彩りのある彼女に最高な日々を   作:ギスカン

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今回はタイトルのように前回の続きです。


5話 水族館デート 後編

すると何かにぶつかった。

 

「ん?」

 

「ママ?」

 

「どうしたのこんな所で?」

 

「ママじゃない……」グスッ

 

「ママ? 私はママじゃないよ。もしかして迷子?」

 

「多分迷子だね。」

 

「それじゃあお姉さんとお兄さんとお母さんが来るまで一緒に待とうか。」

 

「うん……」

 

その瞬間、彩がお姉さんに見えた……

多分……5歳か6歳かな。

 

「お姉ちゃんとお兄ちゃんはどういう関係なの?」

 

「え、えっとね……付き合ってるの!」

 

「ちょ彩!?」

 

そんな子供に言ったら……

 

「お姉ちゃんとお兄ちゃん付き合ってんだ。」

 

「う、うん。」

 

彩がその男の子の頭を撫でた。

なんか自分達の子供みたいだな。

 

「錬(れん)!」

 

「ん? ママ!」

 

その男の子はお母さんに抱きつきました

 

「うちの錬がすみません……」

 

「大丈夫ですよ。迷惑はかけてないので。」

 

「本当にすみません…… ほら錬も。」

 

「はーい。お姉ちゃん、お兄ちゃん本当にごめんなさい。」

 

「いいよ。お母さん来てよかったね。」ナデナデ

 

と彩は錬の頭を撫でた

 

「それじゃあね。」

 

僕と彩は錬に手を振った。もちろん錬は僕と彩に手を振った。

 

「なんかいきなりだったね……私、緊張してた……あはは……」

 

「確かにな。小さい子供を相手にするの僕も苦手。」

 

「私も……でも小さい子供ってとても可愛いよね♪」

 

「確かにな。」

 

でも彩の方が何百倍も可愛いけどね。

 

「それじゃあ優太君!お魚さん見よ!」

 

「うん。見よっか。」

 

そして僕と彩は水族館の魚を改めて見ることになった。本当に魚って素晴らしい生き物だよね。

 

「優太君!私とお魚さん、どっちが好き?」

 

「そんなの彩一択に決まってるよ。」

 

「もうやめてよ優太君///」

 

彩の照れる顔がとても可愛かった。

いやだって『お魚さん』って言ったら彩絶対泣くし、僕のこと嫌いなるからな。

 

「ありがとう優太君♪」

 

「いやいや、当然のことをしたまでだよ。」

 

彩を悲しませたらダメだからね。絶対。

 

「彩は可愛いからね。」

 

「もうやめてよ///」

 

「その照れてる姿も可愛いよ。」

 

「ちょっと優太君ったら///本当に優太君は私を照れさせるのが上手な男だよね///」

 

本当に彩は可愛いなぁ。彩は他の男に絶対渡さない。彩は僕の彼女。僕が彩を大切にするんだ。

 

「彩は僕のこと好き?」

 

「どうしたのいきなり? 私は好きに決まってるよ!優太君を嫌いになるわけないじゃん! 優太君は私の彼氏♪ 私は優太君彼女♪ 嫌いになるわけないんだよ♪」

 

「彩…… 本当にお前は可愛いし偉いな。」ナデナデ

 

「も、もう……///」

 

これはガチで可愛い。彩は本当に可愛いなぁ。もうこれは他の男に渡せなくないな。こんな日々を他の男に渡してたまるか。彩は僕の人だぞ。

 

「優太君? どうしたの?」

 

「い、いや、なんでもないよ。」

 

「そ、そう? ならいいけど……」

 

彩、ちょっと心配してる……? 心配させちゃったかな。聞いてみるか。

 

「彩……もしかして心配してる?」

 

「心配……? まぁ心配してるかな……さっきから優太君、私の方をずっと見てるから……」

 

なるほど、そういうことか

 

「えっとね、彩は誰にも渡さないって決めたんだよ。」

 

「誰にも渡さない?」

 

「うん。彩は本当に可愛いから他の男の絶対渡さないんだよ。彩は僕の彼女だからね。」

 

「優太君……///うん、私も優太君を他の女に絶対渡さないよ! 私は優太君のこと大好きだからね!」

 

そう言って彩は僕に思いっきり抱きついてきた。

 

「ちょ彩! 周りに人いるよ///」

 

「それでもいいんだよ! 私は優太君のこと大好きだから! 『宮村優太君は私の人』ってのを周りの女子に見せるの!」

 

「それはそれで周りの女子に申し訳ないな……」

 

「それでもいいの! 優太君は私の人だからね!」

 

「分かった分かった……」

 

本当に周りの女子に申し訳ない。みんな彼氏や彼女がほしいのに、そんなことを僕と彩が見せつけるのって本当に申し訳ない……周りの女子本当にごめん。

 

「優太君?」

 

「あ、ごめんごめん。」

 

「もう、また私の方見てたよ。」

 

「本当にごめん……」

 

「いいんだよ! 優太君のことなら気にしないから!」

 

そう言って彩はまた抱きついてきた。

 

「あ、彩また!」

 

「えへへ///」

 

照れてる顔マジで可愛い……ホント彩を彼女にして正解だったな。こんな可愛い彼女が出来たもん……大切にしよう。

 

「見てあのお魚さん♪可愛く泳いでる♪」

 

「ホント可愛くな。彩は泳げるの?」

 

「……泳げない。」

 

「別に大丈夫だよ。絶対泳げるとは限らないからね。」

 

そういや彩が泳いでる姿見たことないな……

 

「ほらほら優太くーん!」

 

「彩、ゆっくり見よ……」

 

それから僕と彩はお魚さんを見た。本当に可愛く泳いでる可愛いお魚さんもいたよ。

そしてお土産コーナーにきた。

 

「パスパレのみんなに何かお土産上げよ!」

 

「いいよ。上げよっか。」

 

「千聖ちゃんはこれかな?」

 

そう言って彩が見せたのは可愛い黄色のペンキン。

 

「絶対いいよ。千聖さん喜ぶよ。」

 

「分かったー!イヴちゃんはこれかな?」

 

彩が見せたのは可愛い紫のペンキの。

そして日菜、麻弥と来たが……まさかの全部ペンキン。彩らしいな。

 

「あ、花音ちゃんにはこのクラゲを上げよう!」

 

「そっか、花音はクラゲが好きだったね。」

 

そして僕と彩はお店を買った。もちろん僕と彩で割り勘した。お金は無事足りた。帰る時、彩はとてもご機嫌がよかった。本当に可愛いなぁ。




本当に水族館デートって羨ましいですね……
自分もこんな風にデートしてみたいです……

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