魔法少女リリカルなのは Partiality   作:瑠和

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三話は誤字脱字が多くてすいません。
どうかそこらへんは暖かい目で見逃してやってください。
評価、コメント、投票等できたらお願いします。


第四話 ギンガの護衛

ある日の放課後。

 

「遅いな…セシル…」

 

下校の時間にセシルがこなかった。普段だったら下校の時間になると手を大きく振りながら校舎から走ってくるのだが。

 

「変だな…」

 

不信に思ったアキラは校内を探してみた。

 

「セシル~?」

 

アキラは校内全て見たがいない。もしかしたらと思い、校門に行ったがいない。

 

アキラは次第に不安にかられた。

 

「セシル!!何処だ!?セシルー!!」

 

探していると突然アキラの携帯に電話が入る。

 

「たく…この急いでる時に!!…もしもし?」

 

[アキラァ!助けて!!]

 

「セシル!?」

 

電話から聞こえたセシルの助けを求める声にアキラは声をあげる。

 

[もしもし?セシルちゃんの護衛の橘アキラさんですか?]

 

電話の声がかわる。声を変えてるせいで誰か分からない。

 

「てめぇ誰だ!!セシルをどこにやりやがった!!セシルを…セシルどうした!!」

 

[あっはあはあは!!すごいねぇ!声を聞かせただけでその怒りよう!]

 

しゃべり方からなにから何までムカつくとアキラは思った。

 

セシルの事を思うと早く助けたい気持ちも生まれ、アキラは余計に腹立たしく感じていた。

 

[まぁそんな怒んないでよ。あ、ちなみにセシルちゃんはこっちで預かってるから。返して欲しかったら20万用意してね]

 

「ふざけんじゃねぇ…そんなちいせぇ金のためにセシルを拐ったのか!!」

 

[あははは!冗談冗談!!言ってみてかっただけだよ。ま、本当に返して欲しかったら二丁目の第二倉庫にきてね。バイバーイ!]

 

電話は切れた。

 

グシャ!

 

アキラは携帯を手で握り潰す。

 

「ふざけんな…ふざけんなぁ!!」

 

携帯を潰した手で壁をなぐった。

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

―第二倉庫―

 

「アニキ…本当に来るんですかね」

 

「来るよ…彼は絶対に…」

 

倉庫の外が騒がしくなると銃声が聞こえてきた。

 

「ほら来た…」

 

「アニキィ!大変で…」

 

外の見回りをしていた部下が倉庫の中に、飛び込んで来るがその瞬間、背後にいた何者かに斬られる。

 

「来てやったぜ…クソヤロウ共…セシルを…セシルを返せ…っ!」

 

「勿論返してあげるよ。ただ…ここにいる部下を倒せたらね」

 

アニキと呼ばれてた天狗のお面を着けた男が手を上げるとザッと1000人はいるであろう部下がそこかしこから出てきた。

 

「外の見回りも倒して来たんだろ?彼らも倒せるかな?」

 

「ECディバイダー…セットアップ!」

 

『Set up』

 

アキラの掛け声で左手に銃剣が出現し、アキラはそれを握って敵に突っ込んでいった。

 

「セシルを…返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

アキラは向かってくる敵を次々と斬り倒していく。もちろん反撃も受けるがアキラは立ち止まることはなかった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「あぁっはぁはあはあはぁ!!!凄いねぇ!まさか全員倒すなんて!」

 

「はやくセシルを返せ…」

 

「でも…ちょっと無理しすぎじゃないかな?それにみんな殺した訳じゃないみたいだね」

 

確かにアキラはだいぶ無理をしていた。あちこち切り傷だらけで右肩は撃ち抜かれている。服は自分の血と返り血で真っ赤だ。

 

それでも魔力で何とか立って歩いている。

 

しかも周りで倒れている奴は皆息がある。刀という武器で殺さないように倒すのはかなりの高等技術だ。

 

「はやく…セシルを返っ…せ!」

 

「君もそればっかだねぇ。じゃ~次はどうしようかな~あ、じゃあ次は…」

 

『shell shot』

 

銃声が轟いた瞬間、お面を着けた男は拡散弾で体を撃ち抜かれた。

 

「わりぃ、話ウゼェからつい引き金引いちまった」

 

アキラはそう言って、銃剣をしまってからセシルを探し始める。思ったより倉庫の中は広く、中々見つからない。

 

 

―10分後―

 

 

アキラはようやくセシルを見つけた。

 

見つけた場所はドラム缶の中。目隠しをされ両手足を縛られている。

 

セシルの拘束を外してやり目隠しをとった。

 

「セシル…セシル!」

 

セシルの目がゆっくりと開く。

 

「ん…アキラ?………アキラ!!」

 

「セシル…」

 

アキラはセシルを抱き締めた。

 

「よかった…無事で本当によかった。大丈夫か?怖くなかったか?」

 

「きっとアキラが助けてくれるって信じてた。だから怖くなかったよ」

 

その時、アキラの後ろにあったドラム缶がゆれる。そして中から誰かが飛び出し、拳銃を構え、アキラを狙った。

 

そのことにアキラは気づかず、セシルが一番最初に気づいた。

 

「アキラ!!後ろ!!」

 

「チッ!」

 

アキラは横に回避する。この時、アキラは右手でのセシルをつかんだつもりだった。だがアキラの右手はもう動かず、セシルを掴み損ねた。

 

「っ!?」

 

アキラを狙って撃たれた弾丸はその先にいた…セシルに命中した。

 

「えっ…」

 

「セシルゥゥゥゥ!!!!」

 

セシルはその場に倒れ、撃った本人は予想外の事態に慌てるばかり。

 

「ちぃっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

アキラはその場で抜刀し、セシルを撃った敵を斬る。そしてセシルを抱えてゆすった。

 

「セシル、セシル!…………撃たれたショックで気絶してんのか…」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

―夜7時―

 

アキラは夜道をセシルを抱えて病院目指して走っていた。

 

もう返り血が目立つどうとかいってられない。セシルが死ぬかも知れないのだ。人目なんか気にしている場合ではない。走っているとセシルの目が開いた。

 

「ア…キラ?」

 

「目ぇ…覚めたのか」

 

セシルの意識は最初は曖昧だった。だが意識がはっきりしていくうちに少しずつ理解する。今の自分が状況を。

 

「そっか…あたし、撃たれたんだっけ…」

 

「すまなかった…俺は…守るって言ったのに…」

 

アキラがそう言うとセシルは優しく微笑んだ。

 

「いいんだよ…私の不注意で捕まっちゃったんだもん…けほっ」

 

セシルが小さく咳をすると血が口からでた。かなり危ない状態の筈だ。

 

「いや…俺のせいだ…俺が…もっとちゃんとしていれば…」

 

「いいんだよ…アキラは…そんな怪我だらけになって…助けにきて…けほっけほっ…」

 

「もう喋るな…それにもう病院だ」

 

アキラは今にも泣き出しそうなのを、必死に抑えていた。

 

 

―病院―

 

 

手術中のランプが光るドアの前に、アキラは立っていた。

 

病院についた時にセシルを手術するように必死に頼んだ。

 

アキラが一番治療が必要だと言われたが、アキラはそれを無視し、セシルを優先させた。

 

手術中の明かりが消え、中から担当者の医者が出てくる。

 

「セシルは…」

 

「最善は…尽くしました」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「では我々はこれで」

 

そう言って医者はでていった。部屋に残されたのはアキラとセシルだけだ。

セシルの家族は今向かっているらしい。

 

「…アキラ?」

 

「どうした?セシル」

 

アキラはセシルの手を握る。いつもよりセシルの手が軽い気がした。

 

「あのね…私、アキラの事好きだったよ」

 

「セシル…」

 

アキラは、涙を流した。

 

泣くつもりはなかったのに。セシルが悲しむだろうと思って。

 

だが耐えきれなくなってしまったのだ。

 

「家族としてじゃなくて、恋人としてだよ?」

 

「ううっ…くっ…」

 

アキラの涙が止まらなくなった。

 

「アキラの…お嫁さんになりたかった…お母さんに、なりたかったなぁ…」

 

「うくっ…セシル…お願いだ…死なないでくれ…ひくっ…」

 

無理な事は分かってる。でもセシルに死んで欲しくない。ずっと…一緒にいたい。

アキラはそう思った。

 

「もう…アキラ、泣かないの…」

 

「セシル…いやだ…」

 

「あれ…お父様お母様…兄様…アキラも一緒だね。」

 

「セシル?何いってんだ?お父様もお母様もいないぞ?セシル?」

 

ジュリは遠くを見る目だ。呼吸が過呼吸になっている。

 

「皆、丘の上で何してるの…?」

 

「セシル?やめろ…そっちに行っちゃ駄目だ!セシル!」

 

「うん…セシルもすぐ行きます…」

 

「セシル!いくなセシル!!セシル!!!!!!」

 

最期に「みんな一緒だよ」と言ったきりセシルは動かなくなった。

 

呼吸もなくなった。

 

「セシル?おい、冗談だろ?セシル…なぁ!!セシル!!セシルゥ!!!!」

 

それでもセシルは動くことはなかった。

アキラは泣き崩れた。

二人以外誰もいない病室でずっと。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「そんとき分かったよ俺の手は守る事なんか出来やしない。そして似てた、さっきの後輩達の目が…セシルと…」

 

アキラがすべてを話し終わる頃にはギンガはうつ向いてしまっていた。

 

しかしギンガは顔を上げてアキラの手をとる。

 

「橘君、確かにセシルちゃんのことは辛いし忘れられないかも知れない。でも…前を向こう?」

 

「ギンガさん…」

 

アキラはギンガの真剣な表情を見る。セシルと同じに見えたが、さっきの後輩達とは違う。何かは分からないが違う。気持ち悪くなかった。

 

「それに橘君、これも忘れないで。あなたが私を守ってくれたから今の私がいる。あなたの手は守る事もできる…」

 

アキラの目から涙が零れた。アキラは涙を拭い、決意した。

 

ギンガを、守ると。

アキラは一度深呼吸してギンガを見る。

 

「ギンガさん、俺にあんたを…守らせてくれ」

 

「えっ…」

 

 

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