英語なんか誰も喋っていない   作:シューズ

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デパ・ビラバとの出会い

 1人の仕事の帰り、宇宙船を操縦して星の大気圏から出て光速移動の為の計算に入っていると、恐怖に射抜かれた。…私の感情じゃないな。チカラを通して感情が伝わって来ていた。

 明確な思考は読み取れない、ぼんやりとした中で泣きたいという感覚だけがくっきりとしている。感情が伝わって来た方向へ飛行してみるか。危険な状況の誰かが居るなら機関メンバーとして見捨てるべきではないだろう。未だ状況はよく分からないが…見付けた、あそこからか。

 

 2つの宇宙船が接したまま宇宙空間を漂っている。

 

 あ、盗賊かよ。襲っている所を丁度見るとは…。

 

 被害者ごと破壊するか、いや駄目だよなあ。盗賊側の船だけ破壊するのは可能だろうか。私の船は接舷して乗り込む用の造りじゃないし…空気遮断用のバリアがあるのみで開いている場所があった。盗賊の方の中型船には。

 

 1人乗りの小型船だし飛び込めるな。そうするべきだ…。武装しているから外から破壊する方が楽なんだが…

 敵船内に突っ込む。操縦席の覆いを上げ、狭い船内から飛び出す。腰のベルトに吊るしている神聖武器を手に取り、スイッチを入れて紫に輝く刃を出す。賊を片付けるぞー。

 

 宇宙船についての知識も習うし、生物の気配に向かって船内を走る。通路上の閉まった扉は神聖武器で中心を大きく切り取り穴を開ける。銃を向けて来る奴に遭遇、弾を刃でそらす。立ち止まり、弾をそらしつつ機関所属の者だと名乗り武装解除を求める。賊だな。武装解除に応じないから、走り出す。近付いて浅く斬る。

 奥に強いチカラを感じる。悪の側面には感じられないから、被害者のだな。まだ生きているのが1体は居る、急がないと。

 

 倒した奴に続いて現れた賊共に向けて撃った来た弾を跳ね返す。全ては思い通りの場所には弾けないか。チカラから第六の型【合成】の適した動きと先読みと反射神経の強化をより大きく引き出し、生き残りに接近して神聖武器で敵の装備と肉体を斬ってゆく。

 12体殺してしまった。無抵抗ではなかったし武装もしていたが…生命が消えるのがチカラから伝わるのは気分が悪い。賊の生き残りは少ないし死に掛けばかりだ。放置して行くのは良くないが…

 

 立ち止まる。小さい生物に銃を突き付けた奴が私に武器を捨てろとか色々と喚いている。私が感じたのはあの小さいののチカラか。赤子だろう…親はもうこいつらに殺されているのかな。

 足にチカラを集めて飛びつくか、チカラで直接相手の動きに干渉するか銃を奪うか。神聖武器をチカラでスイッチを押さえて刃を出したまま投げる方がいいか。確実に赤子を救える。投げた後に赤子をチカラで引き寄せよう。

 

 神聖武器を投擲し赤子を引き寄せ両腕で柔らかく抱きとめた。成功だな。

 …チカラによる直接的な干渉よりも神聖武器を通しての方が練度が高いのは改善した方がいいかな。敵が後1体きりじゃなければ立ち回りが上手くいかなかったろうし、殺す事になった…。

 

 

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