ナァーザ「無茶しすぎ!」ウィル「サーセン」
ウィル&ミアハ「【ロキ・ファミリア】にお礼に行こう」
ウィル「ゴメ、ダンジョン行けね」ベル「オケ、またな」
「ホントにスマンかった!」
「「えっ?」」
部屋でウィル達が椅子に座っていると、音を立てて入って来た赤い髪の活発そうな、恐らくロキであろう
「ロキ、お二人が困惑しているだろう?座って事の経緯を説明しよう。お二人共、主神がうるさくてすいません。改めまして、僕は【ロキ・ファミリア】団長のフィン・ディムナです。そして此方が我らの主神ロキ」
「うむ、私がミアハ、そして此方が今回そちらの【剣姫】に助けて貰ったウィルだ。して、ロキは何故謝ったのだ?今回はウィルの怪我を治して貰った分の代金を支払いに伺ったのだが?」
「その件なのですが…」
フィンはミノタウロスが上層に出現した経緯を話した。
遠征の途中で予想外の事態が起こったので地上に帰還しようとした事、中層でミノタウロスの群れと遭遇し、逃げられた事、追いかけていたら最後の一体がウィル達と戦っていて助けた事
「つまりは君達は被害者なのであって弁償などする必要はないと言う事なんだ。君達以外の冒険者は幸い被害がないようでね、ギルドに君達を探して貰って謝罪するつもりだったんだが…いや、これは言い訳だね。何か要求はあるかな?此方としてはできる限りの補償をさせてもらうつもりなんだが…」
「せやせや、遠慮なく言うてみぃ、よほどの事なければなんでもしてやれるで?」
「なるほど…ミアハ様、どうします?」
「ウィルよ、今回被害を受けたのはお前なのだからお前の好きにすると良い」
「じゃあ、とりあえず今回壊れた武器防具のかわりの物を用意してもらいたいです。可能ですか?」
「もちろんや!元の物よりええもん買ってやるわ!」
「いいやロキ、過ぎた武装は成長を妨げる。彼のためにも彼に合った武器と防具を贈ると約束しよう。」
「ありがとうございます、ていうか俺も窮屈ですしお互い堅苦しく話すのはやめませんか?俺の事もウィルって読んでくださいよ」
「…そう言って貰えるなら敬語はやめよう。これでいいかなウィル?僕の事もフィンでかわまないよ」
「なら…そうさせてもらうよ、よろしくフィン」
二人は握手をして笑い合った。
「いやー二人が仲ようなったみたいでよかったわ、うちにも敬語なんてええんやで、そんでウィル他に何がほしい?ゆうてみぃや」
「えっ?だから武器と防具が欲しいと言ったぞ?」
「それはミノタウロスとの戦闘で壊れた物だろう?それを補填するのは此方としては当たり前の事だ。他には何かあるかい?」
「悪いけど特にないな。ミアハ様、やっぱり何かないか?」
「…ならばウィルに贈る武器の質を上げてほしい。最低でもミスリルを使用した品を貰いたい。よいか?」
ミアハは今回壊れた武器の事を考えていた。【ロキ·ファミリア】の
『あの…ミアハ様もしかしたらウィルの剣が壊れたのはミノタウロスと戦ったからじゃないかも…」
『何?どういう事だ?では何故ウィルの剣は壊れたのだ?」
『あの剣は古かったけどLv.1が使う武器としては最上級の物…いくらミノタウロスが相手でも一撃だけでは壊れるのはおかしい…』
『では何故だ、ウィルはLv.1の新米冒険者だろう?…いや!【
『たぶん…そうだと思う…私はあまり自分の以外の魔法に詳しくないけどウィルの魔法は異常な出力だとわかる…』
『なるほどな、つまりナァーザが言いたい事は武器がウィルに釣り合っていないと言うことか?』
『…うん…ウィルの武器にはこれからも魔法を使うために
例えば【ロキ・ファミリア】所属のベート・ローガはミスリル製の
『なるほど、たしかに未来への投資としては悪くないな。よし!これからはウィルのために貯金だな!』
『ウィルにはポーション用の素材を採取してきて貰ってるし、お金がたまるまで
『そうだな、謝罪が終われば高すぎない武器を買ってやろう』
ナァーザと話していた事を思い返しながらもミアハは訪れたチャンスを逃がさまいとしていた。しかしロキは先ほどの話を聞いていなかったかのような提案に疑問の声をあげる。
「はぁ?なにゆうとんねん今さっきウィルにあう装備こうてやるって約束したやん、ミスリル使った質のええ武器となると第三級武装になるで?合わない武器は子供にとって成長を妨げる毒になるで?」
「いいやロキ、これはウィルへの正当な評価だ。私はこのウィルはそちらの【剣姫】すら超える逸材だと思っている」
「はぁ~~っ!?うちのアイズたんを超えるぅ~?ふざけた事いうやんけ」
「落ち着いてくれロキ、申し訳ない神ミアハ、うちのロキはアイズにとても強い執着を持っています。そこに関してはめんどくさいので触れないでいただけると幸いです」
「なんやめんどいってー!うちは主神やぞ!しゅーしぃーんー!」
「…はぁ、とりあえず武器に関しては遠征で採取したミスリルがあるのですぐに依頼しますが少し時間がかかると思いますので、それまではLv.1相当の武器を用意します」
「うむ、ウィルよ今のうちに要望を言っておくといい」
「………いやいやいやっ!おかしいでしょう何言ってんですかミアハ様!いくら何でもふっかけ過ぎですよ。第三級武装がいくらすると思ってんですか!」
「いいやウィル、そうでもないんだ」
「フィン?何言って…」
「実は君に被害を与えた事に対する罰則がギルドから与えられるかもしれなかったんだけどね、被害者と和解すれば罰則はナシという事になっているんだよ。正直な事を言うとギルドからの罰則よりも君に武器を贈る方が安上がりでもある…僕たちからの謝罪の気持ちとして受け取ってくれ」
「ホントにすまんかったな、ウィル」
「そういう訳だウィルよ。どうする?」
「いやまぁ、それなら受け取りますけど…」
「ありがとうウィル、それで武器はどうする?アイズの報告によると君は
「………いや、
「もちろんだ。君の武器だからね、君の好きな様にするといい」
「ちょっ待たんかーい!結局ウィルに強すぎる武器を持たせるのにウチは賛成しとらんでぇ!」
「アイズから聞いていないのかい?ウィルはミノタウロスの腕を斬り落とす程の実力らしい、Lv.1としては最上位の実力を持っているだろうね」
「ファッ!?ミノタウロス!?マジか!」
「まぁ事実だが...腕一本落としただけで瀕死になったんだけどな…」
ミノタウロスとは本来は15階層より下の階層から生まれてくる怪物であり、Lv.1の冒険者では太刀打ちできず、Lv.2の冒険者でさえ簡単には討伐などはかなわない。しかもミノタウロスの肉体は厚いゴムのように切りにくく、並の攻撃では歯が立たない。にも関わらずこの少年は腕を落としただけと言ったのか?
確かにアイズでもLv.1の時にミノタウロスと戦えたかと考えると首を傾げざるを得ない。
しかし
「ふ、ふーん。確かに中々やるみたいやな。けどウチのアイズたんが負けてるなんて思わんからな!」
「すまんな、言い方が悪かったようだ。だがウィルの実力についてはわかって貰えただろう?」
「まぁ【ランクアップ】間近やろうし、祝いの品もかねてプレゼントするか!」
「むぅ?ま、まぁそうだな祝いと思って豪華な物を贈ってやってくれ。期待しているぞロキ?」
「もちのろんや!」
「では武器は明日一緒に注文に行こうか。明日の正午辺りに使いを出すよ。悪いがこれから今回の遠征の成果の後処理があるんだ」
「そーゆーわけでな、ウィル達はうちと一緒に武器庫でもいってとりあえずの武器をさがそかー」
「忙しい時に押しかけてしまったようですまぬな」
「いえお気になさらず。では失礼します神ミアハ、じゃあまた明日、ウィル」
「あ、ああ明日はよろしく頼むよ」
別れの言葉を残してフィンは部屋から出て行った。忙しいのに無理に相手をしてもらっt『だんちょう〜!おはようございま〜す』『うわっティオナ抱きついて来るのはやめなさい!客がいるんだ』などと睦まじい声が聞こえて来た。さすがは最強派閥の片割れの団長、苦労が絶えないようだ。
「あ〜とりあえず武器庫にいこか〜」
「う、うむ」
「うちの武具庫は色々と揃っとるで~。アイズたんが
「あはは...、そういえば助けてもらったお礼を改めて言いたいんですけどヴァレンシュタインさんはいるのか?」
「そうだな、私からも礼をしておきたいが、外出中か?」
「そーやねん。二週間ぶりくらいに寛げるんやからもう一日くらい休めばいいんに、遠征の後始末ぜ~んぶ今日中に片付けて宴会まで今日やんねん。アイズたんはたしかこれからレフィーヤ達とクエスト関係の手続きやったかな。まぁ礼やったらうちから伝えとくわ。っと、ついたでー。ここが武器庫や、ここら辺には盗まれて困るもんも無いから自由に触ってええで」
ウィルは武器庫でとりあえず50