ポケモンの世界へ   作:カルビン8

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桃鉄やってました・・・


パートナーの為に

クチバシティの海 コイキング

 

カイトの家を出てからどれだけ経っただろう。今はそんな事を考えている余裕も無い。海の中にはあらゆるポケモン達がいるんだ。家の中の様に安全ではない、このいつ襲われるか分からないこの感じ、懐かしいよ。

 

「お、あの弱いコイキングじゃねぇか!」

 

海を泳いでいるとメノクラゲが現れた。僕達コイキングの事を知っている様だ。目の前に現れたメノクラゲは早速僕に触手を伸ばして攻撃を仕掛けて来た!

かつての逃げてばかりの僕じゃない!迫り来るメノクラゲの2本の触手に向かって突撃しながらクルリと身体を回して躱しメノクラゲの頭の部分に【たいあたり】をした。

 

「グワァァァアアアア!??」

 

メノクラゲは悲鳴を上げながら水中の中で吹き飛ぶが、まだ終わりじゃない。吹き飛んでいるメノクラゲよりも速く動き後ろを取ってメノクラゲの後頭部に【たいあたり】だ!

 

「ば、バカなッ!?速すぎる・・・」

 

僕は弱い。それは嫌というほどに思い知った事だ。陸では自由に動けなくとも海の中ならば自由に動けるから僕のすばやさを生かすことができる!

カイトに教えてもらった事だけど僕は雨が降っていると、とても速くなるらしい。だから僕は出来るだけ雨の降っている日に多く戦う様にしている。

力が弱くたって何度も何度も何度も攻撃すれば倒せる、カイトと一緒にバトルをして知った事だ。今の僕の戦い方は敵の攻撃を全てかわし、少しずつダメージを与えていく事、それだけだ。地上での戦い方は僕を生かしてくれている!

 

「く、そ・・・。コイキングなんか、に・・・」

 

メノクラゲは僕の速さについて来れず反撃できずに敗れた。このやり方で今はずっと勝ち続けている。そろそろ日も暮れて危ないな、浅瀬に戻ろう。

 

僕は浅瀬に戻るときのみが浮いていた。オボンのみにクラボのみ、モモンのみだ。きのみが海に浮いている事はあるといえばあるが、このきのみ達は実が崩れていないまだ新しい物だ。

他のポケモン達がきのみに群がっているが群れをスルリとくぐり抜け僕は【たいあたり】できのみを食べていたポケモンを突き飛ばし、きのみを奪う。

少し食べられてしまったがまだ食べる部分は残っているので一口食べた。

 

・・・僕はこの味を知っている、カイトの家にあるオボンのみだ!よく考えてみればモモンのみは毒状態を解除する物、クラボのみは麻痺状態を解除する物だ。毒を使うメノクラゲに麻痺状態にしてくるチョンチー、それらと戦いやすくし仮に状態異常になってもなんとかできるように対策してくれる。

間違いない、カイトだ!カイトが僕の為に海にきのみを流したんだ!!

 

ありがとう、カイト・・・ッ!僕、もっと頑張ってみるよ!!

 

カイトの家 ヘラクロス

 

「キャタピー6体、ワンリキー252体、ニョロモ252体。よし、オッケー!ヘラクロス、よく頑張ったな!」

 

や、やり切ったわ・・・。もうやりたくないわよ、こんな達成感のないバトル!

 

「よくやったじゃないか、ならアタシからとっておきの技を教えてやるとするかね」

 

もうこんな事やらなくて済むと一安心しているとカイリキーの姐さんが技を教えてくれると言ってくれた!やった!頑張った甲斐があったわ!いったいどんな技を教えてくれるのかしら?

 

カイトの家 カイト

 

ヘラクロスの努力値振りが無事に終わった。やはりコイキングよりも圧倒的に早く終わった。バトルの最中はとても退屈そうだったけどやっておかないと後々響いてくる。本当に良くやってくれた。それで庭ではカイリキーがヘラクロスに技を見せていた。なるほど、教え技ってのは別に人間からじゃなくてもポケモンがポケモンに教えても出来るんだな。

 

技を教えるといえば技マシンだが、これがまた高い!まあ、オレはお小遣いを貰っていないので買う事ができないがな。

その技マシンだが一回使うともう使えなくなるようでかなり貴重だ。クチバシティにはなかなか売っていない。ゲームのようにタマムシシティに多く売っているんだろうか、行ける機会があったら行ってみたいな。

 

そういえば背中の怪我も治っていて傷跡が残っていない。ポケモンの世界の人間もなかなかに凄いな。生身でイシツブテ合戦をするくらいなんだから・・・

それとサラ達から伝えられた事だがスクールの生徒達がクチバジムに行ってジムトレーナー相手にバトルをする事になっているらしい。この試合なのだが、船乗り達が観に来るようだ。もちろん父さんも見に来る気満々だ、言ってみれば授業参観のようなものだろう。ジムトレーナー相手にどこまでやれるか分からないが、勝つ!!

 

クチバジム 引退した船乗り ナミゴロウ

 

「悪いなお前ら、わざわざここに来てもらってよ」

 

「そう言わないでくださいよ、ナミさん」

 

「そうですよ、オレ達はナミさんに世話になったんだ。これくらいなんて事ありませんぜ!」

 

オレはナミゴロウ、年寄りの元船乗りだ。今はジムリーダーなんてもんをしてる。ここには船で働いている奴らにも来てもらい、スクールのガキ共がクチバジムにやってくる事を伝えた。

 

「それって、ホントですか!?」

 

「ああ、上の考えってェもんはよく分からんが、やる以上はちゃんとやらねぇとなぁ。それでだ、お前らの子供がスクールに行ってる奴もいるだろ?今回の事は授業参観みてぇなもんだ。子供の親は当日は船の仕事は休みにしてジムに来て見に来るように。そうすりゃ子供達も気合が入るってもんだ」

 

「「「ナミゴロウさん・・・、ありがとうございます!!!」」」

 

「それと話は変わるが船の仕事が向かないと思うって奴はここのジムトレーナーになるっていうのもありだ。オメェらの人生だ、好きに決めな。ジムリーダーになるってのも勿論いいぜ?オレに勝てるならなぁ!!ガッハッハ!!」

 

船乗りの仕事も好き好みが分かれる。やってみたのに自分がやってみたい事と違うなんて事は良くある事だ。なんのために生きてるのか分からなくなって船から飛び降りて自殺なんてされたら、たまったもんじゃねぇ。

 

ジムトレーナーならば安定した給料もポケモン協会から貰える。ポケモンバトルをしてるだけで金が貰える、戦う事が好きな奴にとっては最高の仕事だ。

 

「ナミゴロウさん、すいません・・・オレ・・・」

 

「何も言うな、今までよく頑張ったな。ジムトレーナーをやってみるか?」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

やはり、船が合わない奴がいたな。・・・かなり若い、辞めるなら早い方がいい。中途半端にいた方がやる気も出ずに周囲の視線が辛いだろう、ジムトレーナーをやりつつ別の仕事を見つけるもいい。

 

さて、ガキ共がやってくる日までに鍛えておくとしようかね。どんなバトルになるのやら、楽しみだ

 

当日 クチバジム付近 カイト

 

「皆、ジムリーダーさんやジムトレーナーさんに会ったら挨拶するのよ」

 

「「「ハーイ!」」」

 

ついにクチバジムにお邪魔する日になった。ゴウキ達も元気満々だ。

 

「ゴウキ、昨日ちゃんと寝られたか?」

 

「なんとか寝たぜ。ワクワクして寝づらかったがな。ああもう、早く戦いてェ!」

 

こういうのは寝不足というのがお約束だがゴウキはそんな事はないようだ。

このクチバジムでの戦いをゴウキの親は見に来るようだ。勿論オレの父さんと母さんもだ。楽しい授業参観なんてそうそうないんじゃなかろうか?

そんなこんなでクチバジム付近まで歩いていると南側に海があるのが見える。

 

「な、なんか浮かんでくるっす!?」

 

同じように海を見ていた生徒達がいて何かが浮かんでくるのを見つけた。数を数えるのも億劫になりそうな程にある触手に青色の頭に二つの赤い宝石が埋め込まれたようなポケモン、ドククラゲだ!

説明は省略するがかなり使い勝手の良いポケモンで強いのだが一体どうしたんだろう。

 

「ンボーーーー!!」

 

こ、この鳴き声はッ!?コイキング!?

周囲を見渡しても見当たらず頭上が暗くなったことからコイキングが空中に跳ねている事が察せられる。そしてオレの腕の中に飛び込んで来た。・・・服はビショビショになったのは仕方のない事だ。

 

間近でコイキングを見ると鱗も所々ボロボロで海で一体で頑張っていた事が分かる。

 

「ンボッ、ンボッ!」

 

コイキングが海に浮いているドククラゲに顔を向けて何かを伝えようとしている。まさか、コイキングが!?【たいあたり】しかないのに一体どうやって倒したんだ・・・

 

「そうか、良くやったな!よく無事でいてくれたよ、心配していたんだからなッ!」

 

コイキングは褒められた事が嬉しかったのか目を細め、どこからか食べかけのオボンのみを取り出した。ああ、これはオレが海に投げたきのみだ。ちゃんと伝わっていたんだな、それにやっぱり必要だったんだな。気づいて本当によかったよ。ポケモンの為に頭を使い支える、これもトレーナーのやる事なんだろうな。

 

 

 

 




ドククラゲは雨の日に特性を生かしヒットアンドアウェイで倒しました。
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