機関所属者として必要なものは、チカラに関する事柄が主だ。倫理観や神聖な武器の扱いなどだが、修めるのに時間をかける。下位から最高位まで、仕事とは別に取り組み続けることが機関では求められる。
で、これと仕事以外は、やらなくていい。食事、睡眠、記録の視聴しか私はやっていなかった。だが自主鍛錬をするべきだった。
例えば、早く下位から中位に昇格するためには自主鍛錬をするべきだった。…早く昇格したいとは思っていなかったが。機関では向上心は推奨も否定もされていなくて、ただ同じ下位メンバー達は昇格を望んでいた…多分。交流が殆どなかったから言い切れない。
向上心が薄くても咎められなかったが、勤勉さは善とのこと。で、ぼんやりしている時間を鍛錬に使おうかなと思ったのだ。師匠との鍛錬が前より楽に感じて来たし疲れていなかったこともあるかも知れない。
何をするか?芸術作品を作ることや、チカラを用いた話術、そして神聖な武器を使う戦闘の為のスタイルの習熟を、チカラへの理解を深めるとして機関は推奨しているけど…他にも共通語以外を習得したり、機械の扱いを更に学んだりという選択肢がある。
神聖武器と宇宙船の修理は、簡易的なもの以上を学ぼうかな。記録庫にはやり方を記したものがあるだろうし、師匠か機械弄りが得意なメンバーを師匠に紹介してもらって指導してもらうのもありだろう。
ただ…チカラを感じて身を任せれば何でもなんと無く色々出来るから、私は大体それで乗り切ってきた。師匠に付く前のメンバー達をまとめて行われていた機械関係の授業の内容を、全て理解できているとは言い難い。
でもチカラを使い直感でいけるかもな…。
仕事の合間に、本部へ帰ると師匠との鍛錬とは別に機械について学ぶ様にした。
まあ基礎知識すら無しだとさすがにチカラを使っても出来ないものは出来ないみたいだし(私は宇宙船の建造もロボットの製作も、やってみたが出来なかった)、ちゃんと身に着けるか。部品も道具も機械弄りが好きなメンバー達からいくらでも融通してもらえるみたいだしね。
…道具はチカラを使えば無くてもいけるし、最悪材料さえあれば宇宙船を自作できる、とかがゴールか?材料の採掘も、チカラで位置の感知と取り出しが出来るかな…加工は難しいよな…。
機械類の部品を置いてある本部内の地区に行くと、多くのメンバー達に会い、話し掛けられる。
神聖武器の製作は2回以上するメンバーはいないと思い込んでいたようだった。私は既に1本作っていて、あれ以降やる事などないと思っていたが、1人で自作の神聖武器を2本以上所持するメンバー達がいた。そんなに要るのか?要るとしても過去のメンバー達が残したものがいくらでもあるだろ。そう劣化しないらしいし。
聞きそびれたが、まあ、芸術作品として仕上げるメンバー達に聞かなくて正解だったのだろう。
ロボットの改造は、私はロボットを持っていなかったが面白そうだった。宇宙船自体を弄るのは機械に精通した高位メンバーでないと咎められるが、宇宙船に補佐用に繋げられる独立したロボットの改造は寧ろ推奨されるとか…。自分で持っているロボットなら、改造していいらしい。やっているメンバーは多いみたいだ。
宇宙船まではいかなくても、乗り物をいちから自作するメンバー達も居た。宇宙船も自作するメンバーも居るのかもしれない。
機械の修理、製造技術は極められない気がする。チカラに関する技能なら極められるとも思わないが、【合成】の型は今に高位メンバー達に届くという感覚がある。最高位メンバーにも、多分。彼は高齢のせいかあまり型を見せる事がないが。