カーミラが好き過ぎる兄   作:悪魔野郎

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カーミラが好き過ぎる兄

「オラ!! 死ねぇ!!!!」

 

「そう簡単に死んでたまるか!!」

 

 黒いフードを被った男に襲われている。

 周りは森林だから見渡しも悪い、しかも雪が積もってるせいで足場も悪い。

 

「クソ!」

 

「隙だらけだ!!」

 

 雪に足が持っていかれ体制が崩れる。だが、ただで負ける訳にはいかない。

 

「クソ、同士討ちが」

 

 互いのナイフが内臓に刺さる。こっちは肺をやられたみたいだ。

 

 

「コヒュー」

 

 やべえ、肺に血が入ったみたいだ。

 ……仕方がない、せめてカーミラが大人になるまで行きたかったなあ。

 遺言でも書こうかな。

 

 カーミラへ

 

 兄ちゃん死んでしまいそうだからこの手紙を書き残します。

 まあ、見つけてくれたかは分からないが。

 多分、兄ちゃんが殺された理由も分かっているだろうし自分を呪うと思う。(え? ちゃんと気にしてくれるよねぇ? それはそれで死にきれないぞ!!)

 だが、自分のことを恨まないで欲しい。兄ちゃんはカーミラの兄であることが誇りだったし、人生まあまあ楽しめたと思う。

 まあ、最後の足掻きで冷凍保存して生きてみるけど、助かる可能性はほとんどないだろう。(俺しか分からない場所のはずだしな)

 ……カーミラの変な力を抑えたりする方法とかを探し続けたけど、見つけられなくてごめん。

 ただ、自分のことを攻めないで欲しい。

 もし、この世が地獄のように見えたとしても、手紙に一緒に付いている人形を使ってください、心を落ち着く術がかかっています。

 こんなに不甲斐ない兄でごめんね。

 

 エーミルより

 

 さーて、家に戻ろう。二人で一緒に内緒で寝るための部屋だ。カーミラしか知らない場所だ。

 そのあとは、山の深くに向かう、そこには俺が魔術の研究をし続けた所がある。

 自身の永久保存を術式にし、眠る準備は出来た。

 

 んー、あと5分くらいは時間あるからどうしようか。

 じゃあ、昔話でもしよう。

 あれは俺が三才の頃だった。

 そう、俺の可愛いカーミラが産まれた日だ。

 その時、俺は「あれ? 前世の記憶ある?」と気がついた。

 まあ、記憶の方にはほとんどカーミラが魔女になってしまうことくらいしかなかったが。

 それでも、カーミラをカーミラとして見ることが出来たのはこの記憶のお陰なのかもしれない。

 一生懸命、魔力やら精神力を鍛えて魔女の力にある程度対抗する力を得た。

 しかし、初めての妹は可愛いものでとても可愛がった。

 カーミラが夜が怖くて俺を起こしたときはめちゃくちゃ嬉しかったなあ。

 お陰でどっかのメイドみたいに忠誠心が漏れ出るところだった。(鼻血)

 そして、カーミラが絶望しないように力を抑えるか失くす方法を探し続けた。(一応、制御するのも考えたが出来なかった)

 まあ、そのお陰で賢者とか言われるくらいの力は手に入った。(最後はカーミラに魅了された奴に殺されたが)

 さて、そろそろお別れだ。生き残れたら世界よ、よろしく。

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