葵side
「葵ちゃん!班決まった?決まってないなら一緒に回ろうよ」
「班...?」
「忘れたの?来週の修学旅行のよ」
あー、そういえば確かに近いうちに修学旅行が有るって話があったようなきがする。なんだっけ、確か京都に行くんだっけ?多分それであってると思う。だって茅野ちゃん、京都の地図とか京都の観光名所が書いてある旅行本のようなもの持ってるし。
「ない.....カルマ.....良い.....」
「えっと、まだ決まってなくてカルマ君と同じ班がいいってこと?それなら多分大丈夫だよ。渚が今カルマ君のこと誘ってるし」
「ん..渚ちゃん.....」
「えーっと、渚は私と同じ班だよ」
茅野ちゃんの班には渚とカルマが居るみたいだから茅野ちゃんのお願いを受諾する。茅野ちゃんと一緒に渚ちゃんとカルマの元に行こうとすると殺せんせーがなにか言い出し始めた。
「まったく・・・3年生も始まったばかりのこの時期に総決算の修学旅行とは片腹痛い。先生あまり気乗りしません」
「「「「ウキウキじゃねーか!!」」」」
殺せんせーは気乗りしないとか言いながら殺せんせーの横には殺せんせーの身長以上の大きさのバッグが置いてある。ゲーム機のコントローラーやラジコン、けん玉から何故かネギやこんにゃくもバッグから見えている。いや、なんで?けん玉とかは100歩譲れるけどこんにゃくとかネギはいらないでしょ。
「たかだか修学旅行に荷物デカすぎ!!」
「明らかに必要無い物入ってるし!!」
「・・・バレましたか。正直先生、君達との旅行が楽しみで仕方がないです」
テストの次は修学旅行。暗殺教室でも行事の予定は目白押しみたい。
烏丸先生による体育の授業が終わりを迎えた頃、普段ならそのまま終わるけど、烏丸先生が修学旅行についての話をしてきた。
「知っての通り来週から京都2泊3日の修学旅行だ。君等の楽しみを極力邪魔はしたくないが
「・・・てことは
「その通り。京都の街は学校内とは段違いに広く複雑。しかも・・・君達は回るコースを班ごとに決め奴はそれに付き添う予定だ。狙撃手を配置するには絶好の場所。既に国は狙撃のプロ達を手配したそうだ」
まぁ京都は暗殺とは切っては話せないような街だけど静かに観光させてくれないかなぁ。それに、いくらか暗殺者の方にお金もっていかれるんだろうなぁ。理解は出来るけど貰えるものは貰いたいと思うものだと思う。
「成功した場合貢献度に応じて百億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」
「「「はーい!」」」
その後ボク達は制服に着替えて教室で雑談をしていたら殺せんせーから修学旅行の班を決めるためにこの時間を使うと言われ、各々好きに班を決め始める。
ボクは体育前の約束に従って茅野ちゃんとは同じ班になり、カルマも渚ちゃんと同じ班になるみたい。そこに杉野くんが近づいて何か言ってる?面白そうだから茅野ちゃんと一緒に行く。
「ええー、大丈夫かよ。カルマ。旅先でケンカ売って問題になったりしないよな?」
「へーきへーき、旅先のケンカはちゃんと目撃者の口も封じるし表沙汰にはならないよ」
あー、まぁカルマだしケンカについては心配されるよねぇ。仕方がないけど、安心して欲しい。ボク達は表沙汰にはならないようにするからね。ちゃんと。
「...表沙汰......しない」
「うわぁ!」
「杉野驚きすぎじゃない?てか、葵も班一緒でしょ?」
「ん...」
「い、いやいきなり声かけられたら驚くだろ。それも、姿見えなかったし」
「あー、まぁ葵ちゃん影薄いというか気配消せるというか分からない時あるからね」
そうかなぁ?確かにボクは気配を殺すのは出来るけど普段からそんなことはしてないし、普通だと思うんだけど。いくらなんでも元々影薄いなんてことは無いと思いたい。カルマに聞いたら教えてくれるかな?
「で、メンツは?渚君と杉野と茅野ちゃんと葵と?」
「あ、奥田さんも誘った!」
「殺せんせーには既に話をつけたけどあと一人いるんだ。わざわざこの時のためにだいぶ前から誘っていたのだ!クラスのマドンナ神崎さんでどうでしょう?」
「おぉー異議なし!」
神崎さんねぇ、真面目でおしとやかで美人さん。神崎さん本人は目立たないし気がついてないかもしれないけどクラス皆からかなりの人気がある。多分だけどこのクラスの男子で彼女と同じ班で嫌な人はいないんじゃないかなぁ?まぁ当然、このクラスの女子もだけどね。
「フン、皆ガキねぇ。世界中を飛び回った私には・・・旅行なんて今更だわ」
「じゃ留守番しててよビッチ先生」
「花壇に水やっといて〜」
「ねー2日目どこ行く?」
「やっぱ東山からじゃない?」
「何よ!!私抜きで楽しそうな話してんじゃないわよ!」
「あーもー!!行きたいのか行きたくないのかどっちなんだよ!!!」
ビッチ先生がいつも通りのセレブ自慢したと思いきや想定外の反応をされてムズムズして、ついにはキレ始めた。まぁビッチ先生かなりの寂しがり屋だしね。一緒に来る?とでも言って欲しかったんじゃない?ん、殺せんせーが広辞苑みたいな分厚い本を持って教室に入ってきた。あれは何?
「ひとり1冊です」
「重っ」
「何これ殺せんせー?」
ボクも持ってみるけど、ずっしりとかなりの重さを感じる。パッと見でも1000ページはあってもおかしくないしわざわざ範囲ごとに色をつけて分けてるし。どんだけテンション上がってるんだろう。
「修学旅行のしおりです」
「「「辞書だろこれ!!」」」
「イラスト解説の全観光スポット、お土産人気トップ100、旅の護身術入門から応用まで昨日徹夜で作りました。初回特典は組み立て紙工作金閣寺です」
「どんだけテンション上がってんだ!!」
「そろいもそろってうちの先生は!!」
...うん、それは本当に思う。でも紙工作金閣寺は少し気になる。面白そう。殺せんせーの持ってるやつ見る限りかなりクオリティ高そうだし。けど、殺せんせーならここから京都までなら1分もかからないで行けるはず。そんな人?がなんでここまでテンション上がったんだろう。
「大体さぁ、殺せんせーなら京都まで1分で行けるっしょ」
「もちろんです。ですが移動と旅行は違います。皆で楽しみ、皆でハプニングに遭う。先生はね、
この教師はやっぱりボクが見てきた教師の中でもトップクラスに良い人だ。
修学旅行当日になり、ボク達は東京駅に集まり新幹線に乗る。けど、やっぱりE組は差別の対象になる。実際AからDまではグリーン車だけどボク達だけ普通車。まぁわかってたとは言えボクよりも学力下のやつが何か言ってくると思うと気が滅入りそうにもなる。
「うわ・・・A組からD組まではグリーン車だぜ」
「E組だけ普通車。いつもの感じね」
「うちの学校はそういう校則だからな。入学時に説明したろう」
「学費の用途は成績優秀者に優先される」
「おやおや、君達からは貧乏の香りがしてくるねえ」
へぇ、ならばボクは文句をぶつけても大丈夫なんだろうなぁ。だって、この学校は成績優秀者を優先していくなら、学年最上位のボクには文句を言えないわけだし。でもなぁグチグチ言われるのも面倒臭いからなぁ。どうしたものかな。
「ごめんあそばせ」
ん?普通車の方にこんなセレブな感じの人が行くのかな?偏見になるけどかなりの物好きな気がする。
「ごきげんよう生徒達」
「ビッチ先生、何だよそのハリウッドセレブみたいなカッコはよ」
「フッフッフッ女を駆使する暗殺者としては当然の心得よ。狙ってる暗殺対象にバカンスに誘われるって結構あるの、ダサいカッコで幻滅させたらせっかくのチャンスを逃しかねない。良い女は度ファッションにこそ気を遣うのよ」
・・・言いたいことはわからなくもないけど、引率の教員の服装ではないよね。烏丸先生に文句言われる未来が見える。いくらなんでもハイヒールブーツに黒のスカートで谷間を見せてるトップスで毛皮を使った上着とかさすがにね?
「目立ちすぎだ、着替えろ。どう見ても引率の先生のカッコじゃない」
「堅い事言ってんじゃないわよカラスマ!!ガキ共に大人の旅の・・・」
「脱げ、着替えろ」
あ、割とキレてる?血管が浮き上がってる。烏丸先生だけだもんなぁE組の教師で常識人なの。まぁ、とりあえずビッチ先生置いといて新幹線に乗り込みますか。カルマの隣の席を取っとき、周りの席の人を見回す。ビッチ先生が寝巻きのような服装でしくしくと泣いていた
「誰が引率だかわかりゃしない」
「金持ちばっか殺してきたから庶民感覚がズレてんだろな」
「カルマ、...何処...?」
「確かに見てないね」
「うわっ!」
えぇ....なんか張り付いてる殺せんせーがいる気がする。現実逃避しようかな...うん、そうしよ。そう思ってカルマに一言伝えて寝始める。きっと次に起きるのは駅に着いてから。
久々に書いてみて、3000文字ってこんなにあったけ!?ってなりました。今までの自分すげぇなって思いましたね。予定としては1週間から2週間で1話を投稿したいと思ってます。