ヒロアカに転生して炎の個性を得たけど、俺のせいで平行世界化したんだけど 作:孤狼 龍
ついに対峙したオール・フォー・ワンとオールマイト!
爆豪が脱出の手段を考えてるとはるか上空から緑谷達の救援が!それを利用し脱出する爆豪と緑谷達だったが、突如また戦場に戻される!
そこに居たのは記憶を消され敵として君臨したクラスメイトの姿だった!!
神野の廃工場跡地、そこでは沢山のプロヒーローが倒れ、今現在……紅煉と爆豪らが対峙していた。
「爆豪。こっちに来い、そうすればそいつらは逃がしてやる」
「あ?寝言は寝て死ね!!てめぇこそ記憶がねぇのならぶん殴って思い出させてやらァ!!」
紅煉の提案をあっさりと突き放しながら爆破で飛び上がり突っ込んでくる爆豪。それを見た紅煉はやれやれと肩を竦める。
「君は馬鹿か?この状況でどうするのだ?後ろはヒーロー免許がないと闘えない足手まとい…いくら君が抵抗したって無意味だと思わないか?」
「思わねぇな!!《
「ッ!?閃光弾だと!?」
爆豪の掌から強烈な閃光が辺りを照らし視界を真っ白にする。
「記憶がなくなれば俺たちの技も覚えてねぇだろ!死ねぇ!!」
「ぐっ!」
「凄い!火群君に対応してる!!」
「おぉ!すげぇぜ爆豪!!」
紅煉が怯んだ隙をつき連続爆破で紅煉を攻撃する。皆もその土壇場な判断力に驚かされる。
「まさか彼の頭の回転がここまで早いとは、少し誤算だった」
「くっ、すまない少年少女!!私は助けに行けない!怪我せず、無理せず、逃げれる時は逃げろ!」
オール・フォー・ワンとオールマイトは爆豪と紅煉の戦闘を見てるだけしかしてない。むしろオール・フォー・ワンは結果が気になり、オールマイトはどうにかしたいがオール・フォー・ワンのせいで何も出来ずにいる。
「オラァ!!どうした!?もうおしめぇかよ!」
「調子に乗るな!爆発三太郎!!《大炎戒》!」
「うおっ!?」
爆豪の猛攻に嫌気が差したのか一気に巨大な炎戒を広げる。
「これは仕方ない事だ。爆豪!貴様を捕えるためにまず、この辺り一帯を消し飛ばす!!」
「「「「なにっ!!?」」」」
「《炎帝》!!」
紅煉は青黒い太陽のような巨大な火の玉を造り出し、天に掲げる。
「なんじゃ、そりゃ!!」
「不味い!あの大きさだとこの辺り一帯は焼け野原になるぞ!!」
「逃げろ!小僧共!!焼け死ぬぞ!」
「もう遅い、貴様ら全員、焼け焦げろ!!」
「《
紅煉が炎帝を投げると凍火が氷結の能力を使い広範囲を一気に凍らせ圧倒的大質量の氷を作り出し、炎帝を相殺した。
「クソっ!邪魔をするな!!《
「轟さん!!」
「おい!逃げろ半分女!!」
炎の槍をいくつも造り出して凍火へと放つ。だが凍火は恐れる様子もなく前へ出る。
「《
「す、すごい、こんなことが出来るなんて」
掌から無数の氷の槍を高速で飛ばして
「クソがっ!なら、これでも食らうがいい!《大炎戒・火柱》!!」
紅煉は自身を中心に巨大な青黒い炎の柱を放つ。だが寸前で全員範囲外に逃げた。
「ぐっ!あぁっ!」
「火群君!?まずい、あの炎は火群君も焼いてる!!」
「「「なんだって!?」」」
「そうとも、彼の個性は彼の感情で炎の昂り方が違う!憎悪を抱けば抱くほど、炎の威力も火力も上がるが彼の身を蝕み続けるいわば諸刃の剣!あれを続けたら死ぬと思うよ、どうする?オールマイト!!」
「なっ!?火群少年!よせ!やめるんだ!!」
緑谷は紅煉が自分の炎で焼かれていることに気づき皆に言い放つと、オール・フォー・ワンが炎の解説をする。それを聞いたオールマイトが紅煉を止めようとしてる。
「敵の心配とは、余裕だな!!オールマイト!!俺はあんたが憎い!俺の母を殺した、あんたが憎い!!」
『本当にオールマイトが殺したのか?』
紅煉の頭の中にノイズのような音と女性の声が響く。
「っ!!?誰だ!!?」
「あ?どうしたあいつ急に」
「オール・フォー・ワン、なんかしたのか?」
「僕は何もしてないよ、その様子だとプルトンもわからないのか?」
「わからない。何を言ってるんだ?」
突如発した紅煉の謎の台詞。紅煉本人にしか聞こえてないその声とノイズ音は紅煉はどこかで聞いた気がした。
「誰だ!!答えろ!!」
『お前の母親は本当にオールマイトに殺されたのか?』
「っ!?」
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紅煉は気が付くと謎の空間に居た、黒き炎が燻る、よく分からない場所。そしてそれは、何となく理解した。まるで記憶のどこからか取り出されたような……この場所の名は…
「……異界“
『その通り。ここはお前らの世界とは別の世界だ。異界“
「あんたは、誰だ?なぜ俺を…なんだ?この記憶は、親父が、俺の敵?」
紅煉は無意識に異界を調べてた際の記憶を取り戻した。その際何らかのキーが外れたのか一気にこれまでの記憶が流れ込んでくる。
「違う!俺の母を殺したのは、オールマイトなんだ!」
『違う。お前の母親を殺したのはお前の父親だ』
「どうなってんだ、俺は…何を?俺は、もう……もうやめろ、頭が痛い!何も思い出したくない!!」
『本当にそう?聞こえないか?お前を呼ぶ声が』
「なに?」
紅煉が謎の声と話していると体の内側から響くように声が届く。暖かくて、とても悲しそうな声が……
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「「「紅煉(さん)!」」」
「八百万君!?」
「轟さん!?」
「耳郎!?」
「てめぇら、何してやがる!!」
八百万さんと耳郎さん、そして凍火は未だに炎を出す紅煉に凍火が氷を出しながら抱きつく。それを見た緑谷達は驚きの声を上げる。
「分かるんだ!紅煉は記憶を取り戻そうとしてる!!」
「でしたら、私たちが呼び戻さなくてはならないのです!」
「私たちがしなきゃいけないんだ!だって」
「「「紅煉(さん)の事が、大好きだから!!」」」
「「「「っ!」」」」
「おー、面白そうな話してんなぁ、おじさんも混ぜてくれよ」
凍火達が自分の気持ちに答えると緑谷達はその覚悟を見て息を飲む、そこを邪魔するようにプルトンが立つ。
「俺の可愛い息子に手を出すなよ」
「《レシプロバースト》!」
「《SMASH》!!」
「《
「《
「うおっと、いってぇな、やるねぇ最近のガキ共は」
凍火達からプルトンを離すように間に立つ緑谷と飯田と切島と爆豪。
「3人とも、火群くんを頼むぞ!」
「僕達が時間を稼ぐ!」
「火群を助けてやってくれ!」
「失敗したらぶっ潰す」
「委員長」
「緑谷、爆豪」
「切島……」
凍火達は4人のクラスメイトの背中を見てヒーローの背中と錯覚する。
「ふん、お前らだけで俺を止めるだと?個性使うまでもねぇぜ」
「ヒーローとして、友を守る!」
「救けて、勝つ!」
「勝って、救ける!」
「護る、ヒーローに!!」
「紅煉!戻って来て!!」
「負けないでくださいまし!」
「私達は信じる!あんたが帰ってくんのを!」
プルトンと緑谷達は対峙を始め、凍火達は紅煉に語り掛ける。
「緑谷少年!ダメだ!!逃げるんだ!!」
「くそ!ダメだ俊典!奴が邪魔で向かえん!!」
「させないよ。オールマイト、グラントリノ!せっかく面白くなってきたんだ!」
オールマイトとグラントリノも加勢に向かおうとするがオール・フォー・ワンに邪魔をされ何も出来ない。
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『お前を呼ぶ声が聞こえるだろ?お前はヴィランじゃない。ヒーローなんだ』
「俺が、ヒーロー……?」
『そうだ、お前はどんなヒーローになりたい?』
「俺の、なりたいヒーロー?」
紅煉が何かを思い出そうとすると目の前の景色が変わる。あの日、あの事件が起きる前、最後に交した、出かける前に母に聞かれた質問だ。
〈紅煉……紅煉は、どういうヒーローになりたい?〉
「母…さん?」
〈う~ん、分かんない!〉
「昔の、俺?」
〈そっか、じゃあ決まったら教えてね!母さんとの約束!〉
〈うん!分かった!〉
それが母との最後の会話。約束が果たせなかったその日、紅煉は泣き叫び終えた時、母の遺体に向かって、その手を握って言った。
〈母さん、僕は、俺は……“己が視界に入る全ての人間を背負うヒーロー”に、なりたい!〉
紅煉の目から、自然と涙がこぼれる。全てを思い出した。母親とした、自分への誓いを…
すると、謎の声はさらに言う。
『改めて聞くよ、火群紅煉。君は、どんなヒーローになりたい?』
「……俺は…“己が視界に入る全ての人間を背負うヒーロー”になりたい!いや…ならなきゃ、いけない!!」
『いい答えだよ……紅煉。さぁ行け!そしてあの火群太陽に言ってこい!俺は、ヒーローだってな!』
「はい!!」
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「がはっ!」
「おいおい、口だけかよ……準備運動にもなりゃしねぇ」
緑谷達はプルトンにいとも簡単に倒された。緑谷は腹に蹴りを貰い、飯田は頭を掴まれ地面に叩きつけられ、切島は殴り飛ばされ、爆豪は踏み潰された。
「さてと、お嬢さん達?今すぐそいつから離れねぇと、お前らを焼く」
「くっ!八百万たちは逃げて!」
「逃げる訳にはいきませんわ!」
「私達にだって、意地はある!」
「ひゅ~♪かっこいいねぇ、さすがはヒーロー志望。だけど、これでおしまいだ。」
凍火達は紅煉の前に立つ。そこをプルトンが右手に
「死ね……《
プルトンは凍火達の
「「「えっ?」」」
「「「「な…」」」」
「なんと、まさか」
「おいおい、マジかよ!」
「そんな、馬鹿な!?」
「嘘、だろ?」
「俺の女に手を出すなクソ親父」
右腕に紅き炎を纏いながら紅煉はそう言い放つ。
「「「紅煉(さん)!!」」」
「「「「火群(君)!!」」」」
「火群少年!」
凍火達、緑谷達、オールマイトは歓喜の叫びを挙げる。そして彼らの知らないところで見ていた他のA組のクラスメイトもこの事態をテレビで見ていて喜び叫ぶ。
「馬鹿な!!記憶は完全に消したはずだ!何故、なぜだ!?」
「てめぇらの嘘くせぇ記憶じゃ、俺の志までは変えられねぇんだよ!!全てを終わらしてやるよ……覚悟しやがれプルトン!!……今俺は、今までで一番、燃えてきてるんだ!!」
紅煉の背中から不死鳥の翼が一気に辺りに拡がる。すると、すぐに変化が訪れる。
「僕の怪我が、癒えてく!?」
「緑谷君もか!俺もだ!」
「俺も!」
「まさかこりゃ、全員そうなのか?」
「っ!?(これは、失われた臓器が、傷が癒えてく!?)」
不死鳥の翼は緑谷達を包むと怪我が癒えていってる。それに気づいたオールマイトは自身の変化にも気づく。さらにその他のプロヒーロー、特に大怪我をしていたベストジーニストの傷も癒えてく。
「これはまさか《不死鳥の羽衣》!?」
「馬鹿な!!その技は
「その人に教えてもらったんだよ、先代
オール・フォー・ワンとプルトンが驚いていると紅煉がそう言い放つ。それを聞いた瞬間、プルトンとオール・フォー・ワンは驚きの表情を見せた。
「この不死鳥の“個性”は預かりもんだ……プルトン、あんたがこれを狙う理由はただ一つ、異界“
紅煉は一度目を閉じ、下を俯く……何かを考えるように、なにかの誓いを立てるように…そして目を見開くと言い放った。
「俺は…ヒーロー“スルト”だ!」
そう叫ぶと全身から炎がオーラのように溢れ出し髪が紅くなる。
その姿は某龍球探しのスーパーヤサイ人ゴッドを連想される姿をしていた。
「な、なんだ!?その姿は!」
「個性伸ばしで考えてたのと少し違うが、名付けるとしたら……《ヒノカミ・フォース》!これが俺の、今なれる最強の姿だ!」
「くっ、貴様ァ!」
そう叫ぶとプルトンは歯ぎしりをして紅煉を睨みつける。
「さぁ始めようぜクソ親父、最後の親子喧嘩ってやつをよ!!」
「最後だと?ふざけるな!!ここで貴様らを殺して、ジワリジワリと雄英高校の奴らも皆殺しにしてやる!!」
「オール・フォー・ワン。私たちも決着と行こう!この私の全てを、今ここで使い果たす!!」
「そうか、君も来るかオールマイト!!」
紅煉とプルトン、オールマイトとオール・フォー・ワンが対峙する。その間に緑谷達は少し離れて様子を見ていた。
「かっちゃん!逃げよう!」
「待てよデク……俺はこの場で見てぇんだ。オールマイトの戦いっぷりを、火群の戦いを…」
「……かっちゃん……分かった。僕も残る」
「乗ったぜ爆豪!!俺も残るぜ!!」
「ここまで来たら乗りかかった船!俺も残る!」
「私も残りますわ」
「私も残る」
「私も」
緑谷達は紅煉達の戦いを見るため、離れた位置で見るようだ。
今この場で、全ての決着が着こうとしていた。
今回はここまでとします。
前回の投稿からすごく早い投稿となりました。作者本人1番驚いております。
紅煉の帰還と覚醒。モデルはもちろん超サイヤ人ゴッドです。
次回は紅煉とプルトンの戦いがメインでオールマイトとオール・フォー・ワンはさほど原作と戦闘状況は違えど戦闘の仕方は変わらないので最後の一撃だけ出そうかと思ってます。
それではまた次回!