ヒロアカに転生して炎の個性を得たけど、俺のせいで平行世界化したんだけど 作:孤狼 龍
プルトンとオール・フォー・ワンとの決着が着いた紅煉とオールマイト……しかしその代償は大きくオールマイトはヒーローを続けられなくなってしまった。
爆豪と紅煉はそのままヒーローに保護された。
第37話 火群と寮生活
神野区での決戦から数日後、オールマイトと相澤は家庭訪問と称して各生徒の家へと訪問をしていた。
というのも、今回の事件から雄英高校の全寮制導入の説明とその同意を得るためである。
そして今現在、相澤はとあるアパートの前に来ている。
因みにオールマイトは別の生徒の家へ向かっている。
「あれ?相澤先生」
「ん?……火群…お前何を」
相澤が後ろから声をかけられその方向を向くと紅煉が立っていた。
「買い物ですよ……もちろん警察同伴です」
「そうか、お前は母親が……」
「別に慣れました。警察が着いてくるのは驚きでしたが」
紅煉が後ろを見ると私服警察官がお辞儀をする。こうやって紅煉は守られてるようだ。
「それよりも家庭訪問ですよね?部屋へどうぞ、お茶出します」
「あぁ、いえ、お構いなく」
そうして紅煉が自宅の鍵を開け中に入るとそこには
「お待ちしておりました相澤先生」
「ズコーーーっ!?」
満面の笑みの轟冷と申し訳なさそうな表情のエンデヴァーが中に居て紅煉はそれを見てずっこけた。
「……なんで居るんですか?」
「いや、その……冷が『いずれ家族になるのだから彼の両親の代わりとして家に居てもいいじゃない』って事で……」
「ツッコミどころ満載!」
相澤が驚いた声色で言うとそう答えるエンデヴァー、それに対してツッコミを入れる紅煉。
なんやかんやありつつお茶を入れ席につく相澤先生と紅煉。そして轟夫妻。
「さて相澤先生……私は娘を寮に入れることは許可しましたが、
「存じております……」
そう、神野のあの事件の後、紅煉がプルトンの息子という確実的な事だけは後を引いていて今でもアパートの彼の郵便受けには沢山の迷惑手紙が届いていた。内容は分かっての通り『ヒーローの面汚し』『さっさと死ね
「それでいて全寮制となれば紅煉を狙う人達に襲われる可能性もあります。何よりマスコミの目が彼に向かれることになるのです。そうなれば紅煉への批判は大きくなると思いませんか?」
事実、今回の全寮制で入れる条件に紅煉を辞めさせろという人が多いらしい……それを何とかして紅煉もヒーローを目指してるとわかってもらって寮生活に賛成してくれてる。
だが日本全体がそうではない……彼が寮に入り生徒達の妨げになるのなら辞めさせなければならない。
「そうなったら、責任は取れますか?」
「……私は「言いたいなら言わせておけばいい」っ!?」
「えっ?」
話を妨げたのは紅煉本人だった。
「別に誰がなんと言おうが俺の夢は変わらない……俺の夢は誰かにどうこう言われて変わるものほど軽くも浅くもない。1人でもわかってくれてるならそれでいい」
そう言いながらお茶を啜る紅煉。それを聞いてエンデヴァーは口を開く。
「イレイザーヘッド……確かに紅煉は心身共に強い。少なくともそこらの高校一年生よりは遥かにだ。だがそれでも未熟な部分はある。これはNo.2ヒーローではなく、1人の親代わりとして言いたい。彼をよろしく頼む」
「エンデヴァーさん……」
「そもそも俺は最初っから行く気でしたよ。俺の居場所はここでもあり、雄英でもあるんですから……」
「火群……」
その後、軽く雑談をして相澤先生と轟夫妻は帰っていった。
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そして家庭訪問から数日後、紅煉達は雄英高校の敷地内にある広場に集まっていた。そしてメンバーの前にはこれから彼らが共に暮らす寮、【ハイツアライアンス】が立っていた。
「ここが……」
「私達の新しい家…」
「みんな許可降りたんだな」
「私は苦戦したよ〜…」
「まあ仕方ないよね」
「二人はガスを食らったからな……」
そこに相澤先生がやって来た。
「とりあえず無事にまた集まれて何よりだ」
「集まれたのは先生もよ。会見見た時はいなくなってしまうかと思ったから」
「俺もびっくりさ....まあ色々あんだろうよ。っと、そんなことはいい。今から軽く説明をするんだが....その前に一つ、当面は合宿で取る予定だった仮免取得に向けて動いていく....」
「そういやそうだった!?」
「色々あって忘れてた!?」
「大事な話だ。いいか……緑谷、切島、飯田、八百万、轟、耳郎……この6名は
その言葉を聞いた瞬間、爆豪と紅煉救出に行ったメンバーとそれを知るメンバーは言葉をつまらせる。そして相澤はこう続ける。
「その様子だと行く素振りは皆も把握していたワケだな?色々棚上げした上で言わせて貰うよ。オールマイトの引退がなけりゃ俺は、葉隠、爆豪、火群以外の全員を除籍処分にしてる」
「彼の引退によって、しばらくは混乱が続く…。
「以上!さ、中に入るぞ!元気に行こう!」
[[[[いや、待って行けないです]]]]
「「……」」
皆が落ち込んでると一人、前に出てきたヤツが居た。紅煉だ。
「「「「?」」」」
「……いつまでシミったれた空気を出してんだよ…」
「「「「え?」」」」
紅煉のその一言にみんなが驚きを隠せない。
「ほら」
紅煉は両手の人差し指で両頬を持ち上げる。みんなはそれに困惑するばかり
「「「「「……えっ?」」」」」
「こういう時こそ笑っちまうんだ。どうしようもない時こそ、笑って笑って、大いに笑って吹き飛ばすんだよ……オールマイトだってどんなに辛くても笑ってたろ?それと同じさ」
みんなはそれを聞いて少し元気を取り戻す。
「……おい、切島」
「んあ?って、え!?爆豪オメェどうしたんだよその金!?」
爆豪が切島を呼ぶと金を渡す。
「俺が下ろした金だ。いつまでもシミったれられっと、こっちも気分悪ィんだよ…」
「爆豪……お前、どこでそれを」
「お?なになに爆豪く〜ん。助けられてほんとは嬉しかったのかなぁ?」
紅煉が煽るように爆豪の頭に手を置いてわしゃわしゃ撫でると爆豪はキレる。
「あ!?んだとてめぇこの野郎!!てめぇこそ敵の洗脳に落ちやがって!俺なんかそうはならねぇぞ!!」
「お!?なら試してみるか馬勝己くん!」
「上等じゃこの阿火群!!」
口ではお互いをバカにしてるがその顔は本人は意識してないが笑顔が出ている。彼らは彼らなりにクラスメイトを笑わせようとしてるらしい。
それに気づいたみんなが吹き出していつも通りのA組に戻るのに、そんな時間はかからなかった。
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A組は相澤先生に案内されて、寮内へと入った。そこで相澤先生から更に説明を受けた。
「1棟1クラス。右が女子棟、左が男子棟と分かれてる。ただし、一階は共同スペースだ。食堂や風呂・洗濯などはここで」
「広キレー!」
「中庭もあんじゃん!」
「豪邸やないかい!!」
「聞き間違いかな……?風呂、洗濯が共同スペース?夢か?」
「男女別だ……お前いい加減にしとけよ?」
「は、はい…」
寮の説明を受けてるといつも通りの暴走を見せる峰田。しかし相澤先生の一言により元に戻る。
すると紅煉がやって来て……
「おい峰田……もし俺の彼女になんかあったり女子になんかしたら……てめぇのそのもぎもぎ二度と出せねぇよう頭皮焼くからな?」
「サー!!イエッサー!!」
えらくドスの効いた渋い、まるで某大罪の傲慢の罪さんのような声色でそう呟く。
「久々に出たヤサ紅煉」
「説明を続けるぞ。2階からは1フロアに男女各4部屋の5階建て、更に地下には自主トレーニングルームもある。一人部屋でエアコン、トイレ、冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ。因みにベランダもある」
「我が家のクローゼットと同じくらいですわね」
「豪邸やないかい!!」
「部屋割りはこちらで決めた通り…各自事前に送ってもらった荷物が部屋に入ってるから」
「とりあえず今日は部屋を作ってみろ。明日今後の動きを説明する以上解散!」
「「「「ハイ先生!!」」」」
ちなみに紅煉の部屋は5階の原作だと轟君の部屋だった場所でその隣は緑谷。瀬呂と砂藤はそれぞれ2階の原作だと青山と緑谷の部屋だった場所になっていた。
凍火は2階の真ん中あたりの部屋になっていた。
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そして時刻は夜…紅煉と爆豪を除いた男子が共同スペースでくつろいでいると……
「男子部屋できたー?」
「うん…今くつろぎ中」
こちらも終わったのだろう…女子達もやってきた。芦戸がルンルン気分で提案する。
「あのね!今話しててね!提案なんだけど……お部屋披露大会しませんか!?」
芦戸の言葉に常闇が動揺した。
ちなみに全員部屋は原作と同じだったので省略。すると唯一見られるのを逃れた紅煉が共同スペースにやってきた。
「ん?みんな何してたんだ?」
「あ!火群!実は…」
凍火の説明を聞きながら紅煉は皆を連れて自分の部屋に来た。
「部屋王ね〜」
「じゃあ最後の締めは火群君で」
「まぁ、構わねぇけどよ」
そう言いながらドアノブを捻り中に入る。
皆も中に入ってくると目が点になる……
部屋の中は普通に整ってる。なんなら尾白と変わらない。なぜ目が点になったのか……その理由はたった一つ
「ただいま“レグルス”に“アーネスト”」
「ガウッ!」
「ワンッ!」
部屋にライオンとオオカミがいるのだから……
「「「「「え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"っ゙!?ライオンとオオカミィィィッ!!?」」」」」
これには流石のクラスメイトらも驚きを隠せなかった。なんせポーカーフェイスの凍火ですら目が点になってたのだから。
「驚くなよ……レグルスにアーネストがビックリするだろ」
「いや驚くよ!!なんでいるの!?」
「一応許可されてるよ。それに人は襲わないし」
「そんな問題!?」
その後、クラスメイトはなんとか落ち着きを取り戻した。
「じゃあ自己紹介からだな。ライオンの方はレグルス。好奇心旺盛で誰にでも懐く。スキンシップに甘噛みしてくる良い奴だ。次にオオカミの方がアーネスト。リーダーシップがあって俺ん家の周りの飼い犬と野良犬を全て束ねた王の素質がある。2匹とも俺が少年期に殺処分されそうになってたのを引き取ったんだ」
「へ、へぇ……餌は?」
「鶏胸肉。1日に50キロ食べる。2匹ともな」
「人が襲わない保証は?」
「うちのアパートの大家さんはご近所のおばちゃんやおじちゃん」
「芸は何か出来るの?」
「特に無い。お手とかは出来る」
「峰田が噛まれてるけどいいの?」
「死なない程度だから問題ない」
「あるよ!助けてぇ!!」
峰田は心に黒い何かを抱えてるからかレグルスに軽く頭を噛まれていた。
「散歩は?どうするの?」
「2匹とも勝手に散歩するよ。ドアノブの開け方上手いしアーネストに関しては鍵を閉めれる」
「いやすげぇ!!」
「時間は決まって昼頃かな?本当にいい子なんだよね」
「他の生徒に見られたら大変なのでは?」
「だから首輪はしてある」
「ちなみに名前の由来は?」
「レグルスは「小さき王」って意味でコイツは殺処分されそうな時アーネストを守ってたんだよね。だからこの名前。アーネストは「シートン動物記」の作者の名前から」
そう言うと嬉しそうに喉を鳴らすレグルスとしっぽを振るアーネスト。それを見てみんなほっこりしてる。
「ちなみにもう皆の顔とか匂い覚えてると思う。この2匹頭いいから」
「「「「マジで!?」」」」
その後、1階の談話スペースに爆豪を除いた皆と2匹が集まってる。
「トイレする場所あそこなんだ……」
「ちゃんとトイレってわかってんだね」
共同スペースの傍に置かれた消臭トイレ動物用をアーネストが使ってるのを見て皆が言う。その後ろで待機してるのは勿論レグルスだ。
「しつけたからな」
「それでは爆豪を除いた…第一回、部屋王、暫定一位の発表です!!」
と、芦戸が発表する。
「部屋王はーー火群紅煉!!」
「俺?なんで?」
「理由は…言わなくてもわかるよね」
芦戸の言葉に頷く皆…首を傾げる紅煉…こうして寮生活の初日が終わった。
あの後、口田がウサギを連れてくるとアーネストとレグルスは口田のウサギと仲良くなっていた。
その後、口田が自身の合鍵をアーネストに渡してたまには遊んであげてねと言ってるのが聞こえた紅煉は感動していた。ちなみに他の皆も居て同様に感動していた。
今回はここまでとなります。
轟夫妻の不法侵入(了承済み)。そして家庭訪問の始まり(なぜ轟夫妻が……)
その後初めての寮生活。レグルスとアーネストは大家さんの家の離れに住まわしてもらっていて紅煉は週5で遊びに行ってた模様。
そして今回の寮生活で根津校長と相澤先生に許可を貰ってなおかつ二匹の行動パターンを伝え雄英高校敷地内での自由な行動も認められた。これはどの先生にも伝えられたらしい。
それではまた次回!