よう実世界に転生したらなんか知らないキャラいるんだけど.....   作:ぱいんパイン

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書くってめっちゃムズいですね。今まで読んできた作品を書いた方々がどれだけすごいかがわかりました。あとがきにオリキャラ情報載せておきます。


3話 運命の日は突然に

 入学してから2週間が過ぎた。クラスにこれといった変化はない。

 が、正直うるさい。俺は基本的に授業は真面目に受けたい人間だからこの状況は好ましくない。洋介も良くないと思っているだろうが、クラス内の争いを好まないあいつは、なかなか注意できないのだろう。

 

「おはよ、雅治。待った?」

 

「全然大丈夫。行こーぜ千秋」

 

 ちなみに俺はめっちゃ変化あった。何があったかっていうとこんな感じにお互いを名前で呼び合うようになった。

 あの日からずっと一緒に登校するようになったし、放課後カフェに2人で行くこともあった。正直かなり意識している。我ながらちょろいとは思う。

 けど仕方ないじゃんか。だって千秋可愛いし。いや、綺麗というべきか。つまりそういうことだ! 

 

「ねぇ、今日も放課後カフェ行かない? 新作出たらしいんだけど」

 

「お、いいな。じゃ帰りに寄ってくか」

 

「うん。決まりね」

 

 きました。今日も放課後デートの約束をしてしまいました。俺は今猛烈に感動しています。

 

「あーていうかもうポイント5万切っちゃった。もっと貰えないかなー」

 

「まじ? もうそんな使ったの?」

 

「うん。逆に雅治はポイントどのくらい残ってる?」

 

「8万4千」

 

「うそ!? そんな残ってるんだ。毎月10万貰えるんだし、もっとはっちゃけちゃえば?」

 

「いや、茶柱先生は1度も毎月10万くれるなんて言ってなかったぞ」

 

 ポカンとする千秋に初日に貰ったパンフレットに書いたメモを見せた。

 

「茶柱先生は、毎月1日に自動的に振り込まれていると言っていた。それにほら、あれ見て」

 

 俺達は既に校舎の中まで入っていたので、近くにあった4つの監視カメラを指す。

 

「いくら防犯とはいえ、流石にカメラありすぎだろ。ここだけじゃないぜ。教室にもいっぱいある。これがどういうことかわかるか?」

 

「…つまり学校は私達の日常生活を見て実力をはかってるってこと?」

 

 流石千秋、理解が早い。

 

「まあ、そういうこと。多分ポイントもそれで上下すると思う」

 

 き、きまったぁ。いやぁやってみたかったんだよねこれ。俺めっちゃできるやつですよアピール。千秋も感心した感じでこっちを見てるし。こういう時のためにパンフレット常備しといて良かったぁ。

 

「じゃあどうする? 今日のカフェもやめとく?」

 

「いや、それは行こ。俺が行きたい」

 

 ちょうど教室に着いたので千秋はニヤニヤしながら「そっか」とだけ言って篠原の所へ行く。

 俺も自分の席に着いて既に着いている洋介に挨拶をする。すると、いつもと違うクラスに違和感をおぼえる。

 

「おはよう山内!」

 

「おはよう池!」

 

「いやー授業が楽しみ過ぎて今朝は目が冴えちゃったぜ」

 

「ほんとにな! この学校最高だよ。まさかこの時期から水泳があるなんてさ! 水泳って言ったら女の子! 女の子と言ったらスク水だよな!」

 

 ああ、このイベントですか。これやると今後の女子の目線が酷いものになるから、絶対に回避せねば。

 

「なあなあ駿河! お前もやらないか!」

 

 池が俺に聞いてくる。

 

「俺? 俺はパス。そういうのあんま興味ないし」

 

 ウソですめっちゃ興味あります。本当は俺もそっち側の人なんです。だがすまん池。ここで女子の好感度を下げるわけにはいかない。

 

「なんだよつれないなー。やっぱ彼女持ちはそいつ一筋か?」

 

「え? なんだよ彼女って」

 

「え? お前松下ちゃんと付き合ってんじゃないの?」

 

「は? 付き合ってないけど」

 

 俺の回答にクラスの大半が驚愕する。洋介ですら少し驚いている。おいなんだよ皆揃って。

 

「でも、放課後にカフェでデートしてたって目撃情報があるんだぜ?」

 

「そりゃ友達なんだから、放課後遊ぶのは普通だろ」

 

 知ってるよ。普通じゃないよね。でも事実付き合ってないんだもん。仕方ないじゃん。

 おいなんだよ皆、そんな怪しむ目線をこっちに向けるんじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、プールへやってきました。もちろん俺は全力でやる。スポーツは全力でやるとやらないじゃ全然楽しさが違う。

 そんな俺とは違い、別の意味で楽しもうとしてるやつもいるけどな。

 

「女子は? 女子はまだなのかっ?」

 

 池が興奮しながら女子を探す。そしてその数分後、ついに女子の声が耳に届く。

 

「うわ〜凄い広さ、中学の時のプールなんかより全然大きい〜」

 

 身構える池や山内。もうこいつらは嫌われるとか考えてないんだろうな。なんか長谷部がいないだとか、休んでる女子が多いとか、長谷部に「キモ」って言われたりだとか。大変だなあいつら。

 

「やっほ雅治」

 

「おう、女子は見学多いけど千秋はちゃんとやるんだんな」

 

 やっべぇスク水千秋ちょー可愛いんだけど。ていうか気を抜いたら視線を胸に向けてしまいそうだ。これが乳トンってやつかそうなのか。

 

「まあ私基本真面目だし、それより雅治って結構筋肉あるんだね触っていい?」

 

「えっおいちょっ」

 

 そう言った千秋は俺の筋肉をつんつんと触る。やめてくれ、皆がなにイチャイチャしてんだって目で見てくるから。

 

「よーしお前ら集合しろー」

 

 マッチョな教師が集合をかける。

 

「見学は16人か。随分多いようだが、まあいいだろう」

 

 ほとんどサボりだけどな。

 

「早速だが準備体操をしたら実力をみたい。泳いでもらうぞ」

 

「あの先生、俺あんまり泳げないんですけど」

 

 1人の男子生徒が申し訳なさそうに手を挙げる。

 

「俺が担当するからには必ず夏までには泳げるようにしてやる。安心しろ」

 

「別に無理して泳げるようにならなくてもいいですよ。どうせ海なんて行かないし」

 

「そうはいかん。今はどれだけ苦手でも構わんが、克服はさせる。泳げるようになっておけば、必ず後で役に立つ。必ず、な」

 

 でましためっちゃ怪しいやつ。まあこの言葉も疑問に思うやつはほんのひと握りだろうけど。

 

「早速だが、これから競走をしてもらう。男女別50M自由形だ。1位になった生徒には、俺からボーナス5千ポイントを支給しよう。1番遅かった生徒には、逆に補習を受けさせるから覚悟しろよ」

 

 突然の先生の発言に各々違う反応をする。運動が得意な者は闘志を燃やしているが、苦手な者は補習という単語を聞いてため息をついている。

 

「女子は人数が少ないから5人を2組に分けて、1番早かった生徒の優勝にする。男子は早かった上位5人で決勝をやるぞ」

 

 まずは堀北たちの第1レース。これは堀北が28秒となかなかの好成績を残して終わる。

 続いて第2レースは.千秋がいるのか、頑張って欲しいな。あ、手を振ってきた。振り返しておこう。

 

「「おお〜〜」」

 

 圧倒的だった。小野寺が26秒という男子にも負けないタイムをたたき出した。ていうか千秋は確実に手を抜いたな。そんな泳ぎをしていた。結果は4位。

 あいつが本気を出せば、小野寺は無理でも2位の櫛田は抜けたはず。まあ多分、あいつの手を抜くのは癖だな。

 

「次は男子だ、並んでくれ」

 

 まずは須藤達の第1レース。結果は須藤が25を切りぶっちぎりの1位で終わった。あれには勝てねえな。

 続いて第2レース。俺と洋介の番だ。

 

「負けないぜ。洋介」

 

「うん。僕も雅治くんには負けないよ」

 

「「きゃー!」」

 

 女子の歓声があがる。応援の比率は洋介が7俺が3といった感じか、羨ましいぜまったく。よし、ちょっと本気出しちゃうもんね。

 先生の笛が鳴る。俺はスタートで差をつけよと思ったが、洋介はまだ隣で泳いでいる。俺は力み過ぎず、平常心を保つようにする。そうしてだんだんとゴールに近ずきゴールにタッチする。やや遅れて、洋介の方からもタッチした音が聞こえた。またもや女子の歓声があがる。

 結果からいうと俺は1位だった。タイムは25秒88、洋介は26秒13。俺達の決勝進出は確実だろう。

 

「負けたよ、早いね雅治くん」

 

「洋介こそ、気を抜いたら負けてたよ」

 

 プールから上がり俺達は握手をする。また女子の歓声があがる。今日は随分興奮気味だね君たち。

 そんな俺と洋介の青春も束の間、何故かブーメランの高円寺が次のレースで23秒22とかいう意味のわからん記録をだした。そのまま決勝も高円寺の独壇場だった。

 決勝が終わり洋介と雑談していた俺は小野寺に話しかけられる。

 

「駿河くんスポーツ好きって言ってたけど、水泳もできるんだね。良かったら、水泳部入らない?」

 

「ごめん、部活に入る気はないんだ」

 

 そう、俺は部活に入る気はないのだ。ていうか、小野寺を初めて近くで見たけれど、めっちゃ可愛いな。今はスク水だし濡れているし普段の倍は魅力があるのだろう。

 そんなことを考えていると少し離れた場所で千秋がジト目で俺を見ていた。いや、なんでだよ。

 

 

 

 

 

 

 場所は変わり、ここはカフェ。俺は約束通りに千秋とカフェの新作を食べに来ていた。どうやらレモンタルトのようだが、めちゃくちゃ美味い。だが、それはまだ半分以上残っている。

 俺は今、残っているタルトを食べるとかそんなことはどうでもよかった。周りの音も色も全て消えた。目の前にいる、松下千秋以外は。千秋のたった一言により、俺からは今千秋以外は何も見えなくなった。そんな不思議な感覚だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ雅治、付き合わない? 私たち」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




氏名 ????? ??
クラス 1年Cクラス

学力 B
知力 C
判断力 B
身体能力 A+
協調性 B-

身体能力は全学年を通しても最上位。他の能力も平均以上なためAクラスの配属予定だったが、暴力事件を何度か起こしているためCクラスに配属する。
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