ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第20話「飛鳥 VS 悪徳オリ主・2」

 オリ主こと檻主太郎はこんな学校生活を送りたかった。

 

『平穏な生活を送りたかったのに、周りの女の子たちがそれを許してくれないんだよな~。あ~ハーレムってつらいな~。モテないお前らが羨ましいな~』チラッチラッ

 

 要は高校デビューして、持ち前のチートを発揮して、女子(但し美少女に限る)から超モテモテで、他の男子にマウント取り巻くって優越感に浸りたかった。まさに悲しい男の妄想である。

 

 しかし、彼の望み通りずーっと平穏な生活を送っていて、周りの女の子たちも許してくれる。というか寧ろずっとそうであって欲しいと遠回しに思われていて、願わくば「女を知る事ないまま、一生を終えて欲しい」と思われる始末だった。男子には予定通りマウントを取りまくっているが、取ればとるほど嫌われまくっている。

 

 マウントを取って怖い人が来てもチート能力返り討ちにしているが、そんな事をすればするほどどんどん女子からは避けられていった。

 

もうここまで来ると彼は一体何がしたいのだろう。

 

 チート無双は出来ているものの、ハーレムは何故か作れない。というか一番肝心な事が出来なくて、彼はイライラがつまっていた。立ち位置はイケメンの筈なのに、歪んだ表情ばかりしていて、最初は顔が良いと近づいていた女子もどんどん近づかなくなり、「あぁ…やっぱり男は顔じゃないんだな…」と、現実を教えられていた。

 

 そして彼にはもう一つ悲劇が起きていた。

 

「飛鳥く~ん! 今日どこか遊びに行こうよ~!」

「……(汗)」

 

 別のクラスの一丈字飛鳥という男子生徒が、超モテモテになっていたのだ。

 

飛鳥「…氷川先輩」

「もー! 日菜って呼んでよ! るんって来ない!」

飛鳥「ごめんなさい。ファンに殺されたくないので…」

日菜「じゃあこうするもんね!」

 と、日菜が飛鳥に抱き着こうとするが、かわす。

 

飛鳥「氷川先輩。アイドルの自覚はお持ちでしょうか?」

日菜「持ってるけど、それとこれとは話が別なの!!」

 

(何で…何であいつがモテるんだよ!! それはオレのポジションだろ!!?)

 と、オリ主が醜い顔で嫉妬していると、

 

「何やってるの日菜!」

 

 日菜の双子の姉である紗夜が現れた。

 

日菜「お、おねーちゃん!!」

飛鳥「紗夜先輩…」

日菜「あー!! おねーちゃんは名前で呼んだ!」

飛鳥「二人現れたときは名前で呼びますよ。日菜先輩」

日菜「じゃああたしの事は呼び捨てで呼んで! 日菜って!」

飛鳥「先輩じゃないですか…」

 

 日菜の強引な態度に飛鳥は困惑していた。

 

紗夜「日菜。飛鳥くんが困ってるわ。その手を離しなさい」

日菜「べー! そんな事言って、おねーちゃんが飛鳥くんを独占するつもりでしょ!」

 

 日菜が舌を出して挑発すると、紗夜の青筋が経った。

 

紗夜「日菜…。姉に逆らうなんて良い度胸してるじゃない…」

日菜「だっておねーちゃんがずるい事ばっかりするから…」

 

 紗夜と日菜の兄弟げんかに飛鳥が困惑していると、

 

「飛鳥くん飛鳥くん」

飛鳥「?」

 

 飛鳥が後ろを振りむくと、Poppin’Partyの花園たえが現れた。

 

飛鳥「花園さん?」

日菜「おたえちゃん」

 

 飛鳥と日菜が驚いた。

 

飛鳥「どうしたんです?」

たえ「先生が探してたから一緒に来て」

飛鳥「え?」

日菜「誰先生?」

たえ「増田先生。いいから来て」

飛鳥「分かりました。すみませんが失礼します」

日菜「あたしも行く」

紗夜「嘘ではないんですよね?」

たえ「いや、嘘じゃありませんよ!!」

 

 と、飛鳥、たえ、日菜、紗夜が去っていった。

 

檻主「な、何がどうなってんだよ!! どうしてあいつがハーレムを!!」

「うっせーんだよクズ!」

「陰キャの妄想じゃねぇか!」

「顔が良けりゃいいってもんじゃないな…」

「ありがとよ。お前のお陰で少しは自信が持てた」

 

 と、男子生徒達からバカにされ、女子生徒達から引かれた。

 

 

 そしてまたある日の事。

 

「一丈字くん。これは一体どういう事かしら?」

 

 Pastel*Palettesの白鷺千聖が物凄いオーラを出していた。笑ってる筈なのだが、圧力が半端じゃない。だが、飛鳥は動じなかった。

 

 実はあの後、たえ、日菜、紗夜の3人とショッピングに行く事になり、日菜が滅茶苦茶自慢したことが原因で、千聖から呼び出される羽目になった。

 

飛鳥「申し訳ございません。今後は皆さんPastel*Palettesととは関わらないようにします」

千聖「そうじゃないわ。やっぱりあなたには調教が必要ね?」

飛鳥「事務所の方に今までの事を報告させて頂きました。あとはお分かりですね?」

千聖「…脅しかしら?」

飛鳥「出るところ出ますよ」

 

 と、飛鳥と千聖が対立すると、

 

日菜「千聖ちゃん。そんな意地悪すると飛鳥くんに嫌われるよ?」

紗夜「そうですよ。大人げないと思わないんですか」

たえ「千聖さんも素直に誘えばいいじゃないですかー」

千聖「貴女達はお黙りなさいっ!!」

 

 事の発端となった日菜、紗夜、たえが諫めると千聖が突っ込んだ。

 

千聖「…とにかく! 今度からはこういう事が無いようにしなさい!」

飛鳥「分かりました」

 

 Pastel*Palettesは飛鳥への接触が禁止になった…。

 

千聖「いや、そうじゃなくて!!」

彩「千聖ちゃーん!!」

日菜「もー!! どうしてくれるのー!!?」

イヴ「いやデス~~~!!!!(涙目)」

 麻弥は真っ白になっていた。

 

「はーい。アイドルらしく真面目に仕事しましょうねー」

パスパレ「いやあああああああああああああああ!!!(泣)」

 

 と、暫く飛鳥に会えない日々になったそうで、飛行機でどこかに連れていかれた。

 

飛鳥・たえ・紗夜「……」

 

 飛鳥、たえ、紗夜はPastel*Palettesが乗せられた飛行機を空港で見送った。

 

飛鳥「何この感じ…」

たえ「いかにもギャグマンガだねー」

紗夜「小説ですけどね…」

 

 たえと紗夜がメタ発言した。

 

紗夜「さあ、邪魔者は減りましたし、食事にしましょう」

たえ「洋食屋さんがあったよね! そこにしよう!」

飛鳥「それは構いませんけど…」

 飛鳥が遠くある草陰を見た。

 

飛鳥「そこにいるのは分かってるんですよ。市ヶ谷さん」

有咲「!!」

 飛鳥が叫ぶと、有咲が驚いた。

 

紗夜「ほっときましょ」

たえ「さて、仲間に入れてくださいって頼めるかな?」

飛鳥「えっ」

 紗夜とたえが飛鳥を連れて移動した。

 

有咲「ちょ、待てこらぁあああああああああああああああ!!!!」

 有咲は憤慨して追いかける。

 

 

 その夜…。

 

日菜「いいなぁ~~~~。おねーちゃん達いいなぁ~~~~~(泣)」

 

 日菜は宿泊先のホテルで、涙目で紗夜とたえが送ってきた映像をスマホで見ていた。

 

 映像の内容は簡単にまとめてこうだ。

 

・ 飛鳥がフライドポテトをたえ、紗夜、有咲に順番に食べさせていた。

・ 10人分はあるであろうフライドポテト。しかも10種類のソース付き。

・ 飛鳥と世間話をしている映像。

・ 紗夜の恥ずかしい映像(たえが送った上に、3人に笑われて顔を赤くしていた)。

 

日菜「しかもおねーちゃん、とってもきゅるるんっ♪ってしてるし…千聖ちゃん!!」

千聖「ご、ごめんなさい…」

 

 怒られて千聖はしゅんとしていた。

 

彩「私にも見せて…いいなぁ~(泣)」

麻弥「羨ましいっす…(泣)」

イヴ「う~…。私もアスカさんとお食事に行きたいです…(泣)」

 

 彩、麻弥、イヴが泣きながら羨ましそうにしていたので、千聖は更に項垂れたとさ。

 

 え? オリ主どうなったかって? 忘れてた。

 

檻主「おい!!!(激怒)」

 

 

おしまい

 

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