ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第7話「嫌われ者・一丈字飛鳥」

 

 ある日の放課後、飛鳥が荷物を纏めていると、廊下から男子生徒達の声が聞こえた。

 

「Pastel*Paletteが今日学校でモデルの撮影やるみたいだぞ!!」

「行くっきゃないでしょ!!」

 

 アイドルバンド「Pastel*Palette」の撮影で皆が盛り上がっていたが、飛鳥はまるで興味がなかった。Poppin’Party、Afterglowと濃厚接触したことにより、ファンから大顰蹙を食らっているせいで、すっかり意気消沈していた。

 

飛鳥「帰ろう」

 飛鳥が荷物を纏めて自宅に帰ろうとしたその時、

 

香澄「飛鳥くーん!!」

 と、香澄が声をかけてきた。たえ、りみ、沙綾、有咲も一緒にいた。

 

飛鳥「戸山さん」

香澄「今日Pastel*Paletteの撮影があるんだけど、一緒に見に行かない?」

飛鳥「用事があるんですよ」

たえ「…もしかして、気を遣ってる?」

飛鳥「はい」

有咲「あっさり認めるのかよ!!!」

 

 飛鳥の発言に有咲が突っ込んだ。

 

飛鳥「まあ、気を遣ってるというより、Pastel*Paletteの撮影がある事を教えていただいたんですけど、撮影現場に来たら殺すって言われてるんですよ。ファンの方々から」

りえ「えええ…」

飛鳥「Afterglowの時はナイフ持ってたので、これ絶対に行かない方がいいですしね」

沙綾「ナ、ナイフ…?」

有咲「そうだよ!! お前確か羽沢珈琲店でAfterglow助けたんじゃねーか!」

飛鳥「いや、あれは相手が自滅しただけで…」

香澄「大丈夫だよ!」

 

 と、香澄が強制的に飛鳥を連行していった。飛鳥は「大丈夫かな…」という顔で正面を向いていた。

 

 Pastel*Paletteの撮影現場は校舎からちょっと離れた広場で行われていた。飛鳥達が来ると、すでに見物客が来ていて、前で見学できる状態じゃなかった。

 

香澄「い、いっぱいだね…」

有咲「そりゃそうだろ。仮にもアイドルで芸能人なんだからよ…」

 

 香澄が人数の多さに驚いていると、有咲が間髪入れずツッコミを入れると、男子生徒達が飛鳥の存在に気付き、にらみを利かせた。

 

飛鳥「こんな感じなんですよ」

有咲「ありゃあガチだな…」

 

 すると男子生徒の数名が近づいた。

 

「よォ…てめぇ、ここに来るなつったよな?」

飛鳥「はい。でももう…」

「何で来やがった!!」

飛鳥「戸山さん達にお誘いを受け…」

「嘘つけ!!」

「香澄ちゃん達がお前の相手なんかする訳ないだろう!!」

 

 男子生徒の暴言に飛鳥は呆れた。何か妄信的だなと言わんばかりに…。

 

飛鳥「ですがもう帰りますので…」

「そうしろ」

「香澄ちゃん達を置いて、一人で帰れ!」

飛鳥「あ、はい。分かりました」

 すると飛鳥が超能力で存在感を消した。

 

香澄「あ、あれ!? 飛鳥くん!?」

たえ「どこ行っちゃったの!?」

「あんな奴ほっといて、オレ達と見ようぜ」

 と、男子生徒達が香澄の手を掴むと、

香澄「ひゃっ…!!」

有咲「何すんだてめぇ!!」

 すると飛鳥が超能力で男子生徒達を腹痛にさせた。そしてスマホで手を掴んでる所を撮影した。

 

「ぐ、ぐぉおおおおおおお!!!」

「は、腹が…!!」

 

 と、男子生徒の1人が香澄の手を放して、腹を抑えた。飛鳥が香澄の前に立ち、近づけないようにすると、有咲が香澄の手を引っ張って男子生徒から遠ざけた。

 

有咲「今のうちだ!!」

 5人が一緒に逃げる。

 

「ま、待てぇ!!」

「くれぐれもこの事は皆に…」

「もう遅い」

「!?」

 

 男子生徒達が後ろを見ると、他のファン達が睨みを利かせた。

 

「ま、待て!!」

「全部一丈字が悪いんだ!!」

「手を出したのはお前だろ!!」

「ぎゃああああああああ―――――――――――――――――――!!!!」

 

 男子生徒達は他のファン達によって連行され、どうなったかは知らない。

 

飛鳥「……」

 飛鳥は離れた場所で超能力を解いたが、浮かない顔をしてそのまま現場を後にした。

 

 

 そして暫く一人で歩き、河川敷でうなだれ、ため息をついた。

 

飛鳥「いつまで続くんかね…この生活」

 飛鳥がそう呟いたその時、

 

「君―!!」

飛鳥「!?」

 

 飛鳥が振り向くと、茶髪でポニーテールの少女・今井リサがいた。彼女が飛鳥に近づく。

 

リサ「隣、座って良い?」

飛鳥「あ、どうぞ…」

 

 リサが飛鳥の隣に座った。

 

リサ「何があったの?」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は経緯をすべて説明すると、リサは少しだけ複雑そうにした。

 

 

「…そっか」

「ええ。彼らの仰っている事は分かっているんですがね」

 

 

リサ「結構問題になってるのよ。そういうファンの「やらかし行為」って奴」

飛鳥「そうなんですか…」

 飛鳥が俯いた。

 

リサ「そんなに気を落とさないで! 君は何も悪くないんだから!」

飛鳥「今井先輩…」

リサ「リサでいいよ」

飛鳥「今は遠慮しておきます。すみません…」

リサ「…あなた本当に真面目よね」

 

 飛鳥の様子を見て、驚いていた。

 

飛鳥「今日はこのまま家に帰ります」

リサ「…そう」

 

 飛鳥の言葉にリサは何も言えなかった。

 

飛鳥「あ、忘れる所でした」

リサ「?」

 飛鳥がリサの方を見て、笑みを浮かべる。

 

飛鳥「声をかけてくださって、ありがとうございました」

リサ「う、うん…」

 

 飛鳥の姿を見て、リサは何か違和感を感じた。さっきまで落ち込んでた人物とまるで別人のような気がすると。

 

 その時、飛鳥が違和感を感じた。

 

飛鳥「…そういえば、今井先輩のバンドもかなりの人気があるんですね」

リサ「そ、そうよ? 自分で言うのもアレだけど」

飛鳥「折角ですので、送って帰ります」

リサ「そ、そこまでしなくてもいいわよ? 私あっちだから…」

 

 その時だった。

 

「おぉいおい」

「!?」

 

 男子生徒達が現れた。

 

飛鳥「……」

リサ「あ、あんた達は!!」

 

「何こんな所でいちゃついてくれちゃってんの?」

「今度はRoseliaに手を出したのかよ」

「やっぱり殺すしかないよな」

 

 飛鳥が真剣な顔をした。

 

飛鳥「今井先輩、私がここで足止めをするので、早く逃げてください」

リサ「あ、足止めって…」

飛鳥「早く!!」

 飛鳥の圧にリサは遠く離れた。

 

「何? ヒーロー気取り?」

「この人数でやれると思ってんのかよ!! この陰キャが!!」

「二度と近づけないようにしてやる!!」

 

 と、一斉に襲い掛かった。

 

リサ「一丈字くん!!」

 

 リサが叫んだその時、飛鳥の蹴りが男子生徒の顔に直撃して、そのままぶっ飛んだ。

 

「ぐはぁ!!」

「タ、タツヤ!!」

「この~!!」

 

 と、仲間が飛鳥に襲い掛かろうとするが、攻撃が当たらず、正拳突きを食らったり、手刀を食らったりしてのされていた。

 

リサ「う、嘘…」

 リサは唖然としていた。飛鳥が喧嘩が強いと言うだけではなく、顔つきも凛としていて、別人のようだったからだ。男子生徒全員を気絶させた後、飛鳥は道路の外に運んで、110番通報した。

 

 

 この後、警察に身柄を拘束され、飛鳥も事情聴取の為、警察署に行く事になった。

 

 

つづく

 




キャラクターファイル07

今井 リサ

Roseliaのベース担当。
気さくな性格で、コミュニケーション能力も高く、母性的でもある為、
皆からは「リサ姉」の愛称で親しまれている。
また、気難しい友希那と紗夜の通訳担当でもある。
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