始まった入学式の式次第では校長→祝辞→生徒会長→新入生答辞→特別講師挨拶の順番になっており、特別講師である達也は全ての学校で同じことを話すのは無理ということで、既に、ビデオに録って学校に送ってある。
総代である深雪は最後から2番目に行われる。
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『続きまして、答辞です。新入生総代四葉深雪さん。お願いします。』
四葉という名前に殆どの生徒は緊張しだすが…深雪の人間とは思えない程の美貌に皆が深雪の方を見る。
深雪の答辞には「皆等しく平等」だとか、「生徒一丸となって」だとか、一部の一科生を刺激する内容をふんだんに使っていたが、見た目の美しさにそんな怒りの声は聞こえなかった。
『最後に、全九つある魔法科高校の特別講師をしている四葉達也先生より、祝辞のビデオが届いております。』
二年生、三年生はもうなれたように見るが、一年生はやはり初めてみる戦略級魔法師に緊張した雰囲気を醸し出す。
『第一高校の新入生諸君。入学おめでとう。まずは毎年言っていることだが、一科生諸君、君たちの下らない自尊心は今日この場所で捨てなさい。…君達の下らない自尊心を見ていると吐き気がする。』
この言葉に一科生の一部が声を荒げるが、2年生、3年生から声が出ないことから恥ずかしさで直ぐに押さえた。
『さて、今年入学した新入生には私の授業について話させて貰おう。もちろん、二科生の者にもしっかり聞いて貰うからな。……私の授業はだいたい3つだ。……1つ目は魔法理論などの筆記の授業、2つ目は実技、3つ目は実践だ。もちろん、この授業は二科生の諸君にも受けて貰う。現在の第一高校では主に1つ目と2つ目を中心に授業をしている。…3つ目に関してはこの学校の差別意識が無くなったらやろうと考えているので、一科生の諸君は差別を助長するようなことはしないように。』
『最後に、皆には楽しい学校生活を送って欲しい。……以上で私四葉達也の祝辞、いや、授業説明を終了する。……1年生の諸君、改めて入学おめでとう。』
達也のビデオが終了する。
「四葉先生、ありがとうございました。……以上で入学式を終了いたします。」
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入学式を終えた深雪は大好きな叔父と合流するために急いで叔父のもとに向かった。
しかし、
真由美「深雪さん、入学おめでとう。」
深雪「ありがとうございます、真由美さん。」
深雪の天敵でもある七草真由美に話しかけられた。
深雪「達也叔父様が待っているのでお先に失礼します。」
深雪が通ると、周りの生徒が間を開ける。
やはり四葉の名は大きいと改めて感じつつも、大好きな叔父のもとに急いだ。
達也は澪や穂波と話しながら深雪を待っていた。
途中で達也を見付けると、何時も通りに挨拶してくれる二年生、三年生と、初対面で緊張して黙ってしまう一年生と、色々な生徒がいることに子供の成長を感じて嬉しく感じる達也だったが、一部の一科生からは睨まれている。
やはり、第一高校に一科生で入学したというプライドが自尊心を捨てることを許さなかったのだろう。
少し険しい顔になるが、次の瞬間には険しい顔はしなくなった。
深雪「叔父様~!!」
澪「あ、深雪が来たわね。」
達也「深雪、今日の答辞は素晴らしかったぞ。」
穂波「確かに、何か心に響きましたね。」
澪「流石、私達の姪よね。深雪を生んでくれた深夜さんに感謝するわ。」
深雪「私は叔父様の姪ですよ。叔父様に全て捧げているような私があのスピーチをするのは当たり前です。」
達也「そ、そうか。」
穂波「そろそろ帰りましょうか。…御当主も待っている頃ですし。」
達也「俺、姉上苦手なんだが…。」
澪「ダメよ、さて、行きましょう。」
そのまま澪と深雪は達也の両腕を持って達也を車に運んだ。
その日の夜は中々に寝付けなかったようだ。
次回は達也が実際に教師します。
では、また次回。