よう実世界に転生したらなんか知らないキャラいるんだけど.....   作:ぱいんパイン

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受験関係が忙しくて投稿できませんでした。すみませんです。また忙しくなるので次の投稿も遅れそうです。


6話 俺がいる場所は観客席ではなくコートの中だ (1)

 あれから10日ほど過ぎた。勉強会は毎日行っており、皆の学力は確実に上がっている。本来ならいい調子なんだが、テスト範囲の変更する前のやつを勉強してるから無意味になるものも多いんだよな。

 ちなみに千秋との関係を皆に言ってみたら何を今更って顔をされた。けど、その時は篠原と佐藤に千秋が珍しくからかわれててなんか微笑ましかったな。

 

「それで、綾小路。またあのメンツで勉強会できるようになったって本当かよ?」

 

「ああ、あれからちょっと色々あってな」

 

「まあ深くは聞かないよ。お前の勘が当たったわけだしな」

 

 今日は珍しく千秋は佐藤たちと登校すると言っていたので初めて1人で登校している。すると途中で綾小路にあったので話しかけたら、勉強会が再開したとの報告を受けた。

 

「昼休みと放課後にやるんだが、今日の昼休みくらいは来れないか?」

 

「昼休みだったら……まあ問題ないぜ。でも、どうして俺を誘うんだ?」

 

「最初の勉強会で池と山内が楽しそうに会話しながらやっててな、お俺もやってみたいと思ったんだ。勉強会ってそういうものなんだろ?」

 

「そ、そうか……でも、それならあいつらの会話に入ればいいじゃね?」

 

「俺があいつらの会話にそう簡単に入れると思うか?」

 

 たしかに、あいつら女子のことしか喋ってないもんな。まあこいつは普通の会話に入るのも一苦労しそうだが。

 

「そうだな、わかった。今日は俺も参加しよう」

 

「ありがとう」

 

 それにしても綾小路、お前はそんなに青春っぽいことがしたかったのか。たしかに最初は友達に飢えてたしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休み。千秋の昼食の誘いを断った俺は約束通りに俺は堀北主催の勉強会に参加しているのだが、目の前の光景に驚いている。それは須藤、池、山内の普段からは想像のできないほど勉強に対する熱意。

 正直これほどのものとは驚いた。どうやらこの3人のことを侮っていたようだ。心の中で謝罪しよう。

 

「駿河くん、あなたを呼んだ覚えはないのだけれど」

 

 堀北からそんなことを言われる。

 

「まあそう言うなよ」

 

「あなたは赤点を取る心配はないでしょう。むしろ教える側なのだから、他のクラスメイトにでも教えたらどうなの?」

 

「すまん堀北、駿河はオレが呼んだんだ。前に少しだけ駿河に教えて貰ったことがあるんだが、オレに結構合っていてな。今日は暇だと言ってたから来てもらったんだ」

 

 綾小路、お前平気な顔してウソつくじゃん。お前に勉強教えたことないし別に暇じゃないよ。ここは合わせろってか? 

 

「そういうこと、前回好評だったし、また教えてやろうと思ってな」

 

 俺がそう言うと堀北は「そう」とだけ言い会話を切り上げた。

 

「どうだ、池たちもわかんないとこあったら俺に質問してもいいぜ」

 

「俺たちには堀北ちゃんと櫛田ちゃんがいるから男は必要ないぜ!」

 

「そうだそうだ!」

 

「さいで」

 

 べー! お前らには質問されても答えてやんないから! 

 でもこいつらやっぱやる気あるな。さっきから見てると互いに問題とか出し合ってるし。たしかに原作でもそういう描写はあったけど、本を読んだだけじゃ伝わってこないあいつらの熱意とか焦りとか、そんなのがひしひしと伝わってくる。

 なんかいいな、こういうの。前世はこんな緊張感ある学校生活なんか送ってなかったし、今この場に俺がいることをすげぇ嬉しく思う。

 

「おい、ちょっとは静かにしろよ。ぎゃーぎゃーうるせぇな」

 

 そんな池たちを近くに座っていた男が注意した。

 なんだこいつ。たしかにちょっとうるさかったかもしれないけど、今こいつら必死に勉強してんだよ。

 

「悪い悪い。ちょっと騒ぎすぎた。問題が解けて嬉しくってさ〜。お前この問題解けるか? 俺は解けたぜ〜」

 

「あ? ……お前ら、ひょっとしてDクラスの生徒か?」

 

「なんだお前ら。俺たちがDクラスだから何だってんだよ文句あんのか?」

 

 目の前の男の態度が気に入らなかったのか、須藤が威嚇をしている。

 

「いやいや、別に文句はねぇよ。俺はCクラスの脇山ってんだ。よろしくな」

 

 ニヤニヤと俺たちを見回す脇山。その視線に須藤だけでなく、俺も怒りを覚える。いや、この場にいる綾小路以外のDクラスのやつは怒りを覚えただろう。

 

「ただなんつーか、この学校が実力でクラス分けしてくれて良かったぜ。お前らみたいな底辺と勉強させられたらたまんねーからなぁ」

 

「「なんだと!」」

 

 脇山の言葉に声を荒げたのは須藤と……俺だった。

 須藤はともかく、俺も声を荒らげたのが意外だったのか皆が俺を見てくる。わかるよ、自分でも驚いてる。

 

「本当のことを言っただけで怒るなよ。暴力事件なんか起こしたらいったいどれくらいのポイントが引かれるんだろうなぁ。あ、お前らは引かれるポイントなかったんだっけか」

 

 須藤は脇山を睨みつけ、今にも襲いかかりそうだった。そんな須藤を堀北が止めている。

 

「今度のテストで赤点取ったら退学って知ってるよな? お前らからは何人出るのか楽しみだぜ」

 

「残念だけど、Dクラスからは退学者は出ないわ。それに、私たちの心配をする前に自分たちのクラスの心配をしたらどうかしら。驕っていると足元をすくわれるわよ」

 

「おいおい、冗談よせよ。俺たちは赤点回避するための勉強してるお前らと違ってより良い点数を取るために勉強してんだよ。大体さっき見せてきた問題テスト範囲外のとこじゃねぇか」

 

「え?」

 

 テスト範囲外という言葉に俺意外のDクラスの全員が驚いた。

 

「もしかしてテスト範囲も知らねえのか? さすが不良品だな」

 

「てめぇ!!」

 

 我慢の限界がきた須藤は脇山目掛けて拳を振るった。さすがに本気で殴りかかってくるとは脇山も思っていなかったのか、怯えた表情をして縮こまった。

 っていうかやべえ、俺の座席は須藤と1番離れてるから止めようにも間に合わねぇ! 

 俺は暴力事件になることを覚悟した。……しかし、須藤の拳は届かなかった。いや、当たる寸前で止められたと言う方が正しいだろう。

 

「騒がしいでもねぇ、なんの騒ぎですか。脇山くん」

 

「ストップストップ、そこまでだよ、皆が使う図書館なんだから静かにね」

 

 そこに現れたのは本来このイベントを1人で解決するはずだった一之瀬帆波とバスの中で会ったリーゼントと眼鏡が特徴的な長身の男だった。

 いったい……誰なんだこいつは。

 クラスポイントの件で既に計算が狂っていたが、さらに強敵の予感に俺は焦りを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやくオリキャラ出て来ましたね。
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