英語なんか誰も喋っていない   作:シューズ

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ランコア、ラスター、ヴァ―パッド、etc...

 獰猛な獣を飼うという趣味がある。機関の外の話だ。機械弄りなら趣味として行うメンバーが結構多くいる印象だが…。機械に関する嗜好には共感出来なくもないけど。

 

 国が指定した重犯罪者を捕らえる為に赴いた星で、犯罪者達を纏めるグループのボスが、私達が望む者の引き渡しと引き換えに見世物として戦って見せろ、と言ってくる時があり…。

 もしかしてどこの星にも同じ奴が居るのかも、と思う事がある。ボスの種族が同じ場合だけでなく、違う時でも、『この前も会いましたっけ?』となる。

 戦う相手は、ボスのペットや部下や戦闘用ロボット…ペットと言っても、愛玩用ではなくて、わざわざ危険性で有名な野生動物を捕まえて来させて、敵の処刑などに使うらしい。愛玩用のつもりかも知れないが。

 

 見世物への参加を受諾しそこで死ぬメンバーも偶に居るらしいが…機関所属者だけが、上手くチカラを使うのだ。メンバー以外でもチカラへの感覚を持つ者はいるみたいだが、チカラの訓練は機関が独占しているようで、チカラを感じ取れない者達からすると、機関のメンバー達は特別な能力を持つ強力な戦士である。

 神聖武器も機関がほぼ独占していて、機関所属者を殺して奪いたがる犯罪者達も多い。高く売れるそうだ。メンバー以外が使用すると、チカラなくては銃弾は弾けない上にメンバーが咎めに赴くので死蔵する事になるが。国の遠く外までは追わないらしいが、国の外縁部付近までなら高位メンバー達が派遣されかねない。

 

 様々な星があり、固有の生物が居るが、私は星ごとの特徴として怪物どもを覚えてしまった。宇宙で特に危険な野生生物達は、チカラと神聖武器を持ってしても手こずり、それらについて本部の記録庫でどこの星が原産か調べたのだ…。一部の星々とそこの出身者に対して偏見を持ってしまったかもしれない。前世の妄想が消えてない事を併せると、私は差別的なのだ…。

 

 チカラで自分自身を強化するより相手に働きかけて抑え込む方が有効な状況が多かった。知的種族やロボットが銃を向けてくる時は自己を強化するべきだが、そういう場合には不要だった神聖武器にチカラを流し刃を強化する技も、頑丈な怪物相手にはかなり役立った。機関で大して重視されない技能だ。エネルギー体の刃はほぼ何でも溶断できるし、銃弾は跳ね返せるから。それに簡単に出来るし。まあ、刃を強化しても武器を振り抜くのにかなり手応えがあるのもいたから、私は鍛錬する。

 

 巨大な怪物相手だと刃を延ばす技能が欲しくなったが、師匠に聞いても知らないらしい。かと言ってチカラを用いた独自技能の開発は難しいらしい。まあそうだろうな、と試さなくても思う。チカラに関する技能はそもそも修得自体が難しいと私も感じているし、機関の歴史に残っているが失伝した技も多いようだ。死者蘇生とかの再現出来ない伝説の業を含むが、誇張が入っているかも。

 獣をチカラを用いて手懐ける技能は残っているが、特定種族にのみ手懐けられる怪物が数種あったりと、機関内でも適性が求められる特殊技能らしい。人族には対応する怪物は居なかった。探せば見付かるかも知れないが、そもそもこの技能を私は磨いてない。機関本部に飼育場があったが、そこに居るのを相手に練習するべきだろうか。人など知的種族の精神に働きかけ説得する技能と類似しているように思えるが、それよりも使い手のかなり少ない難しい技らしいから私には身につけられないかもしれない。

 

 怪物相手なら戦闘用宇宙船を操縦して吹き飛ばす方が遥かに楽だろう。そうする機会は今の所ないし、チカラに垣間見せられる未来にもそんな情景はないけど。

 

 

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