ヒロアカに転生して炎の個性を得たけど、俺のせいで平行世界化したんだけど 作:孤狼 龍
通学途中マスゴミ共が腹立つ取材をしておりガチギレ。
恐怖を植え付けた。
その後委員長決め。緑谷と連携し飯田に入れる。飯田が委員長。八百万が副委員長となる。
昼食中にB組の金髪の優男が談笑してる中煽って割り込む。二度目のガチギレ。優男に恐怖を植え付けた。
その後マスゴミ襲来。生徒達は焦って逃げるが飯田の機転のおかげで収まる。
緑谷達はほっとするがそんな中、紅煉1人だけ浮かない表情を浮かべていた。
マスゴミ騒動から数日
A組はヒーロー基礎学の時間であり、教室で相澤から内容が話される。
「今日のヒーロー基礎学は俺ともう一人も含めての三人体制で教えることになった。――内容は“人命救助”訓練だ。――今回は色々と場所が制限されるだろう。ゆえにコスチュームは各々の判断で着るか考える様に」
「?」(なった?特例なのかな?)
「……」(とうとう来たか…この時が)
「レスキュー…今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめー、これこそヒーローの本分だぜ!? 鳴るぜ!! 腕が!!」
「水難なら私の独壇場。ケロケロ」
人命救助レスキュー訓練に対し、それぞれの思いを口にするクラスメート達。
そんな中紅煉のみ、何かを決した表情を見せる。
「訓練場は少し離れた場所にあるから、バスに乗って移動する。出発は20分後だ。以上、準備開始」
ーーーー
数分後。バス内部
「こういうタイプだった! くそう!!」
「どんまい!」
訓練場行きのバス。その車中で頭を抱える飯田。
バスに乗り込む際、委員長らしく誘導したのは良いが、バスの座席が所謂2人がけの前向きシートばかりではなく、横向きのロングシートも混在した仕様だったのだ。これでは出席番号順に並んでいても意味がない。
「私、思ったこと何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん」
「うわぁぁ!はい!蛙吹さん!」
「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの個性、オールマイトに似てる」
「ええぇぇ!そ、そそ、そそうかなぁ!?ぼぼボクはあのぉそのえっとぉ」
原作通り鋭いな梅雨ちゃん。てか緑谷、隠すのならもっと冷静さを保てよな。
「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我なんかしねぇぞ?似て非なるアレだぜ」
ナイス切島。ここは俺も便乗しよう。
「その通りだ。俺の個性だって炎。そしてNo.2ヒーローのエンデヴァーも炎だろ?それと同じさ」
切島がうんうんと納得してくれた。ありがてぇ……轟ちゃんの方から殺気という名の視線を感じる。目の敵にされてるなぁ…
「でもさ、増強型のシンプルな“個性”はいいな! 派手で出来る事が多い!俺の『硬化』は対人じゃ強ぇけど、いかんせん地味なんだよなー」
「そうか?プロでも十分やっていけるとは思うが…」
「プロなー! しかしやっぱヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ!?」
「そういう意味で考えたら火群、轟、爆豪も派手で強いってことになるか?」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから、人気出なさそうね」
「ハァッ!!? 出すわゴラァ!! こんな半分女やヘタレ炎野郎よりもメッチャ出すわぁッ!!」
「ほらキレる」
蛙吹の鋭い指摘に逆ギレし、紅煉や轟を指さしながら叫ぶ爆豪だったが、蛙吹はどこか納得する様に呟く。
てかおい、誰がヘタレ炎野郎だって?
それから話している内にバス移動が終わり、到着したのは遊園地のような訓練所だった。様々な災害を再現したアトラクションのような場所。
「すっげーーー!!USJかよ!!?」
切島はテンションが上がっている。
「水難事故、土砂災害、火事……etc.エトセトラ。あらゆる事故や災害を想定し、作られた…
宇宙服のような格好の人物が、こちらへ近づきながら説明を始め、その名称を言う
((((((本当にUSJだった))))))
「その名称は大丈夫なんですか?」
((((聞いちゃった!?))))
よく聞いたな!? みたいな視線を皆が向けてくるけど、気になったので仕方ない。
「大人の事情は気にしないで!」
((((そしてめっちゃ誤魔化された!!))))
親指を立てる宇宙服の先生らしき人。
というかこの人、テレビで見た事がある大分有名なヒーローだ。
「スペースヒーロー『13号』?」
「うん。災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーローだね」
「わーー! 私好きなの13号!」
「そうなん?」
「そうなんだ!」
ぴょんぴょん跳ねてテンションを上げている麗日。
好きなヒーローに会えて嬉しくなるのは分かる、麗日にもこんな一面があるのは微笑ましいものだ。
「えー始める前にお小言を一つ二つ……三つ……四つ……」
((((増える……))))
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
緑谷の言葉に麗日が物凄い勢いで頷いている。酔いそうだな、大丈夫か?
「ええ……ですが、しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性がいるでしょう?」
『人を殺せる力……』
その発した言葉に皆が自分の手を見たり腕を組んで考えたりしている。
千差万別の個性とはいえ、殺傷能力があるものはそれなりに多い。
俺の『怪焔王』がそうだな。人を焼き殺せる力だ。
「超人社会は”個性”の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます」
「しかし一歩間違えば、容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないで下さい」
「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います」
「この授業では心機一転! 人命のために”個性”をどう活用するのかを学んでいきましょう! 君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。助けるためにあるのだと心得て帰って下さいね。以上! ご静聴ありがとうございました!」
終わりと共に惜しみない拍手と歓声が挙がった。
『どんな個性でも使う人次第。』
それを分かりやすく表現した言葉は、俺の胸にしかと響いていた。
瞬間、紅煉に悪寒が走る。
それと同時に相澤先生が何かに気づいたようにUSJの中央広場にある噴水付近に目を向ける。見ると黒い霧状のモヤ突然出現し、少しづつ大きくなり広がっている。
そのモヤからどんどん人が出てくる。間違いない……来た
「何だアリャ? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
そんな中、みんなも気づいたのだろう。緑谷が動こうとする
「動くな!」
相澤先生がゴーグルを目に掛けて構えながら言う。
「アレは……本物の
「「「「「!!!?」」」」」
「先生! 侵入者用のセンサーは!?」
「ありますが……反応しない以上、妨害されているのでしょう」
「そう言う個性持ちがいんのか。――場所・タイミング……馬鹿だがアホじゃねぇぞあいつら」
「……用意周到。無差別じゃなく、目的ありの奇襲だな。狙いがあるのか?」
驚く生徒が多い中、八百万・13号・轟・紅煉が事態の把握をする中、相澤はイレイザー・ヘッドとして動き出だす。
そして、生徒達がどよめきながらも相澤や13号の指示の下、個性を用いて生徒達が救援を呼ぼうとするのを相澤は確認した後単身でヴィランの群れの中へと飛び込んでいく。
ヴィラン達が生徒へ注意を向ける前に自身が引き付け、救援が来るまでの時間を稼ぐために。
その間に生徒達は13号主導の下避難を開始しようとするも、全身を黒い靄に包まれた……否、黒い靄が人を象っているかのようなヴィランに立ち塞がられたことで足を止められてしまい。
平和の象徴であるオールマイトを殺す事が目的だと告げると、勝己と切島の奇襲を意に介することなく己の個性によって生徒達を掴み、施設内のあちこちへ無造作に散らした。
それは紅煉もまた例外ではなかった。黒いモヤに絡まり飛ばされてしまう。
空に放り投げられた紅煉は軽い身のこなしで数回前回りしたあと地面に着地する。
「火群さん!?」
「えっ!?火群!?」
「お前も飛ばされたのか!?」
「八百万さん、耳郎さん、ア……上鳴か」
「今何言いかけたの!?俺のことなんて言おうとしたの!?」
どうやら落ちた先は山岳ゾーン。丁度いい敵を一気にぶっ倒してこの3人を入口まで避難させよう。
「おうおう、ガキが四人か、少しは楽しめ「《火拳》!!」えっ?」
「「「「「ぎゃああああああああっ!!?」」」」」
入試に耳郎が見た炎の拳が一気に敵を薙ぎ払い殲滅させた。
え?なんで速攻で潰したか?先延ばしにすると面倒臭いから
「なっ、い、一撃かよ」
「個性把握テストで見せたのは力の一端だと言うの?」
「す、すごい」
「よし、行こうぜ」
地中に隠れてる敵も流石に火拳の熱さで悶絶してるだろうからほっとく。
ーーーーー
4人が入口に戻ると13号先生は倒れていた。話を聞くとあのワープゲートにやられたらしい……麗日さんも芦戸さんも不安がっている。ちなみに飯田は救援を呼びに行ったらしい。さすがは委員長だ。さて、ここからとる行動は
「……八百万さんは副委員長としての役目を全うし指示と13号先生の治療を頼む。他の皆も各々が出来ることを模索してくれ……いいな?」
「わ、分かりましたわ」
「お、お前はどうすんだよ?」
「……あんた、まさか……」
皆がポカンとしてる中、耳郎だけ気づく。
「……相澤先生1人じゃあの数は無理だ。俺も行く」
「「「「「なっ!?」」」」」
皆驚く。当たり前だろう……相手は個性を持て余してるとはいえ多数の敵。ただの学生が相手取って勝てる訳では無い。
「だ、ダメです。ここで、待機を」
13号先生も混濁した意識の中告げる。皆がそれに便乗しようとした時……紅煉は言った。
「俺の求めるヒーロー像は……『己が視界に入る全ての人間を背負うヒーロー』……で、あるならば今ここで、目の前の先輩を救わずとして、何がヒーローか。そんなもの、ヒーローではない……ただの偽善者だ。ヒーローを真似るだけの
「「「「「「……」」」」」」
皆が、13号先生というヒーローですら息を呑む。皆の目の前にいたのは……立派とは言い難いが、ヒーローだったのだから…
「俺は目の前の人間を見捨てるほど落ちぶれてはいない。13号先生……俺は、行ってくる」
「……約束して下さい」
「「「「「「ッ!?」」」」」」
13号先生が……ヒーローが折れた。その事実は皆に衝撃が走る。が、皆もまた、『火群なら…』と、思った。
「必ず、生きて下さい。」
「……無論。死ぬ訳にはいかない……奴を捕まえるまで」
そして腕を蒼炎の翼に変え広場に向かって飛び、今まさに相澤先生に掴もうとする手だらけの敵を蹴り飛ばす。
「っ!?……誰?子供?」
「火群!?なぜ、ここに!?」
「あっちゃ〜、奇襲かけたのに防がれたか」
手だらけの敵は咄嗟に防いだらしい。相澤先生は驚いてる。
「なぜ来た火群!!逃げろ!」
「逃げる?ヒーローを目指す者に対して逃げろ?非合理的ですね。イレイザーヘッド」
「「「!?」」」
敵も驚いてる。目の前に現れた少年はイレイザーヘッドを助けるために来たのだと理解した。
「俺だってヒーロー目指す者の端くれ……少しは貢献させてくださいよ……邪魔、しないんで」
「……帰ったら反省文だからな」
「はーい。分かりました。」
「話は終わったか?子供が一人増えたくらいはどうって事ないよ……」
「うるせぇ、倒れるのはお前らだ
相澤先生に反省文を書かせられることになったが、まぁいいだろう。手だらけの敵は思いのほか待ってくれた。周りの敵もまた臨戦態勢に入る。
「さぁ、やるぞ」
炎を纏って構える。これが、火群紅煉の初戦だ。
ーーーーー
時は少し遡り緑谷
緑谷と梅雨ちゃん、そしてブ……峰田は水難ゾーンで敵を倒す算段を模索し、実行しようとしていた。
「フルカウル…5%!」
緑谷は原作通り作戦を実行しようとするが、原作通りじゃない点がひとつあった。フルカウルを既に会得していた。
「デラウェア・スマッシュ!!」
そして、原作通り水面に強い衝撃を与え渦潮を作りだし、峰田がもぎもぎを投げまくり、梅雨ちゃんが2人をプールサイドまでジャンプして連れていく。
そんな中、緑谷は提案してきた日のことを思い出していた。
【数日前】
「超パワーを全身に纏う?」
対人訓練の後、紅煉に呼び出された緑谷は、個性の扱い方の伝授を提案され乗った。
「お前の個性。見てる限りだと腕に集中してた。違うか?」
「いや、違くない……けど、それがなんで?」
「お前は個性を特別な力と思ってないか?」
紅煉にそう言われ緑谷はハッと息を呑む。
「超常が日常となった今の時代。個性は最早身体能力の一部だ。つまり、お前のその超パワーもお前の身体能力の一部だろ?」
「た、確かにそうだ。でも、全身に纏うってどうやって?」
「それこそ今お前がイメージする卵が破裂しないイメージだ。それを別のものに置き換えてみろ……例えばパンを焼く時、どう焼く?お前の全身をパンとするなら、腕だけ焼くか?」
「……そうか…纏うってそういう事か!ありがとう火群君!」
緑谷はなにかに気づいたようだ。それを見た紅煉は「おっ?」と声を上げる。
「今まで使う事に固執していた。必要な時に、必要な箇所に!」
「スイッチを、切り替えて…」
「それだと二手目、三手目で反応に遅れが出てくる…!!」
「なら、始めからスイッチを、全て付けとけばよかったんだ!!」
「全身常時身体許容量5%!」
「ワン・フォー・オール・フルカウル…5%!!」
全身に赤いラインが入り消えると全身から稲妻が走る。
「おめでとう緑谷。超パワーの制御が出来たな」
「ありがとう火群君!君のお陰だ!」
「俺はアドバイスしただけだ。あとは自分で頑張れよ。応援してるぜ、緑谷出久」
「ッ……うん!」
【現在】
「火群君の指導が無ければここで指の1本は使えなかった……本当にありがたいや」
その後、緑谷が地獄を見るのは、もう少し先の事である。
はい、第5話。終了です。
次回を中編にするか後編にするか迷っています。
今回は火群無双でしたが次回は……
そして緑谷へのアドバイスも今回判明しました。ほとんど答えでしたが……
さて、次回はとうとう火群とヤツの戦闘です!お楽しみに!
昨日投稿した火群紅煉の設定集もご覧下さい!
では、また次回!