ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第44話「飛鳥 VS 悪徳オリ主・3」

 

 

 オレの名前は檻主。オレは平穏な生活を送りたかったのに、周りの女子がそれを許してくれなかったんだ…。

 

「あ、別にいいよ? 許してあげる」

「ていうか寧ろずっと平穏な生活を送ってて」

「え? 何? 陰キャの妄想?」

「いい加減現実を見なよ」

 

 と、周りの女子達から辛らつに言われるモブ。

 

(畜生…!! どうしてこんな事になったんだよ!! こんなはずじゃなかったのに!!)

 

 檻主が表情を歪めると、ある人物を見るが、美少女たちに声をかけられていた。

 

日菜「ねーねー。飛鳥くーん。今度の休み、どこか遊びに行こうよー」

千聖「空いてるわよね?」

 

 アイドルグループ「Pastel*Palettes」の氷川日菜と白鷺千聖に声をかけられている一丈字飛鳥を檻主は睨みつけていた。

 

(一丈字飛鳥…!! あいつさえいなければ…!!)

 

飛鳥「…すみません。今度の休みはちょっと予定が入ってるんです」

日菜「えー!!」

千聖「何が入ってるの?」

飛鳥「ちょっとイベントがあるんですよ」

日菜「それじゃあたしも行く!!」

千聖「いいわよね?」

飛鳥「…それはそうと、あの人が何か御用みたいですよ?」

 飛鳥が檻主を見つめると、

 

日菜「えー! あの人よりも飛鳥くんの方がいい!!」

千聖「逃げようと思ってもそうはいかないわよ」

飛鳥「……」

 飛鳥が超能力を使って逃亡した。

 

日菜「あっ!!」

千聖「ふーん…そういう事をするのね」

檻主(何だかよく分からんがチャンスだ!! 折角のチャンスを手放しおって!!)

 

 と、檻主が日菜と千聖に近づこうとすると、

 

日菜「きっとるんっ♪とする事があるんだよ!!」

千聖「間違いないわ」

「あ、あのー」

日菜「行こう!!」

千聖「ええ!!」

 

 千聖と日菜がその場を離れようとするが、檻主が立ちはだかった。

 

日菜・千聖「!!」

檻主「あいつよりもオレと遊ぼうよ」

 と、檻主が話しかけるが日菜と千聖は既にいなくなっていた。

 

檻主「!!?」

 檻主が振り向くと、そこには自分の事をゴミのように見つめる生徒達がいて、発狂した。

 

 

 そして今度の休み。

 

飛鳥「!!」

 飛鳥が会場に来ると、香澄たちがいた事に気づいた。

 

千聖「来たわね」

飛鳥「来られたんですか」

日菜「こころちゃんから聞いたよ! 格闘大会に出るんだって!?」

飛鳥「ええ」

日菜「どうして黙ってたの!?」

飛鳥「いや、無理してこられる可能性もあったので…」

千聖「無理なら無理だって諦めるわよ」

飛鳥「マネージャーさんから一度連絡がきたんですよ。大和先輩と丸山先輩ならお分かりですよね?」

彩「あ、あはははは…」

麻弥「いや…本当に申し訳なかったっす…」

 

 彩と麻弥が視線をそらして苦笑いした。

 

香澄「それにしても結構大きな大会なんだねー!!」

飛鳥「優勝すれば1000万ですからね」

たえ「1000万!!?」

有咲「す、すげぇ…!!」

飛鳥「主催者がかなりの資産家ですからね」

 

 飛鳥が腕を組んだ。

 

モカ「優勝したらご馳走してね~」

蘭「こ、こら!!」

 モカの発言に蘭が困惑した。

 

巴「頑張れよ」

飛鳥「ありがとうございます」

 その時だった。

 

『もうすぐ大会を開始します。参加される方はこちらに集まってくださーい』

 

飛鳥「あ、もうそろそろ時間ですね。行ってきます」

「いってらっしゃーい」

「頑張ってねー」

 

 と、飛鳥はその場を去っていった。

 

 そしてそれを陰で檻主が見ていた。

 

檻主「いつまでもいい気になるよ一丈字…。この大会で香澄たちはオレが手に入れる!!」

 

 そして大会の予選が行われたが、飛鳥は難なくクリアした。

 

飛鳥「体は訛ってないみたいだな…」

 胴着に着替えた飛鳥は軽く体を動かした。

 

 また、檻主も完膚なきまでに相手を叩き潰した。

 

檻主「弱い!! 弱すぎる!!!」

 

 なんて言ってるが、実際は格闘技もしたこともなければ、喧嘩した事もない。不良に絡まれればすぐに謝り倒すのが本当の檻主だ。神様から与えられたチート能力で蹂躙しているのだ。

 

 そして本選になり、大きなスタジアムで行われた。香澄たちも観客席から見守っていた。

 

たえ「飛鳥くん。本選に勝ち上がったって!!」

りみ「良かった…」

香澄「飛鳥くん…」

 香澄が正面を見つめると、

 

『皆さま!! 大変長らくお待たせいたしました!! これより、本選を開始したいと思います!!』

 

 というアナウンサーの声がした。

 

「勝ち上がったのはこの8名です!!」

 

 と、モニターに8名の選手が表示されたが、飛鳥と檻主もいた。

 

「檻主!?!」

 檻主の顔が映し出された時、香澄たちが複雑そうにしていた。

 

麻弥「ど、どうして檻主さんも…」

千聖「決まってるわ。飛鳥くんに嫌がらせしに来たのよ」

日菜「しつこいなー。全然るんってしないよ!」

 と、憤慨する日菜と千聖。

 

紗夜「一丈字くんは第4試合のようですね」

友希那「そうね…」

 

『ルールは簡単! 相手を戦闘不能にするか、リングの外に出すかです!! 降参しても負けで、武器の使用も禁止です!! 早速ですが第1試合を始めます! 檻主選手 VS モブ選手!!』

 

 と、檻主とモブが舞台に立った。

 

檻主(見てろよ香澄たち…!! 優勝してオレがハーレムを手に入れる!!)

 

 檻主は香澄たちの方を見てニヤリと笑った。

 

美咲「こっち見てる…」

花音「ふぇえええ…」

薫「儚い…いや、醜いね…」

 

 ハロー、ハッピーワールドの面々ですら引くほど檻主は嫌われていた。

 

 そして試合が始まると檻主が即座に試合を決めて、対戦相手は完膚なきまでに叩き潰された。

 

「勝者!! 檻主選手!!」

 と、アナウンサーが宣言すると、歓声と拍手があがった。

 

檻主「見ててくれたか!? 香澄たち!!?」

 と、檻主がずーっと香澄たちを見ていたが、一部のメンバーが嫌そうにしていた。

 

蘭「何であたし達の方ずっと見てるのかな…」

モカ「アレだよ~。飛鳥くん倒して、モカちゃん達をハーレムにするつもりなんだよ~」

ひまり「ひぇえええ!! 気持ち悪い!!」

 モカの言葉にひまりがゾッとした。

 

飛鳥「……」

 飛鳥も檻主の試合を見ていて、ちょっと驚いた。

 

『檻主は確かに強化されたが、君の敵ではない』

飛鳥「……」

 

 謎の老人の声がした飛鳥は少し驚きながらも真剣な表情をした。

 

 そして飛鳥の試合になり、対戦相手と共に現れた。

 

香澄「飛鳥くーん!!!」

こころ「頑張ってー!!!」

 

 と、香澄たちが身を乗り出して応援していた。結構分かりやすい所から応援していた為、飛鳥もすぐに気づいて手を振った。

 

 そして試合になると、飛鳥は真剣な表情で対戦相手を見つめる。

 

『いざ尋常に、はじめ!!』

 

「うぉおおおおおおおおお!!!」

 

 対戦相手の巨体な男は合図とともに飛鳥に襲い掛かると、飛鳥はすぐにかわした。

 

りみ「きゃあああ!!!」

花音「ふぇえええええええ」

 りみと花音が驚いたが、飛鳥が男に蹴りを入れると、男は吹き飛ばされてリングアウトになった。

 

『場外!! 勝者!! 一丈字飛鳥選手の勝ち!!』

 

 大歓声が上がった。

 

香澄・たえ「やったやったー!!!」

 と、香澄とたえが手を取り合って喜んだ。

 

有咲「あいつ、本当に凄いんだなぁ…」

沙綾「そうだね…」

 

檻主「フン。まあ、予想通りだ」

 と、檻主が鼻で笑った。

 

檻主「でもお前は決して優勝できないし、香澄たちの前で無様な姿をさらす。これは決まっているんだ」

 

 そして、飛鳥と檻主は勝ち進んで決勝戦で当たった。

 

『さて、賞金1000万を手に入れるのは一丈字飛鳥選手か!! それとも檻主太郎選手か!!!』

 と、飛鳥と檻主が向かい合った。

 

檻主「一丈字」

飛鳥「?」

 檻主が飛鳥を見つめた。

 

檻主「お前を倒して、香澄たちを救ってみせる!!!」

 

 と、言い放つと会場が白けた。

 

香澄「どういう事?」

有咲「ほっとけ。バカにつける薬はねーんだから」

こころ「皆!! 飛鳥を応援するわよ!!」

「おう!!!」

 バンドガールズが飛鳥を応援した。

 

日菜「フレー!! フレー!! 飛鳥くーん!!」

 

 Pastel*Palettesがチアガールの格好をして応援していた。千聖と麻弥が恥ずかしがっていた。

 

「お、おい!! パスパレが応援してるぞ!!」

「何者なんだ!? 一丈字って奴!!」

「それはそうと香澄たちを救ってみせるって…」

「何なんだ!? 檻主って奴!!」

 

 と、観客たちは殆ど飛鳥を応援した。

 

 

檻主(言ってろ。オレには最終兵器があるんだからな…!!)

 

 

『それでは両者前へ!! はじめ!!』

 

 アナウンサーが合図をかけると、檻主はチート能力で飛鳥に何かを細工したが、何も起こらなかった。

 

檻主(な、何で何も起こらないんだ!!? そんなバカ…)

 飛鳥が消えた。

 

檻主「なっ…」

 飛鳥が檻主に裏拳をお見舞いしていた。

 

飛鳥「……」

檻主「が…が…!!!」

 

 檻主はそのままフラフラ歩き出した。

 

檻主「て、てめぇ…一体何をしやがった…!!」

飛鳥「…技術は身に付いても、それを使いこなすだけの能力はなかったな」

檻主「あ…ああ!!」

 檻主は頑張って耐えたが、そのまま倒れ伏せた。

 

「……」

 観客がしーんとした。

 

『お、檻主選手!! 戦闘不能!! 優勝は一丈字飛鳥選手―!!!!』

「やったぁああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 と、大歓声が上がり、紙吹雪が降った。

 

飛鳥(分かってたけど…不完全燃焼気味だな…)

 

 飛鳥は伸びたモブを見つめると、困ったように笑った。

 

 そして優勝トロフィーと賞金を受け取った飛鳥は、香澄たちと合流した。

 

 

飛鳥「優勝しました」

「おめでとー!!!」

 と、皆が拍手した。

 

こころ「それじゃ早速お祝いしましょ!!」

飛鳥「お祝い?」

千聖「何、嫌なの?」

日菜「飛鳥くん。そういうのは良くないと思うなー」

飛鳥「いや、そうじゃなくて、お祝いって何するんですか?」

こころ「近くのお店を予約したから、そこでご馳走食べましょ!」

飛鳥「え、宜しいんですか?」

こころ「もっちろんよ!」

日菜「あ、お酌してあげるー!」

飛鳥「いえいえ、後輩の私が」

日菜「いーの! 今日は飛鳥くんが主役なんだから。あ、そうだ。それだったらちゅーしてあげよっか?」

紗夜「日菜!!//////」

 

 と、紗夜が諫めると笑いが生まれた。

 

友希那「さあ。分かったらさっさと行きましょ」

飛鳥「湊先輩…」

蘭「細かい事は気にしないの」

飛鳥「…美竹さん」

 

 飛鳥はそのまま25人の女子とご馳走を食べに行った。ちなみにこの後檻主は『それなりに強かったけど、決勝戦でボコボコにされた』と学校中で広まったのである…。

 

 

おしまい

 

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