ボク達の征く暗殺教室   作:彼岸花 澪

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どーも、澪です。お待たせしました。今回は律の話ですけど、前半後半に分けたらあまりに短くなったので文章繋げてたら遅くなりました。いやぁ、2週に1話は投稿出来たらいいんですけどね〜。


転校生の時間

葵side

 

楽しかったりアクシデントに遭遇した修学旅行から帰ってきて、今日からいつも通りの学校生活に戻る。普通なら放課後には友達と遊びに行ったりと代わり映えのない対して面白みのない生活なんだろうけど、ボク達はE組。普通じゃない。だから、同じような生活というのは送れないものなんだと思う。むしろそっちの方が楽しくていいんだけどね。

 

「あっ、カルマ君に葵ちゃん。おはよう」

 

「おは...よ...」

 

「よー、渚くん。」

 

カルマの背中に乗ったボクとボクを背負ってるカルマを見つけた渚ちゃんがボク達に挨拶をしてきた。そのまま、ボク達は校舎に向かって歩き出した。そういや、なんか烏間先生からメール来てたなぁ。渚ちゃんなら何か知ってるのかな?

 

「......知って...る?」

 

「何も知らないんだよね、烏間先生は外見に驚くだろうって言っていたけど」

 

「どんな子なんだろうねー」

 

そんなことを話していたら、ほかのクラスメイトもチラホラ見え始めてきた。なので、何か知らないか聞いていたら岡島くんが写真を見せてもらったらしくみんなで見始めた。けど、なにか違和感がある。なんだろう。顔じゃなくて写真に。ん?わざわざなんでこんなトリミングしてるのかな?

 

「...トリミ、ング......?」

 

「もしかして人とは限らないんじゃね?そっちの方が面白そうだけどね俺は」

 

ボクがボソッと吐いた言葉をカルマが拾って答えてたけど、人じゃないか。十分にありうる。そんな話を続けながら教室の前に着く。真っ先に杉野くんが転校生にウキウキしながら教室に入るとなにかに気がついたようだった。隙間から教室の中を除くと人一人分ぐらいの厚さを持つ黒い箱が机を前にして置かれていた。もしかして、これ、カルマの予想通り?ボク達が入ったことに気がついたのか電源の着いてなかったディスプレイに写真の子が写り始めた。

 

「おはようございます。今日から転校してきました。"自律思考固定砲台"と申します。よろしくお願いします」

 

((((・・・・・・そう来たか!!!))))

 

朝のホームルームになり、烏間先生から転校生の紹介をされた。けど、烏間先生の身体も僅かに震えてるし、眉間にシワがよっている当たり烏間先生もどう処理すれば良いか分からなくなってるみたいだね。大変だなぁ。

 

「・・・皆、既に知っていると思うが、転校生を紹介する。ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ」

 

「よろしくお願いします 」

 

(烏間先生先生も大変だなぁ・・・)

 

(俺、あの人だったらツッコミきれずにおかしくなるわ)

 

殺せんせーが自分もイロモノ枠なのを棚に上げて笑って烏間先生に突っ込まれてたし、烏間先生曰く"生徒"として登録されているから、殺せんせーは反撃できない。教師としての契約だからな。とのこと。その後授業が始まり、殺せんせーが教卓に立ち国語を教えてるけど皆、あの転校生ちゃん?に興味が向いて若干上の空気味。多分、みんなどこに武器があるのか気になってたんだろうけど、多分内部だと思う。けど、疑問になるのは弾の補充と多種に渡る武器の使用について。あの箱の中に色々な武器が入ってるとは思えない。大まかな種類で一丁ずつなら分かるけどそれでは殺せんせーは倒せない。そんなこと考えていたら転校生ちゃんの側面から見た目からは特定できないけど6門の銃が出てきた。

 

「やっぱり!」

 

「かっけぇ!」

 

転校生ちゃんはそのまま射撃を始めるが、殺せんせーは基本的には全部よけてたまにチョークで弾いて回避する。一方向からの弾幕なら殺せんせーが避けるの赤子の手をひねる様なもの。だってこれと同じような弾幕をほぼ180度からの射撃を毎日避けてるのだから。

 

「ショットガン4門、機関銃2門。濃密な弾幕ですがここの生徒は当たり前にやってますよ。それと、授業中の発砲は禁止ですよ」

 

「・・・気を付けます続けて攻撃に移ります。弾道再計算、射角調整、自己進化フェイズ5-28-02に移行」

 

そういってまた、銃を取りだした。殺せんせーは黄色と緑の縞模様の渚ちゃん曰く舐めてる時の表情?になった。だけど、弾道再計算と射角調整って言った気がする。もしかして今ので対策を張った...?

 

「・・・こりませんねぇ」

 

「......次第...」

 

また弾幕が作られる。だけど、さっきと違うところがあった。それは殺せんせーのチョークを持っていた指の1本が破壊されたこと。当然ボクは見えないけど殺せんせーは驚いてたから何をしたのかわかったんだと思う。なんで破壊されたか。この転校生ちゃん、恐ろしいね。いくら殺せんせーでもパターンはある。それを全て計算したらいい。でも、それは無理がある。常に変動し続ける変数で計算をしているようなもの。その馬鹿げたことを本当にやろうとしてる......?

 

「右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。次の射撃で殺せる確率0.001%未満。次の次の射撃で殺せる確率0.003%未満。卒業までに殺せる確率90%以上。」

 

増設したってことは外部から取り付ける必要が無いってこと?いわゆる事自己化?後で烏間先生に聴いてみようかな。それに転校生ちゃんなら殺れると思うけど、ボクが面白くない。死ぬつもりは無いけどこんな後から出てきた奴が殺すなんて展開ボクは許さない。まぁ、殺せんせーがどうにかするんだろうね。面白くなるなら許すし、サポートしても良いかなぁ。

 

「よろしくお願いします。殺せんせー。続けて攻撃に移ります」

 

 

 

「・・・これ・・・俺らが片すのか」

 

「掃除機能とかついてねーのかよ、固定砲台さんよぉ」

 

「・・・」

 

「チッ、シカトかよ」

 

「やめとけ機械に絡んでも仕方ねーよ」

 

1時間目、2時間目、3時間目、その日は一日中ずっと機械仕掛けの転校生ちゃんによる攻撃は続いた。ボクはまだ良かったけど前の方の人とか可哀想でしかないよね。まともに授業受けれないしBB弾は当たるし。その上掃除はボクらがやらないといけない。正直やる必要性がないと思うんだよね。殺せんせー教壇から動けなくなるし。無駄でしかない。無駄なことに労力を回させるとはこの転校生ちゃんの配線の一本や二本ぶち抜いてやろうかなぁ。スクラップにしてやる。

 

「掃除.....?」

 

「あ?何言ってんだ?」

 

「掃除...しなかっ、たら...殺せんせー、動け...ない.....それに、自分で...撃った物は、自分で...片すべき.....それに...掃除しない....事を、理由に...喧嘩って...事で、大事な線...ぶち抜い、ても...許され、る...基盤に、水かけ、てやる...」

 

「い、いや!落ち着け!」

 

「案外キレてんな!?」

 

「まぁまぁ、片付けるしかないよ」

 

ボクのやりたい事が大義名分作り、壊そうとしてることに気がついた皆が慌てて引き止めてきた。残念無念。確かに破壊行為ではあるけど友好関係を築こうともしないなら仕方がないよね。雨降って地固まる、とは言うけどその降る雨が止むことのない永遠に振り続ける雨だったら固まるはずの地面も固まらないよ・・・。帰る前に烏間先生にあの転校生ちゃんのことを聞いたけど、ボクの予想通り自分でパーツを増設したり変更させることの出来る自己進化可能な最新型のAIとの事。

 

 

 

翌日、いつも通りカルマに背負ってもらいながら学校に着くと珍しいことがあった。普段は遅刻ギリギリで学校に着く寺坂くんや村松くん、吉田くんの3人が既にいた事。それにあの転校生ちゃんが何故かガムテープでぐるぐるに拘束されていたこと。寺坂くん達がやったのかなぁ?にしてもかなり雑に拘束したねぇこれ。まぁ、いいや。面白くないものが多少は面白くなるだろうしね。どんな反応するのか楽しみだなぁ。

そして、8時半になった。システムを起動し、本来なら昨日のようにひたすらに射撃をするだけの転校生ちゃんも拘束されてることに気がついた。

 

「朝8時半、システムを全面起動。今日の予定ら6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析・・・!?」

 

驚いてるねぇ、そこからどうする?自慢の人工知能でどのように動く?

 

「・・・・・・殺せんせー、これでは銃を展開できません。拘束を解いてください」

 

「・・・うーん、そう言われましてもねぇ」

 

「この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに生徒に対する加害でありそれは契約で禁じられているはずですが」

 

・・・・・・面白くない。なんだ所詮は機械か。壊そうかな。何が最新型のAIを搭載してるだ、何が自己進化可能だ。あぁ、ムカムカする。勝手に裏切られたといえばそれまでだけど、本当に面白みのない。

 

「落ち着きな、葵。葵の言いたいこともわかるけどね」

 

イラつきを感じてるボクの頭をカルマが優しく撫でてくれる。多少は落ち着いたけどそれでもやっぱりムカッとする。

 

「違げーよ、俺だよ。どー考えたって邪魔だろーが。常識ぐらい身につけてから殺しに来いよポンコツ」

 

「・・・ま、わかんないよ。機械には常識は」

 

「授業終わったらちゃんと解いてあげるから」

 

へぇ、優しいね。ガムテ解くんだ。ま、明日には面白くなる気がするからいいけど。多分、殺せんせーが何かやってくれるはず。さて、今日は授業中寝れるかなぁ。弾幕って動けないしうるさいしで寝にくいからねー。その日は何事もなく家に帰ることが出来た。あの忌々しいスクラップによって授業を潰されることもなければ無駄に掃除することも無くて助かった。

 

 

 

 

次の日、教室の扉を開けて転校生ちゃんを見る。

 

「.......増えて、る....」

 

 

明らかに分厚くなってる転校生ちゃんがそこにいた。烏間先生曰く、時々親である開発者が来てメンテナンスするとは言ってたけど。なんだろう、拘束された時の対処としての増設とか?そんなことを考えていたら電源が入り液晶パネル全体に転校生ちゃんの姿が表示された。・・・パネル全体?へぇ、殺せんせーによって手入れされたんだ。楽しくなりそうだけど親をどうするかなんだよねぇ問題は。ま、その時の気分でいいや。

 

「秋月さん!赤羽さん!おはようございます!」

 

「親近感を出すための全身表示液晶と体・制服のモデリングソフト、全て自作で8万円!!豊かな感情と明るい会話術、それらを操る膨大なソフトと追加メモリ同じく12万円!!先生の財布の残高・・・5円!!」

 

新しくなった転校生ちゃん曰く昨日の放課後に殺せんせーによってクラスメイトと協力して暗殺に挑んだ方が暗殺成功確率が上がる、と言うことを諭されて、改良を受けいれたらしい。昨日とは違い一気に仲が縮まった転校生ちゃんのことをバカにした寺坂くんが皆から責められて散々な目に遭ってた。転校生ちゃんは単独での暗殺は控えると宣言し、実際に授業中も休憩中も1度も射撃することは無かった。それどころか転校生ちゃんの名前が長いからあだ名をつけよう、とする話になって「律」という名前を貰っていた。みんな分かってないねぇ、親である開発者の一言でバラされてもおかしくないのに。

 

「上手くやっていけそうだね」

 

「んー、どーだろ。寺坂の言う通り殺せんせーのプログラム通り動いてるだけでしょ。機械自体に意思があるわけじゃない。あいつがこの先どうするかは・・・あいつを作った開発者が決める事だよ」

 

「...賭ける...」

 

「じゃあ、消されるに賭けるよ」

 

「あはは・・・なんでも言うこと叶える権利って大丈夫?」

 

「ん...」

 

 

 

 

「おはようございます皆さん」

 

次の日になってカルマとの賭けの結果を見る為に転校生ちゃんを見ると初めて来た時のように液晶パネルは小さくなり、感情のない表情をした転校生ちゃんが居た。ここまではボクもカルマも予想はしてた。オーバーホールすることは。だけどここからが本番。転校生ちゃんがメモリの奥底に殺せんせーの改良プログラムを保存しているかどうか。そこで賭けの答えが出てくる。

 

「"生徒に危害を加えない"と言う契約だが・・・「今後は改良行為も危害とみなす」と言ってきた。君達もだ、"彼女"を縛って壊れでもしたら賠償を請求するようだ。開発者の意向だ。従うしかない」

 

「開発者とはこれまた厄介で・・・親よりも生徒の気持ちを尊重したいんですがねぇ」

 

「・・・・・・攻撃準備を始めます。どうぞ授業に入って下さい。殺せんせー」

 

皆あの傍迷惑なクソ喰らえな射撃が始まると思い体が震えたり、対策を取り始めた。さあどう出る?自ら開発者に逆らったのか、逆らうことなくスクラップにダウングレードしたのか?ボクを楽しませてね。

 

───ジャキッ

 

「・・・・・・花を作る約束をしていました」

 

皆が来る!と身構えていた銃弾は飛ぶことなく、その代わりに無数の花束が作られていた。よく見ればその花は造花なのがわかる。かなり薄くしたプラスチックの形を変えて作ってある。それを、転校生ちゃんが作ったみたい。皆、驚いたような表情をしながら転校生ちゃんを見ている。

 

「殺せんせーは私のボディに・・・計985点の改良を施しました。そのほとんどは・・・開発者が「暗殺に不要」と判断し、削除・撤去・初期化してしまいましたが学習したE組の状況から、私個人は「強調能力」が暗殺に不可欠な要素と判断し消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました」

 

「素晴らしい、つまり律さん、あなたは・・・」

 

途端に、転校生ちゃんは初期の無に近いインプットされただけの仮面のような表情から自らの心によって作られた優しい表情をし始めた。

 

「はい、私の意思で産みの親に逆らいました。殺せんせー、こういった好意を"反抗期"と言うのですよね。"律"は悪い子でしょうか?」

 

「とんでもない。中学三年生らしくて大いに結構です」

 

こうして、E組の仲間にひとり増えた。これからはこの28人で殺せんせーを殺すようになる。楽しみだなあ。やっぱり本校なんか居なくて良かった。




「カルマ...」

「はいはい、何がいいの?」

「...寝よ...?」

「ん、いいよ。てか、それぐらい何時もしてるじゃん?」

「ぎゅっ...て...」

「家に来るの?」

「ん...」

((((なんの話ししてんだよ!!!!!))))
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