誤字修正のお知らせ
簡単に良けれない→避けれない
渚side
「カルマ君・・・葵ちゃん・・・」
「よー、渚くん。・・・・・・久しぶり。」
「.....久し、ぶり...だね。」
相も変わらず、仲は良さそうで2人は恋人のような距離で僕に挨拶をしてくる。いやまぁ、実際付き合ってるんだけどね。葵ちゃんもカルマくんもよかったパッと見変わってなさそうで安心したかな。また、1年間この2人とも一緒なのはすごく嬉しいし楽しみだなぁ。
「わ、あれが例の殺せんせー?すっげ、本トにタコみたいだ」
「あれが......」
そう言って2人は校庭に、運動場の方まで降りてきて困惑したりしているクラスメイトの間を通り抜けていく。カルマくんはいつも通り飄々としていて、葵ちゃんもカルマくんの近くをついて行く。僕の前を通り過ぎる時に葵ちゃんがちらっとこっちを見た。・・・・一瞬だったけど、その目には明らかな憎しみが宿っていたような。
そうして、2人は殺せんせーの前に立つ。
「赤羽 業君と秋月 葵さん・・・ですね。今日から停学明けと聞いていました。初日から遅刻はいけませんねぇ」
「あはは、生活リズムが戻らなくて、下の名前で気安く呼んでよ。とりあえず、よろしく。先生!!」
「......」
「こちらこそ、楽しい1年にして行きましょう」
そう言ってカルマくんはポケットに入れてた右手を差し出して握手を求める。殺せんせーもカルマくんへ触手を差し出す。2人が握手した・・・その瞬間。
・・・・触手が炸裂した。
カルマくんはその瞬間間髪入れずにイチゴ煮オレの紙パックを投げ捨て、左手で持っていた対先生ナイフを振るうが、それはさすがに避けられてしまう。殺せんせーはカルマくんから離れたところへ飛び退いていた。
「・・・へぇー、本トに早いし、本トに効くんだ
カルマくんは右手を顔の辺りまで持ち上げて見せながら殺せんせーにちかづいていく。それにしても初めてだ・・・殺せんせーにダメージを与えた人。それも、ナイフをナイフとして使わないなんて戦法・・・誰一人も考えいなかった。そんな単純な手に引っかかった殺せんせーはわかりやすいぐらいに動揺している。あれ?そういえば、葵ちゃんは?ずっとカルマくんの隣にいてカルマくんの握手の時まで居たはずなのに、2撃目の時には居なくなっていた。少し回りを探すように見回してみたけど、何処にもいない。全くもって見つからない。あの短時間で一体どこに?いや、一度カルマ君が言ってた。葵ちゃんは気配を消したり、探したりするのが得意だって。だから、カルマ君もヤンキーとの喧嘩の時とかにはすごく助かる時があるって。だとしても、まさかここまでとは・・・。
「殺せないから『殺せんせー』なんて聞いてたけど」
「ぬぅ・・・っ」
「あっれぇ・・・センセーひょっとして・・・ちょろい人?」
目を戻すと明らかに馬鹿にして見下している表情で殺せんせーをのぞき込んで挑発しているカルマくん。それに対して殺せんせーは顔を真っ赤にして青筋を立てている。明らかに怒っているのが一目見たらすぐにわかる。殺せんせー、怒りでカルマくんしか見えて無さそうだけど、カルマくんは生徒だからその怒りをカルマくんにぶつけることが出来ないから何も出来ないで居るんだろう。・・・カルマくんはきっとそれがわかっててやっているんだ。
「あはっ、怒んないでよせんせー。・・・・・・そんなんじゃあ、気づかないよ?
・・・・ねぇー、葵?」
「ん......」
「!?」
さっき必死になって探していた葵ちゃんの名前をカルマくんが呼んだ瞬間、彼女は殺せんせーの後ろに姿を現した。ギリギリで気がついた殺せんせーが一瞬で地面に触手か何かを叩きつけ、少し勢いをつけ飛びながら回避するが、葵ちゃんも勢いよく地面を蹴り斜め前に跳躍し、滞空中に前宙してスピードと威力を上げながら遠くに逃げる殺せんせーを攻撃する。殺せんせーが地面に足をつけた時には、殺せんせーのアカデミックドレスの袖から覗く触手が三本も切断され宙を舞い、葵ちゃんがカルマくんに空中で前転した勢いのまま抱きついていた。
運動場に残る全ての全員の目が今の一連の流れに向いていた。・・・無理もない。僕達が1週間かけて自爆したりといろいろ仕掛けても、たった1発のビービー弾ですらかすりすらしない殺せんせーの触手を、対面して、数秒で、二人だけで計4本の触手を切断してみせたのだ。
「あはっ...あははっ......!三本...っ!....取ってやった.....っ!」
「おっと、凄いじゃん。良くやったね。」
「....つかれ、た.....」
彼女の余ったカーディガンの袖からは対先生ナイフが2本見えていた。・・・二刀流で暗殺を仕掛けたのは彼女が初めてだ。それにあの袖から見えるってことは多分、僕らのより刃の長さがあるはずだ。かなり衝撃的な事した本人達はボクらのことを気にせず飛んできた葵ちゃんを受け止めて地面に下ろし、頭を撫でているところを見ていると、茅野が僕の所に近づいてきた。
「渚、私E組に来てから日が浅いから知らないんだけど、あの二人ってどんな人なの?付き合ってるの?」
「カルマくんと葵ちゃんだね。赤髪の方がカルマくん。2人とも1年2年がクラスが同じだったんだけど、2年の時に続けざまに暴力沙汰で停学くらって・・・このE組には学力以外の理由でも落とされるんだ。んー、どうなんだろ。でも、1年の時から早く付き合わないかなって言われてたよ。」
茅野から2人について聞かれ、僕の答えれる範囲を一つだけ除いて答えていく。殺せんせーを放ってほいて、カルマくんに頭を撫でられている葵ちゃんと頭を撫でながら反対の手でナイフを回しているカルマくんを見ながら答えていく。
「でも・・・このクラスじゃ優等生かもしれない」
「?・・・どういう事?」
「凶器とか騙し討ちの「基礎」なら・・・多分あの二人は群を抜いてる。それこそ、ペアになったら烏間先生に勝てるかも知れないほどに。」
───ねぇ...どうせキミも......私達を...裏切って.....見捨...てるん、でしょ....?なら、バイバイ...だよね.....?
───逃げないでよ?殺せんせー。「殺される」ってどういうことか俺らの手で
葵ちゃんがカルマ君の手を取り手を繋いで、動揺して戦慄してる殺せんせーを置いて、固まっている僕達の方へ、・・・正確には僕らの教室の方へと歩いていく。
「あ、葵ちゃんの読解術まとめ作らなきゃ。」
「読解術まとめって?」
「葵ちゃん、無口というか言葉数が足りてないからよく勘違いされるんだ。一応、カルマ君程じゃないとはいえ僕もわかるけどいつも一緒にいれるわけじゃないでしょ?だからどんなことを伝えたいのか理解してもらう為の解説をね?」
「あはは、そうなんだ。どんなのがあるの?渚」
「んー、そうだね。まだあんまりわからなかった頃に言われて驚いたやつをいうね。状況としては僕とカルマ君と葵ちゃんで帰ってた時ね『渚ちゃん......いらな、い...ゴミ.....』どう、わかる?」
「え!?わからないよ!どういう意味だったの?」
「いらないゴミあったら捨ててくるよって。その時さ、2人と会う前にお菓子食べててその袋があったんだけど当然2人は知らないと思ってたからさ、驚いたよね。カルマ君が教えてくれたからよかったけど居なかったらと思うとね。」
「それなら確かに必要だね。渚、私にも教えてよ」
「うん、いいよ。正直助かるから」
この次の話も出来てたのですが、間違って最初数百文字を消してしまったのでかなり萎えました。一応、復旧はしていますがすんごいもどかしいです。