ボク達の乱入で無事とは言えないかもしれないけど、一応体育の授業は無事に終わり皆は教室に戻ろうとするが、ボク達は防衛省の人に呼ばれて教員室に入っていた。
「前に暗殺の依頼をしに、自宅へ訪問させてもらった時以来だな。改めて挨拶しよう。俺は烏間と言う。今回の体育の授業から担当を務めるようになり、ナイフ術などを教えている。担任はアイツだがどう見ても人では無いので、書類上は俺が担任という事になる。だが、君たちの事情は聞いている。無理に俺の事を教師だと思わなくてもいい。しかし、人前の時は敬語を使ってくれ。これからよろしく頼む。」
「......」
「ふーん、そんなこと言うんだ。んまぁ、アンタはまだ良さそうだ。よろしくね、烏間先生。」
「...一つだけ......」
「何だ?」
この質問の回答によってはボクはこの人を信じてもいいかもしれない。担任なんて嫌いだし、先生自体好きでもないけどこの人は自ら無理して思わなくていいって言ってたし。だから、この回答次第では信じる。
「もしも...E組の命と交換で、あのタコを......確実に殺せる...と言う状況で......その決定権は貴方が、握って...いるとする....なら、どうする.....?」
「...合理的考えるなら実行すべきなんだろう。しかし、俺自身の想いで言うなら君たちE組の生徒達の命を使ってでも殺したいとは思わない。だから、その時が訪れたら俺は間違いなくやらないだろう。」
「...よろ、しく.....」
ん、この人は信じれそう。この人は自身の想いを貫き通そうとして、その状況をどうにかできそう。本校舎のアイツらみたいに保身に走る事しか出来ない奴なんかとは大違い。その上、指導者としての指導力も有りそうだしあのタコなんぞよりも信じれる。
「そうか、改めてよろしく頼む。ちなみにさっきの行動はどっちかが作戦を考えたものか?それともその時の行動で合わせたのか?」
「へぇ、2人で考えた作戦では無いのはわかったんだ。アレは特には考えてないよ、ほぼ個人。最初の不意打ちで威力とか有効性を確認することだけは伝えたけど、葵の行動に関しては何も言ってないし。」
「なるほどな。」
「そも、そも.....カルマ...作戦...いらない....」
烏間先生も聞きたいことは聞けたのか満足して、これからよろしく頼むと言い話が終わり、ボクはカルマの手を握り行くか聞くとカルマはすこし考えてから烏間先生に一つだけ聞きたいことがあると言った。
「ねぇ、あのタコの席ってそこの本が積んであるところ?」
「あぁ、そうだが。漁りたいなら個人情報にさえ触れなければ黙認してやろう」
「ありがと。これでまた煽れる。葵、これ後であのタコに渡してやってよ」
カルマが烏間先生に尋ねたのはあのタコの席と物色する許可みたいで、無事に獲得したカルマはウキウキで扉を開けて漁る。そうするとジェラートや色々なジャンルのそーいう本が出できた。教師だろうものが校舎にそーいう本を大量に持ってくるとは最悪...ありえない.....そう思ってたらあのタコの本をカルマが渡してきた。カルマの言いたいことはわかるけどさ。
──ぶにょんっ
──ぶにょんっ
──ぶにょんっ.......
ボクとカルマが職員室を出て教室に戻ると、既に皆は小テストっぽいものを解いていた。後ろの扉を開いて入った為、開けた音に反応して皆こっちを見るけど、無視して入る。渚ちゃんに席を教えて貰い、カルマの隣の席に座ると机の上には皆と同じような小テストが置かれていた。カルマと目を合わせてお互い考えてることを把握する。さっきのジェラートとか使うのね。ん、早めにテスト終わらせるよ。ボクは早速テストに取り掛かった。あのタコはボク達が長い間学校に行ってなかったから、ボク達の学力を測りたいんだろうけどボク達が一切勉強せずにいたはずがない。甘く見るなよ。素早く終わらせ次のプリントに手を撮る。けど、教室に入った時から聞こえるこのぶにょんっ...って音は何?
「・・・さっきから何やってんだ?殺せんせー」
「さぁ・・・?壁パンじゃない?」
「あぁ、さっきのカルマと秋月さんにおちょくられて、ムカついてるのか」
「触手が柔らかいから壁にダメージ行ってないな」
・・・・・・あのタコの壁パン?の音なんだね。と言うか、ボク達のせいってよりもあのタコがチョロいのが悪い。それにしてもうるさい。テスト中に出す音ではない。
「ぶにょんっぶにょんっ五月蝿いよ!殺せんせー!小テスト中なんだから!!!」
「こ、これは失礼!」
ほーら、怒られた。一応小テスト中なんだからあんな音出してたら怒られるに決まってる。触手での壁パンに対する抗議を境に皆集中力が切れたみたいで、テスト中の緊張した張りつめていたような雰囲気から緩やかで穏やかな授業中の雰囲気に切り替わったような感じがした。
「よォカルマァ。大丈夫か?あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」
「そこのちっちゃいのと共におうちにこもってた方が良かったんじゃなーい?」
そこのちっちゃいのってボクの事か...身長ないのは否定しないし別に身長望んでもないけど他人に言われるのは癪だな。
「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん、寺坂。しくじってチビっちゃった誰かの時と違ってさー」
「なっ!チビってねーよ!テメ喧嘩売ってんかァ!」
「こらそこ!テスト中におおきな音立てない!厳しい先生ならカンニングとみなされますよ!?」
(((いや、あんたの触手も五月蝿いよ!)))
絡んで来たのは...寺坂って言うのかな?身長あってガタイの良さがわかるけど、なんかイキってると言うか他人と違う俺カッコイイとか思ってそうな男子。ボク、このクラスは来たばっかなのもあるけど、今までも渚ちゃんとカルマぐらいしか関わりが無いからあんまり分からないんだよね。
あれ、そういや停学中前半の時に来たファッションセンス壊滅的な女の先生はどこに行ったのかなぁ?あの人E組担当って言ってた割には再会してないし。そんなこと考えてたら、カルマがジェラートを取り出し始めた。そして、一瞬だけカルマと目が合い、お手伝いよろしくと伝えられる。ん、りょーかい。さっきの本を取り出せれるようにしとく。
「ごめんごめん殺せんせー。俺もう終わったからさ、ジェラート食って静かにしてるわ。」
「ダメですよ。テスト中にそんなものを・・・そっ、それは昨日先生がイタリア行って買ってきたやつ!」
(((お前のかよ!!!!)))
「あ、ごめーん。教員室で冷やしてあったからさー・・・葵一口あげる。」
「...おい、しー......」
「ごめんじゃ済みません!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んできたのに!それに、さらっと秋月さんも食べましたね!?」
「...後で...?」
「食べに行くのはいいね〜、で?どーすんの?殴る?」
「殴りません!残りを先生が舐めるだけです!っ!?」
カルマが挑発するようにタコのジェラートを一口舐めて、ニヤリとした笑みをあのタコに向ける。案の定その挑発に乗せられたあのタコがジェラートを取り返そうと近づいた瞬間、足?の触手からバシュッ!と音がなる。
「(対先生BB弾が・・・いつの間にか床に!!)」
触手が溶ける。
触手が解けてヤツが驚いてる所に合わせてヤツの足と腕目掛けて発砲する。頭の方はカルマが狙う筈だから、これでいいはず。
「あっは──まァーた引っかかった。葵、ナイス〜」
「グッ.....」
最低でも一本奪う気で銃を撃ったボクとは違いカルマはパン、パン、パン、と3発間を空けて顔狙いで撃つ。それであのタコは慌てて後ろに下がりながら避ける。
「何度でもこういう手使うよ。授業の邪魔とか関係ないし、それが嫌なら・・・俺でも俺の親でも殺せばいい。」
「・・・」
「でもその瞬間からもう誰もあんたを先生とは見てくれない。ただの人殺しのモンスターさ。」
カルマがあのタコのジェラートをアカデミックドレスにベチャッと押し付ける。あ、勿体ない・・・割と美味しかったのに。テスト用紙を持ってるのを見つけたからボクも同じ様にテスト用紙とあの本を持って立ち上がる。
「あんたという「先生」は・・・俺に殺された事になる。はい、テスト。多分全問正解。葵終わった?」
「ん......ダメ...?」
回答を投げ渡しながら教員室で見つけたそーいう本数冊を表紙やカルマが指定したページを開いて皆にも見える様に手に持ち見せ付ける。
「にゅやっ!?な、なんで持ってるんですか!と言うか見たんですか!?女の子は見ちゃ行けませんよ!!」
「...ない.....カルマ...」
(((なんてもん持ってきてんだ!と言うか、カルマ(君)は見たの!?)))
あのタコや寺坂とか色んな方にあの本をぶん投げて手軽になる。本に対しては何とも思わないけど、教員が学校で読むものではない。
「じゃあね「先生」〜 明日も遊ぼうね!行こ、葵」
「.....ジェラート...」
「食べに行こっか」
渚side
──カルマ君と葵ちゃんは頭の回転がすごく速い。今もそうだ、先生が先生であるためには越えられない一線があるのを見抜いた上で、殺せんせーにギリギリの駆け引きを仕掛けている。けどカルマ君は本質を見通す頭の良さとどんな物でも扱いこなす器用さを、葵ちゃんは男子でも勝てない程の瞬発力と目的を達成する為の判断、解析力を人とぶつかるために使ってしまう。
殺せんせーside
「まったく・・・彼らのせいでジェラートの買い直しだ。頭が良く手強い生徒だが彼の言う通り教師を続けるためには・・・殺す事も傷付ける事も許されない。・・・さぁてどう片付けてやりますかねぇ。」
あの子達は駆け引きをほんとによくわかっていますねぇ。先生の手が出せないギリギリを攻めてくる。だからと言って先生を殺せるとは限りませんねぇ。ジェラートに関しては許せませんけど!
葵side
カルマと今後どうやってあのタコを暗殺するのかと言う計画や今日のお夕飯に何を食べたいか等話しながらジェラートを食べて駅に向かう途中で個人経営のお店に寄り道して飲み物を買う。そこでは珍しく瓶コーラを売ってるみたいでカルマは珍しがり瓶コーラを、ボクは普通にペットボトルでジンジャーエールを選ぶ。そのまま飲みながら歩くと駅前で渚ちゃんがクラスメイトと別れていた。
「じゃーな、渚!」
「うん、また明日〜」
渚ちゃんに声をかけようと思ったら本校の奴が渚ちゃんを見て何か言っている。
「・・・おい、渚だぜ」
「なんかすっかりE組に馴染んでるけど、だっせぇ。ありゃもぉ俺らのクラスに戻ってこねーな」
「しかもよ、停学明けの赤羽と秋月までE組復帰らしいぞ」
「うっわ、最悪。マジ死んでもE組落ちたくねーわ」
....ふーん、聞こえていても言い返せないからって渚ちゃんのこと馬鹿にしてるんだ。カルマの方を見て、仕返しすることを伝える。カルマも同意見のようで瓶コーラの持ち方を変えて静かに近づいていく。
「えー死んでも嫌なんだ。じゃ今死ぬ?」
そう言って持ってた瓶を色々言って渚ちゃんのことをバカにしていた本校のやつの頭の近くの電信柱に叩きつけ割れて鋭くなったその先を見せながらそう言う。カルマが近づいてきたことに気が付き驚いてバカ達は捨て台詞と悲鳴を吐きながら逃げ出す。
「あっ赤羽!」
「うわぁっ」
カルマの方を向きながら逃げるために走ってる為前をあまり見てない。そんなバカの目の前に気配を殺して立ち、タイミングを合わせて気配を殺すのをやめて目の前に唐突に現れたようにしつつ声をかける。
「ね...地獄、見る.....?」
「あ、秋月!?」
「うわぁぁぁっ!?」
しりもちを着き無様な姿を晒してる本校のやつを無視してカルマと渚ちゃんの方に歩いていく。カルマは楽しそうな表情をし、渚ちゃんは少し困惑してるような表情でこっちを見ている。
「あはは、殺るわけないじゃん。ねー葵?」
「ん...」
「・・・カルマ君、葵ちゃん」
ペットボトルのジンジャーエールをカルマに1口あげながら、カルマからの質問に答える。渚ちゃんは何か言いたげな感じでボク達の名前を漏らすのを渚ちゃんの飲み物を自販機で買っていたら聞こえてきた。
「ずっと良い玩具があるのに、また停学とかなるヒマ無いし」
「嫌い....?」
「でさぁ、渚君。聞きたい事あるんだけど」
渚ちゃんに自販機で買った炭酸ジュースをあげながら駅の改札を抜けて中に入っていく。久々の3人で話す機会だ。少しテンションが上がる。
「.....詳しいっ...?」
「・・・う、うん。まぁちょっと」
「あの先生さぁタコって言ったら怒るかな?」
「・・・タコ?うーん、むしろ逆かな。自画像タコだし、ゲームの自機もタコらしいし。この前なんか校庭に穴掘って・・・『タコつぼ』って言うまぁまぁウケてた一発ギャグやってたし。先生にとってちょっとしたトレードマークらしいよ」
「・・・そ〜だ、くだらねー事考えた」
「なら...泊まる......?」
「いいよ〜。ご飯もよろしくね。ついでに作戦会議だね」
「...2人共、次は何を企んでんの?」
わかった。また、冷蔵庫の中好きに使うからね。なんて会話を続けてたら渚ちゃんからの疑問が聞こえてきた。勿論、そんなの決まってる。
ボク達は線路側を背になぎさちゃんの方へ振り向き変える。渚ちゃんはボクたちの表情を見て目を見開いたような気がした。
「・・・俺さぁ嬉しいんだ。ただのモンスターならどうしようと思ったけどら案外ちゃんとした先生で、ちゃんとした先生を殺せるなんてさ。前の先生は自分で勝手に死んじゃったから。」
「......前...から、殺し...たい、の...」
「....?」
ちょうど来た電車に反射した斜陽できっとボク達の笑みが映えてるんだろう。その時、渚ちゃんの目でボク達がどう映ってるのか気になった。
「カルマ...」
「豚肉でいい?」
「ん...」
「もう出来る?」
「準備...」
「はいはいー」
「子供...」
「誰が子供みたいだって?」
「くす、ぐっ...たい...!でき、た...から...っ!」
基本的に、毎日投稿の予定ですけどストックが減ったりするとなんか不安になりますねw 感想とかお待ちしてるんで気軽にどうぞ〜 まぁ理由ない批判とかされると困るんですけどもね