よう実世界に転生したらなんか知らないキャラいるんだけど..... 作:ぱいんパイン
誤字報告ありがとうございます。
この学校の真実を知ったDクラスは遅刻欠席や私語などがほとんどなくなった。須藤の居眠りはまだ続いているが、それを除けば皆真面目に授業を受けている。
あとは須藤だが、それは堀北に任せることにしている。原作で須藤があそこまで変われたのは堀北の存在があったからだ。それに堀北も須藤の存在で成長していた。だからヘタに俺が動くよりも、あいつらに任せた方が良いと思った。
話し合いで決まった通り俺たちは今、勉強会をしている。小テストの結果が良かった方である俺は教える側に回っているが、教えるといった経験がない俺にはたして務まるだろうか。
「駿河くん、ここの問題わかる?」
「ああ、ここの問題はαを代入してからな──」
しかし、やってみると案外いけるものだ。それは俺の教え方が上手いわけではない。
まだ問題が簡単ということもあるだろうが、それよりもこいつらの飲み込みが早い。元々のポテンシャルは結構高いのだろう。だが、それを今まで磨いてこなかった。それだけのこと。
「あとは簡単な計算だから、自分でやってみ」
「わっほんとだ。ありがとねっ」
俺は今小野寺に勉強を教えている。彼女もかなり飲み込みが早い。きっと普段から真面目に勉強していれば俺よりずっと良い成績を取るだろう。
「なあ駿河、ここわかるか?」
「どれ、見せてみ」
この後もたくさん質問され、今日は6時を過ぎたあたりで解散になった。それにしても、この勉強会は教わる側に対して教える側が少なすぎる。これが中間テストまで続くと考えると頭が痛くなる。
場所は変わり俺はスーパーの無料コーナーで食品を買っている。ちなみに俺は料理もできる。この学校に入るのを想定して、料理の勉強もしてきたからな。
「ん? 駿河か」
ふと、そんな声が聞こえる。声の主は綾小路だった。
「よう綾小路、お前もここで買い物か?」
「ああ、そうだ。駿河こそ、こんなとこで買い物とは意外だな」
「んなことないだろ、俺は結構節約家だぜ?」
まあ、今月はお互いに収入0だし、いやでも節約しなきゃだもんな。
「そうだ駿河、お前に頼みがあるんだが」
「頼み? 俺にか?」
「ああ、実は堀北が赤点組のための勉強会を開こうとしていてな。メンバーは須藤、池、山内。だが、残念ながら誰も参加しようとしなくてな。駿河なら何とかできるような気がしたんだが、何か良い案はないか?」
「うーん、俺はあいつらと仲がいいってわけじゃないしなぁ.あ! 良い案おもいついた!」
「本当か!」
綾小路、お前そんな感情出せたのか
「おう。だがその前に確認するが、それは俺も参加した方がいいのか?」
「いや、それはどっちでもいい。駿河の好きにしてくれ」
「まあ俺は洋介の方の勉強会あるし、もしかしたら顔出すくらいだと思ってくれ」
「わかった。それで良い案っていうのはなんだ?」
「ああ、それはだな──」
「もしもし櫛田、今大丈夫か?」
『うん、大丈夫だよっ、駿河くんが電話してくるなんて珍しいね。それでチャットでいってたお願いって何かな?』
「堀北が赤点候補で洋介の勉強会に参加してない池、山内、須藤のための勉強会を開こうとしているんだが、そいつらがなかなか集まらないってのを綾小路から聞いてな。あいつらが来るように櫛田から言ってくれないか?」
『もちろんいいよっ、でも、私からも1つお願いしてもいいかな?』
「お願い? なんだ?」
『私もその勉強会に参加したいなって』
「あーそれは綾小路に聞いてくれ。俺はその勉強会に参加しないから」
『わかった! それじゃまた学校でね! 駿河くん』
「ああ、また明日」
そう言って電話を切る。綾小路に櫛田も勉強会に参加できるようにしておいてくれとチャットを送ると、すぐに「わかった」とだけ返ってきた。
その5分後、池と山内からは即了承、須藤もOKサインが出たと櫛田からメッセージが届いた。
よし、これで向こうは原作通りに進んでいるな。そう思い、安心した俺は夕食作りにとりかかった。
翌日も勉強会は行われた。ちなみに教える側の人は俺、千秋、洋介、みーちゃんの4人しかいない。幸村とかも参加してくれたら少しは楽になるんだけど。
ていうかなんで参加者の男子はほとんど俺に質問するんだよ.まあ多分女子2人は話しかけずらいし、あいつらは洋介の圧倒的人気に嫉妬してるから質問したくないのだろう。まったく、男子の嫉妬は需要ないぞ。って──
「お前はなに寝てんだっ」
俺は目の前で居眠りをしている小野寺に軽くチョップをして起こす。すると小野寺は寝ぼけながら「ごめんねぇ、ついつい眠くなっちゃってぇ」とわざとらしく頭を抱えながら言った。
「まあ、そろそろ頃合いかもな。今日はここまでにしようぜ、皆」
「そうだね。皆お疲れ様、明日も頑張ろう」
「「おつかれ〜」」
俺と洋介の言葉で今日の勉強会は終わった。残る者もいるが大半は帰宅の準備をしている。
それにしても名前は忘れたけど、今日も千秋に教わってる男子がいたな。ほとんどの男子が俺のとこに来てんだからあいつも俺のとこに質問しに来いよ。って、だから男の嫉妬は需要ないっての。落ち着け俺! わかんない問題あるなら質問するのは普通だろ!
そんなことを考えていると、俺の鞄の中から着信音が鳴る。相手は綾小路だった。
「よう綾小路、勉強会はどうだったんだ?」
『それなんだが、少しまずいことになってな』
「まずいこと?」
『簡単に言うと、堀北の予想以上にあの3人はできが悪く、それに対し堀北が少し罵倒したら須藤がキレてな。須藤は時間を無駄にしたと言って帰ってしまい、池と山内もそれに続いてどっか行ってしまってな』
「なるほどな、勉強会は失敗したわけか。そういや櫛田はどうしたんだ?」
『櫛田はその後堀北と少し言い合いになったんだが、途中で今にも泣きそうな顔になってな、走ってどっか行ってしまった』
「おい、それ追わなくていいのか?」
『流石に心配になってな、今追いかけている』
「わかった、それで? その報告をするためにわざわざ電話してくれたのか?」
『いや、駿河にはまた頼みたいことがあってな』
「ん? 今度はなんだ?」
『また勉強会が開かれたら、今度は参加して欲しいと思ってな』
「また勉強会って.悪いが今の話を聞く限り、そのまたってのは訪れないと思うけど」
『いや、俺の勘だが勉強会はまた開かれる。勘だけどな』
「勘ねぇ、まあ予定が空いてたら参加するよ」
『じゃあ、よろしく頼む』
そう言った綾小路は少し慌てた様子で電話を切る。おそらく櫛田を見つけたのだろう。
「……え……る…」
それにしても原作主人公は大変だよな。櫛田の本性を知る後に堀北兄妹のイベントが待ってるし。今日はイベント尽くしでお疲れ様です!
「ねえ、雅治ってばっ」
「うおっ、ってなんだ千秋か。どうかしたのか?」
「どうしたじゃないでしょ。さっきからずっと呼んでたんだけど」
「ああ、わるいわるい。少し考え事をしててな。で、どうしたんだよ」
「いや、だから、一緒に帰ろって言っただけなんだけど」
「そんなことか。おう、帰ろうぜ」
女子と仲良く下校中。しかも相手が美人な彼女ってんだからたまらんよな。前世の俺に見せてやりたいぜ。
「今日も雅治の部屋泊まっていい?」
「またか? まあ別にいいけど」
「今日は雅治の好きなハンバーグ作ってあげるから」
「まじで! 楽しみだな〜」
そう、なんと千秋は料理も得意なのだ。この子本当になんでもできる。羨ましいね。
「雅治〜、お風呂上がったから次入っていいよー」
「おけー」
そう言ってすぐに風呂に入った。
いやぁハンバーグ美味かったなあ。また作って欲しいなあ。ていうか毎日味噌汁作って欲しいなあ。はっ、何を考えてんだ俺は。しかも湯船につかってから30分以上たっているのか! 早く出なきゃのぼせちまうよ。
「風呂上がった〜」
俺は風呂上がりは毎回牛乳を飲む。今日もキンキンに冷えた牛乳が美味い。うん、これこそが至高。
「どうする? まだ11時だけど、もう寝ちゃう?」
「そうだな、今日も勉強教えて疲れた。早く休みたい」
「じゃ寝よっか」
もう何回も泊まってるし今更なんだけど、年頃の男女が同じベッドで寝るのはどうなのだろうか。
そう思いながらもベッドに入る。
「ねえ、そろそろ言っても良くない? 私たちの関係」
「え? 急にどしたん」
「雅治ってそこそこ人気な割にちょっとガード緩いじゃん」
「そ、そうか?」
「そうだよ、4月の中旬に私たちが付き合ってないって言ってから女子のアタック多くなったの気づいてないの? 特に小野寺さんとか」
「そりゃ、まだ付き合ってなかったし……」
「そうだけどさ、女子からのボディタッチとかも多くなってきたし、気おつけてね」
えっ、これってもしかして
「嫉妬?」
「……わるい?」
い、いえ、全くわるくありません。むしろ千秋も嫉妬してくれて嬉しいというか……
「なにニヤニヤしてるの?」
しまった! 顔に出てたか!
「私が嫉妬してて嬉しいんだ〜?」
「そ、そうです……」
「そっかそっか、じゃあ浮気の心配はなさそうだね」
「う、うるさい! もう寝る! おやすみ!」
「うん、おやすみ」
そう言うと千秋は布団の中で恋人繋ぎをしてきた。ずる過ぎだろ.
まったく千秋には敵わないな……
またオリキャラを出せなかった....次回は必ず出します。
あと受験関係が少し忙しくなってるんで投稿のペース遅くなります。