『英雄』の呪い   作:信者2nd

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前回のあらすじ
ミノタウロス「待てやコラァ!」ウィル&ベル「逃げろ!」
アイズ「助けました」ウィル&ベル「助けられました」
エイナ「無茶しすぎ(怒)!」ベル「サーセン」ウィル「説教は勘弁だ逃げる!」
ナァーザ「早いねどしたん?」ウィル「実は…


第二話 訪問

「…という訳なんだ」

 

 

 ウィルは今日起きた出来事をナァーザに報告した。ベルと共に五階層まで降りた事、そこでミノタウロスと遭遇、追いかけられた事、追い詰められ怪我した時【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインに救われた事を話した。すると顔を俯かせてふるえていたナァーザは、

 

「五階層?ミノタウロス?いつからダンジョンはそんな魔境に?ていうか怪我は?」

「混乱しすぎ、怪我は【剣姫】に貰った高級回復薬(ハイ・ポーション)で治ったから大丈夫だよ。…あ!」

「どうしたの?」

「代金!払ってねぇや。悪いナァーザ、これまで預けた中からハイポーション分の金出してくれないか?全部足して足りなければ悪いがファミリアから出してくれ。必ず返すから」

「はぁ…それくらいファミリアから全部出すよ。家族の事なんだから…」

「…悪ぃな、ありがとう」

 

 

 

 

「けどさっき五階層で会ったってことは今日遠征から帰ってきたってことでしょ?なら明日行ってみる方がいいんじゃない?遠征帰りのファミリアは帰還した日は換金とかも急いでしないことが多いよ」

「そうだな、疲れて帰って来た所に行くのもなんだしな」

「ていうか五階層に行ったって何?私聞いてないんだけど?」

「あっ」

「ミアハ様が帰って来るまで説教だからね!」

「ミアハ様早く帰って来ないかな…」

 

 

 その後ウィルはミアハが帰って来るまで説教され、ミアハが帰った後もミアハに説教され続けた。

 説教が終わるとミアハに恩恵を更新して貰った

 

 

 

 

 

ウィレム・トラキア

 

Lv.1

 

 

 力:H 163→H 187

耐久:H 119→G 206

器用:H 125→H 162

敏捷:I 99→H 169

魔力:I 98→H 140

 

 

 

魔法

 

魔力放出(アームズ)

・魔力放出魔法

・魔力を形状を自由に物質化また放出する

 

 

スキル 

堕ちた才人(ブライト)

・常時全ステイタス上昇補正

・成長促進

 

 

 

 トータル上昇値260オーバー!?ミアハはステイタス更新した結果に目を見開いた。それは信じられないステイタスの上昇値だった。しかしここまでステイタスが上がったということはスキルの補正込みとはいえそれだけの冒険をしてきたという事であった。

 

「ウィルよ、良く頑張ったな。よくぞ生きて帰った」

「大げさだぜミアハ様。ていうかハイポーションの代金の事なんだが…」

「もちろん分かっている。明日私たち二人で黄昏の館まで行こう。

手土産には昔もらった酒がある。ロキは大の酒好きと聞くからな。これと代金を持って行こう」

「そんな、いいのか?」

「あぁ、これは以前ポーションのお陰で命を拾ったという者の礼の品だ。私もナァーザも酒は飲まんし酒も飲まれる方が嬉しかろう」

「悪い、ありがとう」

「なに気にするな、それでは明日はダンジョンに行けぬからベルに断っておいてくれ」

「おう、明日朝イチで謝ってくる。おやすみ」

「うむ、おやすみ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日の早朝、ウィルは【ヘスティア・ファミリア】の本拠地である廃教会の前に立っていた。すると古いドアが開き…

 

「あれ?ウィル今日は早いね?ってそうじゃなくて!よくも僕を置いて逃げたね!エイナさん凄く怒ってたんだから!」

「それについては悪かったよ。言ったとおりこの前見つけた新味のじゃがまる君をおごってやるから落ち着けって」

「なにそれ聞いたことないし!ていうか食べたくないしそんなの!」

「だよな俺も俺も、ゲテモノ系誰が考えたんだろなヘスティア様じゃないよな?」

「神様が言うにはそういうゲテモノ系はバイトする前からメニューにあったらしいけど…まったくもう、それより珍しいね今日早くない?」

「それなんだが…悪い!今日ダンジョン行けなくなっちまった。ほら昨日俺ハイポーション貰ったろ?代金払いに行くんだよ。ってなんで顔赤くしてんだ?」

「いっいや?なんでもないよ?」

「何故俺に聞く?とにかく俺は今日一緒に行けないからな、三階層くらいにしとけ」

「そっか、僕も一緒に行ってお礼言った方がいいかな?」

「いや俺はどちらかというと代金を払わずに逃げた事への謝罪みたいなもんだからな、【ロキ・ファミリア】に無礼だって言われたらうちの店なんかあっという間に潰れちまう。まぁベルの感謝の気持ちは伝えとくよ」

「そうだね…お願い、じゃあ僕は行くよ。じゃあね!」

「おう、気を付けろよ~!」

 

 二人は別れ、歩きだした。するとベルの向かった方から声が聞こえたので振り返ると昨日行った豊穣の女主人の前でベルと銀髪のウェイトレスが話していた。

 

「アイツ俺と別れてから秒で女をナンパするってさすがハーレムが夢ってオラリオに来ただけの事はあるな」

 

 と感心しながらウィルは【青の薬舖(ホーム)】へと帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてウィルよ準備はいいか?」

「おう正装に着替えたし、代金と土産は持った、準備万端だ!」

「ウィル、失礼のないようにね。ミアハ様やっぱり私もついて行った方がいいんじゃ…」

「いや、他ファミリアの(ホーム)に行こうとしているのだ、人数は少ない方が良いだろう」

「大丈夫だよ、失礼のないようにするから」

「…気を付けてね、いってらっしゃい」

 

 ナァーザの疑惑の視線を背中に受けながらウィルはミアハと共に【ロキ・ファミリア】の家、黄昏の館に歩いて行った。

 黄昏の館に着くとミアハは門番に声をかけた。

 

 

「【ロキ・ファミリア】に何か御用でしょうか?」

「私はミアハと言うのだが、実はうちの眷族が昨日の遠征中にそちらの団員に助けられてな、代金と礼に酒を持って来たとロキに伝えてくれるか?」

「分かりました。ロキに確認をとるので中で少々お待ちを」

 

 

 

 

 

 

 

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