ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第5話「現実は甘くない」

 

 

 Afterglowを助け、香澄と登校したりして、いろんな人たちから怒られる飛鳥。オリ主チートものって、何もしなくても女の子からキャーキャー言われるんだろうなぁと思っているそこの貴方。

 

飛鳥「これが現実です」

「飛鳥くーん。誰とお話ししてるのー」

 

 飛鳥がカメラに向かって話をしていると、モカからツッコミを受けた。そしてその様子を見て蘭が呆れ、ひまりとつぐみが苦笑いしていた。巴は普通である。

 

 彼らは今3組の教室で話をしていた。というのも、昨日助けて貰った件について、蘭たちは荷物を置いた後、3組の教室を訪ねたのだった。

 

飛鳥「ああ、すみません。こちらのお話です」

モカ「香澄ちゃんと一緒に登校してて、先輩たちに怒られたんでしょー」

飛鳥「はい」

 

 飛鳥はあっさりと認めた。特に隠す理由もないし、隠した所で勘が鋭いからすぐにばれるんだろうなぁと思った。

 

飛鳥「そして今こうやってあなた方とお話ししてるので、ダブルパンチですね」

蘭「全く、そういうの気にするなって言ってるのに…」

飛鳥「私じゃなくて先輩方が問題なのですよ」

モカ「応援してくれるのは嬉しいんだけどなー」

 

 と、そのまま世間話をしていると、チャイムが鳴った。

 

ひまり「あ、もうこんな時間だ。一丈字くん、私達教室に戻るね」

モカ「バイバーイ。またお話ししようねー」

飛鳥「あ、はい…」

 

 とことんマイペースだな…と飛鳥は思った。もしも仮装大会に出場していなければ、こういう事も無かったんだろうと思い、どっちが良かったのかと考えた。

 

 そして昼休憩、事件が起きた。

 

飛鳥(そういや戸山さんから来るように言われてたけど…)

 と、飛鳥が存在感を消して、席から立ち上がろうとすると、

 

「あれ!? 一丈字くんがいない!!」

「どこ行ったんだ!!?」

 

 クラスメイト達がざわついていた。

 

飛鳥(あー…これまた何かあったパターンだな)

 

 と、その時飛鳥に絡んできた先輩たちが教室に現れ、飛鳥は端っこに隠れた。

 

飛鳥(まーたこのパターンか…)

 

 飛鳥は頭をかいて呆れていた。

 

「おい、一丈字はどこだ」

「そ、それが…」

「ここに留めとけつったろうが!!」

 

 と、先輩の1人が怒鳴った。

 

「おい、あいつもう香澄ちゃん達の所に行ったんじゃ…」

「そうはさせねぇ! 邪魔してやる!!」

 

 そう言って先輩たちが出ていった。クラスメイト達は憔悴している。

 

飛鳥(1組の教室だな…)

 

 飛鳥が1組の教室を陰から見守っていると、先輩たちが香澄に絡んでいた。

 

香澄「せ、先輩方?」

「香澄ちゃん。君は騙されている!」

 

 と、まるでお姫様を助けに来た王子のように香澄を説得していた。

 

飛鳥(あー…これはオレは実は悪い奴だとか難癖をつけて、独占しようっていう魂胆か。好きだなー…)

 

 特に慌てる事も無かった。それもそのはず、飛鳥には超能力があったからだ。

 

香澄「だ、騙されてるって…?」

「君はあの男と一緒にいたんだろうが、実はあいつは悪い奴なんだ!!」

「そう! 女を食いまくる悪い奴なんだよ!!」

 

飛鳥(あのー。私転校したばかりだし、そんな余裕ないんですけどー?)

 あまりにも幼稚すぎてあほらしい嘘に、飛鳥が困惑していた。しかし、これで香澄たちも信じたら付き合い方も考えなければならないと感じていた。

 

「えっ!!? 一丈字くんって人間食べるの!!?」

 と、とんでもない発言をした女子生徒がいた。花園たえ。Poppin’Partyのメンバーで、屈指の天然ボケである。これには先輩達も唖然としていた。

 

「…そ、そういう意味じゃないと思う」

「人間は食べれないよ…多分…」

 

 と、同じメンバーの牛込りみと山吹沙綾が突っ込んだ。

 

たえ「じゃあ食べるって何!?」

「いや、それは…」

香澄「そうですよ! 先輩! 食べるってどういう意味ですか!?」

 

 香澄も乗っかって先輩に聞きだしたため、りみ、沙綾、有咲の3人は顔を真っ赤にした。他の生徒達も頬を染めていたが、飛鳥は呆れていた。

 

飛鳥(これ…オレが出るまでもなさそうだな…)

 

 しかし、こういう時に限って逆上して襲い掛かる為、一緒にいる事にした。

 

たえ「先輩!」

香澄「せーんーぱーいー」

 

 と、香澄とたえに滅茶苦茶構われて、先輩たちは上機嫌になった。

 

「そ、そこまで言うなら教えてやろう!」

「ゆっくり昼ご飯でも食べながら…」

香澄「昼ご飯…あっ!!!」

 香澄が思い出した。

 

香澄「いっけない!! 飛鳥くん待たせてた!!」

「!!?」

香澄「ごめんなさい先輩! 私約束してたのでまた今度にしてください!」

 と、香澄が慌てて飛び出した。

 

有咲「それじゃ失礼しまーす」

たえ「え!? 食べるって結局何なの!?」

有咲「だまらっしゃい!!」

 と、有咲がたえを連れて去り、りみと沙綾も去っていった。残ったのはセクハラ発言をした事に対する寒い空気だけだった。

 

「…おらぁ!! 何見てんだ!! どっかいけー!!」

 と、先輩たちが机を蹴り飛ばしたが、その中には他のバンドガール達もいた。そしてその中の1人が携帯で2年のバンドメンバーにメール通報し、この後先輩たちは2年女子から総すかんを食らったそうです。

 

 そして…

 

香澄「ごめん飛鳥くん! 待った!?」

 

 香澄が3組の教室にやってくると、飛鳥が席に座って待っていた。

 

飛鳥「戸山さん」

香澄「ああ、良かった…」

沙綾「…でも、何かさっきまで喧嘩してたよね?」

 

 沙綾の言葉にクラスメイトが慌てた。

有咲「どうせアレだろ。先輩から一丈字をここに呼び止めるように言われてたけど、こいつが急にいなくなったから、先輩に怒られて、それで当たってたんだろ」

香澄「そうなの!!?」

飛鳥「いいえ。全く」

 

 飛鳥があっけらかんと言い放った。

 

有咲「じゃあ、なんて言われてたんだ?」

飛鳥「え? チョココロネは先っぽから食べる方だろ。お前全然わかってないって言われました」

「ごめんなさい!! 先輩の件で八つ当たりしてました!!!」

りみ「チョココロネ…」

 りみが反応した。実はチョココロネが大好物なのである。

 

飛鳥「まあ、ちゃんと話をしましたよ」

有咲「二度とオレ達を面倒事に巻き込むなって?」

「……」

香澄「い、いくらなんでもそれは可哀そうだよ…」

たえ「そうだよ」

 

 と、香澄とたえに言われて男子生徒達は意気消沈すると、飛鳥は苦笑いした。

 

 

つづく

 

 

 




キャラクターファイル05
花園 たえ

Poppin'Partyのメンバー。
しっかりしているように見えて、かなりの天然ボケであり、
周囲を驚かせるような事ばかり言う。
ウサギを何頭か飼育している。
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