英語なんか誰も喋っていない   作:シューズ

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ヨーダの系譜 フォームⅣ:アタル

 第五の型を使って手合わせ相手の中位メンバー達や高位メンバーに勝てるようになっても未だに私の弟子は神聖武器を自作する時期ではなかった。第六の型を使った方が簡単に勝てるのは練度の差もあるだろうが私の向き不向きもあるのではないだろうか。

 第五の型で相手の防御を崩すよりも第六の型で相手の苦手な立ち回りをする方が楽だし早い。第五の型をもっと磨き上げれば相手を探る時間を取らず力づくで終わらせられるかも知れないが…。型の性質としては第五の型の方が勝ちやすいように思える。

 

 ただ、勝ち負けに拘るのはチカラの悪の側面に繋がりかねない。チカラのより深い理解、一体化こそが、機関が神聖武器を振るうのを推奨する題目だし…第五の型にかける時間を新しい型の修得に注ごうか。

 

 学べるのは後は第三か第四の型の2つ。これらは第五の型の派生元らしいが…機関では別物として扱われている。

 最高位メンバーの使う第四の型を学んでみよう。彼に教えを請えれば有意義だろうし。

 

 記録庫で第四の型の動きを閲覧し、複数の記録を借りては返却し、修練場で動きをなぞる。チカラと繋がり動きを引き出すが、動作がとても大きいものでありがちだ。隙が多く感じる。最高位の方に助言を求められるな。序に私の弟子との接し方も聞いてみよう。最高位の方がまとめて教育に関わっている1体だし、彼は長い期間に渡って多くの弟子を育てているし。

 

 

 最高位メンバーの教えは心構えに関する事が多い。具体性に欠ける気もするが、何度か第四の型を見せてはくれた。動きを彼独自に改造しているが真似できなくもない。移動速度・頻度を大幅に増すと隙が一切無いように見える。もっとも、彼は機関でも最大のチカラの強さを持つからこそ続けられる動きだとも思う。チカラによる肉体強化の負担が、私が真似るならば大きくなり過ぎるだろう。

 最高位の方が紹介してくれた第四の型の使い手と主に手合わせをしてきたが…私の方が強くなると第四の型は急に力不足に感じられ始めた。

 

 第四の型はチカラを用いた大跳躍などで大きく動き回り、牽制や威嚇に有用だ。しかし私のチカラによる先読みが第四の型の知識が増したことで精度が上がり、その意味が無くなったようだ。動きが互いに分かっていても第一、第二、第五、第六の型なら第四の型よりも有効に使えるのに。

 【始め】の型は決まった動きに付け加えられる自由度が高いし、【決闘】ならそもそも読み合いが前提になっている。

 第五の型に至っては相手が動きが分かっていても対応できない程に攻め立てる攻撃性が見せられるし。

 【合成】に関しては動きが多様過ぎて読めないというものなので、特定状況下なら第四の型と同じだけども。牽制や威嚇をしたいなら第四の型に似た動きになるし。

 

 まあ、第四の型は銃弾に対しての守りに優れているらしいし、神聖武器を振るうメンバー同士の手合わせで劣っていると決めつけはしない。実戦で第六の型では防ぎきれなかった事はないけど、鍛えて損はないだろう。

 

 跳び回れない狭い場所では当然使い難いが、私の弟子が望むなら止めようとは思わない。第一の【始め】の型なら狭い場所でも問題なく使えるのだし。既に彼女は【始め】の型をそこそこ使いこなせているように見受けられるけど、同じ型を使い続けたいとは考えていないようだ。向いている型について聞かれたが…第三と第七の型以外ならどれでも私が教えられると言っていいだろうけど、彼女に適した型がどれかは判らない。私が最も得意と言える型も無いし…どの型にも苦手意識も得意な感じも無い。第六の型が最も練度が高いけどかけた時間が最長だからだろうし、仕事でも状況によっては第五の型を使うし…第六の型の使用頻度が1番高いが。

 私の弟子が神聖武器の動力源である特殊な宝石を採りに行くのはもう直ぐだから、少し焦る。本格的に弟子と向き合う時期が近づいて緊張もしている自覚をした。心を落ち着ける技能は機関では必修だしチカラを扱う上で必要だが、これを弟子に教えるなら知り合いになった心身の鍛錬で高名なメンバーに任せたいな。

 

 

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