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スカートを教さえて→押さえて
葵side
「さらに頑張って増えてみました。さぁ、授業開始です」
((((増えすぎだろ!!))))
殺せんせー増えすぎじゃないかな?昨日のテスト対策では1人につき1人だったのに、今日は生徒1人に対して先生が4人がかりで張り付くように教えていた。人数増やすことに気を回してるのか残像が雑になって、変わらずハチマキはしてるけど某ネズミとか某青タヌキとか違う何かにもなってる。茅野ちゃんがボク達が心の中で思っていたことを代弁してくれる。
「・・・どうしたの殺せんせー?なんか気合い入りすぎじゃない?」
「んん?そんな事ないですよ?」
多分、ボク達が逃げたあの後理事長に何か言われたんだと思う。わからないけど、殺せんせーの特徴であるスピードかなんかに関して煽られたと思う。子供っぽいっていうか負けず嫌いだし、殺せんせーの教育論において理事長は合理的だけど認めがたい人だと思うしね。そうして、4人?4匹?の殺せんせーによる授業を受けていればそのうち授業が終わる。
「ぜー・・・ぜー・・・ぜー・・・」
「・・・さすがに相当疲れたみたいだな」
「なんでここまで一生懸命先生をすんのかねぇ〜」
確かに一理ある。見てわかるほどに疲労が溜まる状態まで勉強を教えるなんていくら教師だからとは言えども可笑しいよ。新校舎のあいつらでもそんな事しない。その時点で教員としては凄いけどね。どうせ、殺せんせーのことだしボク達の成績をあげたらその評判を聞いて女子が来るみたいなことでも考えたんじゃないかなぁ?
「・・・・・・ヌルフフフ、全ては君たちのテストの点数を上げるためです。そうすれば・・・皆さんは殺す気も失せ、成績が上がるってことを聞き付けた巨乳女子大学生も来るでしょう。そうなれば殺される危険もなくなり先生には良い事ずくめ。」
あってたよ!?でも、国家機密だしありえないとは思うけどねぇ。それでもどうにかしそうだねえ。この先生だし。いや、その場合はどうするんだ?さすがに人型では無いのはバレるのはダメだし、ビッチ先生みたいにこう、好きにして♡みたいなやばいひとはいないと思うし。
「・・・いや、勉強の方はそれなりでいいよな」
「・・・うん。なんたって暗殺すれば賞金百億だし」
「「百億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ」」
「にゅやっ!そ、そういう考えをしてきますか!?」
「俺たちエンドのE組だぜ。殺せんせー」
「テストなんかより・・・暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」
あ、ダメだなぁ〜。その考えは殺せんせー相手にはダメだよ。いや、殺せんせーだけじゃない。普通にダメ。予備プランがないというのはそれだけでマイナス要因になる。成功できるものも出来なくなるほどには。そりゃ、今までのクソみたいな待遇にいればそう思うのも仕方がないけど、苦手なところに目を向けずに甘い汁を吸おうとするなんて賭けにしてもキツくかな。確かにねー、この境遇じゃ『エンドのE組』ってのは根付く。一応、元の教室に戻る方法である50位以内に戻るってのはあるけど、こんな教室じゃ難しい。劣等感を受け入れるしかない。
「なるほど、よくわかりました。」
「何が?」
「今の君たちには・・・暗殺者の資格はありませんねぇ。全員校庭へ出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んでください。」
殺せんせーは一体何をするんだろうか。ただ素直に説教するとは思えないしそれに、校庭でしょ?よくわからないなぁ。なんで考えながらボク達は殺せんせーのことばに従って校庭に行く。
校庭に出ると殺せんせーはゴールや朝礼台を校庭の端に退かし始める。片岡さんがビッチ先生や烏間先生を連れて戻ってきたのを殺せんせーが確認すると作業しながら話をし始めた。ボクとカルマは少し離れた木の下に居る。
「何するつもりだよ殺せんせー」
「ゴールとかどけたりして」
「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが」
「・・・何よいきなり」
「あなたはいつも仕事をする時・・・用意するプランは1つですか?」
「・・・?・・・いいえ、本命のプランなんて思った通り行くことの方が少ないわ。不測の事態に備えて・・・予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。ま、あんたの場合は規格外すぎて呼びプランが全て狂ったけど。見てらっしゃい次こそ必ず「無理ですねぇ。では、次に烏間先生」
ビッチ先生の言葉を遮りながら烏間先生にも質問をしていく殺せんせー。
「ナイフ術を生徒に教える時・・・重要なのは第一撃だけですか?」
「・・・・・・第一撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では第一撃は高確率でかわされる。その後の第二撃、第三撃を・・・如何に高精度で繰り出せるかが勝敗をわける」
ビッチ先生からは初めからいくつかのプランを用意する。烏間先生からは最初にすべてをかけずにその後をどうしていくかが大切。言いたい事はわからなくないけど、どうすんのかなぁ?伝えたいことを伝えるだけなら別にこっちに出る必要も無いわけだし。
「結局何が言いたいん・・・「先生方のおっしゃるように自信の持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君たちはどうでしょう。」
校庭にある障害物となりうるものを全てどかした殺せんせーはその場でクルクルと回り始めた。クルクルと回転は少しづつ早くなっていき、少しずつだんだんと空気の流れが出来ていっていく。
「「俺等には暗殺があるからそれでいいや」・・・と考えて勉強の目標を低くしている。それは・・・劣等感の原因から目を背けているだけです。もし、先生がこの教室から逃げ去ったら?もし、他の殺し屋が先に先生を殺したら?暗殺という拠り所を失った君達にはE組の劣等感しか残らない。そんな危うい君達に・・・先生からの
第二の刃を持たざる者は・・・暗殺者を名乗る資格なし!!
殺せんせーの作る空気の流れは、渦を作り始めいつの間にか大きな塊となり、遂には巨大な竜巻となった。あまりの風の強さにまっすぐ前を向くには顔を腕で覆わないといけないし、スカートも抑えないと見えそうになる程大変な目に。てか、これ本校者のヤツらにも見えてるでしょ!?どうするの!?
「うわっ...」
「よっ、大丈夫?」
「ありが...と...」
スカートを押さえてたりするのに少し意識を回してたら風によってバランスを崩しそうになったところをカルマが片手でボクのことを支えてくれる。うぅ...そういうのをすっとやる所ホントにずるい...だから、好きになったのもあるんだから.....
「・・・校庭に雑草や凸凹が多かったのでね。少し手入れをしときました」
殺せんせーが起こした巨大竜巻により吹き荒れた砂埃が落ち着いた頃には雑草だらけで、でこぼこしていた校庭は平になり、いつの間に引いたのか陸上用のトラックの白線が引かれている。それに、心無しか最初に校庭の端にどかしたはずのサッカーゴールの汚れとか錆とかも落ちて綺麗になってる気がする。
「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなどたやすい事です。もしも、君達が自信を持てるように第二の刃を示さなければ相手に価する暗殺者はこの教室にはいないと見なし校舎ごと平らにして先生は去ります」
「第二の刃・・・いつまでに?」
「決まっています。明日です。明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい」
「「「!?」」」
へぇ、50位以内ね。E組から元のクラスに戻る最低ラインを取れと言うんだね。
「君たちの第二の刃は、既に先生が育てています。本校舎の教師達に劣るほど・・・センセイはトロい教え方をしていません」
確かにねー、殺せんせーの授業ってのは本校舎のヤツらに劣るほどの質ではない。そりゃ気が付かない内に第二の刃を育てられててもおかしくない。
「自信を持ってその刃を振るって来なさい。仕事を成功させ、恥じることなく笑顔で胸を張るのです。・・・自分たちが暗殺者であり、E組である事に!」
「さ、その為にも再開しますよ!」
「...ん」
「やっぱこの教室は面白いね」
「さて、お2人は今回のテスト範囲に関して特に問題はなさそうですし先に行っちゃいましょうか!」
「えー、やるのー?」
「やっときましょうよ!」
さて、次はテスト本番ですね。一応道筋等は決まってきたので時間を見つけ次第頑張っていきますので少しお待ちください