改めて見返したらそんなに会話しないのに割と喋るなと思い、全話においてセリフを変更します。とは言っても話の流れには特に影響はしないと思います。セリフの量を減らす感じですね
始まりの時間
カルマside
「起きて...」
ん、呼ばれてるような...けど、眠い。ゆさゆさとゆらさないで。今日は停学明けだっけ。俺を呼ぶ人なんて居ないはず.....いや、葵がいるか。そういや停学中は葵を家に泊まらせてたんだっけ?まぁ彼女に呼ばれたら起きるしかないよね。ただまぁ、普通に起きるのも面白くないし、んーいいこと思いついた。
「わっ...!」
「おはよ〜。いい天気だね〜」
「.......元気...?」
「なんで、疑問符着くのさ。いいや、それより今は何時?」
「...9時前......遅刻...」
見た時計は確かに9時前を指している。やっぱり、生活リズム治らなかったか〜。葵を待たせたみたいだし、そろそろ動かないと。葵に申し訳ないし。
「葵は準備できてる?」
「ん.......ご飯...」
「作ってたの?ありがとね」
お、葵のご飯だ。これは遅刻してよかった。渚くんには申し訳ないけどもう少し遅く行っても良いかも。葵のご飯は最近毎日食べてるけど飽きないしね。
「...ダメ......」
「はいはい、わかったよ。葵お嬢様の仰せのままに。」
「っ.......!」
あーあ、顔真っ赤にちゃって俺の彼女って可愛い〜。さて、怒らない内に行きますか。
葵side
お嬢様って唐突に言われたら照れる...それも彼氏なら尚更。カルマのバカ.....
「ぅー...」
「あはは、ごめんって。さ、葵ご飯食べて行こ?」
「ん....」
そう言って、カルマはボクの作ったご飯を食べ始める。見慣れ始めた光景だけど、何回みても飽きない。そこから少ししてからカルマが食べ終わり、食器を片ずける。遅刻は間違いないからお昼ぐらいのキリのいい時間に間に合うように行くことにした。防衛省の人が来た時ぶりに制服の袖に腕を通し、少しのんびりするため、カルマの元に行く。カルマは自分の部屋で制服のままベッドに寝転がってゲームをしていた。多分、某配管工のレーシングゲームかな?少したったらカルマがボクに気が付き、自分の方に来るように言ってくる。それに従ってカルマの元に行くとカルマは体勢を変えてボクを脚の中に座らせる。力を抜き体を預けると上機嫌そうになった。脚の中でゲームしてるのを見てしばらくすると時間がちょうどよくなる。カルマも準備は出来ているからカルマと一緒に家を出ていく。
「葵、疲れたらおぶってあげるよ。疲れた葵に合わせたら時間足りないしね」
「........ん」
────ただ、ひとつ忘れてたのがE組は旧校舎にあるって事は、毎日1kmの坂を登らないと校舎に行けない必要があること。カルマにそれを伝えても別に遅刻してるし別に良くない?なんていってきたし。ボク自身本校舎のヤツらなんて会いたくないからちょうど良いといえば丁度いいのかなぁ?ま、まぁ行ける所まで行けばいいかな。そんなこんなで向かって行くと坂前で体力はなくなってきた。その上、ボクの体力の無さやカルマが煮オレ買いたいって寄り道した結果間に合わないし。疲れたからカルマに頼むのも....なんて考えてたらカルマの方から「疲れたでしょ?無理しないでよ。」なんて言われ、言葉に従って背負ってもらい坂を越え、旧校舎が見えると少し離れた所から声が聞こえる。
「カルマ.......」
「良いの?別に良いけど。そう言うなら下ろすよ」
校庭の方に大量の人が何かをやってる。遠目からスーツを着た防衛省の人....?が生徒達に何か教えてる。それと・・・目標のタコがいる。
「へぇ〜....」
その状況を見てるカルマのお揃いのカーディガンの袖を掴みながら、カルマの考えてそうな事を予想する。多分、どうやったら驚かせるかなんだろうね。ボクはカルマの思うことを手伝いたい。だからこそ、ボクはボクなりの手伝いを。カルマの望む事をするだけ。でも、少しだけ楽しそう。公に認められた状態で殺すのは初めてだもんね。ボクも少し楽しみだから、わかるよ。
「驚か、したい....?」
「バレた?これが実際効くか気になるしね。」
「ん...」
「ん、りょーかい。そっちも持ってきたでしょ?」
「こっち.....」
一応銃も持ってきたけど、カルマには袖が余ってるカーディガンの袖から対タコ用の刃が長いナイフを見せる。遠目だけど、渚ちゃんも居るしこのクラスは今までよりも楽しそうかも。ねぇ、カルマ。ボクと君なら出来ないことはないよね?今まで通り。そしてこれからも。そんなこと思いながら近づいてくと、やってたことが見えるようになった。どうやら防衛省の人がスーツ姿のまま、2人1組で攻撃してきた生徒を相手に軽くいなしているっぽい。暗殺には必要なのかな....?暗殺っていうんだから対人戦よりは気配を消したりすることや銃を使うことの方が大事なんじゃないのかな?ハッキリはしてないけど、いきなり必殺技を伝授する!って感じではなさそう...それなら、多分必要な事なんだろうなぁ。それも基礎でしょ、これ。気が重くなる。
って、そろそろ終わりそうなのか総評みたいなことを防衛省の人が伝えてる。ね、カルマ。これからのクラスメイト達の度肝を抜きに行こう。そう思い抱きつくとカルマが頭を撫でながらそうだね〜。殺ろうか。って言ってくる。
────挨拶の時間だ。
渚side
まさか体育の授業でナイフ術とかの暗殺技術を学ぶとは.....殺しなんて今まで無かった一般人として育ってきた僕達には慣れてないし必要な事だけど、普通なら習わないはずだよなぁ。でもここは普通じゃない。ここは暗殺教室。基礎があれば何かに役に立つみたいだから、ありがたい。
烏間先生からの総評も終わり、E組の校庭にチャイムが響く。僕は杉野と一緒に教室に戻ろうとした。今日の6時間目は毎週恒例の殺せんせーによる個別の小テストの時間だ。
「6時間目小テストかー」
「体育でそのまんま終わって欲しかったよね、・・・・・!」
校舎に向かう階段の上に制服姿の誰かが立っていた。赤髪の高身長、学校指定のブレザーを着ないで年がら年中着ている黒いカーディガンを羽織り、左手には彼の好物であるイチゴ煮オレの紙パック。その隣には彼よりも30センチぐらい小さい紺色の女の子。髪で片目を隠している。こっちもベストやブレザーを着ないでお下がりであろう袖の余って手の見えない黒いカーディガンを羽織って揺らしている。・・・・・そんな姿の人物たちなんて、僕はこの人達しか知らない。
「カルマ君・・・葵ちゃん・・・」
「よー、渚くん。・・・・・・久しぶり。」
「.....久し、ぶり...だね。」
かなり書いたんじゃね?って思ってたら3000も言ってなかったんで普通に驚きました。多分、平均3000前後なんじゃないかなぁって思っています