ヒロアカに転生して炎の個性を得たけど、俺のせいで平行世界化したんだけど   作:孤狼 龍

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前回のあらすじ
必殺技考えたよ!


第39話 火群と仮免試験ー1ー

 更衣室で着替えを済ませた紅煉達は説明の会場へと向かうが、其処に広がっているのはとんでもない人数でごった返されている会場であった。100人や200人では説明し切れないほどの人数が会場の中に詰めていた。

 

「うわっ....めっちゃいるじゃん」

 

「なんか雄英の入試を思い出すわね」

 

「てかそれよりいんじゃねえか?」

 

「可愛い女子....可愛い女子....!」

 

「お前は平常運転なんだな....」

 

「頼むから火群を怒らせんなよ」

 

 すると壇上に一人の男性が立つと皆の視線が其処へ集中していく。

 

「えっ~....それでは仮免のアレをね、説明始めて行きたいと、思います....私は、ヒーロー公安委員会の目良です、好きな睡眠はノンレム睡眠、どうぞ宜しく....」

 

 独特な自己紹介を始めるヒーロー公安委員会の目良は説明を始める。

 一次試験は1550人の勝ち抜き演習。まず受験者にはターゲット3つとボール6つが配布され、このターゲットにボールを当てると光が灯る。

 このターゲットの三つ目を光らせた者が倒した者となり、二人倒せば合格となり、3つのターゲットにボールを当てられた者は脱落となる。一次試験通過できるのは100人。

 但し幾つかの注意事項もある。

 

 1.ターゲットは体の好きな場所に付ける事が出来る、しかし脇や足裏などの見えない場所はNG。常に見える場所に付ける事、コスチュームのマントの裏などもアウト。

 

 2.あくまで3つ目のターゲットを光らせる奪う、これが重要。故に他人が2つ光らせた人物の最後のターゲットを光らせる事が出来れば、自分がその人物を脱落させ、自分の合格条件を満たす事にも繋がる。

 

「えー....じゃあ展開後ターゲットとボール配るんで、全員に行き渡って1分後にスタートです」

 

「展開?」

 

 すると突然、壁と天井が開くと外にはまるで雄英のUSJのように、各所に環境の違うフィールドが準備されていて各々戦い易い場でやってくれという物だった。

 

「マジでか....」

 

「ハリボテ!?」

 

「無駄に大掛かりだな!」

 

 そして他校は行動を始める。

 

「先着で合格なら…同校で潰し合いはないな、むしろ手の内を知った中でチームアップが勝ち筋ってところかな?」

 

「そうだな!皆!あまり離れずひとかたまりで動こう!」

 

 火群がそう考察すると飯田も賛同する。すると勝己が単独行動をしようとし、飯田が止めようとする。

 

「爆豪君!単独行動は危険だ!みんなで行動しよう!」

 

「はっ!遠足じゃねえんだ!勝手にやってろ!」

 

「爆豪!俺も着いてく!」

 

「俺も俺も!」

 

 そう言うと勝己は離れていく。それを見た切島と上鳴が共に行動する。

 

「緑谷、私も単独行動させてもらうね、私のは範囲が凄いし」

 

 そして凍火も離れていく。

 

「轟さんまで……」

 

「凍火達なら大丈夫だろ……」

 

 爆豪達がいなくなったのを見て紅煉は言うが、緑谷は複雑そうな顔をしてる。

 

「単独で動くのは良くないと思うんだけど…」

 

「なんでだ?」

 

 峰田が緑谷に聞いてくる。

 

「だってほら…!僕らはもう手の内がバレてるんだ。」

 

「さっき火群君が言ったことは他校も同様なわけで……学校単位での対抗戦になると思うんだ。そしたら次は当然どこの学校を狙うかって話になる。全国の高校が競い合う中で唯一「個性不明のアドバンテージ」を失っている高校。体育祭というイベントで個性はおろか弱点・スタイルまで割れたトップ校」

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 その頃、相澤達は観覧席で出久達の姿を見ていた。

 

「今回は除籍無しって、気に入ってんだ。今年は」

 

「いいや、別にそうじゃねえ」

 

「ブハッ!照れんなってダッセぇなぁ!付き合お」

 

「断る」

 

「例年形式は変われど。この仮免試験には1つの慣習に近いものがある」

 

「雄英潰し...だろ?」

 

「そう、可愛いクラスなら言ってあげればいいのに!」

 

「その必要はねえから言わなかった。ただそれだけだ」

 

「え?」

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 緑谷が考察を終えると先程の真堂達がやってくる。

 

「“自らをも破壊する超パワー”に“圧倒的火力を放つ炎の個性”……まぁ、杭が出てればそりゃあ打つさ!」

 

 いっせいにボールを雄英陣に目掛けて投げてくる。

 

「雄英潰し…別に言わない理由もないが結局やる事は変わらんからな。ただ乗り越えていくだけさ」

 

「《禁忌“レーヴァテイン”》……万物を灼熱の業火で焼き払え《万海灼き祓う暁の水平(シュルシャガナ)》!」

 

 雄英陣を狙ってに飛んできたボールは消滅させる。その他の火群の取りこぼしはヒーロー科全員がこの数日で作り上げた必殺技を用いて防ぐ。

 

「ピンチを覆していくのがヒーロー。そもそもプロになれば個性を晒すなんて前提条件。悪いがうちは他より少し先を見据えてる」

 

「さぁ、締まっていこうか!」

 

「ほぼ防がれるか…」

 

「こんなものでは雄英の人はやれないな。…作戦としては早すぎるけど…」

 

 そう言うと真堂は地面に手をつえける。

 

「離れろ!!彼らの防御は固そうだ。あのヴィランの子もいる。少し早いが割る!!最大威力!!」

 

「“震伝動地(しんでんどうち)”」

 

 真堂を中心に振動が響き、広範囲の足場が崩れていく。

 

「むちゃくちゃしてくれるなぁ!」

 

 それにより、紅煉達は散り散りに分散されてしまった。

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 分断された紅煉は瓦礫を持ち上げて出てくる。

 

「ってぇ……下手したら死人出るぞ、これ」

 

 そう言いながら辺りを見渡す。

 

「……完璧に離されたな。皆は無事だろうか……」

 

 そう言いながら歩き始める紅煉。

 

「……ま、あいつらなら無事だろう」

 

「よし、作戦通りだ」

 

 歩き始め少し経つと周りに他の学生が現れる。全員が敵意を向けている……それはまるで、(ヴィラン)を見るような目で紅煉を見ていた。

 

「……あの極悪のプルトンの息子だ。俺たちのヒーローとしての名が上がるぞ」

 

 どうやら紅煉1人を狙いに来てる。しかも普通に倒す気なのかボールを守ってない。

 

「ここで君には永久退場してもらうよ」

 

「ヒーローにもならさず、ヴィランにもさせない。君はここで動けない体にしてあげるよ」

 

「感謝してくれよ?君が動けない代わりに安心する市民が沢山いるんだから」

 

「そうそう、抵抗せず倒されてくれよ?僕達のためにもさ」

 

 そんな自分勝手なことを言う学生たちの言葉を聞き、紅煉は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ"あ"??」

 

 ……本気でキレた。その結果“ディアブロ・フォース”になる。

 

「「「「「ひぃ!?」」」」」

 

「……あんたら、本当にヒーロー希望か?ヒーローを目指す子がヴィランの子供だからヒーローになるな?巫山戯るなよ?……俺だって好きでそうなったわけじゃない……お前らが同立場ならなんて言った?お前らがそれならどうした?ヒーローを諦めるか?否だ。俺の覚悟を、舐めるな!雑種!!貴様ら如きに立ち止まるほど、俺はヤワじゃないぞ!!」

 

 全身から炎を吹き出しながらキレる。その顔はまさに修羅。

 

「「「「「ぎゃああああああああああああぁぁぁっ!!」」」」」

 

 その顔を見て全員が逃げ出す。

 

「……逃げるくらいならやるなよ」

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 その頃、爆豪達は別エリアの高速道路のはしごを登っていた。

 

「なんでテメェ等ついてくんだよ!?」

 

「いいじゃねえか!一人より断然いいだろ」

 

「俺は面白そうだからついてきた」

 

「....けっ....足引っ張んじゃねえぞ」

 

「あいよ!」

 

 そして登り終えた爆豪達は周りを見渡し始める。しかし高速道路には人の姿は見当たらず、足元にはなにかの塊が落ちていた。

 

「なんだよ、全然いねえじゃん」

 

「なあ爆豪、なんでここに来たんだ?」

 

「感!」

 

「感かい!?」

 

「爆豪らしいな....っ!あぶねえ!」

 

 すると切島は爆豪を押し退ける。その直後、切島は何かに包まれてしまった。

 

「切島!?」

 

「クソ髪!?」

 

 何かに飲み込まれた切島はしばらくするとなにかの中から肉の塊が落ちた。

 

「なっ!?切島が肉の塊に!?」

 

「っ!そういうことか....」

 

「な、なにかわかったのかよ?」

 

「少し考えればわかんだろうがクソがぁ!この肉の塊は、受験者だってことだ」

 

「ま、マジかよ!?誰がこんな!?」

 

「やはり年々、雄英は質が落ちているな....」

 

 するとそこに士傑の帽子を被った細目の男が現れる。

 

「士傑か....」

 

「私の名は肉倉。我々士傑生は活動時、制帽を着用を義務付けられている。なぜか....我々の一挙手一投足が士傑高校という伝統の名を冠しているからだ。これは示威である。就学時より責務と矜持を涵養する我々と粗野で徒者のままヒーローを志す諸君との水準差」

 

「嫌いなタイプだ....」

 

「てか全然言葉が響かねえ!」

 

「私は雄英高校を尊敬している....しかし、年々その質は落ちつつある。極めつけに1-A!貴様らは品質を貶してばかり....そしてその要因は2つ!」

 

「さっきから御託はいいんだよ....行動で示してくださいよ....先輩よぉ!」

 

 爆豪はそのまま肉倉に向かって走り出す。

 

「1つ目は貴様だ!爆豪勝己!」

 

 肉倉は腕を背後に組むと後ろから切島を肉の塊にした物体がいくつも出てくる。そしてその物体は爆豪達めがけてまっすぐ飛んでいく。

 

「《徹甲弾(A・Pショット)機関銃(オートカノン)》」

 

 すると勝己はA・Pショットをガトリングのように連射して物体を撃ち抜いていく。

 

「うわすっげ!ガトリングかよ!」

 

「対人用に威力は落としてるがな」

 

「ふむ、やはり一筋縄にはいかんか....伊達に雄英に来ていないな....だが所詮はその程度」

 

 すると爆豪が撃ち抜いた物体が浮かび上がる。

 

「言ってくれんじゃねえか....クソ陰キャがぁ!!」

 

「よし!俺もやるかね!」

 

 上鳴はそう言うとベルトからカートリッジを取り出して右腕にはめたガジェットにセットする。

 

「いっちょ行くぜ!」

 

 上鳴は肉倉に向かってディスクを射出するが簡単に避けられてしまう。

 

「やっぱ、避けるよな....」

 

「飛び道具とは目障りな....先に肉片にしてくれる!」

 

「俺を忘れてんじゃねえぞ!」

 

「忘れるわけがなかろう」

 

 そこへ爆豪が肉倉に向かっていく。しかしその時、背後から肉倉の放った物体が爆豪を包み込み、爆豪も肉の塊に変化した。

 

「爆豪!?」

 

「まずは目的の一つが済んだ。あと一つ」

 

 上鳴は肉倉の言葉に疑問を持ち、肉倉に質問する。

 

「目的?なんスカ目的って」

 

「私は先程も言ったはずだ年々、雄英の品質が落ちつつあると。その要因は2つ。一つは爆豪勝己。そしてもう一つは火群紅煉....やつだ」

 

「っ!」

 

 それを聞いた瞬間、上鳴の中でなにか切れる音がした。

 

「先輩....火群が品質を落とすってどういうことすか?」

 

「こちらも調べさせてもらった。火群紅煉。奴はヴィランの息子でありながらヒーローを目指している。それだけに飽き足らず、以前に幾つもヴィランと遭遇し、使用を禁じられている身でそれらを倒している。そしてそれをまるで自身こそ本物のヒーローだと謳っているのだろう?そんな者がヒーローなることこそ笑止千万!ヴィランの息子でありながら、そんな奴がヒーローを目指してるだと?私はそれを認めるつもりはない!」

 

「....難しい言い方ばっかだな....ようは火群はヴィランの息子のくせして、自分は特別だ。自分こそが最高のヒーローだって威張り散らしてるって言いたいんすか?」

 

「そうだ....その通りだ」

 

「ふざけんじゃねえよこの細目陰キャ野郎!」

 

「っ!」

 

 上鳴は声を上げて怒りを見せる。

 

「爆豪ディスるのはわからないでもねえよ。でもそれは百歩譲っての話だ!だけど火群はディスられんのはおかしいだろ!」

 

「どこがおかしいのだ?私は間違ったことは言ったつもりはないが?」

 

「さっきあんたは言ったよな!火群が威張り散らしてるって、自分を特別視してるって....んなわけねえだろ!!あいつはなぁ!どんな状況でも仲間を第一に思って行動して、指示出してくれんだよ!あいつは最高の仲間だ!それを何も見てねえあんたが俺の仲間をディスってんじゃねえよ!ヴィランの息子だからってなんだよ!そんなの関係ねぇだろうが!」

 

「立場を自覚しろという話だ!馬鹿者が!」

 

 肉倉はそう言いながら上鳴の方に向かってあの物体を放とうとする。しかし放とうとした直前に上鳴が腕を振るうと物体が弾け飛んでいく。

 

「なっ!?一体何が!?」

 

 肉倉はあまりのことに理解できず、混乱していた。しかし上鳴を見て答えを見つけることとなる。上鳴の右手になにかが握られていたからだ。

 

「貴様!何を持っている!?」

 

「これすか?これは俺のもう一つの武器っすよ」

 

 上鳴はそう言うとその物体を肉倉に見せる。そこにあったのは雷のマークが入った黄色のヨーヨーだ。

 

「ヨーヨーだと!?」

 

「アンタがディスった火群からの助言ですよ。ヨーヨーに電気を流しやすくする性質で作ってるんすよ。火群に言われる前から趣味としてやってはいたんすけどね」

 

 そう言うと上鳴は肉倉目掛けてヨーヨーを投げ飛ばす。肉倉はそれを左に避ける。

 

「そんな物が通用すると思うな!」

 

「まだ終わってないっすよ!」

 

 上鳴はすかさず、左手のヨーヨーも投げ、肉倉に巻きつかせ、さらに右手のスナップをきかせ、ヨーヨーを肉倉の後頭部に直撃させた。

 

「なっ!?」

 

「言い忘れたんすけど俺、こういう時のためにヨーヨー両利きなんすよ。それといいことを教えておきますよ。ヨーヨーってのは手首のスナップで動きを変えられるんすよ。まあそれまでに練習が必要なんすけどね」

 

 肉倉はそのまま地面に倒れる。

 

「くっ....」

 

「無駄っすよ。こいつのワイヤーは強度半端ないすから。さて先輩、散々と仲間をディスってくれたお礼、させてもらいますよ」

 

 上鳴はそう言うとワイヤーを握る。

 

「ま、待て!」

 

「待たねえよ。《伝達放電“110万V”》!」

 

「ぐわぁぁぁぁぁあ!?」

 

 上鳴は電気をワイヤーを通して肉倉に流し込む。そして少しすると肉倉は白目をむいて気絶し、勝己と切島がもとに戻った。

 

「いっちょ上がり!二人共!大丈夫か?」

 

「おう!サンキュー上鳴!」

 

「気絶すると個性は解除されんのか。通りで遠距離しかしてこねえわけだ」

 

「何解説してんだよ!ほら爆豪も上鳴に礼を言えよ」

 

「なんで俺がアホ面に礼を言わなきゃ行けねえんだ!」

 

「ひどくね!?やっぱお前、ディスられて当然だわ!」

 

「たくっ....あんがとよ....」

 

 爆豪は悪態をつきながらも、小さく礼を言った。それを聞いた上鳴は少し驚くがいつもの笑顔に戻る。

 

「おう!気にすんな!」

 

「さて、一段落済んだし....こいつらどうにかしようぜ!」

 

 そう言って切島は視線を移すとそこには肉の塊から戻った他の受験者達が立っていた。

 

「わーっとるわ!」

 

「そうだった!忘れてた!?いけっかなぁ?」

 

「大丈夫だって!俺らならな!」

 

「切島....そうだな!」

 

「たくっ....こんなところでもたついてられっか!さっさとやんぞ、切島、上鳴」

 

「「おう!!」」

 

 そうして勝己達は他の受験者達の方へ向かっていったのだった。




今回はここまでとなります。
今回は上鳴を活躍させました。戦闘方法はキルア(だったよね?)を参考にしました。
次回は紅煉が活躍します。
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