ヒロアカに転生して炎の個性を得たけど、俺のせいで平行世界化したんだけど 作:孤狼 龍
轟凍火との試合を終えた紅煉。
ついに決勝戦。相手は戦闘センスがバカ高い爆豪。さて、どうなることやら
そして前回匂わせた凍火の心情も明らかに?
アンケートの票が多くて驚きました。アンケートに参加してくださった方々に感謝を、ありがとうございました。
凍火が観客席に戻ってくる。まだ試合は始まってなかった。
「轟!戻ったのか!」
「轟さん!もう大丈夫なの?!」
「うん、みんなありがとう」
どうやら最後のぶつかり合いでクラス全員心配してたらしい。
「でも、惜しかったな。轟くん。もう少しで決勝に進めたのに……」
「ケロっ、そうね炎と氷使っても彼には勝てなかったわね」
「うん、でも大丈夫。紅煉は私の目を覚ましてくれた。結果はどうであれ、私に悔いはないよ」
「そうか……それなら良かった……ん?」
「「「「「ん?」」」」」
飯田が惜しかったと言ってそれに梅雨ちゃんも同意するが凍火が悔いはないと言った時、クラスメイト全員がある発言に注目した。
「な、なぁ轟……今、火群のことなんて呼んだ?」
「ん?紅煉って呼んだけど?ダメだったかな?」
「「「「「……えぇぇぇぇぇぇええっ!?」」」」」
覚悟を決めた峰田が質問するとあっさり返す凍火。その答えにクラスメイト全員が驚愕した。
「ど、どういう事ですの!?」
「と、轟!!その辺りくわしく!!」
八百万さんと耳郎さんがめっちゃ突っかかる。驚きながら紅煉に言われた事や自分の呪縛を解いてくれた事を話す。
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八百万達に色々と説明してるといつの間にか舞台が直っていた。そうしてとうとうはじまりの合図が……
『さぁ!舞台も直った所で、決勝戦だァァァっ!!』
プレゼントマイクのマイクの実況が始まると大歓声が起こる。
『選手の入場だ!!まずは、その爆破で掴み取るは優勝!近寄る敗北は爆破で吹き飛ばしそうなこの男!!ヒーロー科!爆豪勝己!!』
そう言うと爆豪が登場する。その瞬間一気に大歓声が巻き起こる。
『対!!紅き炎は敵を焼く!蒼き炎は友を守る!その紅き炎で敵をなぎ払い!蒼き炎で優勝を引き寄せそうな男!!ヒーロー科!火群紅煉!!』
さらなる大歓声が巻き起こり紅煉が登場する。
爆豪も紅煉も目の前の相手しか見てない。
「……来たか。宣言通り……これで」
「言ったろ?待ってろって……だから」
「「心置き無くてめぇをぶち倒せるって訳だ。」」
紅煉も爆豪も戦闘を楽しみにしてた戦士のような笑みを浮かべる。
『2人とも怖い笑みを浮かべてやがる。早くしねぇと勝手に始めそうだ!というわけでSTART!!』
しまるどころかもうやけくそな開始の合図をする。だが、爆豪も紅煉も今はそれがはじまりの合図で十分だった。
「死ねぇぇぇぇっ!!」
「くたばれぇぇっ!!」
互いに走り出すと紅煉は炎を使って爆破を起こし、爆豪は普通に掌から爆破を起こす。
『いきなり爆破かよ!てかこいつらの掛け声怖っ!!』
『爆豪はともかく、火群もか……案外戦闘狂なのな』
「死ねやぁ!!」
「らっしゃァ!!」
「クソがっ!!」
「甘いわッ!!」
『怒涛の爆破ラッシュ!!てかお互い大丈夫か!?火傷とかしねぇ!?』
『どこに心配要素出してんだお前』
爆破で攻撃し合いながらも近接戦闘も行う。ちょくちょくプレゼントマイクのツッコミが入ってきたりするが特に気にしない。
ーーーーーーーー
観客席……A組の面々らもその試合を食い入るように見ている。
「かっちゃん……持久戦に持ち込もうとしてるね。多分火群君が動けなくなるのを待ってるのかも」
「どういうこと?緑谷ちゃん」
緑谷が考察してると梅雨ちゃんが聞いてくる。
「火群君の個性は炎を操る。つまりずっと使っていればいずれ熱がこもり動きが鈍くなる。それを狙ってるんだ」
「なるほど……確かにそれなら爆豪くんの勝率が一気に上がる」
「つまりここを爆豪が耐えれば爆豪の勝ち確ってことか!?」
「その作戦は失敗に終わるよ」
「「「「えっ?」」」」
緑谷が考察を言うと皆理解するように頷くが、凍火はそれを否定した。ソレに皆が驚く。
「なんでそう思うの?轟はさ」
「そうですわ。何故ですの?」
「彼の個性、覚えてる?」
「えっ?炎を操る個性だろ?」
「それは半分正解で半分不正解」
「あれ?違ったっけ?」
「あっ!!」
耳郎と八百万が聞くと質問をする凍火。ソレに上鳴が応えるも半分不正解という言葉に疑問を抱く。そしてある事に気づいたのは緑谷だった。
「炎と熱を操る個性!!」
「緑谷、正解」
「でもそれがなんの関係があるんだ?」
緑谷が正解を言う。それに疑問を持ったのは峰田だ。すると緑谷は言い放つ
「熱を操るということは自身の体温も操作できる。熱をこもらせずに戦うことができるんだ!!」
「「「「「「えっ!?」」」」」」
「現にずっと炎の個性を使ってるのに冷ましてる様子もないしね」
そう、紅煉は炎と熱を操る。つまり彼の体温はどんなに上がっても一定の温度に保つことが可能なのだ。
つまりどんなに個性を使ってもその動きは体力面以外では鋭いままなのだ。それに凍火は気付いていたのだ。
「これ、爆豪の奴……思ったより不利じゃないか?」
切島がそう呟くと、みんなはまた試合に集中する。
ーーーーーー
「ちっ!熱こもる頃だと思ってたが、よくよく思い出してみればお前熱も操れんだったな」
「その通り!俺は炎と熱を操る!しかし強いな爆豪。生半可な力出すとこっちが押されちまう」
爆破ラッシュが止まりお互い距離をとる。
「そして爆豪。君のその勝利への執着。そして本気で向かってくるその姿勢に敬意を評して、今俺が出せる炎の造形術を見せてやる」
「あ?」
そう言うと紅煉は足元に炎を展開する。
「《
そう言うと展開した炎に手をつけて何かを掴む
「来たれ!北欧神話に伝わりし、邪神ロキにより創られし『害をなす魔の杖』よ!我が手中に収まり、その猛威を振るえ!!《禁忌[レーヴァテイン]》!」
「っ!?」
「なんだアレ?!」
そう言いながら腕を引き上げると紅煉の手に一振りの炎の大剣が握られていた。その刀身も、柄も、鍔すら炎で出来ている。
刀身に関しては紅煉の背丈を遥かに超える大きさだ。その形はまるっきり某弾幕ゲームの吸血鬼姉妹の妹の持つカードの技だ。
「な、なんだそりゃ……」
「け、剣!?」
「てかすごくデカっ!!」
『火群ァ!!なんだその炎の剣!!振り回せるのか!?』
『炎の能力者だから振れなきゃ意味ねぇだろ』
爆豪やA組の面々、プレゼントマイクが驚く中、紅煉は笑いながら肩に炎剣……レーヴァテインを担ぐ。
「気をつけろよ?爆豪……俺もこの剣が振りこなせるか……」
「っ!?」
そう言って剣を振り上げる紅煉。爆豪はなにか危険を察知したのか身構える。
「分かんねぇからよ!!」
そして振り下ろす。爆豪は最初爆破で弾こうとしたが嫌な予感がしたのか横に避ける。その選択は……正解だった。
紅煉のレーヴァテインは舞台を割り、その剣閃に沿って炎の弾幕が形成される。この弾幕が当たった場所も爆破しているので恐ろしい技と認識せざるおえない。
ただ、弾幕が残るのは数瞬。警戒すれば避けれ無い訳では無いといえる……だがそれはあくまでも弾幕単体の話。弾幕を貼られながら斬りつけられようものなら弾幕の餌食にもなる。
「っんだよ、その技!」
『な、なな、なんじゃその威力!!本当に炎で形成された大剣なのか!?』
『制御しきれてない状態での使用……合理的とは言えないが、制御すればこの上ない頼もしさもあるだろうな』
爆豪やプレゼントマイクは驚き、相澤先生も驚きつつその性能に注目した。
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炎剣を紅煉が出してから皆の表情は少し変わり舞台を割ったのを見て驚愕する。そんな中、緑谷は……
「炎の形を大剣にしてそれを維持する。極度の集中力と維持するための精神力が凄い高いのかな?限界は5分って聞こえてたしそれ以上はさすがにキツイのかもしれない。となると短期決戦?にしては動きが単調すぎる。それよりも出来上がったばっかということなら以前から練習はしてた?となるとその練習期間に応じて技術も高めていたのかな?とするとやはり剣術を身につけた可能性も低くは無い。でもそんなことが可能だろうか?となれば……」
いつも通りの超高速考察詠唱をしていてクラスメイトを驚かせていた。
「……でも、緑谷君の言う通り、火群君の技術は凄いな……そこらのプロ以上の実力を見せてるかもしれない」
「爆豪も負けてないと思うけどね……」
「ケロ、でも火群ちゃんのあの剣。実践で使うには危なすぎるわね」
「そうですわね、もう少し火力や威力を落とし、維持に集中が向きつつ大勢の敵と交戦する場合もありますし」
「ふむ、北欧神話の『害をなす魔の杖』……レーヴァテインか、良い名前だ……まさしく炎の響宴。」
という感じに皆も考察しており紅煉のレーヴァテインの評価を始める。やはり常闇はぶれなかった。
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「クソがっ!!なんだよその剣!!」
「本気を出してやってんだ。有難く受け取れ!!」
地面にレーヴァテインを突き刺すと半径50mの謎の炎の円が浮び上がる。爆豪はその円の中にいる。
「なっ!?」
『おぉ!?火群のやつ!なんかする気のようだぞ!!』
「焼き払え!!《レア・ラーヴァテイン》!!」
紅煉はそのまま剣を地面に突き刺すと、炎の柱が幾つも円の中に出現し爆豪に近づく。
「んだよ、コレ!」
「今の俺が放てるレーヴァテインの最強の技だ!受け取れ爆豪!!」
『おぉっとぉ!!すごい数の火柱だ!!爆豪これは万事休すか!?』
「……舐めた真似すんなクソがッ!!」
爆豪が自身の足元を爆破させる。すると舞台はえぐれ火柱も炎の円も消えた。
『爆豪止めたァァっ!!どうやったんだ!?』
「今の技……あの円の中でしか発動してなかったな……つまりあの技は円の中でしか本領を発揮しない。地面を抉ったり円を消せば1発でおしまいって訳じゃねぇか」
「……バレてたか。流石は爆豪と褒めてやるよ」
爆豪が悪い笑みをしながら紅煉を睨むように見て、紅煉はそんな爆豪を尊敬するように見る。
『爆豪すっげぇぇぇぇっ!!火群も凄いやつだがやはりトップ4の1人、そしてここまで勝ち上がっただけの事はある!!』
『火群も見所はあるが轟、緑谷、爆豪もまた見所がある人材の1人……ここまで勝ち上がってくる程だからな』
プレゼントマイクと相澤先生から高評価を貰うトップ4の面々。そうこうしてると2人はさらに動き出す。
「さてと……そんじゃあここいらで終わりにしようぜ……爆豪」
「……その意見には同意してやるぜ……火群っ!俺が1番になってやる!本気のお前を倒して、俺が!!」
跳躍すると両手を左右逆方向に向けて爆発を連続発生させ、その反動で錐揉み回転しながら紅煉に突撃してくる。
「……悪いな爆豪……倒されんのは……お前だ!奥義!!」
紅煉はその身に炎を纏い回転しながら飛んで、空中で炎の鳥へと姿を変え突進する……
『爆豪と火群!大技を出すつもりだ!!てか火群のあの技って何!?見たことねぇんだけど!!』
『アレは火群の奥義の一つ、《
プレゼントマイクが実況すると相澤先生がそう言う。そして爆豪と紅煉が……それぞれの大技がぶつかる
「《
「《
そしてお互いニヤッと笑い合い、即座に真面目な顔になって一気に叩き込む。
「ー
「ー
爆豪は勢いを乗せたまま大火力の爆発を叩き込み、紅煉は炎の鳥となって突進することで、互いの大技がぶつかり合い鍔迫り合いに近い何かを起こす。
「こんな、トコで、負け、るか……よ!勝己ィィッ!!!」
「完膚なきまでに……潰して、やる!紅煉ンンンッ!!!」
爆豪も紅煉もお互いに譲らない一撃。その絶大な威力は強烈な熱と爆風を生み出していた。
「「うぉぉおおおおおぉぉおおおおおっ!!!」」
そのまま一歩も譲らないまま大爆発が起こり会場はまた爆煙に包まれた。その爆風によりミッドナイトとセメントスも吹っ飛ばされる。
そして爆音が止み……爆発による振動がなくなった頃にプレゼントマイクは言った
『……ヤベぇ……今年の一年超やべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!ミッドナイトやセメントスは無事か!?』
『互いの本気の一撃……よくここまで耐えたもんだ。どっちが負けても勝ってもおかしくないなこりゃ……』
「いててっ、無事ですか?ミッドナイト」
「え、えぇ、何とか……どっちが勝ったのかしら」
プレゼントマイクは驚愕し相澤先生が冷静に解説。ミッドナイトとセメントスは無事。観客もA組の面々もプロヒーロー等も結果を見る。
会場……舞台に立ってたのは……
肩で息をしながら拳を高々と上に挙げ笑みを浮かべてる紅煉の姿だった。場外では爆豪が壁にもたれかかって舞台を見てる。
「えっ…?」
「……見ての通りだ審判。俺はあの爆風に耐えきれず場外に落ちた。立ってたのは、そいつだ」
腕を組みながらそう答える爆豪。その言葉が意味するのはたった一つしかない。原作ではその結果を認めようとしないだろうが……
「……爆豪君場外!!よって今期雄英体育祭の一年の部優勝者は……火群君!!」
「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」」」」」」
会場から一気に歓声が起こり火群の勝利を悦んでくれている。
紅煉はその光景を目にしさらなる笑顔を向けた。
「勝ったよ……母さん」
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この雄英体育祭は中継されており、テレビの向こうで見ることが可能。その結果今、ある一人の男が見ていた。
「……おめでとう紅煉。父として誇りに思うよ。そして改めて確信した。かならず手に入れてみせる。それまで待ってるんだぞ…………紅煉」
凶悪敵のプルトンは笑みを浮かべながらそう呟く。彼の悪意もまた、着々と近づいてきていた。
これにて雄英体育祭最終種目終了となります。次回は後日談的感じにしていこうかと思います!
アンケートに関してですが作者も驚く程多く出してくれる人がいて良かったです。答えて下さった皆様、ありがとうございました。締切は今日の午後11時を予定としております。残り時間が少ないですがご了承ください。
次の次からとうとう職場体験編になります。紅煉がどこのヒーロー事務所に行くかのアンケートも次回に取ろうかと思ってます。多分取らないかもしれないのであらかじめご了承ください。
それではまた次回おあいしましょう!
オリ主もとい、火群のヒロインについて誰がいい?
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王道中の王道 轟凍火
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第1話からの登場 耳郎響香
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意外と接点がある? 八百万百
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今後登場する先輩 波動ねじれ
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いっその事一夫多妻でもいいんじゃね?てかしろよ