『1番道路』
南のマサラタウンと、北のトキワシティを結ぶ道路。
緩やかな坂道で、草木以外は目立たずほぼ何も見どころのない場所だが、ある程度マサラタウンを北上した位置から眺める町の景色は割といい感じ。
生息しているポケモンは主にコラッタやポッポ、オニスズメ等。
人が主に行き来している街道から逸れなければポケモンはあまり寄って来ず、こちらから手出ししなければ余程のことがない限り襲ってこない。
マサラタウンからトキワシティまでの移動時間は数時間程
いやー、中々の体験だった。
マサラタウンにサヨナラバイバイして旅立った直後、フレンドリィショップの店員から傷薬を貰って得した気分で1番道路を歩いていたら、オニスズメを見つけたのだ。
初の自力ゲットの野性ポケモンにしてやろうと意気揚々とボールを投げたら失敗。
そしてそんなオニスズメの怒りを買ったのか、大声で鳴いて仲間を呼びやがったのだ。
・・・・・・あれ、何百匹いたんだろうな。
ヒトカゲとピカチュウで、オニスズメの群団と激闘を繰り広げ、あまりにも数が多い為に俺もリアルファイトで参戦。
アレは正に死闘と言えよう。
どうにかこうにか撃退し、俺達はヘロヘロになりながら1番道路を行く。
そして、アイツを視たのだ。
夕空を飛んで行く、黄金に輝く大きな鳥ポケモンを。
此処までの疲れが吹っ飛んだくらいに、俺もピカチュウもヒトカゲも、空を行くその雄大な姿に眼を奪われた。
いったい何処へ向かおうとしているのか、北へ飛んで行き、空の向こう側へと消えていった。
そして空からヒラヒラと落ちてくるは一枚の羽根。
目の前に落ちてきたそれを手に取って、見ればその羽は虹色に輝いている。
あの鳥ポケモンが落としたのだろうか?
既に姿が無い、飛び去った北側を視て1人思う。
いや、視線を感じて足元を見れば、気持ちはピカチュウとヒトカゲも同じようだった。
いつか必ず、アイツに会いに行こう。
◆◆◆
『おそらくそれは、ホウオウじゃろうな』
日が落ちた頃に、俺達はようやくトキワシティに辿り着いた。
そして早速ポケモンセンターへ行き、今日の出来事をポケセン備え付けのテレビ電話でオーキド博士に報告したのだ。
オニスズメとの激闘はそこそこに、語ったのは夕空を行く黄金の鳥ポケモン。
「ホウオウ?」
『うむ。主に西はジョウト地方で伝説が残るポケモンじゃ』
その姿は七色に輝くと語られる。
ポケモン神話においては、世界中を飛び続ける、心正しき者の前に姿を現す、虹の麓に生息している、飛んだあとには虹が残る、羽は幸せをもたらす、ホウオウを見たものには永遠の幸せが約束される、という伝承が伝えられている。
「んじゃ、この羽って幸運のお守り的な?」
『かもしれぬな。じゃがその一方で、ジョウト地方のエンジュシティには今言ったポケモン神話とは異なる言い伝えが残されている』
ポケモン神話における「なかなか出会えない」「幸福の象徴」のようなイメージは登場しない代わりに、生命の蘇生を象徴する側面が強調されているらしい。
エンジュシティにおいては、古くからスズの塔に舞い降りる塔の主であるとされているとか。
『エンジュシティの焼けた塔の落雷による火災で死んだ名も無き3体のポケモンを蘇生させたという伝説も残されておる。そのことから「生命の炎」を司っていると語られておるな。また、1500年前に建造されたアルフの遺跡の石版にも、当時絶滅していたはずの化石ポケモンと共に姿が残されていることから、かなり大昔からその存在が確認されている伝説のポケモンなんじゃ』
「そんな伝説級のポケモンだったのか・・・・・・」
その手に持つ【虹色の羽】を視る。
この羽に本当に幸運的な力があるのか、その姿を見たからって永遠の幸せとやらが訪れるのかは知らないが。
「・・・・・・これも何かの縁か」
ホウオウを見た気持ちに、一つ付け加える。
「いつかアイツをゲットしてやる!」
NAME:レッド
CLASS:ポケモントレーナー
生息地:マサラタウン
年齢:10歳
ポケモン図鑑:2匹
戦暦:0戦0勝0敗
所持金:3000円
バッジ:-
所属/役職:―
【経歴】
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【手持ち】
1:ヒトカゲ 性別:♂ LV.10
性格:頑張り屋 タイプ:炎
特性:猛火
技:引っ掻く・鳴き声・火の粉・煙幕
備考
マサラタウンでオーキド博士から貰った最初のポケモン。
2:ピカチュウ 性別:♂ LV.10
性格:意地っ張り タイプ:電気
特性:避雷針
技:スパーク・尻尾を振る・雷パンチ・電光石火
備考
数年前に母が働いている店の食糧庫に傷だらけで忍び込んでいた所を捕まえて保護した。卵から産まれて直ぐに捨てられて、彷徨っている所を人間に酷い目に遭わされていたこともあり、出会った当初は人間嫌いだった。
3:-
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【ボックス】
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【大事な物】
ポケモン図鑑
虹色の羽