ヒロアカに転生して炎の個性を得たけど、俺のせいで平行世界化したんだけど 作:孤狼 龍
雄英体育祭の閉会式を終えると轟宅に招待される。そのまま帰ろうとするとエンデヴァーとその妻、冷と会い少し話してから帰ろうとすると泊まっていけと言われ泊まる。
第18話 火群と指名とヒーロー名
1泊だけ、轟家に泊まりその後振替休日を家で過ごして登校日。
いつもより早くに電車に乗ってると周りのサラリーマンや大人から凄かったなどの声援を頂き小学生からタッチを中学生から握手を求められてそれに全て受け答える。
そうこうしてると学校に着いた…やはり皆の朝の話題は登校中に声をかけられたことらしい。
そうこうしてると呼び鈴が鳴り教室に入ってきた相澤先生の声が聞こえクラスメイト達は素早く着席した。
「今日の"ヒーロー情報学"ちょっと特別だ」
相澤先生のその言葉を聞き、クラスメイト達を緊張が包み込む。
「コードネーム――つまり“ヒーロー名”の考案だ」
「「「「夢膨らむやつ来たァァァァっ!」」」」
叫び声が上がり教室内に響く。クラスメイトの殆どがテンションが高まり、立ち上がる。騒がしくなるが相澤によりクラスは一気に静まり返る。
体育祭前に相澤先生が話したが、今回のヒーロー名を決めるのは「プロのドラフト指名」に関係してくる。体育祭の様子を見て既にプロ達から指名があり、それを元にプロの所へ職場体験に行かせるのが学校側の考えらしい。
「――と言っても指名が本格化するのは2・3年……つまりは即戦力になってからだ。一年は大体将来への“興味”によるもので、情けない姿を見せれば一方的にキャンセルも珍しくない」
「大人は勝手だ!」
「ちなみに、肝心の指名結果はこれだ」
相澤が黒板を操作すると、映像として結果が表示された。そこには名前・指名数が表示されており、全員がそれに意識を向けた。
――A組・指名件数。
火群:5284
爆豪:4492
轟:3186
緑谷:2672
飯田:2564
常闇:309
切島:268
麗日︰218
八百万︰108
上鳴︰20
芦戸︰14
「例年はもっとバラけるが……今回は突出した連中が多くてな」
「凄い。僕にあんなに指名が!!」
「俺は5000以上か……すげえな……」
「私は親父の話題性か……」
「指名が200も……よっしゃー!」
「これを踏まえ…指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう」
「それでヒーロー名か!」
「俄然楽しみになってきた!」
「だが、適当に付けると…」
「地獄を見ちゃうよ!」
カツカツとヒールの音を立てて教室に入ってきたのは、露出の多い戦闘服を着込んだミッドナイト。
「仮のまま世に認知され、プロ名になっている人多いからね!!」
「そういう事だ……俺には無理だからその辺はミッドナイトさんに頼んだ」
そう言うと怠そうな相澤は寝袋に入ってしまい、そこからは説明通りミッドナイトが仕切り始める。名は体を表すという言葉がある。自分の持つ個性、将来自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まりやすくなり、思い描くヒーロー名に近づく。
「それが「名が体を表す」ってこと、『オールマイト』とかな」
~15分後~
「そろそろ良いわね!――できた人から発表してね!」
『まさかの発表形式!?』
ミッドナイトの言葉に全員が驚く。
皆がザワザワしだす中、芦戸がウキウキしながら教卓に立つ。
「じゃあアタシからね! エイリアンクイーン!!」
「2!! 血が強酸性のアレを目指してるの!? 止めときな!!」
「ちぇ~」
「「「「(馬鹿野郎ーーーっ!!)」」」」
芦戸さんが発表すると、空気が変になった気がする。発表しづらい空気というか、誰も行く勇気が無い感じ。
「ケロッ、じゃあ次私良いかしら」
「「「「梅雨ちゃん!!」」」」
そして壇上へ向かう彼女に、クラスの皆が勇者を見るような視線を向けている。
「小学生の時から決めてたの。梅雨入りヒーロー『フロッピー』」
「カワイイ!! 親しみやすくて良いわ!! 皆から愛されるお手本のようなネーミングね!」
「「「「フロッピー!! フロッピー!!! フロッピー!!!!」」」」
それから皆が次々とヒーロー名を発表していく。
切島の「烈怒頼雄斗」に始まり、耳郎の「イヤホン=ジャック」障子の「テンタコル」瀬呂の「セロファン」尾白の「テイルマン」砂藤の「シュガーマン」芦戸2度目の「ピンキー」上鳴の「チャージズマ」葉隠の「インビジブルガール」など、どんどん皆らしい名前が出されていった。
そして緑谷が出したのが『デク』。みんなから心配されていたが、緑谷はそれを選んだ。
次にやってきたのは凍火。原作だと名前だったが、何にするのか気になって仕方ない。
「……氷炎ヒーロー『フレイシア』」
「フレイシア?どういうことかしら」
「炎のフレイム。氷河のグレイシア。2つを合わせてフレイシア。それが私のヒーロー名。私を変えてくれた人への感謝を込めて」
「シンプルイズベストって感じね! 個性も分かりやすくて良いわ!!」
「ありがとうございます」
少し照れてる凍火は逃げるように席につくと。今度は爆豪が出てくる。原作通りなら「爆殺王」って名付けるんだよなぁ
「……『爆心地』。それが俺のヒーロー名だ」
「爆心地……全ての真ん中にいるって志かしら?」
「俺はオールマイトを越えるヒーローになる。どんなヴィランも俺が中心に倒してトップに立つ」
ギラついた目で不遜に言い切る爆豪。悪くない、それにいい心掛けだと紅煉は思った。
「さて、最後に火群君ね」
そう言われて教卓に立つ紅煉。最後と言うだけあってプレッシャーは凄まじいものがあるがそれでも堂々としてるのは出しても文句を言われない自信があるからなのだろうか……
「俺のヒーロー名は、最初っから決まってた……父との因縁を断ち切るために、この名前にしました。俺のヒーロー名は……『スルト』。北欧神話に登場する巨人の名前です」
「いいじゃない!スルト!気に入ったわ!!」
皆からも好評だった。昔っから決めてたから褒められてよかったと思ってる。
そしてやはり飯田はいつもよりおかしい。この職場体験先、飯田が何処に行くかを理解した紅煉であった。
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ヒーロー名を決めた後、皆は職場体験にどのヒーローの所に行くかを話し合っていた。
そしてその話は今体育祭トップ4も……
「デクくんたちはどこ行くん?」
「僕は考え中。かっちゃんは?」
「俺も決まってねぇ……そういう丸顔。お前は?」
「また丸顔って、ウチはガンヘッドの所!爆豪君との戦いを得て私に足りないのは格闘技って分かったから!」
「ははは、麗日さんらしいや。火群君と轟さんは?」
爆豪や緑谷らが話してると緑谷が話を紅煉達に振ってくる。
「「エンデヴァーの所」」
2人して即答であった。すると疑問に思った麗日さんが紅煉に聞いた。
「なんで?凍火ちゃんは分かるけど火群君はどうしてなん?」
「俺の個性は炎。エンデヴァーも炎だからな。技術を増やそうと思ってな。炎と熱を操るなら何か別の力の使い方があるだろうし」
「なるほど!」
「そうか、火群君は個性欠点の熱の篭もりがない。そして体力面も高いから持久戦も可能。だけど手数は多いけど動きが単純すぎる致命的な欠点があるんだ、その欠点を補えれば火群君もまた一歩先に進む……」
緑谷はいつも通りブツブツ言ってると今度は爆豪が話し掛けてきた。
「いいのかよ……お前の技術ならほかのヒーローでもよかったんじゃないのか?火力は充分。なら技術面を応用するなら今人気のミルコとかの指名あったんだろ?」
「「「「「ええっ!?」」」」」
その発言にクラス全員が驚く。特に峰田なんか血涙しながら拳を握りしめて紅煉を見ている。
「確かに来てたけど……多分今の俺じゃまだ追いつけないからな。だから同系統のエンデヴァーにしたんだ」
「なるほどな。なんか言われたりしねぇかな?」
「んな馬鹿なことあるかよ。ナイナイ」
この発言が後に後悔を生むことになるのを、紅煉はまだ知らない。何が言いたいか?巨大なフラグを立てたというわけさ。
ーーーーーーーーー
その頃、人気の無いそのバー。昼間だから居ないというわけでない。人目に寄り付かず、分かりにくいその場所で今、数人の男が対峙していた。
「……ハァ、まさかこんな所にかの有名なプルトンが居るとはなぁ」
「俺がいては不満か?ヒーロー殺しステイン……私は君を買っている。数多のヒーローを滅ぼしてきたのだから、そして今回は連合加入以外にも君に頼みがあるのだ」
「なに?」
「どういうことです?聞いてませんよ」
「おい、どういうことだ?」
この場にいる男は4人。ヒーロー殺しステイン。プルトン、死柄木弔、黒霧である。そんななかプルトンはステインにある事を頼む。
「君のその身体能力……記録を取らせてくれないか?」
「……はぁ?」
着々と大きくなりつつある悪意。プルトンの狙いはなんなのか、何を狙っているのか……
プルトンのこの頼みは、後に紅煉等に大きな進歩と、大きな欠点を見つける事になる。
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〔速報です。少子高齢化の進みにより子供が激減してる現代。それを打開すべく政府は新たに[一夫多妻制度]を設けることになりました。この制度に国民からは賛成が過半数、反対が少数とすぐにでも可決されることと見て…〕
この俺、紅煉は1人、自分の家で料理を作ってる。だが今回のは数人分多い。何故かって?……轟家全員集合してるんだもん。
「ねぇ見た炎司さん。一夫多妻制ですって」
「ほう、これはこれでどうなるのか少し気になるな」
「政府め、余計なことを」
「一夫多妻制にしたって、意味あるのかしらね、ね?夏雄」
「分かるわけないじゃないか。“燈矢兄”だってわかんないでしょ?」
「まぁね」
……うん、今の会話を聞いての通りだけど。どうやらこの世界線。轟燈矢は居るみたいなんです。俺もびっくりした。目が飛ぶくらい。しかも個性見たら青い炎を放出する個性、『蒼炎』って個性でエンデヴァーの求めた炎の完成系らしい。これと凍火の個性が合わさったら最強らしい。燈矢さんの個性見て絶対に荼毘だったやんって思った私が居ます。まず間違いなく。まぁ実際は不明だが……そして今はエンデヴァーの元でサイドキックしてるそうです……
「紅煉君。少しいいかな?」
「えっ?あ、はい」
そんな事を思ってると不意に燈矢さんに呼ばれる。何の用なのだろうか……
「君は炎を……どう使う?」
つまりどう使えば持久戦に持ち込めるかを聞いてるのかな?
「……エンデヴァーさんのような戦いは体質的に無理なんですよね?ならあえて言うなら自分の炎で自身が焼かれることはないのですから長い棒状の武器を使い槍術を習ってみては?それに炎を加えれば下手に放出せず棒に纏わせることで打撃と熱攻撃を与えることが出来るはずですよ」
「なるほど、今度試してみるよ。ありがとう」
「いえ……大したことは」
「いや、助かったのは事実さ……ありがとう。この調子で凍火のことも宜しくね」
「なっ!?」
燈矢は笑いながら言ってきたので驚いた。そのまま家族の団らんに戻る燈矢。そして料理を作り終え運んでる時、紅煉は真っ先に思った……
[……荼毘……轟燈矢の代わりは、一体誰なんだ?クソ親父か…?だとしても不自然過ぎるか……]
そう思いながら料理を運び終え、席について轟家の面々と食事をする。皆が美味いと言ってくれて嬉しかった。ちなみに言うと個人評価はまぁまぁだったのは言うまでもないであろう。
後片付けは冬美さんと冷さん、凍火も手伝ってくれた。その後は燈矢さんと夏雄さん、エンデヴァーと4人でスマ〇ラの対戦をしエンデヴァーがボロ負けしたのは言うまでもない。
はい、というわけで今回はここまで。
とうとう始まりました職場体験編。ここが紅煉の成長に繋がる力を得る場となります。
職場体験の行き先はアンケート結果に基づきエンデヴァーの事務所にしました。他に投票してくださった皆様、申し訳ありません。アンケートのご参加、ありがとうございます。
さらに荼毘の正体が轟燈矢というネットの予測を信じて荼毘=轟燈矢とし、その轟燈矢はヴィランではなくエンデヴァーのサイドキックとして活躍させることにしました。
荼毘の代わりは検討中です。なんなら知ってるアニメ作品の炎を使う悪役から出そうかと思ってます。
それではまた次回!