜「じゃあこうするもんね!」
と、日菜が飛鳥に抱き着こうとするが、かわす。
飛鳥「氷川先輩。アイドルの自覚はお持ちでしょうか?」
日菜「持ってるけど、それとこれとは話が別なの!!」
(何で…何であいつがモテるんだよ!! それはオレのポジションだろ!!?)
と、オリ主が醜い顔で嫉妬していると、
「何やってるの日菜!」
日菜の双子の姉である紗夜が現れた。
日菜「お、おねーちゃん!!」
飛鳥「紗夜先輩…」
日菜「あー!! おねーちゃんは名前で呼んだ!」
飛鳥「二人現れたときは名前で呼びますよ。日菜先輩」
日菜「じゃああたしの事は呼び捨てで呼んで! 日菜って!」
飛鳥「先輩じゃないですか…」
日菜の強引な態度に飛鳥は困惑していた。
紗夜「日菜。飛鳥くんが困ってるわ。その手を離しなさい」
日菜「べー! そんな事言って、おねーちゃんが飛鳥くんを独占するつもりでしょ!」
日菜が舌を出して挑発すると、紗夜の青筋が経った。
紗夜「日菜…。姉に逆らうなんて良い度胸してるじゃない…」
日菜「だっておねーちゃんがずるい事ばっかりするから…」
紗夜と日菜の兄弟げんかに飛鳥が困惑していると、
「飛鳥くん飛鳥くん」
飛鳥「?」
飛鳥が後ろを振りむくと、Poppin’Partyの花園たえが現れた。
飛鳥「花園さん?」
日菜「おたえちゃん」
飛鳥と日菜が驚いた。
飛鳥「どうしたんです?」
たえ「先生が探してたから一緒に来て」
飛鳥「え?」
日菜「誰先生?」
たえ「増田先生。いいから来て」
飛鳥「分かりました。すみませんが失礼します」
日菜「あたしも行く」
紗夜「嘘ではないんですよね?」
たえ「いや、嘘じゃありませんよ!!」
と、飛鳥、たえ、日菜、紗夜が去っていった。
檻主「な、何がどうなってんだよ!! どうしてあいつがハーレムを!!」
「うっせーんだよクズ!」
「陰キャの妄想じゃねぇか!」
「顔が良けりゃいいってもんじゃないな…」
「ありがとよ。お前のお陰で少しは自信が持てた」
と、男子生徒達からバカにされ、女子生徒達から引かれた。
そしてまたある日の事。
「一丈字くん。これは一体どういう事かしら?」
Pastel*Palettesの白鷺千聖が物凄いオーラを出していた。笑ってる筈なのだが、圧力が半端じゃない。だが、飛鳥は動じなかった。
実はあの後、たえ、日菜、紗夜の3人とショッピングに行く事になり、日菜が滅茶苦茶自慢したことが原因で、千聖から呼び出される羽目になった。
飛鳥「申し訳ございません。今後は皆さんPastel*Palettesととは関わらないようにします」
千聖「そうじゃないわ。やっぱりあなたには調教が必要ね?」
飛鳥「事務所の方に今までの事を報告させて頂きました。あとはお分かりですね?」
千聖「…脅しかしら?」
飛鳥「出るところ出ますよ」
と、飛鳥と千聖が対立すると、
日菜「千聖ちゃん。そんな意地悪すると飛鳥くんに嫌われるよ?」
紗夜「そうですよ。大人げないと思わないんですか」
たえ「千聖さんも素直に誘えばいいじゃないですかー」
千聖「貴女達はお黙りなさいっ!!」
事の発端となった日菜、紗夜、たえが諫めると千聖が突っ込んだ。
千聖「…とにかく! 今度からはこういう事が無いようにしなさい!」
飛鳥「分かりました」
Pastel*Palettesは飛鳥への接触が禁止になった…。
千聖「いや、そうじゃなくて!!」
彩「千聖ちゃーん!!」
日菜「もー!! どうしてくれるのー!!?」
イヴ「いやデス~~~!!!!(涙目)」
麻弥は真っ白になっていた。
「はーい。アイドルらしく真面目に仕事しましょうねー」
パスパレ「いやあああああああああああああああ!!!(泣)」
と、暫く飛鳥に会えない日々になったそうで、飛行機でどこかに連れていかれた。
飛鳥・たえ・紗夜「……」
飛鳥、たえ、紗夜はPastel*Palettesが乗せられた飛行機を空港で見送った。
飛鳥「何この感じ…」
たえ「いかにもギャグマンガだねー」
紗夜「小説ですけどね…」
たえと紗夜がメタ発言した。
紗夜「さあ、邪魔者は減りましたし、食事にしましょう」
たえ「洋食屋さんがあったよね! そこにしよう!」
飛鳥「それは構いませんけど…」
飛鳥が遠くある草陰を見た。
飛鳥「そこにいるのは分かってるんですよ。市ヶ谷さん」
有咲「!!」
飛鳥が叫ぶと、有咲が驚いた。
紗夜「ほっときましょ」
たえ「さて、仲間に入れてくださいって頼めるかな?」
飛鳥「えっ」
紗夜とたえが飛鳥を連れて移動した。
有咲「ちょ、待てこらぁあああああああああああああああ!!!!」
有咲は憤慨して追いかける。
その夜…。
日菜「いいなぁ~~~~。おねーちゃん達いいなぁ~~~~~(泣)」
日菜は宿泊先のホテルで、涙目で紗夜とたえが送ってきた映像をスマホで見ていた。
映像の内容は簡単にまとめてこうだ。
・ 飛鳥がフライドポテトをたえ、紗夜、有咲に順番に食べさせていた。
・ 10人分はあるであろうフライドポテト。しかも10種類のソース付き。
・ 飛鳥と世間話をしている映像。
・ 紗夜の恥ずかしい映像(たえが送った上に、3人に笑われて顔を赤くしていた)。
日菜「しかもおねーちゃん、とってもきゅるるんっ♪ってしてるし…千聖ちゃん!!」
千聖「ご、ごめんなさい…」
怒られて千聖はしゅんとしていた。
彩「私にも見せて…いいなぁ~(泣)」
麻弥「羨ましいっす…(泣)」
イヴ「う~…。私もアスカさんとお食事に行きたいです…(泣)」
彩、麻弥、イヴが泣きながら羨ましそうにしていたので、千聖は更に項垂れたとさ。
え? オリ主どうなったかって? 忘れてた。
檻主「おい!!!(激怒)」
おしまい