ナオのゴスペル   作:抱き猫

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6 聖示物(ミュステリオン)

 

「さて、それじゃあまずは一番大切な事から話さないと」

 

 食事が済み、暖かいハーブティーを入れてから、私たちの会談が始まった。

 

「大切なこと、ですか?」

 

 クレムさんがそう尋ねてくる。彼女もかなり幽霊少女に慣れてきたようで、話ぐらいなら全然平気だ。まあ、未だに身体に触れないといけないのは大変だけど。いや、別に面倒とかじゃないんだけど、触れてる方としては手汗が気になるので。

 

「はい。幽霊さんの名前を決めたいと思います」

 

 私は最初の議題をずばりと切り出す。

 

 食事の準備や何やらで朝からずっと話をしていたんだけど、なんとこの子、自分の名前が無いらしい。

 

 気が付いた時は既に幽霊で、生きていた時の記憶も全然なく、それに自分を認識できる人にも出会わなかったため、個人の名前が必要なかったのだ。

 

「いつまでも幽霊さんとか、あの子呼ばわりじゃ駄目だもんね」

「いや、私は別にかまわないが……」

「というわけで、何かいい名前ないかな?」

 

 幽霊さんの意見を華麗にスルーして話を先へ。名前は絶対必要だ。こんな可愛い子を、あれこれ呼ばわりするなんて私が嫌なのだ。

 

「私も色々考えたんだけど、この世界の名前って全然分かんないし」

 

 ざっくり二十ぐらいは思いついたんだけど、正直どれもパッとしないっていうか、お人形さんみたいな子に日本名は変だし、洋風にしようとしても、それならこっちの世界で自然に通じる名前の方がいいし。

 

「ね、クレムさんはどんな名前が似合うと思う?」

「へ? わ、私ですか……」

 

 話を振られて、クレムさんが妙に慌てる。真剣な話をしようと構えてたところに、私が変な話題を飛ばしたので混乱したようだ。いやごめん。

 

「……うーん……私には、あまり良い考えは……すみません」

 

 やっぱり直ぐには思いつかないみたい。そりゃそうだ。ペットの名前どころかゲームキャラの命名でも頭を使うのに、人の名前なんて簡単に決められない。

 

 名前は最初の贈り物。とはよく言ったものだ。

 

「君はどんな名前がいいの? 好きなものとか、人から貰ったりするのはどうかな」

「別になんでもかまわない。拘るような話でもないだろう」

 

 肝心の少女はあまり乗り気でないらしく、好みを聞いても素気無く返される。これはいよいよ、私たちが名案を出さねば。

 

「その、他に案が無ければ、マルヴィナ様からお名前を頂戴するのはいかがでしょう」

 

 すると、クレムさんが控え目にそう提案する。

 マルヴィナ様。何か聞いたような覚えがあるけど、誰だったか。

 

「……聖女マルヴィナか。ありふれた名前だが、まあ好きに呼べばいい」

 

 聖女? ああ、そう言えば昨日のクレムさんの異世界講座でそんな名前が出てたな。確か宗教の偉い人だっけ。

 

「そんな人の名前、借りちゃっていいの?」

 

 と、聞いてみるも、別によくある名前だそうな。そういえば、地球(こっち)でも普通に宗教から名付けるか。

 

「マルヴィナ。う~ん……」

「……ナオ様は、あまりお気に召しませんか?」

 

 私が頭を捻っていると、クレムさんが不安そうに尋ねてくる。

 いや、由緒もあるし、いい名前だと思うんだけど、見た目のイメージにそぐわないというか、ちょっと呼びにくいというか。

 

「いや、すごくいいんだけど。こう、何か愛称的な呼び方ないかな。マルちゃんとか、ヴィーちゃんとか……」

「ああ、確かに」

 

 とクレムさんも納得する。

 

 宗教上の偉い人の名前はよく使われるので、名前被りも多く、ちょっとした変化を加えたりすることも多いらしい。特に、小さな子だと名前が立派過ぎるので、愛称で呼ぶのは一般的だそうな。

 

「よくあるところだと、マルやマリー、ミリーといった風にも呼びますね」

「ほう……」

 

 それを聞きつつ、私は目の前の幽霊少女をじっと眺める。確かに、この愛らしい見た目には何やら合ってる気がする。本名が立派なのも、威厳のある雰囲気にはぴったりだ。

 

「ミリー……よし、ミリーちゃんはどうだろう」

 

 頭の中でピースがばっちりはまった感じがして、私はウキウキと嬉しくなって尋ねる。

 

「……まあ、なんでもよかろうよ」

 

 だが、本人は至極どうでもよさそうに、ため息をついてこちらを見る。無表情だけど、呆れている雰囲気はビシビシ伝わってくる。

 

「え~、いまいちだった?」

「す、すみません。差し出がましい事を申し上げました」

 

 反応が鈍いので、私たち二人もちょっとへこむ。いい名前だと思ったんだけどなぁ。すると、

 

「……そうは言っていない。心遣いには感謝している」

 

 と、女の子がぷいと横を向いてそう溢した。あれ、ひょっとして照れてる?

 

「「――」」

 

 私とクレムさんは思わず顔を見合わせ、笑みを交わした。

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

「そもそも、あなたはいったいどのような存在なのですか?」

 

 目下の一大事であった命名も無事に決まり、ついでに自己紹介も済ませると、幽霊少女――ミリーさんに改めてそう問いかけたのは、クレムさんだ。

 

 彼女の話では、そもそもこの地上に幽霊というものは存在しないらしい。民話や伝承、卑俗な作り話ではよく出て来るが、教会や国は公式にその存在を否定しているそうだ。

 

「さてな。私も自分が何者であるかは分からない。君らの言う幽霊に近いものだとは思うが、それさえも怪しい。……何百年とさまよい歩いてきたが、私のような存在には終ぞ出くわさなかったからな」

「え、ちょっと待って、君今何歳なの?」

 

 さらりと出てきたとんでもない言葉に、私はつい突っ込んでしまう。

 

「幽霊の歳を数えるのも無益な話だが、さて、幾つだったか。……自我を獲得するまで数十年程度かかったようにも思うが……ああ、第一回のアーネムリント会議は見物したな」

「――九百年以上前の話ですよ!?」

 

 知らない単語が出てきたと思ったら、クレムさんが驚嘆する。

 

 なんでも教会の呼びかけに応じて諸国が集結した、史上初の世界会議の事らしい。こちらの学校に世界史のテストがあれば、間違いなく頻出問題になる大事件だそうな。

 

「もうそんなになるか。……ただ、先ほど話したように、私は単一の存在、或いは現象だ。同類には会ったことがない。まあ、私が知覚できていないだけ、という可能性もあるだろうが。とにかく、教会の教えもまんざら的外れという訳でもない」

「…………」

 

 ミリーさんの説明に押し黙るクレムさん。

 教会が教えるところでは、人は死ぬと神様の御許へと還るらしく、地上に霊魂がさまよい歩くことは決してないのだそうだ。

 

 日本育ちの私としては、「あ、幽霊って実在したんだ」って程度の話だけど、敬虔なこちらの人にすれば、結構衝撃的な事実らしい。

 

 クレムさんが妙に怖がっていたのもその為かな? まあ幽霊が居ると知ったら、普通は怖がって当たり前だけど。

 

「そういえば、ミリーさんはなんであの川原に居たの?」

 

 場の空気を和ませようと、今度は私が当たり障りのなさそうな質問をする。

 

「別に大した理由ではない。私が目覚めたのはこの辺りでな。それ以来、近くを通れば立ち寄ることにしているのだ。……最近は、世の動向にもあまり関心がなくてな。ああして時間を無為にしている」

 

 と、彼女は答える。

 

「ふーむ……」

 

 その後、私とクレムさんとであれこれ質問したのだが、結局、ミリーさんのことは「なにも分からない」ことしか分からなかった。

 

 九百年以上前からこの世界に存在し、様々な場所を渡り歩き、歴史の転換点を見届けた彼女は、しかし、自分の事については未だに何一つ確証を得られないと言うのだ。

 

「だから、私は君に興味がある」

 

 私たちが首を捻っていると、ミリーさんがそう問いかける。

 

「アヤサカナオ。君は私を認知することができる。それだけでなく、触れた人間をも同様にし、おまけに私に嗅覚と味覚まで知覚させることができた。これはいったいどういう事だ? 君はいったい何者なのだ?」

 

 幽霊少女の眼差しが、まっすぐ私を射抜く。きっと、私は彼女が長い間探し続けてきた答えに関係するのだろう。その面持ちは真剣そのものだ。ただ、

 

「……ごめん。私も自分の事全然分かんないの。だから、あなたにも一緒に考えてほしい」

 

 私は持てる限りの誠意を込めて、そう答える。

 

 地球という星の、日本という国に生まれたこと。それから謎の声に導かれ、この世界にやってきたこと。自分でもまだ信じられない荒唐無稽な話を、私は改めて言葉にする。

 

「だから、私はまだ全然、自分の置かれた状況が理解できてないの。たぶん、私がミリーさんと話せるのも、それらの内の何かが原因なんだろうけど……」

 

 彼女の望みを叶えることはできそうにないけど、せめて感謝の証として、私は持てる全ての情報を並べる。

 

「そうか。いや、なるほど。実に興味深い話だ」

 

 私の話を聞き終えると、ミリーさんは瞑目して静かに頷く。

 

「よろしければお知恵をお借りしたいのです。ナオ様を帰郷させる方法はあるのでしょうか?」

 

 そう尋ねるのはクレムさん。私を日本に帰すための手段をあれこれ相談する。

 

「……いや、残念だが分かりかねるな。聖示物(ミュステリオン)が関与しているという予測も、さて、どの程度当たっているか」

「え、ですが、他に理由などありますか?」

 

 横で聞いているうちに、聖示物(ミュステリオン)の話が出た。例のアレ、魔法のアイテムのことだ。

 

「私も多くの聖示物(ミュステリオン)を見たが、星々を超えて物体を呼び寄せるなど、話にも聞いたことが無い。アレらはしょせん人間の願望に反応するだけの代物(しろもの)だ。そこまで途方もない事を引き起こせるとは思えないな」

 

 と、ミリーさんは淡々と、でもどこか否定的な風に説明する。いや、明らかにその聖示物(ミュステリオン)というものに、含むところがあるらしい。

 

「それはっ、違うと思います!」

 

 すると、クレムさんが語調を強めて否定する。あれ、何か怒ってる?

 

聖示物(ミュステリオン)は神様の、マルヴィナ様の愛の証です! ナオ様がこの地に参られたのも、きっと何かの思し召しがあってのことなんです。だから、私たちが疑わなければ、必ず道は示される筈なんです!」

 

 あのお淑やかで優しいクレムさんからは想像もできない叫び声。

 でも、その言葉に宿る感情は怒りではなく、もっと切実な――身を切るような哀しみではないか。

 

「……クレムさん落ち着いて、手が砕けそう」

「――ッ! す、すみません!!」

 

 とりあえず、私は彼女を落ちつけようと言葉を掛ける。いや実際、握った手がぐしゃってなって痛い。あんなに華奢な手なのに、なんでそんなに力が強いの?

 

「すみません、すみません、すみません!」

「お~痛たたた。……落ち着いた?」

 

 私は大仰に手を振ってから、もう一度彼女の手をそっと握り直す。

 

「ね、ミリーさんもそんな悪気があって言った訳じゃないと思うよ? ていうか、そもそもが訳わかんない話なんだし。少しずつ理由を探っていくしかないんだからさ」

 

 実際、まだ魔法のアイテムの所為だと決まった訳じゃない。こっちの人には理解できないかもしれないけど、宇宙人が私を拉致して、通りがかりの星に捨てて行ったという可能性だって十分にあるのだ。

 

 昨日の今日で、いろんなことがありすぎて、それで半分開き直りの境地になってきた。どっちみち、直ぐに地球に帰るのは無理そうだし、なら、私はここで出会った人たちに、出来る限り良くしたい。すると、

 

「ごめんなさい! すみません! 私、あの、そんな気じゃ……」

「ちょ、そんな、泣くほどのことじゃないじゃん! 私全然平気だから、もう痛くもないし、ね!?」

 

 なんと、クレムさんが涙声になってめちゃくちゃ頭を下げてきた。

 私は居た堪れなくなって、大慌てで彼女を慰める。

 

 なんで? なんで涙まで浮かべてるの? ちょっと感情の振れ幅大きすぎない?

 

「あーもう、平気だっていってるでしょ。気にしぃなんだなぁこの子」

「申し訳、ありません。私、取り乱して、しまって……」

 

 抱きしめて背中をさすって、ようやくクレムさんは落ち着きを取り戻してくる。すると、

 

「……失言を詫びよう。君の信仰を毀損(きそん)する気はなかった」

 

 と、ミリーさんが口を開く。

 

「何分、長く過ごしていると世を(すが)めて見てしまう。不快に思わせてしまったことを許してほしい。すまなかった」

 

 そして、誠実に謝罪の言葉を口にする。

 

「……はい。私の方こそ、すみませんでした」

 

 と、クレムさんも頭を下げる。だが、

 

「うーん、まだ足りない」

 

 私は渋い顔をしてそう唸り、

 

「ミリーさん。ちょっとこっち来て」

 

 幽霊少女を呼び寄せる。

 

「何だ、何を考えている?」

 

 怪訝な面持ちで、テーブルを突っ切ってやってくる少女。

 私は握りしめたクレムさんの手を、ミリーさんの手に重ねた。そして、

 

「仲直りなら握手でしょ? こっちじゃやらない?」

 

 飛び切りの笑顔でそう尋ねる。

 

「「…………」」

 

 二人は目を開いて驚いた後、クレムさんは照れ顔に、ミリーさんは呆れ顔になって、仲良し小好しをばっちりしてくれた。

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

「王都オストバーグを目指すのは妥当だ。先ほどはああ言ったが、結局もっとも知識を蓄えているのは教会だ。応じてくれるかはともかく、頼るだけの理由はある」

「そうですね。一番近い大聖堂はあそこですし」

 

「貴族連中は余り頼りにはならないだろう。彼らは権益の拡充しか頭にない。それなら、まだ商家を訪ねた方がいい。彼らの情報網はかなりのものだ。……もっとも、彼らは貴族以上に実利でしか動かない。こちらに飴玉が無い以上、門前払いされるだけだろうが。あとは大学だが……こちらは伝手が無ければ難しいか」

「あのー。そろそろ食器片付けたいんですけどー」

 

 白熱する議論を聞きながら、私はつつましやかに抗議の声を上げる。

 

 打ち解けてくれたのは結構なんだけど、クレムさんとミリーさんはあれからずっと私を地球に帰すための方策について協議してくれる。

 

 いや、それは嬉しいんだけど、クレムさんに触れていないと話ができない以上、私も動けない訳で。まあ、当事者の私がぼんやりしてるのも駄目なんだけど。

 

「お茶も冷めちゃったし、淹れなおそっか」

 

 建設的な議論には、適度な休憩も必要だ。

 

 というか、私がそろそろギブアップ。二人はともかく、地球人の私はこの世界の地名や制度は何一つ分からないんだから、あんまり長く話されると、頭がパンクしそう。

 

「後片付けなら、私がしますよ」

「へーきへーき。片付けまでが料理だからね」

「御馳走していただいた上に、そこまでしてもらっては……」

「いや、勝手に作ったの私だし」

 

 そうクレムさんと話しながら、結局は二人で片づけを始めた。

 テーブルの上の食器を纏め、台所へ持って行く。この家は近くに井戸が無いので、あの川から汲んできた水を(たらい)に溜めて使う。

 

「ん、そう言えば、旅程はどれくらいだ。ってミリーさんが」

 

 手が離れてしまったので、私がクレムさんとミリーさんの会話を中継する。

 

「徒歩で十日から十二、三日でしょうか。駅馬車を使えれば、もう少し早く着くと思います」

 

 クレムさんも問題なく虚空に返答する。二人が仲良くなってくれて何よりだ。

 

「でもさー、ミリーさん食感が分からないのは残念だよね」

 

 私は大きな木匙でスープの残りを大皿に移しながらそう呟く。

 

 彼女は私の手から食べ物を口にするときだけ味と香りが分かるのだそうな。クレムさんも試したけど無理だった。それに感じられるのは味だけで、実際に食べた時の感触は分からないらしい。

 

「まあ、それは致し方ない。……しかし感謝している。真似事でも食事ができたことは、この数百年で最も価値ある体験だった」

 

 ミリーさんに嬉しそうに言われて、私も笑みがこぼれる。

 

「もっと色々食べさせてあげるからね。こう見えて、料理には結構自信あるんだよ」

 

 と、胸を張って宣言する。

 

「食器、洗えましたよ」

「ちょっと待ってね。もうお鍋空けちゃう。……んー? なんだ?」

 

 そうして和やかに片づけをしていると――異変は唐突に起きた。

 

「え、何これ、どうなってるの?」

 

 鍋のスープが、いくら(すく)っても減らない。

 

 残り物を入れる為の大皿がいっぱいになっているのに、肝心の鍋の中身が全然変わらないのだ。

 作ったのは私だ。量を見誤る筈はない。けれど、木匙を何度往復させても結果は同じ。

 

「どうされましたか?」

「なんだ、妙な声を上げて」

 

 困惑する私に、クレムさんとミリーさんも様子を(うかが)いにやってくる。

 

「いや、これ……お鍋の残りがまったく減らないんだけど……」

「「――え?」」

 

 二人の声が綺麗に重なる。

 

 困惑して手を止めてみて、ようやく私は気付いた。

 この木匙、ぼんやり光ってないか? ちょうど窓から光が差し込む位置だったので、なかなか分からなかった。

 

 日陰に手をやれば、もう間違いない。木匙自体が淡く発光している。――でも、なんで?

 その答えは、すぐに二人が教えてくれた。

 

「「……聖示物(ミュステリオン)」」

「――へ?」

 

 展開が突然すぎて、私は思わず間の抜けた声を上げてしまった。

 

 へえ、これが噂の魔法のアイテムか。え、マジで?

 

 

 

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