ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」 作:ダシマ
Roseliaとプールに行った飛鳥だったが、レストランでピアニストの伴奏に合わせて生歌を披露した。それに感化されたのか、燐子から自分の伴奏に合わせて歌を歌って欲しいと依頼された。
飛鳥「それは構いませんけど、湊先輩がいるじゃないですか…」
燐子「ダメ…ですか…?」
飛鳥が困った顔をすると、燐子も困った顔をした。
「すればいいじゃない」
友希那が現れた。
燐子「ゆ、友希那さんっ!!」
飛鳥「湊先輩」
友希那「私も聞いてみたいわ。あなたと燐子のコンサート」
友希那の言葉で飛鳥と燐子が顔を合わせた。
飛鳥「曲、何が良いですか?」
燐子「時には昔の話を…」
飛鳥「……(汗)」
飛鳥はともかく、友希那は確信していた。燐子の中で自分の方があのピアニストよりも飛鳥に合わせられると考えている事に。
燐子「私も弾けるので…今日、大丈夫ですか?」
飛鳥「あ、はい…」
そして放課後、偶然にもRoseliaの練習が無かった為、飛鳥、友希那、燐子の3人は音楽室を借りて、1曲だけのコンサートを披露する事にした。
飛鳥「えー。観客は湊先輩お一人だけですね」
友希那「悪いかしら?」
飛鳥「いえ。それでは今回は湊先輩の為に歌います」
友希那「そ、そう…/////」
飛鳥の言葉に友希那はちょっと照れた。燐子は少しヤキモチを感じたが、そんな飛鳥の歌と一緒にコンサートをやってるのは自分だと、心の中でちょっと自慢した。
飛鳥「それでは聞いてください。加藤登紀子さんの曲で「時には昔の話を」」
飛鳥がマイクでそう言うと、燐子が演奏をし始め、飛鳥が歌い出した。
友希那「……!!」
飛鳥の歌声を聞いた瞬間に、友希那が震えた。トコナッツパークのレストランで聞いた時と同じ感覚だった。
そして…
「あれ!? これ飛鳥くんの声じゃない!?」
「音楽室からだ!!」
と、Poppin’Partyの5人が近くを通りかかり、音楽室に近づいた。
香澄「飛鳥く…」
香澄が扉を開けていると、飛鳥が最後のサビを歌っていて、友希那がうっとりしていた。燐子も穏やかな表情で演奏をしていた。
たえ・りみ・沙綾・有咲「……!!!(大汗)」
そして燐子の演奏が終わると、しーんとした。
飛鳥「ありがとうございました」
飛鳥が一礼すると、友希那が立ち上がって惜しみない拍手を送った。それを見て飛鳥達は驚いていた。
燐子「貴方らしい真っすぐな歌声だったわ。燐子も流石ね」
燐子「友希那さん…!!」
友希那「素敵なコンサートをありがとう」
飛鳥「湊先輩…」
と、飛鳥と友希那が見つめ合うと、
香澄「え!? コンサートをしてたんですか!!?」
香澄が叫んだ。
飛鳥「あ、戸山さん…」
友希那「そうよ。もう終わったけど」
香澄「え~!!! 私達最後しか聞けてないんですよ!!」
たえ「それもそうだけど、一丈字くんやっぱり歌上手だね…」
飛鳥「恐縮です」
たえの言葉に飛鳥が一礼した。
友希那「音楽室使うなら使っていいわよ」
香澄「いや、そうじゃなくて…」
友希那「飛鳥はこの後も私達と用事があるの。行くわよ」
飛鳥「あ、はい」
友希那が飛鳥と燐子を連れて去っていった。
香澄「……!!!」
有咲「ていうか燐子先輩の演奏も様になってたけど、いつの間に…」
その後、1組の教室で…。
香澄「っていう感じで、飛鳥くんが歌ってたんだよ」
はぐみ「そうなの!!?」
美咲「燐子先輩って珍しい組み合わせね…」
こころ「それは是非聞いてみたいわ!!!」
と、香澄がクラスメイト達に話をしていた。
そして飛鳥は…
モカ「飛鳥くん、あこちんから聞いたよ~。レストランで紅の豚歌ったんだって~?」
飛鳥「え、ええ…」
モカ「モカちゃんも聞きたいな~」
飛鳥「まさか。Afterglowの演奏に負けますよ」
蘭「…湊さんが泣いたって聞いたんだけど」
飛鳥「え、そうなんですか? 全然知りませんでした」
蘭がジト目で聞くと、飛鳥は困惑すると、黒服が現れた。
「一丈字様。ちょっと宜しいでしょうか」
飛鳥「あ、はい…」
そして…。
飛鳥「どうしてこうなった」
燐子「……(汗)」
飛鳥は黒のスーツに着替え、燐子は白のドレスに着替えて、舞台袖に立っていた。
飛鳥は黒服に呼び出され、こころの家で燐子と一緒にコンサートをしてほしいと依頼された。驚いた飛鳥だったが、燐子が承諾し、謝礼もそれなりに出る為、飛鳥は引き受ける事にした。
だが、香澄たちも見に来る事になり、ディナーショーの要領で食事がある程度済んだら、飛鳥達が披露するという流れになっていた。ちなみに香澄たちは制服を着ている。
飛鳥「白金先輩。大丈夫ですか?」
燐子「私は大丈夫です…」
飛鳥(珍しくやる気だ…!!)
「あなたこそ自信を持ちなさい」
と、紫色のドレスを着た友希那もいた。友希那も一部の曲で参加する事になったのだ。
飛鳥「あ、はい」
友希那「あなたはこの私が認めてるのよ」
飛鳥「分かりました」
その時、
『皆さま。大変長らくお待たせしました。これより、一丈字様、白金様のコンサートを開始を始めさせていただきます』
と、黒服が司会を務めていた。
『それでは、一丈字様、白金様に登場して頂きましょう。皆さま、盛大な拍手をお送りください』
飛鳥「行きましょうか」
燐子「はい!」
と、二人が舞台に出ると、香澄たちが盛大な拍手が送った。グループごとに座っていて、テーブルには食事が並べられていた。
香澄「飛鳥くーん!!」
モカ「頑張って~」
という応援に飛鳥は苦笑いして答えた。
飛鳥「えー。ご紹介にあずかりました、一丈字飛鳥です。そしてこちらはRoseliaのキーボードを務めている白金燐子さんです。宜しくお願い致します」
飛鳥がマイクを持って挨拶を始めた。
飛鳥「今回披露させて頂く曲は全8曲で、全てジブリの曲です。というのも、つい先日生歌を披露する機会がございまして、その時に歌ったのが紅の豚の主題歌だった「時には昔の話を」です。加藤登紀子さんの楽曲ですね。今回のコンサートを開くにあたり、こころお嬢様からのリクエストがあった為、全てジブリの曲に統一しました。短いお時間ですが、ごゆっくりとお楽しみください。そして万が一、私の声が出なくなった場合は、白金さんのピアノソロをお楽しみください。まあ、のどの調整は致しました」
と、飛鳥が流ちょうに喋っていた。
飛鳥「それではお待ちかねのようなので、最初の曲に参りましょう」
飛鳥がそう言うと、燐子が伴奏を始めた。
飛鳥「最初の曲はオープニングとして有名な「さんぽ」です。こちらは「となりのトトロ」という映画のオープニングですね。それでは行きます」
そして飛鳥が歌い始めた。
(う、上手っ…!!(大汗))
飛鳥の声を聴いて大半がドン引きした。
蘭(特に伸ばすところとかプロレベルじゃない…!!)
モカ(声がサトシだから凄いよね~…)
そしてあっという間に演奏が終わると、拍手が行われた。
こころ「凄いわ!!」
薫「聞いていてとても気持ちがいい…」
美咲「…す、すごい(汗)」
こころ達も大満足だった。
果たして、飛鳥達は無事にコンサートを成功させることが出来るのか!?
つづく