私が触れてきた各種の仕事は機関が扱う全てを網羅してはいない、が。
ただひたすら仕事をこなしていくだけで下位から中位に上がるものだ。機関の意思決定部署に所属する最高位と高位メンバー達から承認を受けて、私は機関の中位メンバーになった。
仕事の達成率や取り組み方が機関での評価基準にちゃんと入っているのかは怪しいが、チカラに関する能力の高低だけが評価対象でも私は多分問題無いだろう。
中位メンバーには弟子を割り当てられるが、私は直ぐに弟子をとらされてはいない。仕事は機関所属者2人1組で基本行うから、弟子が居ないのでまだ師匠と一緒に行動している。師匠から学べる事は、学ぶかは別として、いくらでもあるだろうし、それに弟子が居てもちゃんと教えられるか不安なので、中位に上げられなくても良かったかなと思っている。
機関内で以前よりも敬意を払われている、筈だ。実感はないが。機械系の技能磨きの資材集めも、楽になった気はしない。機関外で通貨を払って集める方が多様な素材や部品が手に入ると聞くがそこまでする気は出ない。機関の備品に物足りなさは私には感じられないし。
機関所属者というだけで国内外で一定の敬意は得られているらしいから、中位に上がる利点は無い気がする。機関内の地位は基本的に自分で申請するものじゃないのでどうしようもないけど。
どんな仕事をしたいか相変わらず聞かれないし、やった事のない仕事に関わる事は無いのかもしれない。本部の警備や記録庫の管理とか少しやってみたい。情報収集とか機関メンバーの候補を探したり機関の運営は余りやりたい気がしないけど、戦闘が起こらないなら起こるものより良い気もするな。危険も薄くしか感じた事が無いし戦闘が苦手ではないのだが。
宇宙船の操縦技能よりも神聖武器を使う技能の方が私には伸ばし易いと最近気付いた。だから戦闘も、宇宙船同士の格闘はやや苦手かもしれない。それでもチカラを操る感覚のない者達には負ける感じはしないけれども。
神聖武器を振り回すのも心身を鍛える修行の1つとされているが、心身を磨くのは私はさほど得意だと感じられない。チカラに身を任せて適した動きを引き出すのは、自分自身の心身とは別物という感覚なのだ。
心身の鍛錬で高名らしい機関メンバーに話しかけてみるべきだろうか。おっくうだけど…。
神聖武器の動力の宝石、そこから引き出される半実体の刃は、チカラとの親和性が高いから、神聖武器に関連したチカラの技能が比較的楽でもおかしくない。楽な方に流れるのは怠慢で良くない事だろうな。型や刃の強化技能に注力するならもっと厳しく鍛え込むべきなのか…