ダシマ式BanG!Dream「全バンド一貫! バンドリ学園!」   作:ダシマ

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第10話「新展開」

 

 前回までのあらすじ

 

 誘拐されていたPastel*Palettesは誘拐犯の自滅によって無事救出されたが、飛鳥は今回は怒られなかったが、事情聴取で数時間もいる事になった。

 

飛鳥(明日は休日だ…。我慢我慢…)

 

 飛鳥はパトカーで自宅まで送って貰う事になった。

 

飛鳥「ありがとうございました」

 

 自宅のホテルに到着し、飛鳥はパトカーから降りて警察官たちにお礼を言った。

 

「いやいや。ですが、これからも何かあったら警察に通報してください!」

飛鳥「ええ。それはもう」

 

 飛鳥に皮肉を言っていた若手の警察とはまた別の若手警官が敬礼して言うと、飛鳥も敬礼した。

 

「では、我々はこれで失礼します!」

飛鳥「はい、お疲れ様でした!」

 

 飛鳥がそう言うと、パトカーは去っていった。

 

飛鳥「疲れた…」

 飛鳥が帰ろうとしたその時、

 

飛鳥「あのー…そんな所で何をされてるんですか?」

 飛鳥が声を出すと、黒服の男たちが現れた。

 

「失礼します」

飛鳥「!」

 

 黒服の男たちが捕まえようとするが、飛鳥は存在感を消して、空へ飛んだ。

 

飛鳥(あの黒服はまさか…)

 すると黒服の男たちは上を見た。

 

飛鳥(やっぱりそうか!!)

「お待ちください!! 一丈字様!!」

「お話があるのです!!」

飛鳥「!!?」

 

 黒服の言葉に飛鳥は警戒心を解いて下に降りて、エントランスホールに移動した。

 

「先ほどは失礼いたしました」

飛鳥「どういうおつもりですか」

 

 黒服たちが謝ると、飛鳥は怒っていた。ただでさえ嫌な目に逢って、その上疲れているのに、帰ろうとした矢先襲い掛かられる。自分はどんだけついてないんだと感じた。

 

「一丈字様の実力を試したく、あのような暴挙に…」

飛鳥「それもそうですけど、こころお嬢様が私を連れてくるように命じたのですか?」

「ええ」

飛鳥「だとしても、突然来られても困ります」

「仰る通りです。この非礼の代償は必ずさせて頂きます」

飛鳥「…アポイントを取ってください。いくらなんでも強引過ぎます」

 

 黒服の言葉に飛鳥は額に手を当てて呆れた。

 

「それで一丈字様。ご予定はございますか」

飛鳥「今のところはございませんよ。いつ行けば宜しいのでしょうか」

「明日の午前にでも…」

飛鳥「承知しました」

「ありがとうございます。最高峰のおもてなしをさせて頂きます」

飛鳥「あ、いえ。それはお気遣いなく…」

 

 そんなこんなで飛鳥は明朝、こころお嬢様の所に行く事になった。

 

 あっという間に明朝。飛鳥は身支度を済ませて簡単な家の掃除をし、家の鍵をかけて黒服が待っているエントランスホールにやってきた。

 

「一丈字様」

飛鳥「お待たせしました。参りましょうか」

 

 と、飛鳥が黒服たちと共にホテルを出たが…。

 

飛鳥「……!!(大汗)」

 

 漫画に出てくるような高級車が目の前にあり、飛鳥は絶句した。

 

「如何でしょうか」

飛鳥「…この道通るの大変でしたよね?」

「我が弦巻家のドライバーは選りすぐりのベテランドライバーを起用している為、事故の心配はございません」

飛鳥「そ、そうですか…」

 

 飛鳥の言っている道の狭さとは高級車が通れなくはないけど、ちょっと無理があるんじゃないかと言う位だった。

 

 そして黒服がドアを開けて、飛鳥に乗るように言うと、飛鳥は乗り込んだ。そこでも驚きの光景だった。

 

飛鳥(ソファーに大型テレビまで…どうやって入れたんだろう…。ていうか箪笥と洗面台って!!)

「ソファーはこころお嬢様の体を壊さぬよう配慮をし、大型テレビは見やすいものを、そして箪笥と洗面台はこころお嬢様のたしなみの為、設置しております」

飛鳥「お嬢様って大変なんですね…」

 

 飛鳥は適当な言葉を並べて、そのまま移動した。

 

「ドリンクをどうぞ。何が宜しいですか?」

飛鳥「えーと…」

「グルコのカフェオーレもご用意しておりますよ。好物だとお伺いしております」

飛鳥「……」

 

 黒服の発言に飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「では、それで…」

「畏まりました」

 

 と、黒服がグラスにグルコのカフェオーレを注いで、飛鳥に渡した。

 

「どうぞ」

飛鳥「ありがとうございます」

 

 そして移動中、飛鳥は黒服を見た。

 

飛鳥「すみません」

「何でしょう」

 飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「私の事…どれだけ調査されました?」

「あなたの生い立ちからです」

飛鳥「…ですよね」

 

 予想通りの返答だったため、飛鳥が困惑した。

 

「ですがご安心ください。この事を知っているのは、調査チームと我々黒服、こころお嬢様のみです。口外は致しません」

飛鳥「宜しくお願いしますね…」

 黒服の言葉に飛鳥は苦笑いした。

 

「勿論です。お嬢様にもちゃんとご理解頂いており、私共も重々ご理解しております。お嬢様のご学友の方に万が一の事があれば、こころお嬢様は悲しまれます。そして、私どものミスでこころお嬢様を悲しませることは、我々黒服一同にとって、あってはならない事なのです」

飛鳥(仕事熱心なのか、妄信的なのか…両方かな…)

 

 黒服の熱弁を飛鳥は困惑しながら聞いていた。

 

「お食事は大丈夫ですか?」

飛鳥「あ、大丈夫です…」

「弦巻家に到着すれば最高級の食事をご用意させて頂いております」

飛鳥「何か…すみません…」

 

 黒服の発言で強引的に連れてきたことに対して、反省している事が分かった飛鳥は何とも言えなくなった。

 

 そしてまた静かな時間が流れる。

 

「テレビでもお付けいたしますか?」

飛鳥「あ、はい…」

「何をご覧になられますか?」

飛鳥「ニュースみせてください」

 

 と、黒服がテレビをつけてニュースを見ると、

 

『先日誘拐されたPastel*Palettesの件で、救出したのはバンドリ学園高校1年生、一丈字飛鳥さんである事が判明いたしました』

 

飛鳥「」

 

 ニュースに飛鳥の顔写真が載っていて飛鳥は真っ白になった。

 

「ご安心ください。警察からの出頭命令はございません」

 飛鳥がグラスにあるカフェオーレを一気飲みして、グラスを置くと、ソファーにもたれた。

 

飛鳥「も、もうおしまいや…(汗)」

 

 飛鳥はもう笑うしなかった。果たして飛鳥の運命やいかに!!

 

 

つづく

 




キャラクターファイル10

氷川 紗夜

Roseliaのギター担当。寡黙でクール。
ギターの腕は確かなものでストイックである。
Pastel*Palettesのメンバーである氷川日菜は双子の妹。
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