英語なんか誰も喋っていない   作:シューズ

14 / 26
フォームⅤ:シエン

 仕事をあまり割り振られなくなった。弟子の教育がひと段落つくまではこうなるらしいが、私はまだ弟子に時間をかける必要がないので、2人組で行動できていない他のメンバーを見付ければ仕事量は戻る筈だ。ただし仕事をしたいとは思わない。怠けるのは良くないから、誰かに誘われれば受けて2人組になるか仕事の助っ人にはなろうと思うが、それまでは自己訓練をしていよう。

 国内の多様な星の環境や文化を次々に学び、機械知識・技術を蓄積していく。それほど強く印象には残っていないが、機関で重要視されるのはチカラに関するものだし改めようとせずともいい筈だ。

 チカラについて、ほぼ感覚でしか分からない。チカラに関する感覚さえ一部の生物のみが持ち、同種族でも有無の差があり、更には感覚の鋭敏さにも個体差がある。私は鋭敏な方なのだろうか。チカラを用いた技能は、現存する全てにまでは適性が無いが、神聖武器を用いた戦闘法には適性が高めのようだ。型を一~七の全て修めようとしてみるべきだろうか。1つの型を極めるのも、自分に合わせて改造するのも、複数の型を使い分けるのもメンバーそれぞれだが…。

 

 【始め】、【合成】、【決闘】に続いて別の型を学んでみよう。【合成】については引き続き鍛え込むとして、番号の大きいものを選んでみる。

 第七の型は修得に許可が必要で全ての型を学ばないといけないそうだ。第六の【合成】の型はもう身につけているし、第五の型を学んでみよう。

 

 

 

 

 記録を見て動きを学んでいく。立体映像の見本を、修練場でなぞっていく。チカラから第五の型を引き出し、身を任せる。偶に手合わせを申し込まれれば受けて第五の型を使ってみる。

 

 

 

 

 第五の型は攻撃的だ。あまり機関の理念にそぐわない気がするが、仕事上で敵と生身で相対した時は役立つ。護衛の際には使い辛く第六の型を使っているけど、銃弾を跳ね返して敵に当てるのは第五の型に向いている。

 

 第三と第四の型から派生した型らしいが、【合成】の型とは似ていない。第五の型と似た動き方も第六の型には収録されているが、第五の型全体として力強いという特有の印象がある。第五の型の派生型には、更に力強い攻撃的な型もある。この派生型には第五の型に身動きの素早さが加えられていたが、動きにやや無理が生じる印象だ。鍛え込んでいけば違うのだろうか。

 強打や連続攻撃の動きが多くあるので、第六の型にも無くはないが、宇宙船や建物の隔壁の破壊には向いている。緊急的な移動時にはそうする機会がままあり、特に頑丈な材質や構造でも第五の型なら手早く破壊出来るので私の選択肢が広がった。私の弟子にも第五の型を薦めようかと思うぐらいだ。彼女の希望を優先するけど。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。