ポケモンの世界へ   作:カルビン8

1 / 14
ようこそ ポケットモンスターの世界へ!
はい、というわけで新作を書いてみました。
空中戦、水中戦といったのを言葉だけで表現できるのか・・・出来るなら登場させたくないよ・・・
読者様達に伝わるように頑張りたいと思います・・・


キミに決めた!

クチバシティ サント・アンヌ号

 

バタン!

 

オレは乗っている船が港に着いた事を確認するとすぐさまドアを開け船内から飛び出た。

 

「おいおい、リョウヘイ。そんなに慌てなくても」

 

「まあまあ、そう言ってやるなよ。だってあいつの嫁さんは・・・」

 

同僚が何やら言っているがオレの耳には入ってこない、すぐさまクチバの病院に向かわねば!今のオレは病院に行く為ならなんでも出来るぜ!

 

「うおおおおおお!!」

 

オレは船から飛び出して遥か下のコンクリートの足場に降りる。このままだと足が骨折するのは間違いなしだがオレには頼もしい相棒がいる!腰に身につけている赤白の球、モンスターボールを足場に向かって投げつける。

 

「頼むぜ!ニョロボン!」

 

「ポコロロン!」

 

ボールから現れたのは青と白色の体で腹にぐるぐる巻きの模様がイカしてるぜ!・・・相変わらず意味不明な鳴き声だがコイツの筋肉にはいつも助けられて来た。

飛び降りて来たオレを待ち受けて上手く抱き抱えて無事着地、そのまま病院へと走る。

 

病院

 

オレは走り続け汗まみれになりながら病院にたどり着いても嫁の病室に辿り着くまで足を止めなかった。

 

「病院では走らないでください!!!!」

 

オレが走っているところを見たナースさんが叱り飛ばしてきた。だが足が止まらねぇ、子が、俺の子の顔がみてぇんだ!!

 

「ミナッ!!」

 

嫁、オレには勿体ねぇくらいの美人のミナの病室に辿り着き勢い良くドアを開けて転がり込むように入る。バンッと大きな音を立てたのもあってミナはビックリしたようだ。ミナの腕の中にいるオレの子はビックリどころでは済まず泣き出してしまった。

 

「リョウヘイさん、もうすこしゆっくりとドアを開けてください。この子が起きて泣き始めてしまいました」

 

「おお、すまねえ。早くオレの子の姿を見たかったんだ」

 

ミナはやれやれといった感じで泣いている子をリョウヘイに渡した。リョウヘイは抱き慣れておらずでも潰さないように彼なりに優しく抱き締める。

 

「ミナ、名前も決めて来たんだ。この子の名前はカイト!海みてぇにでっかい男になってくれという願いを込めたんだ」

 

「カイト、いい名前ですね。この子にぴったりです」

 

ミナもリョウヘイの名付けた名前を気に入り赤ん坊のカイトを見て微笑んだ。

 

「この子はいったいどんな子になるんでしょうね」

 

・・・・・

 

・・・

 

 

3年後

 

「カイト!待ちなさいカイト!」

 

家を飛び出し一目散に遠くに見える海を目掛け走るオレ、カイト。転生者だ。

前世では割と平凡な人生を送っていたがいつの間にか死んでいた。

魂だけの存在となり天に登るのかと思いきや神々しい髭のおっさんに

 

『お前、この世界に転生ね』

 

と鼻をほじりながらもう片方の手で魂状態のオレをデコピンをかましてこの世界に吹き飛ばしやがった。そして今世の母親、ミナの腹に溶け込んだ。

で、オレが生まれたってわけ。

他の人の身体を乗っ取って転生とかだと罪悪感に駆られて鬱になっていたかもしれないからこれはこれで良かったのかもしれない。

 

そしてこの世界とはカントー地方のクチバシティ、ポケットモンスターの世界だ!

前世では第8世代まで全部やってきた。ストーリーも奥深く、もちろんポケモンも好きだ。一生やっていくと思ったらマジでこの世界に来れるとは思わなかった。サンキューカッミ!

 

「コラッ、待ちなさいって言ってるでしょ。カイト!やりなさい、カイリキー!」

 

「ウホッ!」

 

先に走り出したカイトにようやく追いついたミナはカイリキー♀に指示を出すとカイリキーはカイトに追いつきカイトの尻を目掛けて張り手をかます。

 

「いぎゃあああああああ!!!???」

 

スパァン!とカイトのお尻からいい音が鳴りカイトの悲鳴があがる。そして転倒し、それと同時にカイトの持っていた水泳道具が地面に落ちた。人間相手にはたきおとすが決まったァァァァァァ!!

 

なぜミナははたきおとすと指示をしなかったのか。そう、はたきおとすが技として存在しないのだ!

実はこれはカイトの困っていることだった。自分の知っていることがこの世界の人たちにとってほとんどが知らないことなので下手に喋ることすらできないのだ。自分の知っている事を早口で喋りたくなる衝動を抑えて生きていかなくてはならないのだ!!!

 

話を変えてこの3年間、何もしていないわけでもなく知識を蓄えていた。喋れるようになってからはとにかく質問しまくった。

母親のミナは喋ってくれるのが楽しかったのかニコニコしながらなんでも教えてくれた。

 

父親のリョウヘイは豪華客船の船員で一度船が出てしまうとなかなか会えないとか

リョウヘイはイケメンだとか

リョウヘイに抱き締められていると落ち着くとか・・・

 

惚れた話ばかりだったが真面目なこととしては

 

まずオーキド・ユキナリがバリバリの現役でカントー最強のトレーナーとして君臨しているということ。

 

これはかなりビビった、まさかのレッドの生まれていない世界の過去に飛ばされるとは思わなかった。

オーキドが全盛期ということはポケモン図鑑が存在しないということ。ポケモンについての研究があまりすすんでいないことになる。

はがね、あく、フェアリーだって攻撃技がなんとなーく効果が薄いくらいでまだ分かっていないだろう。

 

この世界はマサキがいないからポケモン預かりシステムもないしリニアもないしジムリーダーも全員知らないので原作知識を活かすことができない。

ちなみにクチバのジムリーダーは元船乗りで水、格闘タイプ使いだ。マチスはいないからね、しょうがないね。

 

「全く、待ちなさいと言ったらちゃんと待ちなさい。慌ただしいところといい、いったい誰に似たのやら・・・」

 

そう言ってミナは海を見ながら呟く。どう見てもリョウヘイの血を継いでいるのは間違いなかった。カイトとしては悪ガキよろしく、バカな真似を小さい内にやっておきたかったというのもあった。

 

散々海で遊び倒したカイトは夕方家に戻った。身体を洗い食事を待っていると疲れが出てきたのか眠ってしまう。

 

「帰ったぞー!」

 

「お帰りなさい、リョウヘイさん」

 

1日の終わりだというのに元気なリョウヘイが帰って来た。身体を洗い服を着替えリビングに入る。

 

「飯は?」

 

「そろそろ出来ますよ」

 

「そうか!カイトは、どうした?」

 

「寝てます、今日も元気に遊んでいたので」

 

「そうかそうか!カイトももう3歳か。あっという間だったな・・・」

 

「リョウヘイさんはなかなかカイトと遊んであげられないですからね。あっという間だったでしょう。私は毎日がカイトの相手で大変で、充実してるからあっという間という感じではないですね」

 

リョウヘイはミナにそう言われて頭を掻く、家事を1人でしながら元気な子供の世話をするというのは想像できないほどに大変なのだろう。ミナには頭が上がらなかった。

 

「すまん、迷惑をかける」

 

「気にしないでください、リョウヘイさんはリョウヘイさんの好きなようにやってください。そんな自由なリョウヘイが私は大好きなんですから」

 

「ミナ・・・ありがとう。そ、それでだな。3歳ということもあってそろそろ自分のポケモンを持ってもいい頃だと思う」

 

「はい」

 

「だから、そこらで捕まえてきたポケモンを3匹ほど持って来たんだ」

 

「あの子に合うポケモンだと良いんですけど」

 

そう言ってリョウヘイは3つのモンスターボールをリビングのテーブルの上に置いた。そしてカイトを呼び眠そうな顔をしたカイトがやって来た。

 

「なぁに・・・父さん・・・」

 

「カイト、眠いところ悪いな。そろそろお前もポケモンを持つべきだと思って用意して来たんだ」

 

「ポケモン!!」

 

眠そうな顔をしていたカイトはリョウヘイの言葉を聞くと眠気が吹き飛び興奮し出した。遂に自分のポケモンを手に入れることができるこの瞬間を待ち望んできたのだ。

 

「さあ、選べ!この中の一体がお前の最初のパートナーだ!」

 

リョウヘイはモンスターボールの開閉スイッチを押し3体のポケモンを呼び出した。

 

「リッキー!」

 

「ニョロ!」

 

「ンボッ・・・」

 

そこに現れたのはワンリキー、ニョロモ、コイキングだ。カイトは現れた3体のポケモンを見てすぐに決めた。

 

「コイキングが良い!!」

 

「え・・・?」

 

ミナは絶句した。頼もしそうなワンリキー、可愛らしいニョロモ、そして跳ねているだけの弱そうなコイキングを見て真っ先にコイキングに決めたのだ。

そしてコイキングによろしく、といって撫でている。わからない、何思って弱そうなコイキングを選んだのかミナには分からなかった。

 

「・・・フッ、ハッハッハッハ!!そうかカイト、コイキングがいいか!ミナッ!やっぱりコイツは海みたいにデカい男になるぞ!!」

 

リョウヘイは笑いが止まらなかった。実はリョウヘイは3体の中でコイキングを選んで欲しかったりした。まさか本当にコイキングを選ぶとは思わなかった。しかも他のポケモンに見向きもせずに、だ。

この弱そうなコイキングは苦労して育てるときょうあくポケモン、ギャラドスになる。

自分の子にはコイキングがただ弱いポケモンでないことを見抜いていたのだ。これは才能だ、そうに違いない!

誰しも最初はコイキング、弱いのは最初だけ。敢えて苦難の道を進み、遥か高みへと至るであろう息子の未来を思うと笑いが止まらなかった。

親バカ全開だった。




設定 

ポケスペのレッド達ではないレッド達の世界 40年くらい前?
フェアリー、はがね、あくは正確に確認されていない
なんか効果が薄いな〜とかそんな感じ。
タマムシ大学やグレン島で現在研究中
マサキがいないのでポケモン預かりシステムが使えない
ポケモン図鑑もない
11歳で冒険に出る
種族値、個体値、努力値はあるがはっきりと把握されていない。
特性も同じく完全には把握されていない
オリ設定であめふらし、ひでり、ゆきふらしは存在せず。環境がメチャクチャになる。
あまごい、にほんばれ、あられはある。
伝説のポケモンは別格という設定で天変地異も軽く引き起こすことができる。カイオーガ、グラードンはホウエン地方全体の天気を操るほど。

技は第5世代まで(BWまで) ただし技の効果は第8世代
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。